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2008年5月の記事

2008年5月31日 (土)

インターネット電話ソフト「Skype(スカイプ)」でビデオ・チャットを行う

今日は、高校の同窓会の企画として、インターネット電話ソフト「Skype」で東京と福岡をつないで、動画と音声による会話を行った。

郷里で同窓会の総会があり、その総会に出席したメンバーと東京にいる同窓生で画像も含め会話をしようという企画である。東京では個人宅に東京在住者が何人か集まり、そこにノートパソコンを持ち込み福岡では、総会会場のホテルの部屋に東京からの出席メンバーが持ち込んだノートパソコンを、インターネット電話ソフト「Skype」でつなぐ。

私が東京側にパソコンの調達を頼まれたため、Webカメラを調達し、買って1年もたっていないノートパソコンにSkypeをインストールし、大阪の知人にお願いして通信試験をしてみたがうまくいかない。声は聞こえるが、画像は一瞬だけ映って、すぐフリーズしてしまう。メモリーは2GBに増強しているので、メモリーのせいとも思えない。OSがWindows Vista Home Basicなのが問題なのか、CPUの能力不足か、画像処理を行うビデオチップの能力不足か、原因はわからないまま、最初の試験は失敗に終わった。

半ば諦めていたが、やはり福岡-東京間の動画通信はぜひ実現させたいという他のメンバーの意向もあり、どこに問題があるのか探るためあらためて、千葉在住のメンバーとパソコンを替えて実験することにした。
パソコンを替えてもうまくいかなければ、我が家のネットの通信環境の問題だし、うまく行けば個々のパソコンの能力の問題になる。
まず、我が家で最も新しい自作のデスクトップで実験。こちらは昨年に夏に自作したもので、OSはWindows Vista Premiumである。このデスクトップでは、動画もなめらかで何の問題もない。我が家の通信環境に問題があるわけではないことはこれでわかった。

しかし、東京の会場となる知人宅には、デスクトップは重たくて持って行けない。最後の頼みの綱は長女が使っているノートパソコン。私が使おうと思って買ったものを、結局、長女に占有されてしまったものだ。OSはWindows XP Home edtion。こちらにもSkypeをインストール、Webカメラをつなぐ。実験をすると、動画はデスクトップほどなめらかには動かず、音声も画像に遅れ気味だが、なんとかお互いに動きはわかる。当日は、知人宅に持ち込めるこの長女のノートパソコンを使うことにした。

昨日は、夜9時くらいになって、福岡と東京に2台のノートパソコンがつながり、卒業以来30年ぶりにパソコンごしに顔を合わせたりと、懐かしいひとときを過ごすことができた。結局、音声は画像に遅れるし、途切れるしということで、別途携帯電話をかけて福岡と東京を音声でつないだ、

パソコンも、インターネットも、携帯電話も30年前には、一般社会にはなかった仕組みである。当時ほとんどSFの世界の出来事であったテレビ電話が、こういう形で実現しているということに、技術に進歩を感じた1日だった。

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2008年5月30日 (金)

将棋の第49期王位戦の挑戦者は、羽生善治二冠と橋本崇載七段の戦いに

昨日(2008年5月29日)は、王位戦の挑戦者決定リーグ戦の最終日。シード棋士4名と予選通過者8名の計12名が6名ずつに分かれ、紅組・白組のリーグで戦い、それぞれのリーグのトップ同士で、挑戦者決定戦を行う。

紅組は、4勝の羽生二冠を3勝1敗の木村一基八段と阿久津主税六段が追う展開。最終戦では、羽生×木村の直接対決があり、阿久津六段は2勝2敗の山崎隆之七段との対戦。木村八段が勝てば、4勝1敗で3人が並ぶ可能性がある。
結果は、羽生×木村戦は羽生二冠の勝利で5戦全勝。白組のトップが確定し、挑戦者決定戦に進出した。阿久津六段も勝って4勝1敗で2位が確定。リーグ残留を決めた。
以下、3位木村八段3勝2敗、4位山崎七段2勝3敗、5位松尾歩七段1勝4敗、6位井上慶太八段0勝5敗という順になった。3位以下の4名はリーグ落ちが決まり、来期は再び予選から参加である。

白組は、3勝1敗で丸山忠久九段と橋本崇載七段が並び、2勝2敗が久保利明八段、島朗九段、1勝3敗が渡辺明竜王と中座真七段。
最終戦で丸山九段×橋本七段戦が組まれており、勝者が白組トップとなる。結果は、橋本七段が、名人経験者でもある丸山九段を降し、白組を制し、挑戦者決定戦への進出を決めた。
白組の最終結果は、2位丸山九段3勝2敗、3位久保八段3勝2敗、4位島九段、中座七段2勝3敗、6位渡辺竜王1勝5敗、となった。(2位、3位は今期リーグ開始時の順位による。丸山九段はシード棋士で白組2位、予選通過者4名は3位のいうポジション)。リーグ残留は橋本七段と丸山九段に決まった。

挑戦者決定戦は、羽生善治二冠と橋本崇載七段の対戦となった。両者の対戦は過去1回しかないらしく、2005年1月にNHK杯で対戦し羽生二冠が勝っている。

これまでの実績からすれば、羽生二冠有利の下馬評だが、若手の注目棋士の一人橋本七段が一矢報いて、タイトル戦という大舞台に登場することができるかが、一番の見どころだろう。将来、A級棋士を目指し、名人やタイトルを争う棋士を目指すには、羽生二冠の壁を一度は超えて起きたいところ。

羽生二冠が勝って、前期失冠した王位戦でも深浦康市王位へのリターンマッチに登場するとなると、以前も書いた通り、棋王、名人、棋聖、王位と、自らタイトル保持者でないタイトル戦で4タイトル連続挑戦者となる。その間、自らタイトルを持つ王将の防衛、王位戦の後には、王座の防衛戦もあり、タイトル戦への羽生二冠の登場が続くことになる。

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2008年5月29日 (木)

将棋第56期王座戦挑戦者決定トーナメントで、郷田真隆九段が杉本昌隆七段を破りベスト8進出

羽生善治王座への挑戦者を決める第56期王座戦の挑戦者決定トーナメントの最終第8局郷田真隆九段×杉本昌隆七段戦が、昨日(2008年5月28日)に東京の将棋会館で行われた。郷田九段が「マサタカ」対決を制し、2回戦進出を決めた。

郷田九段は、昨年の挑戦者決定トーナメントベスト4なので、予選免除のシード棋士として今期の王座戦初登場。一方、杉本七段は、2次予選で阿部八段、橋本七段を破ってのトーメント進出だった。

これで、シード棋士5名、2次予選通過者11名の計16名で戦われた挑戦者決定トーナメント1回戦も全対局を終え、ベスト8が出揃った。ベスト8の顔ぶれは、トーナメント表の左から順に次の通りである。なお、( )内は1回戦で破った相手。★印はシード棋士。

阿久津主税六段(★森内名人)
谷川浩司九段(村山五段)
鈴木大介八段(藤井九段)
畠山鎮七段(★佐藤二冠)
★郷田真隆九段(杉本七段)
中川大輔七段(★渡辺竜王)
木村一基八段(飯塚六段)
★久保利明八段(堀口七段)

Chouketsu_8 1回戦で森内名人、佐藤二冠、渡辺竜王というタイトルホルダーのシード棋士3名が敗れる波乱があり、挑戦者争いは混沌としている。
郷田九段の2回戦の相手は、中川大輔七段である。2001年度以降、3回対戦があり郷田九段の3戦全勝である。まずは、2回戦の中川七段戦に勝って、来期のシードも確定させた上、今期こそは挑戦者に名乗りをあげてもらいたいものである。

郷田九段の今期の成績は、これで2勝2敗。次の対局は、6月1日(日)に、前期優勝したネット将棋最強戦で、森内俊之名人と戦う。

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2008年5月28日 (水)

松村由利子さんの2冊目のエッセイ『語りだすオブジェ』

このブログで何回も取り上げている歌人の松村由利子さんの2冊目のエッセイ『語りだすオブジェ』(本阿弥書店)が出版された。サブタイトルに「いつも、そこに短歌」とつけられているように、昨年1月の最初のエッセイ『物語のはじまり』と同様、短歌を題材にしたエッセイ集である。

語りだすオブジェ―いつも、そこに短歌

『物語のはじまり』が「1、働く」「2、食べる」「3、恋する」「4、ともに暮らす」「5、住まう」「6、産む」「7、育てる」「8、見る」「9、老いる」「10、病む、別れる」という各章のタイトルに見られるように、人生のさまざまな場面で歌われた短歌を題材に語られていたのに対し、本書『語りだすオブジェ』では、我々の身の回りにあり、日常生活で使われているモノ(オブジェ)が題材に取り上げられる。例えば、「1、恋するクローゼット」と題する最初の章で、取り上げられるのは「ブラウス」「ネクタイ」「シャツ」「麦わら帽子」「背広」「スカート」「手袋」である。以下各章のタイトルを並べると「2、もの思うキッチン」、「3、くつろぎの居間」、「4、夢見る子ども部屋」「5、すてきな水回り」「6、魅惑の食料戸棚」「7、静かな寝室」「8、明るい玄関」というぐあいである。

『語りだすオブジェ』のでエッセイの半分ほどは、作者自身が「あとがき」に書いているように、ウェブマガジン「風」に2004年から2年間毎月、計24回にわたり連載されたもの。それをベースに新たに書いた文章を加え、1冊のエッセイ集にまとめられた。
しかし、ウェブマガジンのエッセイと本書のエッセイをあらためて読み比べて見ると、本にまとめるにあたり、作者が工夫を凝らしたことがうかがえる。
まずは、各オブジェの並べ方である。ウェブマガジンでは、毎月思いつくままという形で書かれているが、本書ではそれがテーマに応じ再編集されている。
導入部分は「ブラウス」と「ネクタイ」という組合せだが、「ブラウス」の最初の書き出しは次のように始まる。

ブラウスと女は一体である。木綿、オーガンディー、シルク・・・素材が何であろうと、薄く柔らかな布地は第二の皮膚としてまとわりつく。

このあとに、短歌とエッセイが次のように続く。

花柄のブラウスの花寄せ集め明るき抱擁残して去りぬ               前田康子

水玉やストライプもよいが、若い女性には花柄のブラウスがよく似合う。そして、デートに着てゆく服装としてもふさわしい。この歌は、恋人に抱きしめられたのが自分ではなく、自分のブラウスであったかのように表現したところが初々しい。花柄の花を寄せ集めるように、自分をぎゅっと抱擁した恋人を、作者は静かに思い返している。

次の「ネクタイ」で最初に次の短歌とエッセイが登場する

ネクタイを一瞬に抜く摩擦音男の首は放熱しはじむ                 林あまり

この作者と「男」が熱い恋の最中にあるのは確かだ。布と布が激しく擦れ合う「しゅっ」という音が聞こえてきそうな表現にはどきどきさせられる。男はのんびりビールなど飲むためにネクタイをとったのではない。次の瞬間には、女と抱き合っている。女の両手は男の首筋を愛撫し、その放熱するような熱さを感じている。

女を象徴する「ブラウス」と男の象徴である「ネクタイ」の組合せ。そこには、なんとも言えないエロスの香りが漂っていて、男性読者はここで一気に松村ワールドに引き込まれるに違いない。風の連載では「ブラウス」が第2回、「ネクタイ」が第4回に登場している。2つを並べ、巻頭に持ってきたところに作者の意気込みを感じる編集である。

「風」の連載と本では、同じ「オブジェ」でも取り上げられる短歌が差し替えられてるものもある。読み比べて、作者のねらいを考えてみるのもおもしろい読み方だと思う。

Amazonでは一時的に品切れになっているようだ(現在では注文可:2008年5月30日追記)が、bk1では注文可能とのこと。興味を持たれた方は、ぜひ注文していただければと思う。

bk1:『語りだすオブジェ』:http://www.bk1.jp/product/03009093

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2008年5月27日 (火)

最近の積ん読(つんどく)本-文庫・単行本編(2008年5月)

昨日の続きで、最近買った本のうち、文庫と単行本について備忘録として記録しておきたい。

文庫は、買うだけで読まないまま、本当に「積ん読」になってしまっているものも多く、GW前に買った宮本輝著『にぎやかな天地(上)(下)』もまだ、手つかずになっている。いけないと思いつつ、またおもしろそうな本があると買ってしまう。

堀江俊幸著『河岸某日抄』(新潮文庫)

河岸忘日抄 (新潮文庫)

しばらく前に、「おもしろいよ」と紹介してくれる人もあって、新潮文庫から出ていた『雪沼とその周辺』、『いつか王子駅で』を続けて読んだ。『雪沼とその周辺』は短編集、『いつか王子駅で』は長編という違いはあるが、どこか浮世離れしたようななんとも不思議な魅力のある作家で、新潮文庫の5月の新刊として本書が書店に並んだ時、つい買ってしまった。読売文学賞受賞作である。

レリー&ロイ・アドキンズ著『ロゼッタストーン解読』(新潮文庫)

ロゼッタストーン解読 (新潮文庫 ア 24-1)

こちらは、新潮文庫の6月の新刊だが、今日、書店で並べられていた。歴史が好きな私にとって、これもタイトルだけで買った本である。エジプトの古代文字ヒエログリフを解読したフランスの考古学者シャンポリオンの解読までの歩みを描いたもののようだ。

村山治著『特捜検察VS.金融権力』(朝日新聞社)

以前このブログで紹介した『市場検察』の著者の前著である。『市場検察』を読み終わったあと、本屋に行くたびに探したのだが、なかなか在庫がある店がなく、予約入手したもの。2007年1月の出版で、半年もたっていないのだが、もう店頭から姿を消している。特捜検察が、旧大蔵省とその庇護の下にあった金融界の問題点にどう切り込んでいったかの記録で、『市場検察』の一分野を詳述したものといえる。

ジョン・ネスビッツ著『マインドセット ものを考える力』(ダイヤモンド社)

「マインドセット」という言葉だけを聞くと、英語の細かい意味の使い分けに疎い私などは、つい「マインドコントロール」と類似のことかと思ってしまう。おそらく編集者も、そのような誤解をおそれたのだろう日本語で「ものを考える力」と英和のダブルタイトルとしている。
著者のジョン・ネスビッツは未来予測学者として著名らしい。その未来予測学者が将来の変化を予測する時に、考える11の原則(マインドセット=ものの考え方)を紹介している本である。
11のうち、いくつかを紹介すると
(1)変わらないものの方が多い、(2)未来は現在に組み込まれている
などである。
時代の転換期にある現在、個人のレベルで将来のあり方を予測し、そこに向けた変化に、あらかじめ備えておくおことは、これまで以上に重要になっていると思う。

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2008年5月26日 (月)

最近の積ん読(つんどく)本-新書編(2008年5月)

週に2、3回は本屋に行って、あてもなく並べてある本の表紙やタイトル、帯のキャッチコピーなどを眺めながら、気になった本を買って読むというのは私の楽しみの一つだが、読み終えるスピードは限られているので、読まない本が溜まってしまうのが難点である。下手をすると、買ったまま読まないで終わる本も出てくる。時々、本棚を整理して、読まないままの本を棚卸し、読んでいない本を確認しておかなくてはならない。

備忘録をかねて、最近買った本のうち新書の中から何冊かを紹介しておきたい。

野村進著『調べる技術・書く技術』(講談社現代新書)

講談社現代新書2008年4月の新刊の打ちの1冊。著者は、1956年生まれの現役のノンフィクションライター。この手の本は、ノウハウ本としてあまた出版されているが、著者は自分のノウハウに加え、自ら吸収してきた過去のライター達から直接・間接に教えられたものも含め、公開し次代に伝えていきたいという目的で書かれている。この本は既に読み終わったが、この本自体が野村進というライターの取材から執筆までの活動を語る優れたノンフィクションという気がした。

大沢真幸著『不可能性の時代』(岩波新書)

こちらは、岩波新書の4月の新刊。現在、京都大学大学院教授である著者は1958年生まれ。専攻は比較社会学・社会システム論とある。
戦後という時代を社会学者見田宗介氏の提起した時代区分「理想の時代 1945年-60年」「夢の時代 1960年-75年」「虚構の時代 1975年-1990年」を紹介して、この時代区分に即して、著者なりの時代の解説をしている。
私が生まれたのが1960年。「理想の時代」から「夢の時代」の転換点で生まれ、夢の時代を育ち、高校生以降は「虚構の時代」を生きてきたことになる。さらに虚構の時代の終焉を象徴するのが、オウム真理教による地下鉄サリン事件とされている。
再び、時代の転機を迎えているように見える昨今、もう一度戦後を見直してみるのも意味があるのではないかと思って手にした。

齋藤孝・梅田望夫著『私塾のすすめ』(ちくま新書)

ちくま新書5月の新刊。現在のオピニオンリーダーとも言える1960年生まれの2人の対談である。同じ1960年生まれの私は、このブログを書き出す前、斎藤氏の本は何冊か読んだし、梅田氏の本はこのブログでもたびたび紹介してきた。2人が対談して、何をテーマに、どのようなことを語ったのか興味深い。

綾野、富坂聰編『中国が予測する”北朝鮮の崩壊”』(文春新書)

これは文春新書の5月の新刊。タイトルだけ見て、立ち読みもせずに買った。朝鮮半島の北側に位置する朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が、国としていつまで存続しえるのか、関心のあるところである。
しかし、それは、北朝鮮という国の事情だけでなく、中国、ロシア、米国というパワーポリテクスの産物であるに違いないし、もし北朝鮮の崩壊が起きれば、隣国韓国や日本にも大きな影響があることは避けられないだろう。
本書は、中国の国防大学国際戦略研究部所属の研究者が発表したレポートを入手した日本人ジャーナリストが抄訳したもののようである。
どこまで信憑性のある話なのかも含め、自分で読んで考えるしかないテーマだろう。

こうやって、最近買った新書を並べてみると、新書という媒体は「時代を映す鏡」なのだろうという気がする。いくつもの出版社から毎月何冊もの新書が出され、全部あわせれば月100冊近くになるだろう。もちろん、とても全部は読み切れないが、興味を持ったものは、読んでおいた方がいいのだろうと思う。

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2008年5月25日 (日)

北京オリンピック女子バレー世界最終予選、日本は3位で全日程終了

今日(2008年5月25日)は、女子バレーの世界最終予選の最終日。昨日、辛くもタイを振り切り、6連勝でトップに立った日本は、北京オリンピック本番でも、メダル争いの相手となるであろうセルビアと対戦。幸先よく2セットを連取したものの、3セット目以降、相手の高さのある攻撃に終始主導権を取られ、2-3で今大会初の黒星を喫した。
総合成績は、6勝1敗で、セルビア、日本、そして今日プエルトリコに3-0で勝ったポーランドの3チームが並び、得点率の差で、ポーランドが1位、セルビアが2位、日本は3位に終わった。

昨日、混沌と書いた4つ目の出場枠は、今日、国際バレーボール連盟の規約の改正があり、今大会のアジア2位チームの出場権を割り当てると決まったらしい。そうなると、第4試合の日本の結果に関係なくなり、残りのアジア3ヵ国に出場の可能性が出てきた。

第1試合は、勝てばオリンピックが決まる韓国が、すでに出場も目がないドミニカと。しかし、韓国はオリンピックを意識したのか、もともと地力の差があるのか、1-3で敗退。2勝5敗で終わった。韓国は得点率では、タイに劣り、カザフスタンと互角たっだ上に、敗戦なので、アジアの1勝4敗どうしが対戦する第2試合のタイ×カザフスタン戦の勝者がオリンピックの出場枠を確保することがほぼ確実になった。
タイ×カザフスタン戦は第1セットをタイ、第2セットをカザフスタンが取る展開。しかし、その後の第3、第4セットもカザフスタンが連取し、2勝5敗。得点率で韓国を上回り、5連敗から韓国とタイに2連勝し、オリンピック出場を決めた。

日本はカザフスタンには3-0で勝っているが、2セット目は33-31と粘るカザフスタンを何とか振り切っている。この2セット目を落として1-1のスコアになっていれば、どうなっていたかはわからなかったのかもしれない。カザフスタンは旧ソ連の一部であり、オリンピック本番に向け侮れないチームになるかもしれない。

日本は、オリンピック出場を決めて以降のタイ戦、セルビア戦は課題も多かったように思う。この予選自体は、出場権の獲得に意味があるのであり、それさえ決めてしまえば、あとは、オリンピック本番に向けた情報戦も始まっていると考えるべきだろう。どうやって、敵に手の内を明かさずに、オリンピックを迎えるか。そこまで、考えて初めてメダルを狙えると思う。そういう意味では、昨日と今日の試合は、無理する必要のない試合であうrことは確かである。一方で、セルビアは日本に対し、ベストメンバーで組成、エース・スパイカーであるニコリッチのスパイクが3セット目以降炸裂。セルビアは日本に対して高さと強さを見せつけて、オリンピックに向け、警戒させる作戦に出ているのだろう。

オリンピックに向け、柳本ジャパンがどのような調整を行うのか、興味のあるところである。

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2008年5月24日 (土)

北京オリンピック女子バレー世界最終予選の4つ目の出場枠をめぐる混沌

今日(2008年5月24日)は、北京オリンピックの女子バレー世界最終予選の第6戦。日本はタイと対戦した。久しぶりにテレビ観戦した。

昨日の第5戦が終わった時点で、すでに日本、セルビア、ポーランドのオリンピック出場決まり、予選としての関心は4つめの出場枠をどこの国が得るかに移ってきた。

この世界最終予選はアジア予選とあわせた形で行われている。出場8ヵ国(アジア4ヵ国・アジア外4ヵ国)に対し、与えられる出場枠はアジア枠1、最終予選枠3である。8ヵ国の総当たりリーグ戦の結果、
(1)優勝国には、まず最終予選枠1 を割り当て
(2)優勝国を除いた7チームのうち、アジア1位にアジア枠1を割り当て
(3)残り6チームのうち、上位2チームに残りの最終予選枠2を割り当て
という順で4つの出場枠が割り当てられる

昨日は、上位2チームの出場権獲得が決まったが、問題は日本がアジア枠になるのか、世界最終予選枠になるかである。日本が最終予選優勝となれば、日本は世界最終予選枠を割り当てられ、日本以外のアジアの国にアジア枠が割り当てられる。その場合、世界最終予選枠は、セルビアとポーランドに割り当てられ、アジア外のドミニカには出場枠は回ってこない。

昨日の時点で、1位セルビア(5勝)、2位日本(5勝)、3位ポーランド(4勝1敗)、4位ドミニカ(2勝3敗)、5位韓国(2勝3敗)、6位タイ(1勝4敗)、7位プエルトリコ(1勝4敗)、8位カザフスタン(5敗)という順位だった。
私は深く考えずに、4つ目の枠をドミニカと韓国が争うのではないかと書いたのだが、簡単ではなかった。

おまけに、今日6日目の結果、変動要素が増えることになった。
第1試合、ドニニカはプエルトリコに3-0で勝ち、3勝目。しかし、日本が優勝すれば、いくら勝っても出場枠は回ってこない。
第2試合のセルビア×ポーランド戦はフルセットの末、ポーランドが勝ち、2チームが5勝1敗で並んだ。これで、ポーランドもオリンピック出場権を獲得。
セルビアが敗れたことで、日本が1位に優勝する可能性が高まり、俄然やる気になったのがアジアの各国のようだ。
第3試合、ここまで全敗だったアジア国として出場のカザフスタンが、3-0で韓国にストレート勝ち。韓国は2勝4敗、カザフスタンは1勝5敗となった。

第4試合は日本×タイ戦だが、韓国敗戦の結果を見て、タイもやる気になった。韓国がカザフスタンに勝って、3勝目を上げているれば、アジア2位になる可能性も消えていたが、韓国が敗れたため、可能性が出てきた。また、セルビアが勝って全勝のままなら、タイが日本に勝つと、日本の優勝の可能性がほとんどなくなり、目の前の日本戦に全力を尽くすほど、自国のオリンピック出場が遠のくという皮肉な結果になるところだったが、セルビアが負けたことで、自分たちが日本に負けたとしても、日本の優勝が高まるし、万が一自分達が勝っても、日本とセルビアは5勝1敗で並び、最終日の日本×セルビアの直接対決で日本が勝てば、アジア枠が回ってくる可能性がある。
タイにとっては、自分達がオリンピックに出るためには、今日の試合では、とにかく日本に勝って韓国を上回る成績を位置を確保し、でアジア2位の可能性を少しでも高め、最終日のカザフスタン戦でも勝ってアジア2位を確実にし、あとは最終日の第4試合、日本×セルビア戦の結果を待つしかないのだ。

すでの出場権を確保した日本と、その可能性を少しでも高めるためにあわよくば勝ちたいタイ。負けるとしても、1点でも多くとって得点率を高くしておきたい。戦う前から、試合へ臨む意欲が数段違っていたのだろう。タイは奮戦し、日本は苦しめられた。

第1セット、度重なるデュースの末、28-30で競り負け。第2セットは25-14で圧倒したものの、第3セットも再び25-27で競り負けた。第1、第3セットとも一度は日本がセットポイントを握る場面があったにもかかわらず決めきれなかった。第4セットは苦しみながらも、25-21で取り、この予選初めてファイナルセットへもつれ込んだ。
日本チームは連戦の疲れもあるのだろう。これまでは決まっていた栗原や木村のバックアタックも決まらない。攻めにも、スピードと切れが今ひとつだった。
それでも、ラリーポイント制の第5セット、出だしでリードを確保し、その後粘られたが15-11でなんとか振り切った。勝ったとはいえ、格下とも言えるタイに2セットを取られたこと、それも一時はセットポイントを取りながら、決めきれなかったことは、今後オリンピックに向けた課題だろう。

この結果、明日の最終日は、第1試合のドミニカ×韓国戦がいっそう注目である。ドミニカは、日本が優勝しなかった場合を考えて、4位争いの当面のライバル韓国を叩いておきたい。韓国も勝って、アジア2位を確定したい。
ここで、韓国が敗れると、次の第2試合カザフスタン×タイ戦も息が抜けなくなる。韓国は勝ち点の次に順位算定に関わる得点率(得点÷失点)が高くない。タイより低く、カザフスタンとほぼ同じ水準である。もし、第1試合で韓国が敗れると2勝5敗。アジアの1勝4敗どうしが戦う第2試合の勝者がアジア2位になる可能性が高くなる。

さて、どこの国が最後の出場権を確保するのであろうか。

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2008年5月23日 (金)

全日本女子バレー、北京オリンピック出場権獲得

2008年5月17日(土)から始まった北京オリンピックの出場権を賭けた女子バレーの世界最終予選。初戦のポーランド戦を3-1で制した日本チームは、18日(日)プエルトリコ戦3-1、20日(火)カザフスタン戦3-0、21日(水)ドミニカ共和国戦3-1と4連勝。同じく4連勝のセルビアと並び勝ち点8。(順位は得点率の関係で、セルビアが1位)

今日22日(金)が、アジアのライバル韓国との一戦。これに勝てば、最終予選4位以内が確定し、オリンピック出場が決まる。
私自身は初戦のポーランド戦をテレビ観戦しただけで、その後は飲み会があったりして、全然観戦できていない。今日は、試合会場である東京体育館のすぐ近くで飲み会があり、いよいよ今晩決まるのだろうかと思いながら、体育館を通り過ぎた。

家に帰って結果を調べると、3-1で日本の勝利。第1セット25-20、第2セット25-19、第3セット21-25、第4セット25-13。
これで、セルビアと並び5連勝。残る2試合(タイ戦、セルビア戦)に敗れたとしても、4位以内が確定し、オリンピック出場が決まった。

これまでの実績、今回の試合結果等を見ても、出場している8チームの中では、日本、ポーランド、セルビアの力と残りの5チームの間にはやや開きがあり、この3チームが上位3チームの入るのは確実だろう。
今後のこの予選の見どころは、上位3ヵ国の中で、どこが最も強いのか。5連勝のセルビアは、24日(土)セルビア戦、25日(日)日本戦と上位対決を残している。
もう一つは4つ目の出場権を獲得するのは、どこかであろう。現在2勝3敗で4位にドミニカ共和国、5位に韓国がつけている。それぞれ24日(土)にドミニカはプエルトリコ、韓国はカザフスタンと対戦し、最終日25日(日)には直接対決する。25日のドミニカ-韓国戦が、隠れた好カードかもしれない。

終わってみれば、オリンピック出場を決め、めでたしめだたしの日本であるが、試合ではどんなアクシデントが起きるかわからないわけで、柳本監督以下、決まってほっとした、というところだろう。昨年のワールドカップでの不調を思えば、よくチームを立て直せたというところだろう。この辺の裏話は、いずれ『Number』などに書かれることになると思うので、それを楽しみにすることにしたい。

今回の最終予選での日本オリンピック出場の立役者を一人だけあげるとすれば、それは荒木絵里香選手なのではないかと思う。ここまで5試合の個人ランキングで荒木選手のブロック得点は19と全選手中トップで、ブロック得点率(ブロック得点÷セット数)1.0。1セットに1点ブロックで得点した計算になる。渾身のスパイクをブロックされた時の相手の落胆、自チームの盛り上がりを考えれば、貴重な数字であろう。
アテネ出場チームからキャプテン吉原知子が抜けたセンターのポジションの穴を埋めて余りある活躍だと思う。

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2008年5月22日 (木)

郷田真隆九段、第56期王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦にようやく登場

私は、将棋の郷田真隆九段のファンだが、ここのところ手持ち無沙汰であった。4月25日の竜王戦のランキング戦1組準決勝で丸山忠久九段に敗れて以降、対局がないのだ。昨年のこの時期は、名人戦の挑戦者として森内名人と死闘を繰り広げ、ネット中継に一喜一憂していただけに、拍子抜けである。

当面の棋戦としては、先日も書いた竜王戦の1組3位決定戦鈴木大介八段戦と王座戦の挑戦者決定トーナメント1回戦の杉本昌隆七段戦である。
ようやく、将棋連盟のホープページの今後1週間の予定で王座戦の杉本七段戦が5月28日(水)と告知された。1ヵ月ぶりである。

王座戦の予選は1次予選、2次予選、挑戦者決定トーナメントの三段階に分かれており、順位戦のC級1組・2組が第1次予選で、2次予選の進出する6つの枠を争い、2次予選では1次予選勝ち抜き者とB級2組・1組、A級の棋士で、挑戦者決定トーナメント進出の10~12枠を争うという仕組みのようだ。挑戦者決定トーナメントは2次予選を勝ち抜いた棋士とシード棋士計16名のトーナメントである。
前期のトーナメントベスト4と名人・竜王が、翌期の挑戦者決定トーナメントでシードされるようで、前期のトーナメントで名人・竜王がともにベスト4だった第49期王座戦の2次予選では、2次予選の挑戦者決定トーナメント進出枠が12になっている。(今期は森内名人が前期決勝進出(渡辺竜王は1回戦敗退)のため11枠となっている。)

郷田真隆九段は、前期第55期の挑戦者決定トーナメントの準決勝まで進んだため、この56期はシードされ、挑戦者決定トーナメントからの登場。1回戦の相手は、2次予選を勝ち上がってきた杉本昌隆七段である。杉本七段は、現在NHKの将棋講座の講師を務める名古屋在住の棋士。奇しくも「マサタカ」対決である。

今期の挑戦者決定トーナメントでは、シード棋士5名のうち、森内名人が阿久津五段に、佐藤康光二冠(棋聖・棋王)が畠山鎮七段に、渡辺竜王が中川七段にそれぞれ1回戦で敗れる波乱が起きている。有力棋士がすでに敗退しているということは、挑戦権獲得のチャンスでもある。郷田九段には、A級棋士、前期ベスト4の貫禄を見せつけて、挑戦者に名乗りをあげてほしいものである。

なお、産経新聞のウェブサイトには、棋聖戦最終予選(本戦)1回戦の渡辺竜王×郷田九段戦の棋譜がアップされたが、195手目に渡辺竜王が投了するという及ぶ凄まじい戦いだった。

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2008年5月21日 (水)

第66期将棋名人戦第4局は、挑戦者羽生善治二冠が森内俊之名人を破り3勝目、19世名人に王手

今日(2008年5月21日)、2日目を迎えた名人戦第4局。
羽生二冠(先手)、森内名人(後手)とも、駒組みに時間をかけ、なかなか戦いが始まらない。2日目の夕食休憩(18時)の前までに55手しか進まないという超スローペース。
夕食後の56手目で森内名人が△3五歩と歩を突きだし戦端が開かれた。その後は、名人戦棋譜速報の解説を拾い読みしていくと、羽生二冠ペースだった感じ、森内名人も攻め手を繰り出すものの、羽生玉を脅かすところまで至らない。一方、自陣は下からと上から徐々に玉の逃げ場を狭められる。95手目の羽生二冠の▲7三金を見て森内名人が投了した。

これで羽生二冠の3勝1敗。2004年6月11日の第62期名人戦第6局で森内現名人に敗れ2勝4敗で名人位を失冠して以来の、4年ぶりの名人位復位、通算5期の名人位獲得による永世名人資格(第19世名人)獲得まであと1勝と迫った。
森内名人のこれまでの防衛戦の中で、1勝3敗でのカド番は、羽生竜王を相手にした迎えた初防衛戦(第61期名人戦)で3連敗した時に次ぐ厳しい状況である(この時は4連敗で失冠)。次の第5局は森内名人の先手番なので、入念な準備をして臨んでくると思われるが、ここで勝てても、第6局は羽生二冠の先手となり、主導権は渡さざるを得ない。

どこまで森内名人が踏ん張れるかが、今後のみどころだろう。このピンチを跳ね返して、名人位を守れれば、5連覇・通算6期となり谷川九段(17世名人有資格者・通算5期)を超えて、大山(15世・通算18期)、中原(16世・通算15期)、木村(14世・通算8期)の大名人に次ぐ存在となる。一方、敗れると下野して無冠の王者に逆戻りである。
森内名人が奮起し、シリーズを盛り上げてくれることを期待したい。

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2008年5月20日 (火)

第21期将棋竜王戦のランキング1組の決勝から3位、4位、5位決定戦の組み合わせ決まる

第66期の将棋名人戦第4局は、今日(2008年5月20日)が1日目。森内名人 が32手目を封じて、初日が終了した。森内名人が勝てば2勝2敗のタイ。挑戦者の羽生二冠がかてば3勝1敗となるので、森内名人には、特に負けられない一戦だが、どうなるだろうか。
結果は、明日、あらためて記事にしたい。

一方、名人戦と並ぶ竜王戦も挑戦者決定トーナメントへの出場者を決める戦いが佳境を迎えている。全棋士が毎期の勝敗に結果に応じて6つの組に分かれて予選を戦うが、その中で最上位の1組は16人中、予選トーナメントを1敗までで切り抜けた5人に挑戦者決定
トーナメントへの切符が与えられる。
まず、1組決勝が丸山忠久九段対木村一基八段戦。それぞれ、前期と前々期の1組優勝者の顔合わせ。勝った方が1組優勝(1位)、負けた方が2位でこの2人は挑戦者決定トーナメント出場はすでに確定している。
準決勝に敗者が対戦するのが3位決定戦。郷田真隆九段対鈴木大介八段戦。郷田ファンとしては、鈴木八段を降し、何とか挑戦者決定トーナメントに駒を進めてほしいものである。
2回戦の敗者4人のトーナメントを勝ち上がった2人が戦う4位決定戦が、深浦康市王位対松尾学七段戦。それぞれ、深浦王位が阿部八段を、松尾七段が橋本七段を降しての登場である。
1回戦の敗者8人のトーナメントを勝ち上がって戦う5位決定戦は、中原誠16世名人と羽生善治二冠(王座・王将)のビッグな対戦。中原16世名人は、森内俊之名人と佐藤康光二冠(棋聖・棋王)というタイトルホルダー2人を破った。そして、いよいよ羽生二冠とトーナメント進出を賭けて戦う。
一方の羽生二冠は、すでに、現在ある7つのタイトルのうち、棋聖・棋王・王座・王位・王将については、そのタイトルを規定の回数以上連覇ないし獲得した棋士に与えられる永世称号を名乗る資格を得ている。名人位も現在戦っている第66期名人戦で勝利すれば、通算5期の基準をクリアし、19世名人の資格を得る。さらに、竜王位についても、すでに6期の獲得実績があり、5期連続か通算7期という永世竜王資格も目前である。現渡辺竜王は4連覇を達成し、第21期竜王戦で防衛すれば、初の永世竜王。もし、羽生二冠が今後勝ち進み、挑戦者となれば、通算7期(羽生)と連続5期(渡辺)で勝った方が永世竜王という戦いになる。
5位決定戦は、昨年11月に16世名人を襲名した中原16世名人が現在のトップ棋士3名を破ってかつての第一人者の貫禄を示すのか、現在の第一人者の羽生二冠が勝って永世竜王位を賭けた竜王戦実現の可能性を残すのか、興味があるところである。

ちなみに、5位決定戦に出る中原16世名人、4位決定戦に出る松尾七段とも、郷田真隆九段が1組1回戦、2回戦で破った相手である。

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2008年5月19日 (月)

COSOのフレームワークを使って減量の停滞を分析する

最近、さっぱり体重が減らない。むしろ増えている。『いつまでもデブと思うなよ』(岡田斗司夫著、新潮新書)に触発されて、昨年(2007年)の9月の月初から岡田式レコーディングダイエットを試したところ、始めた時点で70kg前後あった体重は12月の下旬には63kg台まで落ちて、減量作戦は大成功だった。ある程度目処がたったところで、レコーディングダイエットも一休みにしていた。

しかし、その後、年末年始で、飲み過ぎ・食べ過ぎになりがちだったことなどから、すぐ65kg前後まで戻り、その後は毎週一進一退を繰り返しながら、結果的にじりじりと体重は増えていた。毎日、体重計とWii Fitで計測だけは続けいたが、やはり食べたものの記録をしなくなると自分に甘くなり、つい間食をして、食べ過ぎてしまい、4月には65kg台で何とか維持していたものが、5月はゴールデンウィークもあって、最近は66kg台から減らなくなてしまった。そうしているうちに、つい油断していたところ、今朝の計量では何と67kg台に再突入。
Wii Fitが示すBMIも23台を維持していたが、この2日間24を超えており、肥満の入り口BMI25が目前になってしまった。心なしか、夏物のズボンのウエストもきつい。

67kg台は、完全にイエローカードのレベル。むしろ、限りなくレッドカードに近い。いつまでも自堕落な生活をしているわけにはいかないので、今日からレコーディング・ダイエットを再開することにした。

私の現在の仕事である「内部監査」の教科書では、企業の内部統制を分析する枠組みに「COSOのフレームワーク」という概念がある。5つのポイントで、企業の内部統制が働いているかをチェックする。
5つのポイントは(1)統制環境(2)リスクの認識・評価(3)統制活動(コントロール)(4)情報と伝達(5)監視活動(モニタリング)である。このポイントで、私の減量作戦を分析してみる。
「(1)統制環境」とは、会社でいえば企業風土・文化や経営者の意識である。私の減量でいえば、私自身が「減量すべきと考えている」かどうかという心構えのようなものである。そのような意識は持っているつもりなので、これは○でいいだろう。
「(2)リスクの認識・評価」は読んだ通りで、私のケースでいえば、このまま太り続けて肥満のレベルに入り、それが続いた場合、どんなリスクがあるか認識・評価できているか否かである。これも、リスク認識はしているつもりなので、○でいいと思う。
「(3)統制活動(コントロール)」は、(2)のリスク認識・評価に基づいて、認識したリスクを軽減したり、回避したりする活動を行うことである。現在は、これが×であろう。肥満はよくない、リスクがあると認識しながら、それを回避するどころか、増進させるようなことを行っているからだ。
「(4)情報と伝達」は、会社組織では、(2)のリスク認識やその対策に(3)統制活動が社内で情報として他部署に伝達されているかというような趣旨である。私1人の場合は、あまり対象にならないだろう。
「(5)監視活動(モニタリング)」上記の(1)から(4)までの状況を、組織の内部で定期的に監視、チェックして、全体の枠組みがうまく働いているかチェックすることにある。問題点があれば、改善を提言しなければならない。これは、毎日、体重の変化を記録しているという点が合致するだろう。

×のついた統制活動(コントロール)を、レコーディング・ダイエットの再開で、強化して、再び63kg台に戻したい。

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2008年5月18日 (日)

女子バレー北京オリンピック最終予選開幕-日本はポーランドを破り初戦白星スタート

昨日(2008年5月17日)から、北京オリンピックの出場権を賭けた、女子バレーボールの世界最終予選が始まった。昨年(2007年)のワールドカップでは過去最低に並ぶ7位と完全に期待外れに終わった日本の女子バレー。
バレーボールの世界最終予選は、アジア地区予選と併せて行われる。すでに、残りの地区(北中米、南米、アフリカ、ヨーロッパ)の予選は終了していて、各地区で出場を逃した4チームとアジア4チームが総当たりリーグ戦で、世界最終予選枠3とアジア代表1をめぐって戦う。
まず、①リーグ戦の優勝チームが、最終予選枠として出場決定。②次に①のチームを除いた中でのアジアのトップをアジア代表に選出し、③残り6チームの上位2チームにさらに世界予選枠2が割り振られる。日本は上位4チームに入れば、オリンピックに出られるということだろう。

4年前のアテネ大会の最終予選では、キャプテンの吉原知子の強烈なキャプテンシーのもと、小さなセッター竹下佳江、リベロの成田郁久美、スパイカー佐々木みき、高橋みゆき、センター大友愛、杉山祥子、新人の大山加奈、栗原恵などのカナ・メグコンビに高校生木村沙織を加えた布陣で、最終予選で優勝し、文句なしのアテネ・オリンピックの出場権獲得だった。2000年のシドニー大会では出場権を逃していただけに、ちょとした女子バレーフィーバーが起こった(私もフィーバーに参加した1人だと思う)。
しかし、前回はオリンピック出場権獲得に照準を合わせたチーム作りだったと思われ、オリンピックでは、日本代表チームの良い面がほとんどでずに終わり(他国に研究され、封じ込められたのかもしれないが)、日本チームを応援したファンとしては、釈然としない思いだけが残った。

あれから4年。昨年の2007ワールドカップでは「勝負どころで踏ん張れない日本代表」という印象の方が強く残った。アテネ出場の時の精神的支柱であったキャプテン吉原が抜けた穴はそれほど大きいのか。チームをどう立て直すのか、柳本監督の手腕も問われるところだ。チームのメンバーは、セッター竹下がキャプテン、高橋みゆき、杉山祥子、栗原恵、木村沙織等の前回の経験者に加え、リベロは前回涙を飲んだ佐野優子、腰痛でメンバーを外れた大山加奈の代わりに前回は選から漏れた荒木絵里香(センター)が加わる。

参加8チームの中で、日本のライバルとなるのは、ヨーロッパのポーランド(2007ワールドカップ6位、ヨーロッパ予選2位)とセルビア(2007ワールドカップ5位、ヨーロッパ予選3位)、身近なライバル韓国(2007ワールドカップ8位)だろう。

日本のリーグ戦初戦の相手は、力が拮抗するポーランド。開催国特権で、日本が初戦の相手に指名したという。遠征直後で、調整が万全でないうちに、叩いておこうという戦略である。(ちなみにセルビア戦は、リーグの最終戦)

試合は、日本がセット数3-1(25-20、27-25、19-25、25-17)で日本が勝った。
第1セットは、終始日本がリード。ポーランドがサーブミスを頻発(6)したことにも助けれた。
第2セットはポーランドがリードし、日本が追いつき、またポーランドが離すという展開。22 -24で迎えたポーランドのセットポイントをしのぎ、25-25のデュースに。その後、荒木のブロック、木村のバックアタックで2セット目をもぎ取った。第2セットは、従来であれば相手にセットポイントを握られたところで、競り負けていたところだろう。ぎりぎりの状況をあきらめずに跳ね返し、逆転したところに、現在の全日本の力強さを感じた。
第3セットは、1・2セットのデータを検討されたのか、木村や高橋をサーブで狙われ、サーブレシーブがきちんとセッターに返らないということが多くなり、日本のリズムを作れないまま失う。
第4セットは途中まで一進一退。日本も突き離せないが、ポーランドもここ一番でミスがでてしまう。そのような中、中盤で杉山のサーブを、ポーランドがお見合いし、貴重なサーブポイントにもたらされた。ポーランドの方が浮き足立って、攻めがちぐはぐになり、最後はブロック要員として出場した大村が期待通りブロックを決め、勝利を決めた。

2007ワールドカップと比べると、明らかにチーム力は上がっている。まず、守備力が向上した。決まったと思われる玉をよく拾った。栗原、木村のアタッカー2人がバックアタックをマスターし、前線で一人おとりで飛び、相手のブロックを引きつけておいて、後ろから栗原・木村がバックアタックを決める「時間差バックアタック」ともいうべき決め技も登場したし、高橋がツーアタックをする(2打目を打つ)と見せて、ブロックを引きつけ、空中でトスをし、センター荒木が打ち込むという攻撃パターンも登場した。
固い守りに多彩な攻めで、遠征直後のポーランドに調子を出させないまま押し切ったというところだろう。

初戦の調子をリーグ戦を通じて維持できれば、4位までに与えられる北京オリンピックの出場権を得ることはさほど難しいことではないだろう。しかし、前回は出場が大きな目標だったが、今回はさらにその先を目指すことを求められているのであろう。
オリンピックでメダルを狙うのであれば、この最終予選を全勝で優勝するぐらいの勢いが必要である。
どこまで、全日本女子バレーの変身が本物なのか、残る6戦の戦いぶりを見極める必要があるだろう。

それでも言いたい。「頑張れ!日本女子バレー」

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2008年5月17日 (土)

羽生二冠の記事へのアクセス増でBlogranKing.net(ブログランキング ドット ネット)のサブカテゴリ「日記:40代~」で久々に2位に

総合 カテゴリ別(日記) サブカテゴリ別(40代~)
本日 644位 25位 2位
前日 648位 26位 3位

私が自分のブログを唯一登録しているのが、BlogranKing.net (ブログランキング ドット ネット)。「日記」というカテゴリの「40代~」に登録している。通常は総合ランキングで1000位前後、「日記」カテゴリで35位前後、そのサブカテゴリ「40代~」で4位というのがここしばらくの定位置だった。
今日(2008年5月17日)のランキング集計で、サブカテゴリ「40代~」で久方ぶりの2位(銀の王冠)を記録した。昨年の4月頃と6月頃に記録したことがあるが、それ以来だろう。

このランキングは、総アクセス数ではなく、ユニークアクセス数(1人アクセス者のその日の最初のアクセスのみカウント=1日のアクセス者総数)がベースで、その1週間の累計に、ブログの更新頻度が加味される。私のこのブログにどれだけ多くの人が関心をもってアクセスしてくれるかにかかっている。

昨年、2位を記録した要因は、将棋の名人戦の記事へのアクセスが増えたからで、名人戦の各局の後は、アクセスが増加。名人戦の対局の翌日のアクセスが突出し、1週間経過するとその突部分が剥落し、ランキング順位ももとに戻るというパターンだった。

昨年4月2万6000台だったBlogranKing.net の登録ブログ数は、その後増加の一方で、いまでは4万件突破目前。1年余で1.5倍に増加している。それだけ、競争も厳しくなっていると言えるだろう。

今年も将棋の名人戦が始まって、少しアクセス数がふえる傾向にあり、「40代~」で3位にはなることはあったが、2位は遠かった。
今回はのアクセス増は、名人戦に加え、羽生善治二冠に関する将棋関連の他の記事がアクセス増を押し上げた。
ちょうど1週間前の5月10日(土)名人戦第3局の羽生二冠逆転の記事のアクセスが多く、アクセス数・ユニークアクセス数も急増した。
週明け5月12日(月)には前夜に起きたネット将棋最強戦で羽生二冠がクリックミスで敗れた記事にアクセスが急増した。それほど読まれると思わずに書いたものだったので、関心の高さにこちらの方が驚いた。
そして5月14日には、特別な記事を書いた訳でもないのに、昼前からアクセスが急増。調べてみると、2006年9月に『将棋世界』をネタに書いた「森内名人から見た羽生善治3冠」という記事に2チャンネルでリンクが貼られ、そのリンクを経由してアクセスが急増していた。

今日は、通常レベルアクセス数にもどっているので、サブカテゴリ2位も1日限りのことだと思うので、備忘録として書き残しておく。

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2008年5月16日 (金)

パソコンのキーボードは不衛生?

2008年5月1日にイギリスの消費者情報誌が、「パソコンのキーボード不衛生」だとの記事を発表したということで、今週その話題が、日本でもテレビ、新聞、インターネットのニュースで取り上げられた。33ヵ所のオフィスのキーボードを調査したところ、便器の5倍も不衛生なキーボードもあったという。(リンク: キーボード、「便器の5倍不衛生」も 英消費情報誌 - 速報 ニュース:@nifty.)


詳細はリンク先の記事を見ていただきたいが、たしかに衛生管理という点では無頓着だったなと思う。
特に、職場のパソコンについては、いまでは、仕事の道具として一日中さわ触れている。しかし、その都度、石鹸で手を洗ってからパソコンに向かっている人もいないだろう。また、職場のパソコンは、個人について回るものでもなく、異動などで職場を変われば、また異動先にあるものを使うことになるので、「どうせ会社のもの」という意識もあってか、自分の所有物に比べ、ぞんざいな扱いをされているものも多く、手垢等で汚れていても平気で使っている人も多い。

自宅のパソコンのパソコンのキーボードであれば、パソコン雑誌にたまにキーボードを含め、「パソコン回りの掃除をしよう」という記事が載ったりするので、思い立って掃除をすることもある。しかし、それも、キーの隙間に溜まった塵や埃の掃除が中心で、キートップはぞうきんなどを湿らせて拭く程度だった。

たしかに、雑菌なども気をつけた方が、いいのかもしれない。家にあった、脱脂綿と消毒用エタノールを持ち出して、とりあえず、キートップの掃除をした。記事には、触れられていなかったが、それならばマウスも同じだろうと思い、マウスの表面もエタノールで拭いておいた。

しかし、まじめに考え出すと、家の中でも、テレビのリモコン、携帯電話も含めた電話機のプッシュボタン、ドアのノブなど、いろいろな人がさわるところは、同じような衛生状態だろう。
携帯電話も、たまには、エタノールで消毒しておこう。

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2008年5月15日 (木)

今週(2008年5月第3週)は寒かった

つい1週間前には、最高気温が25℃を超えて「夏日」などと言っていたはずなのに、先週末から急に冷え込み、職場でも鼻風邪気味の人を何人も見かけた。
今週に入ってからも肌寒く、背広もいったん夏物に着替えたが、今週はもう一度春秋物を出してきて着ていた。感覚的には10度以上気温が下がったのではないかという感じがしていた。

久しぶりに気象庁の統計データから、4月の2週目以降の東京の気温の推移グラフを作ってみた。

これを見ると一目瞭然で、4月最終週・5月第1週と5月第2週のゴールデンウィークを含んだ2週間は最高気温が25℃を超える「夏日」を2回記録し、最低気温も5月に入ってからは15℃を超えた日が続いている。
それが、今週に入ると最高気温が15℃近辺、最低気温を10℃を切る日もあるなど、グラフを見ても急降下しているのがわかる。最も暖かい日の最高気温(5月7日、26.5℃)と最も寒い日の最低気温(5月13日、9.2℃)の差は、17.3度もある。これだけ気温が急降下すれば、体調を崩すのもしかたない。この数日間は1ヵ月前の4月2週目と水準だった。

今日(2008年5月15日)は、ようやく最高気温が20℃を超え、時期相応のレベルに戻ってきた。
気温の乱高下に振り回されて、体調を崩さないよう気をつけなくては。

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2008年5月14日 (水)

松村由利子さんが書いた石井桃子さんの追悼記事が毎日新聞に掲載された

今日(2008年5月14日)の毎日新聞の朝刊に、本来は4月30日に掲載される予定だった歌人の松村由利子さんが書いた石井桃子さんの追悼記事が載った。

石井桃子さんは、児童文学者・翻訳家で、著作としては『ノンちゃん雲にのる』(福音館)、翻訳としては『クマのプーさん』『プー横町にたった家』(岩波書店)などが有名である。今年(2008年)4月2日に亡くなられた。享年101歳。大往生といっていいだろう。

追悼記事は、限られた字数の中で、コンパクトに故人の業績を紹介しつつ、その人となりとうかがわせることが必要で、その上で、書いた人自身の追悼の意がこもっていなければ、読者の心を動かすことは難しいだろう。

記事は

「いしいももこ」というやわらかな名前に、どれだけ多くの人が親しんだことだろう。

という一文から始まり、88年当時、筆者が直接ご本人を取材した際の

「子どもには、ストーリーの骨格や人物描写のしっかりした明るい作品が必要です」

という石井さんの言葉が紹介される。さらに、

どの本も増刷の都度読み返して直しを入れるのが常だった。

との過去の著作についても常により良いものにしていこうしていたことが、編集者や親しい人による話として紹介され、

「子どもというものは侮れない。自分では表現きなくても、いろいろなことを鋭く感じ取っている」

という再び石井さんの言葉につながる。

そして、石井さんの盟友で後継者でもある松岡享子さん(『がんばれヘンリーくん』、『くまのパディントン』などの翻訳者)の話、筆者が石井さんの自宅を開放した「かつら文庫」の50周年のお祝いに出席できなかったことが語られ、最後は

亡くなったのは偶然にも「国際子どもの本の日」だった。

と締めくくられている。

記事とともに、載せられている石井桃子さんの優しいまなざしと穏やかな笑顔の写真とあいまって、故人の子どもの本にへの思いがよく表された追悼記事だと思う。

まだ、読まれていない松村ファンの方、図書館などで読んでいただければと思う。

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2008年5月13日 (火)

将棋第79期棋聖戦挑戦者決定戦は羽生善治二冠が久保利明八段を破り、3タイトル戦連続挑戦者に

第79期棋聖戦5番勝負での佐藤康光棋聖への挑戦者を決める挑戦者決定戦羽生善治二冠(王座・王将)対久保利明八段戦が、今日(2008年5月13日)、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で行われた。
結果は、羽生二冠が久保八段を破り、6月11日から始まる5番勝負で佐藤棋聖に挑戦することになった。

挑戦者決定戦は先手:羽生二冠、後手:久保八段という手番だったが、なんと41手目の羽生二冠の▲1三龍まで前期の決定戦渡辺竜王(先手)対久保八段(後手)戦と同じ展開で進み、42手目の久保八段の△6四桂で前期の棋譜とは違う展開となった。
将棋の内容は、序盤から飛車や角の大駒が交換される急戦の力戦将棋で、後手が角得となるものの、後手玉の守りは薄く、先手が後手玉を寄せるスピードと後手の角得のどちらが勝るかという展開。
前期は久保八段に見落としがあったようで、58手目で久保八段の投了となっている。今期、42手目以降別の展開となったが、結局は先手のスピードが勝り、後手久保八段は角得という駒得を生かし切れないまま、84手目で無念の投了となった。
これで久保八段側からみた久保-羽生戦の対戦成績は、34戦で8勝26敗、勝率0.2353。特に2005年度以降は、15戦で2勝13敗、勝率0.1333とほとんど歯が立たない状況になっている。

一方の羽生二冠は、これで第33期棋王戦(2008年2月~、敗退)、第66期名人戦(2008年4月~、挑戦中)、第79棋聖戦(2008年6月~)の3タイトル戦連続で挑戦者として登場することになった。その前の自らがタイトルホルダーである第57期王将戦(2007年1月~、防衛)を含めると4タイトル戦連続の登場である。
さらに挑戦者決定リーグが進行している第49期王位戦(2008年7月~)でも、リーグ紅組4連勝で挑戦者の有力候補となっており、その後の第56期王座戦(2008年9月~)は自らのタイトルの防衛戦、第21期竜王戦(2008年10月から)の挑戦者の可能性もまだ残しており、7つのタイトル戦すべてに登場するということもあり得る状況になっている。
羽生二冠が現在の将棋界の第一人者であることは、誰もが認めるところではあるが、すべてのタイトル戦が羽生戦というのも、どうであろう?
他の棋士の奮起を期待したいものだ。

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2008年5月12日 (月)

村山治著『市場検察』を読み始める

2008年4月に出版されたばかりの村山治著『市場検察』(文藝春秋刊)。「市場」と「検察」あまり組み合わされることのない言葉の組み合わせに興味をひかれ、ゴールデンウィーク用の積ん読本として購入。ようやく、先週週末から読み始めた。

著者は現在朝日新聞の編集委員。著者紹介によれば、1973年毎日新聞入社後、司法・警察関係の記者などを経て、1991年には朝日新聞に移り、バブル崩壊後の大型経済事件を取材したとある。

高度成長時代の「政・官・業」のトライアングル体制の下、護送船団方式でコントロールされながら成長を続けた日本経済。その中で、検察は世の中の変化を後追いするものとされてきた。その検察が、90年代以降のグローバリゼーション、市場経済化の進展の中で、どうその姿を変えてきたかを、その時々、世間を騒がせた大型経済事件と検察の関わりを語る中で、浮き彫りにしようとしたものである。
中村喜四郎建設大臣のゼネコンからの収賄事件を皮切りに、90年代以降起きた数々の事件の裏で、検察がどのように考え、どのような動きをしていたかが、取材に基づいて語られる。

どの事件も「そういえば、あの頃こんな事件があったなあ」と思い出すものばかりで、その背景で、どのような動きがあったのか、そもそもそれらの事件の本質は何だったのか?事件当時の報道はどうしても目先の話題に集中しがちで、なかなか事件の構図、全体の枠組みを分析するには至らない。
構図・枠組みが見えてくる頃には、また別の事件や事故が起きているので、マスコミはそちらに関心を移していくので、新聞紙上で、終わった事件、過ぎた過去がじっくり語られることは少ない。
結局、今回のように、本として出版されるという形になって、ようやく構図・枠組みの謎解きが行われることになる。

その謎解きのおもしろさに夢中になっていたら、また帰りの電車を一駅乗り過ごしてしまった。

最近書店で平置きされてタイトルが何となく気になる『特捜検察vs.金融権力』も同じ著者の手によるものということなので、『市場検察』を読み終わったら、そちらも読んでみようと思う。

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2008年5月11日 (日)

第2回ネット将棋最強戦1回戦第2局、羽生善治二冠がクリックミスによる時間切れで渡辺竜王に敗退

2007年から将棋の公式戦として始まったネット将棋最強戦。今年(2008年)のトーナメントが、前回のベスト4進出者(郷田九段・丸山九段・羽生二冠・三浦八段)、タイトルホルダー(森内名人、渡辺竜王、佐藤二冠、深浦王位)、公式戦優勝者(森下九段、村山五段)、その他賞金ランキング上位者(久保八段、木村八段、谷川九段、阿久津五段、鈴木八段、藤井九段)の計16名を参加者として5月4日(日)から始まった。

初戦は佐藤二冠対村山五段。新人王戦優勝の注目の若手村山五段に佐藤康光二冠が勝利。まずは、番付通りの結果で開幕した。
第2戦は、現在、名人戦で森内名人に挑んでいる羽生善治二冠と渡辺明竜王というタイトルホルダー同士の注目の対戦。今日(5月11日)の夜8時から、ネット中継がスタートした。
相矢倉の展開で、先手の渡辺竜王が、桂頭の歩を突き出し戦端が開かれたが、羽生二冠はその一瞬を突き、渡辺陣の玉側の端攻めを敢行し、9筋に退避していた銀を取り、歩の突き出しで隙間のできた相手陣の桂馬の頭に打ち込んだ。
双方持ち時間は30分なので、開始から1時間過ぎた午後9時過ぎには双方持ち時間がなくなり、1手30秒の秒読みとなる。
銀打ちで、やや形勢が厳しいかと思われた渡辺竜王は、1、2筋に香車・飛車、狙われた桂馬等駒を集め、羽生玉に対する端攻めに着手した。渡辺竜王の端攻めを羽生二冠がどう受け、どう切り返すかと注目していると、突然、羽生二冠「投了」との表示。
終局後のコメントをみると、次の手は、渡辺竜王が1筋を狙う飛車をいじめにいく渡辺陣への銀打ちだったとのこと。羽生二冠が銀打ちの手を指したあと、「着手確認のチェック」を漏らし、機械上では着手と認識されないまま30秒が経過し時間切れとなったようだ。

本格的な戦いはこれからというところで、観戦していたファンとしては、拍子抜けの結果に終わった。
読売新聞のネット記事YOMIURI ONLINEでは、22時58分配信で「マウス操作ミスる、羽生が時間切れ敗北…ネット将棋」との記事が流れた。記事の締めくくりには「同棋戦は選抜された棋士16人によるトーナメント戦で昨年発足したばかりだが、時間切れで負けたのは羽生二冠が初めて」と書かれている。

男子プロでは初めてかもしれないが、昨年11月から今年3月にかけて行われた、第1回女流最強戦では、2回戦の矢内女流名人対千葉涼子女流三段戦の終盤の難しい局面で、千葉女流三段が時間切れになった場面に遭遇したことがある。その時は、千葉女流三段が不利な局面で、30秒で最適手を指すのは難しい状態で、考えあぐねているうちに30秒が過ぎたのだろうなと思われる局面で、続けていても、矢内女流名人の勝利は確実な状況だった。
今回は、次の手を考えあぐねて、時間切れになるような局面ではなかっただけに残念である。

むしろ、今回の事件は、2006年第65期A級順位戦、郷田九段対久保八段戦での郷田九段の指し手が時間切れだったのではという久保八段のアピール、2007年12月第1回朝日杯オープンの佐藤二冠対郷田九段の一戦での佐藤二冠の時間が切れていたとの投了後の郷田九段の指摘といういくつかの時間切れ問題を思い起こさせる。
通常の対局の場合、記録係という人間の判断に委ねられる時間切れの判断。今回の羽生二冠のように指す意思があっても、機械は厳密に30秒でジャッジをする。
人間系で行う判断の曖昧さと機械系で行う判断の厳密さとの対比を鮮明に感じた1局だった。

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2008年5月10日 (土)

第21期将棋竜王戦の1組3位決定戦の郷田真隆九段の相手は鈴木大介八段

将棋界は、昨日の第66期名人戦第3局での挑戦者羽生善治二冠の逆転劇の興奮冷めやらぬところ。優勢を維持したまま、挑戦者を追い詰めていた森内名人の動揺は、相当なものだろうと思うが、前期も2連敗の厳しい状況から3連勝と盛り返したし、第6局の大逆転での敗戦の後も、動揺を引きずる事なく第7局で勝利し防衛を果たしているので、まだまだ波乱はあるだろう。名人戦はタイトル戦に中でも、各局の間隔が長いので、回復する時間もあるだろう。

一方、秋に行われるビッグタイトル竜王戦の方は、5月8日(木)に最上位の1組の準決勝の2局め木村一基八段と鈴木大介八段の対戦が行われ、木村八段が勝利した(将棋連盟ホームページ「最近1週間の結果」から)。
その結果、1組の決勝は前々期1組優勝の丸山忠久九段と前期1組優勝の木村一基八段との組合せとなった。なお、2人は1組の2位以上が確定し、挑戦者決定トーナメントの進出も決めている。
一方、2人に敗れた郷田真隆九段と鈴木大介八段は1組の3位決定戦に回る。竜王戦の1組は2敗しなければ、挑戦者決定トーナメントに出場できるシステムになっており、準決勝で敗れた2人には3位決定戦に勝つことが、トーナメント進出の条件である。
郷田九段と鈴木八段の対戦成績はこれまで郷田7勝、鈴木5勝(のはず)。将棋関連のサイト「棋士別成績一覧」によれば、2001年度以降は4戦で2勝2敗である。

2人ともトップクラスにありながら、比較的対戦が少ないのは、順位戦での対戦が少ないからである。
2002年度の第61期順位戦で2度めのA級昇級を果たし、4勝5敗という成績を残すも、混戦だったこの年、4勝5敗が5名という中、2勝7敗の森下卓九段の次の下位者は順位10位の郷田九段となり、2度めの降級の憂き目を見る。一方、その第61期のB級1組で昇級直後ながら8勝3敗で2位となり1期でA級入りを決めたのが鈴木大介八段である。
その後、鈴木八段はA級の地位を守り、郷田九段は3度目のA級復帰に2期を要した。
2人がともにA級棋士に名を連ねた2005年度の第64期、2人は8回戦で対戦した。
A級8位で7回戦まで2勝5敗の鈴木八段、昇級直後で幕尻の10位の郷田九段は4勝3敗。鈴木八段としては、残る2戦を連勝して4勝5敗して残留に望みをつなぎたいところ。郷田九段としては、勝って5勝3敗と勝ち越しを決め、3回目の今回こそA級残留を決めたい。負けて4勝4敗となると順位が最下位なだけに、三度目の降級がないとも限らない。
このときの2人の戦いは、途中まで先手の鈴木八段有利と言われた戦いだったが、郷田九段が終盤自力を発揮し、鈴木八段をねじ伏せた。郷田九段は勝ってA級残留確定、負けて2勝6敗となった鈴木八段は最終戦に勝つも、順位差でB級1組降級となった。
A級残留の椅子は常に8席しか用意されていなので、結果的に郷田九段がA級残留したにことで、鈴木八段があぶれることになった。この時の郷田九段の勝利は、その席の入れ替えを自ら勝ち取る勝利であった。
その後、2年間は郷田九段がA級の地位を守る中、鈴木八段はB級1組だったことから、順位戦での対戦はなかった。
その次に2人が対戦したのは、昨年度(2007年度)のNHK杯の準々決勝。この時は、鈴木八段が、借りを返した格好で、その後鈴木八段は準決勝でも渡辺竜王を破り、決勝まで駒を進めた。

郷田九段には、ぜひ鈴木八段を降して、挑戦者決定トーナメントに名乗りを上げ、ファンがワクワクする機会を増やしてほしい。

なお、竜王戦1組の1回戦敗者8名で争う5位決定戦では、森内名人、谷川九段の2人が1回戦で敗れて2組降級が決まったが、その後の2回戦では、森内名人を破った中原誠16世名人が、佐藤康光二冠(棋聖・棋王)にも勝利した。2年連続で、挑戦者として渡辺竜王と激闘を繰り広げてきた佐藤二冠だったが、今期は挑戦者決定トーナメント開幕前に姿を消すことになった。

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2008年5月 9日 (金)

第66期将棋名人戦第3局は、挑戦者の羽生善治二冠が逆転勝ちし一歩リード

森内俊之名人1勝、挑戦者の羽生善治二冠(王座・王将)1勝で迎えた第66期将棋名人戦第3局は、昨日(2008年5月8日)・今日(9日)の2日間に渡り、福岡市で行われた。

早めに帰宅し、ネットの名人戦棋譜速報の中継を見ようとしたが、我が家のパソコンの不調か、アクセスが集中しているのか、肝心の盤面が表示されない。いったん諦めて、1時間ほどたってパソコンの前に戻ると盤面は表示されたが、局面はすでに終局間近、森内玉が風前の灯火となっており、そこから数手で森内名人の投了となった。

局面を遡って再生し、局面解説の掲示板と併せて読み進むと100手あたりまでは、森内名人の優勢、勝勢というコメントが目立っていた。99手目森内名人が飛車銀両取りの金打ちの時点では森内名人の優勢に見えるが、その手に羽生二冠が飛車を逃げず、100手目に森内玉を守る角の頭に歩を突きだした。私には、その羽生二冠の歩の突き出しに、101手目に森内名人が角を逃げた手が、やや慎重になりすぎた手だったのではないかという気がする。結果的に、この角引きが羽生二冠に手を渡すことになり、その後の攻めの端緒となった。ここで逃げずに、続けて先ほど打った金で飛車を取っていれば、羽生玉も守りが手薄になり、森内名人優位は揺るがなかったのではないかと思う。

緻密に事前に準備をすると言われる森内名人にとって自分が主導権が取れる先手番で優勢・勝勢まで持ち込みながら、逆転負けを喫したのは痛すぎる結果である。次の4局目、森内名人が後手番で勝利できないと、羽生19世名人誕生が濃厚になってくると思う。

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2008年5月 8日 (木)

酒井穣著『初めての課長の教科書』で語られる「読書のユニークな本質」

昨日のこのブログで酒井穣さんが書いた『初めての教科書』について紹介した。まさに、初めて課長(=管理職)になる人のために書かれた「課長学入門」とでも言うべき本で、これまで類書がないということ、まさに課長が日々現場で遭遇するであろう事に対する処方箋が、コンパクトにもれなくまとめられていて、今後、長く読まれていく本になると思われる。企業の中には、新任の課長の研修の教材にしたり、新任課長に配ったりするところも出てくると思う。

しかし、私が本書の中で、もっとも目から鱗が落ちる思いがしたのが、本書の最後に掲載されている「テレビがダメで読書がアリの本当の理由」の理由と題した読書の本質について語ったコラムである。
なぜ、テレビを見ることより、読書をする事が有用なのか?著者の酒井さんは、優れた文章が持つ「圧縮」の効果とそれを「解凍」して読み解く際の「想像力」の重要性をあげる。

「その場で五感を総動員して取得した情報を、数行の文章に圧縮する能力」これが重要なことをより多く記憶し、効率的なコミュニケーションをするために必要な能力です。(中略)動画よりも静止画、静止画よりも文章のほうが情報サイズが圧倒的に小さくなり、記憶にも運搬にもより優れたものになります。贅肉の削がれた重要情報を多く記憶する「引き出しが豊かな人物」は、変化の激しい時代にあってもたくましく生きていけるのです。そして他人が「文章に圧縮した情報を、動画として脳内で解凍し再生させる能力」を「想像力」というのではないでしょうか。(中略)
良い文章にたくさん触れることで「情報を解凍する能力」を磨き、良い文章に刺激されてブログなどで文章を書くトレーニングを積んでおけば、圧縮の技術も学ぶことができます。脳内に情報の圧縮、解凍のプログラムを組み込み、それを絶え間なくバージョンアップさせていくという作業が、読書のユニークな本質なのではないでしょうか。読書をすればするほど、脳という知識創造のプロセッサの能力は高まると筆者は信じています。(『はじめての課長の教科書』220~221ページ)

これ以上、私がくどくど説明を加える必要もないと思うが、感想めいたことを言えば、これまで本も読むつど、「この本は中味が濃い」とか「中味が薄い」という感じを持ったことが何度もあったが、それ以上に本の内容のよしあしを表現する言葉を持っていなかった。
この酒井さんが「情報の圧縮」と「解凍」という言葉を使って語った読書論は、「優れた文章」と「読書」の本質を見事に表現していると思う。

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2008年5月 7日 (水)

自分が課長だった時代に読みたかった『はじめての課長の教科書』(酒井穣著)

出版された時から気になっていた酒井穣著『はじめての課長の教科書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)をGW前に買い込み、今朝読み終えた。よく売れているようで、アマゾンのベストセラーランキングで全体で21位、「ビジネス・経済・キャリア」部門では4位となっている(この記事を書いている時点で)。先週の朝日新聞の書評にも取り上げられていた。

著者の酒井穣さんは、1972年生まれ。慶応義塾大学理工学部の卒業で、オランダでMBAを取得し、現在はウェブ・アプリケーション開発を行うベンチャー企業の最高財務責任者(CFO)をつとめているとのこと。「NED-WLT」http://nedwlt.exblog.jp/というブログも書かれている。(本書の著者紹介より)

かつて、自分が課長という立場に初めてなった時に、まったく仕事のやり方が変わり、戸惑った経験がある。
それまで、部下の時代に仕えた上司の顔を思い出し、自分が生き生きと働けた上司の行動を思い出しながら、自分なりに試行錯誤で、自分の課のマネジメントを行った。

やはり、部下として仕える立場で見ているのと、いざ自分がその立場に立ってみるのとは大違いで、

(1)課長とは、自分で仕事をするのではなく、他人(部下)に仕事をしてもらう立場であること(当たり前だが)

(2)課長とは、組織の中での最初の人事評価者として、部下の人生・運命に影響を与えざるを得ないこと(部下時代とは比較にならない責任の重さ)

を痛感した。

本書は、まさに、当時の私のような初めて課長になった人が遭遇であろう数々の課題について処方箋を示してくれている。
それぞれの企業・組織によって、課長になるための難易度、課長に期待される役割、与えられる権限は微妙に違うとは思うが、しかし、おしなべてみれば、共通する項目の方が多いと思われ、現在、課長のポジションにいる人にとって日々のマネジメントのヒントの書であり、これから課長になろうする課長代理や係長クラスの人たちには、課長の仕事を予習できる貴重な本である。

一部、目次を紹介すると

第2章 課長の8つの基本スキル
スキル1 部下を守り安心させる
スキル2 部下をほめ方向感を明確に伝える
スキル3 部下を叱り変化をうながす
スキル4 現場を観察し次を予測する
スキル5 ストレスを適度な状態に管理する
スキル6 部下をコーチングし答えを引き出す
スキル7 楽しく没頭できるように仕事をアレンジする
スキル8 オフサイト・ミーティングでチームの結束を高める

第3章 課長が巻き込まれる3つの非合理なゲーム
ゲーム1 企業の成長を阻害する予算管理
ゲーム2 部下のモチベーションを下げかねない人事評価
ゲーム3 限られたポストと予算をめぐる社内政治

第4章 避けることができない9つの問題
問題1 問題社員が現れる
問題2 部下が「会社を辞める」と言い出す
問題3 心の病にかかる部下が現れる
問題4 外国人の上司や部下を持つ日が来る
問題5 ヘッドハンターから声がかかる
問題6 海外駐在を求められる
問題7 違法スレスレの行為を求められる
問題8 昇進させる部下を選ぶ
問題9 ベテランの係長が言うことを聞かなくなる

上記の目次を見ただけでも、本書の語ろうとしていることは、うかがい知ることができると思う。
私が感じた最初の課題である「他人に働いてもらう立場」に求められるスキルは第2章に網羅されているし、結果的に同じようなことを行っていたと思う。 また、2番めにあげた「人事評価」者としての問題は、第3章のゲーム2に語られる通りである。

「自分が課長の時代に読めればよかったのに… 」と思う本である。
本書では、もう1点非常に参考になる視点があったが、それは、明日あらためて書くことにしたい。(2008年5月8日:酒井穣著『初めての課長の教科書』で語られる「読書のユニークな本質」

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2008年5月 6日 (火)

『将棋世界』2008年6月号の「感想戦後の感想」に郷田真隆九段が登場、丸山忠久九段との関係を語る

ゴールデンウィーク前の5月2日に発売になった『将棋世界』2008年6月号。連載記事の「感想戦後の感想」に郷田真隆九段が取り上げられた。

「感想戦後の感想」は、毎月、1人の棋士を取り上げ、インタビューも交え、各棋士のエピソードを紹介するもので、今回が36回目。郷田九段は、他の棋士に比べ、将棋の本の執筆も少ないので、ファンとしては、本人の人となりを知る数少ない機会である。

○郷田九段の終盤
記事では、まず最初に、郷田九段と森内名人が対戦した前期の第65期名人戦第6局の大逆転が語られる。森内名人の勝利が確実となり、いつ郷田九段が投了し森内18世名人誕生するか誰もが考えていたその時、郷田九段の放った最後の一撃を森内名人が受け間違えて、ほぼ手中に収めた18世名人位を逃した場面である。
ライターの高橋呉郎さんは、郷田九段の終盤を次のように語る。

「さながら、深傷(ふかで)を負ったサムライが、従容として死を待っているいる趣がある。が、勝負をあきらめているわけではない。薄目を開けて、最後の一太刀を狙っている。」(『将棋世界』2008年6月号172ページ)

劣勢となった終盤戦に妙手を放ち、対戦相手のペースを崩し、逆転に持ち込むのは、郷田九段の得意技の一つである。

○丸山忠久九段との関係
もうひとつのエピソードは、丸山忠久九段との関係である。同学年で、同じ年に四段に昇段した丸山九段(棋士番号194)と郷田九段(同195)。タイトル獲得は、郷田九段が先んじたが、順位戦では常に丸山九段が一歩先を行き、郷田九段が常に追いかける関係だった。
郷田九段が初めてA級棋士となった1999年度の第58期A級順位戦。郷田八段(当時)は1年前にA級に昇級した丸山八段(当時)と最終戦で対戦した。郷田八段は勝てばA級残留、負ければ他の棋士の成績次第でB級1組へ1期で降級もあり得るという一戦。一方、丸山八段にとっては、勝てば名人挑戦権確定、負ければ他の棋士の成績次第でプレーオフにもつれ込むという両者とも譲れない大一番である。
結果は、丸山八段が勝ち、名人挑戦者となって佐藤康光名人から名人位を奪取する。一方、郷田八段は、他の棋士が勝ったことから、降級となり、A級定着までにさらに6年を要した。

そのような経緯もあり、郷田九段は、丸山九段をライバルとして意識しているに違いないとは思っていたが、先日紹介した郷田九段の著書『実戦の振り飛車破り』でも、取り上げられる相手は振り飛車を指す相手が中心で、振り飛車をあまり指さない丸山九段のことは取り上げられていなかった。

記事では、2人の対戦で丸山九段が先手となった場合は、丸山九段の得意戦法である「角換わり腰掛け銀」という戦型になることに触れている。対戦相手の得意戦法に持ち込まないように駆け引きをするのが当たり前な中、郷田九段はあえてそれを受けて立っており、しかしその結果として、丸山先手の「角換わり腰掛け銀」は11戦で、丸山九段の10勝1敗となっており、2人の通算の対戦成績も34戦で丸山九段の23勝11敗と差がついている。(その後、第21期竜王戦1組準決勝で丸山九段が勝ったので、現在は35戦で丸山24勝:郷田11勝)

1990年にプロ棋士である四段となった2人は、将棋界で「VS」と呼ばれる練習将棋をよく指したという。日に2、3局は普通で、多いときには5、6局。
郷田九段は、「彼とは長い歴史があるんです」と語った上で

「丸山さんは大学生でしたね。まだ、角換わりをいまほどはやっていなかったけれど、得意戦法を持とうという意識は強かったでうえね。彼にはそのころから苦しめられていたんだよ。若かったから、張り合う感じもあって、練習将棋なのに真剣勝負みたいに、一局たりとも負けられないと思っていた」(『将棋世界』2008年6月号174ページ)

と対丸山戦への思いを語っている。

後手となった場合に先手の角換わりを受け続けるかについては、

「ただ、やみくもにやっているわけじゃないんで、一回、一回、自分なりに工夫してテーマみたいなものを持っている。まだ、未解明の部分がありますから、これからもそれは同じですね。丸山さんには、いちじはちょっと負けすぎたけど、最近は角換わり以外は、そんなにやられていないので、苦手意識はないですね。いずれ、丸山さんにも(中略)、星を返していけると思っています」(『将棋世界』2008年6月号174ページ)

自分と同レベルの相手や分の悪い相手に対しても、相手の得意戦法を受けて立つという郷田九段の心意気は、「王道」や「正攻法」といった言葉を思い出させる。
決して流行を追わず、目先の勝利でなく、最終的な勝利を目指し、自ら信じる道を進む郷田九段こそ、棋士らしい棋士といえるのではないか。
先手「角換わり腰掛け銀」への研究の成果が現れて、丸山九段との対戦成績を五分いやそれ以上に待っていける時が、一日でも早く到来することをファンとしては願ってやまない。

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2008年5月 5日 (月)

絵本『はらぺこあおむし』の作者エリック・カールさんの展覧会に行く・その2-出会いの不思議

エリック・カールさんは、1929年にアメリカのニューヨーク州でドイツ系移民の子として生まれた。1935年には、親子はドイツに帰国。カール少年は、ナチス政権下のドイツで青少年時代を過ごし、第2次大戦後のドイツで、美術やデザインの基礎を学んだ。
その後、ドイツで、グラフィックデザイナー、ポスター作家として経験を積んだ上で、1952年に再びアメリカに戻った。
アメリカでも、最初はグラフィックデザイナー、イラストレーターとして仕事をしている。

カールさんの絵本作家への転身には2人の人物がかかわっている。

1人目が、ビル・マーチンという作家であり編集者である男性である。カールさんのイラストに関心を持ったマーチン氏が、自分の書いたおはなし『くまさん、くまさん、何みてるの?』の挿し絵をカールさんに依頼したことが、絵本とかかわる最初である。これで、絵本の素晴らしさを知ったカールさんは、その後、自らストーリーも考えるようになる。(マーチン氏とのコンビの絵本も、その後出版している)

2人目が編集者のアン・ベネデュース女史。以前、料理の本の挿し絵で一緒に仕事をしたベネデュースさんに、カールさんは自作の絵本のアイデアを持ち込む。そうして、持ち込まれた2冊目の絵本が『はらぺこあおむし』の前身のお話。カールさんの原案では、緑色の虫が、「はらぺこあおむし」のように、本に穴を開けながらいろいろなものを食べ、最後にまるまると太っている姿で終わりになっている。虫が好きではなかった、ベネデュースさんが「caterpillar(芋虫、毛虫、あおむし)は?」と言い、最後の色鮮やかな蝶になって飛び立つ、現在のラストシーンが生まれたという。

今では、絵本作家として何十冊もの作品を描いているエリック・カールさんだが、ビル・マーチン氏が挿し絵を依頼しなければ、絵本の世界に足を踏み入れてはいなかったかもしれないし、編集者としてのアン・ベネデュース女史のアイデアがなければ、『はらぺこあおむし』が、時代を超えて読み継がれるような絵本になったかもわからない。
ふさわしい時期に、しかるべき人と巡り会うことの大切さを感じずにはいられなかった。

それは、偶然なのか、必然なのか。このブログで1年以上前に紹介した河合隼雄さんの「深い必然性をもったものほど、一見偶然に見える」という考え方を拠り所にして、受けとめるのが一番いいのだろうなと思いながら、エリック・カールさんの人生の不思議を考えた、エリック・カール展だった。
(2006年8月24日:気がかりな河合隼雄文化庁長官の容態

なお、今日の記事は、会場で販売していたエリック・カール展の図録及び、会場隣の売店で購入した雑誌「MOE」のエリック・カール特集号(2007年2月号)を参考にした。

なお、このエリック・カール展は、図録によれば、銀座・松屋での開催のあと、来年まで全国で順次行われるようだ。
2008年4月29日~5月12日 松屋銀座(東京)
2008年9月19日~11月3日 島根県立美術館
2008年11月29日~12月28日 美術館「えき」KYOTO
2009年4月3日~5月6日  そごう美術館(横浜)

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絵本『はらぺこあおむし』の作者エリック・カールさんの展覧会に行く・その1-創作の秘密

一昨日、4連休の初日の「憲法記念日」(2008年5月3日)は、新聞で見かけた「エリック・カール展」を見に、銀座の松屋まで出かけた。

Photo_2今にも雨が降りそうな曇り空だが、銀座には、老いも若きもたくさんの人である。お目当ての松屋の8階の催事場まで、エスカレーターを乗り継いで行く。会場にたどり着くと、子供の日ということもあってか、親子連れが多い。入場券を買って、会場の中に入ると、それぞれの原画の前にたくさんの人。盛況だ。

これまで、何冊も出されている絵本の中から代表作を選りすぐり、その原画を各絵本につき5枚から10枚程度展示してある。そのほか、エリック・カールさんが作品を作るところを紹介したビデオや、今回の展覧会用のインタビューのビデオをなどが流されている。

エリック・カールさんの絵本といえば、多彩な色づかいが特徴だと思うが、どのような手法であの彩り・色使いを出しているかなど考えたこともなかった。

今回紹介されていた技法を簡単に紹介すると、まず、彼の原画はすべて「貼り絵」である。
トレーシングペーパーに原画の下絵を描き、その原画の色にふさわしい「色紙」を用意して、トレーシングペーパーの下絵に沿ってカミソリで切り抜く。
切り抜いた色紙を、その部分だけ穴が空いたトレーシングペーパーを台紙にあてて場所を確認しながら、色紙に糊をつけて台紙に貼りつけていく。
その繰り返しにより、台紙の上に、様々な色の切り抜かれた色紙が一枚一枚貼りつけられていき、台紙の上に切り抜いた色紙をコラージュ(糊付け)した本当の原画が完成する。

これだけであれば、ただの「貼り絵」に過ぎないが、エリック・カール作品の秘密は、切り抜いた「色紙」にある。
「色紙」は市販の単色のものではなく、ティッシューという特殊な薄い紙に、彼自身がアクリル絵の具を、思いつつくまま、何重にも塗り重ねて作ったものである。その色紙を作る時は、最終的な作品と結びついているわけではなく、塗りに専念している。いざ、原画のコラージュを始める時に、その原画にふさわしい自家製の「色紙」を探し出してくるのだ。

何気なくみているこどもの絵本でも、これだけの創作の秘密があるとは……。改めて、世の中には、自分の知らないことの方が多いことを実感した1日であった。

会場でのビデオやパンフレットで、エリック・カールさんが絵本作家として世に出るまで、様々な人との出会いがあることを知った。それは、一つの物語である。記事を改めて、「その2」としてまとめることにしたい。

この展覧会は5月12日(月)まで、銀座松屋で開催されている。ご興味のある方は、一度足を運ばれるとよいと思う。

はらぺこあおむし
はらぺこあおむし

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2008年5月 4日 (日)

将棋第79期棋聖戦の挑戦者は、羽生二善治二冠と久保利明八段の争いに

将棋の第79期の棋聖戦の挑戦者決定トーナメントの準決勝の2戦目に当たる木村一基八段と久保利明八段の対戦が一昨日(2008年5月2日)、大阪で行われ、久保八段が勝ちトーナメント決勝に駒を進めた。先日、郷田真隆九段を破って既に決勝進出を決めている羽生善治二冠と久保八段の間で、5月13日に挑戦者決定戦が行われる。

久保利明八段にはとっては、昨年度、2007年度は悲喜こもごもの1年だった。年間トータルでは対局数54局(3位)、31勝(勝ち数同率9位)23敗、勝率0.5741。
まず、棋聖戦では挑戦者決定トーナメントの決勝に進出、渡辺明竜王と挑戦権を争ったが、渡辺竜王の急戦の仕掛けの前に敗退し挑戦権を逃した。
しかし、その後の王座戦では森内俊之名人との挑戦者決定戦に勝ち、羽生善治王座に挑戦。際どい戦いをするも、結果は3連敗で敗退。竜王戦でも、ランキング3組で優勝し、決勝トーナメントに進出(2組2位の富岡英作八段を下したものの、挑戦者となった佐藤康光棋聖に敗退)。
王将戦でも、7人戦う挑戦者決定リーグ戦を5勝1敗で制し、挑戦者として羽生善治王将と七番勝負を戦い、第3局で一矢報いるも、1勝4敗で敗退。

年間で2度のタイトル挑戦は簡単に実現できるものではなく、その点では好調だったといえるが、2回のタイトル戦を含め、2007年度、久保八段の羽生二冠との戦いは11戦で1勝10敗(その中には、羽生二冠の1000勝目に当たるA級順位戦6回戦も含まれる)。
しかし、羽生二冠戦を除けば、43戦で30勝13敗、勝率0.6976。四捨五入して勝率7割である。
残り13敗のうちの半分の6敗がA級順位戦での羽生二冠以外の他の棋士との対戦での敗戦であり、順位戦にだけ黒星が集まってしまった格好である。
要するに、2007年度の久保八段は、羽生二冠戦とA級順位戦にだけ「負け」たということだ。

棋聖戦の挑戦者決定トーナメント準決勝では、自分のA級陥落と入れ替わりにA級に残留した木村一基八段を破り、そして決勝の相手が昨年度苦杯をなめ続けた羽生二冠。

久保八段は、王座戦開幕前の心境を語った『将棋世界』の2007年11月号のインタビューで、

「羽生さんにタイトル戦で敗れた棋士はその後ほとんど調子を落とします。それは今までのままでは通用しないと感じてしまい、無理にフォームを改造しようとするからです。ああでもない、こうでもないと考え過ぎて、バランスを崩してしまうんですね。実際、私がそうでした。たぶんこれは、羽生さんとタイトル戦を戦った人なら誰しも感じ、経験していることだと思います。羽生さんの魔力、とも言うのでしょうか」

と語っている。

久保八段が、羽生二冠の魔力に惑わされず、残りの棋士との対戦での勝率7割という自らの力を信じることができれば、新たな可能性も開けてくるのではないかと思う。しかし、羽生二冠以外のタイトルホルダーへの挑戦によって自らの力を試す機会を得る最後の1戦の相手が羽生二冠というのも現実だ。

羽生二冠という大きな壁を乗り越えて、次のチャンスに進むことができるのか。5月13日に行われる羽生二冠との棋聖戦挑戦決定戦は久保八段の棋士生活の中では、大きな転機になるかもしれない一戦ではないかと思う。

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2008年5月 3日 (土)

『将棋世界』の「初段コース」の第1回応募の結果は4問中3問正解の300点

憲法記念日の今日(2008年5月3日)、先日、応募した『将棋世界』2008年5月号の「初段・二段・三段コース」の結果が返送されてきた。
自分としては、それなりに自信もあって、4問中4問正解もあり得るのではと期待して送ったが、さすがにそう甘くはなくて、3問正解の300点と結果だった。(2008年4月6日:将棋のアマチュア初段にチャレンジ開始

自分の見立てが、大間違いということでもなかったわけで、満足できる結果と言っていいだろう。これまで、こういった「次の一手」問題は、誌面を見て、頭の中で考えるだけだったが、今回、実際の将棋盤を引っ張りだして、全問並べたのがよかったのかもしれない。

初段の基準である800点まであと500点(5問正解)である。既に買ってある『将棋世界』2008年6月号の問題も、ゴールデン・ウィーク中には仕上げて投函したいと思っている。何とか7月号まで8問であと5問正解を勝ち取りたいものである。

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2008年5月 2日 (金)

ブログにおける睡眠の効用

ここのところ、ブログの更新をその日のうちにできないことが多い。仕事から帰ってきて、夕食をとった後、パソコンに向かいメールのチェックなどし、今日のブログの題材は何にしようかなどと考えているうちに、猛烈な睡魔が襲って来る。
ちょっとだけ横になろうと思って、横になるとそのまま寝入ってしまい、気づいたら3時間ぐらい眠っていて、もう日付が変わってしまっているということが多い。

そこから、やおら起き出して、前日分のブログの記事を書き出すのだが、不思議なことに、そのような時の方が、筆が進むことが多い。

眠りに落ちる前は、何を書こうかなかなかまとまらないのだが、数時間寝入った後に起き出して書くと、テーマについて「これしかないな」と言う気になっていて、それさえ踏ん切りがついてしまえば、あとは比較的まとめやすい。

よく、「脳は眠っている間にも働いている」というようなことが言われるが、きっと、私が寝入っている間に、脳の中では、情報の取捨選択が行われ、テーマの選定が進められているのだろう。

古来、人びとは、そういった脳の働きを実感していて、「下手な考え休むに如かず」などという言葉を考え出したに違いない。

以前、やはりこの言葉をネタに書い記事があったと調べてみたら、1年ほど前にも同じようなことをやっていて、少し情けなくなった。(2007年7月10日:「下手な考え休むに似たり」は誤用?)

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2008年5月 1日 (木)

歌人の松村由利子さんが書く石井桃子さんの追悼記事が5月14日の毎日新聞に掲載されるという話

歌人の松村由利子さんの歌集やエッセイについては、昨年、何回かこのブログでも紹介し、また今年に入って短歌雑誌に掲載された新作の短歌についても、何首か紹介させてもらった。

その松村さんが、先日亡くなった児童文学者の石井桃子さんについて書いた追悼記事が4月30日の毎日新聞に掲載されるという情報を複数のルートから入手した。

昨日(4月30日)の朝、駅の売店で毎日新聞を購入。ホームで電車を待つ間、どこに載っているかと探すが、スポーツ関係の記事がやたら目に付くものの、石井桃子さんも松村さんも痕跡さえ見つからない。最近、進行が進んだ気がする老眼のせいかと思い、もう一度最初から探すがやはり見つからない。
柔道の全日本選手権準決勝で敗れ北京オリンピック出場の道を逃した井上康生選手が引退を表明したことを取材した記事が社会面の真ん中にかなりのスペースで出ているので、あるいはこれと差し替えになったのだろうかなどと考える。

事の顛末を確認したところ、やはり掲載が延期になったということのようであった。紆余曲折があって、最終的には当初の予定から2週間後の5月14日(水)の朝刊に載ることになったらしい。(詳細は『「松村由利子さん」ファン掲示板』をご参照)
松村ファンの方は、14日の毎日新聞朝刊をごらんいただければと思う。

石井桃子さんの追悼記事を書かれるのであれば、短歌エッセイの次の企画として児童文学エッセイにもチャレンジしてもらえればと思うのは、贅沢だろうか。

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