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2008年5月24日 (土)

北京オリンピック女子バレー世界最終予選の4つ目の出場枠をめぐる混沌

今日(2008年5月24日)は、北京オリンピックの女子バレー世界最終予選の第6戦。日本はタイと対戦した。久しぶりにテレビ観戦した。

昨日の第5戦が終わった時点で、すでに日本、セルビア、ポーランドのオリンピック出場決まり、予選としての関心は4つめの出場枠をどこの国が得るかに移ってきた。

この世界最終予選はアジア予選とあわせた形で行われている。出場8ヵ国(アジア4ヵ国・アジア外4ヵ国)に対し、与えられる出場枠はアジア枠1、最終予選枠3である。8ヵ国の総当たりリーグ戦の結果、
(1)優勝国には、まず最終予選枠1 を割り当て
(2)優勝国を除いた7チームのうち、アジア1位にアジア枠1を割り当て
(3)残り6チームのうち、上位2チームに残りの最終予選枠2を割り当て
という順で4つの出場枠が割り当てられる

昨日は、上位2チームの出場権獲得が決まったが、問題は日本がアジア枠になるのか、世界最終予選枠になるかである。日本が最終予選優勝となれば、日本は世界最終予選枠を割り当てられ、日本以外のアジアの国にアジア枠が割り当てられる。その場合、世界最終予選枠は、セルビアとポーランドに割り当てられ、アジア外のドミニカには出場枠は回ってこない。

昨日の時点で、1位セルビア(5勝)、2位日本(5勝)、3位ポーランド(4勝1敗)、4位ドミニカ(2勝3敗)、5位韓国(2勝3敗)、6位タイ(1勝4敗)、7位プエルトリコ(1勝4敗)、8位カザフスタン(5敗)という順位だった。
私は深く考えずに、4つ目の枠をドミニカと韓国が争うのではないかと書いたのだが、簡単ではなかった。

おまけに、今日6日目の結果、変動要素が増えることになった。
第1試合、ドニニカはプエルトリコに3-0で勝ち、3勝目。しかし、日本が優勝すれば、いくら勝っても出場枠は回ってこない。
第2試合のセルビア×ポーランド戦はフルセットの末、ポーランドが勝ち、2チームが5勝1敗で並んだ。これで、ポーランドもオリンピック出場権を獲得。
セルビアが敗れたことで、日本が1位に優勝する可能性が高まり、俄然やる気になったのがアジアの各国のようだ。
第3試合、ここまで全敗だったアジア国として出場のカザフスタンが、3-0で韓国にストレート勝ち。韓国は2勝4敗、カザフスタンは1勝5敗となった。

第4試合は日本×タイ戦だが、韓国敗戦の結果を見て、タイもやる気になった。韓国がカザフスタンに勝って、3勝目を上げているれば、アジア2位になる可能性も消えていたが、韓国が敗れたため、可能性が出てきた。また、セルビアが勝って全勝のままなら、タイが日本に勝つと、日本の優勝の可能性がほとんどなくなり、目の前の日本戦に全力を尽くすほど、自国のオリンピック出場が遠のくという皮肉な結果になるところだったが、セルビアが負けたことで、自分たちが日本に負けたとしても、日本の優勝が高まるし、万が一自分達が勝っても、日本とセルビアは5勝1敗で並び、最終日の日本×セルビアの直接対決で日本が勝てば、アジア枠が回ってくる可能性がある。
タイにとっては、自分達がオリンピックに出るためには、今日の試合では、とにかく日本に勝って韓国を上回る成績を位置を確保し、でアジア2位の可能性を少しでも高め、最終日のカザフスタン戦でも勝ってアジア2位を確実にし、あとは最終日の第4試合、日本×セルビア戦の結果を待つしかないのだ。

すでの出場権を確保した日本と、その可能性を少しでも高めるためにあわよくば勝ちたいタイ。負けるとしても、1点でも多くとって得点率を高くしておきたい。戦う前から、試合へ臨む意欲が数段違っていたのだろう。タイは奮戦し、日本は苦しめられた。

第1セット、度重なるデュースの末、28-30で競り負け。第2セットは25-14で圧倒したものの、第3セットも再び25-27で競り負けた。第1、第3セットとも一度は日本がセットポイントを握る場面があったにもかかわらず決めきれなかった。第4セットは苦しみながらも、25-21で取り、この予選初めてファイナルセットへもつれ込んだ。
日本チームは連戦の疲れもあるのだろう。これまでは決まっていた栗原や木村のバックアタックも決まらない。攻めにも、スピードと切れが今ひとつだった。
それでも、ラリーポイント制の第5セット、出だしでリードを確保し、その後粘られたが15-11でなんとか振り切った。勝ったとはいえ、格下とも言えるタイに2セットを取られたこと、それも一時はセットポイントを取りながら、決めきれなかったことは、今後オリンピックに向けた課題だろう。

この結果、明日の最終日は、第1試合のドミニカ×韓国戦がいっそう注目である。ドミニカは、日本が優勝しなかった場合を考えて、4位争いの当面のライバル韓国を叩いておきたい。韓国も勝って、アジア2位を確定したい。
ここで、韓国が敗れると、次の第2試合カザフスタン×タイ戦も息が抜けなくなる。韓国は勝ち点の次に順位算定に関わる得点率(得点÷失点)が高くない。タイより低く、カザフスタンとほぼ同じ水準である。もし、第1試合で韓国が敗れると2勝5敗。アジアの1勝4敗どうしが戦う第2試合の勝者がアジア2位になる可能性が高くなる。

さて、どこの国が最後の出場権を確保するのであろうか。

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