男子バレー全日本、世界最終予選は6勝1敗で全日程を終了し、アジア大陸代表として北京オリンピック出場へ
昨日(2008年6月8日)に最終戦を迎えた、男子バレーボールの北京オリンピック世界最終予選日本大会。日本大会はアジア大陸予選も兼ねているので、この予選の1位が最終予選勝者としてオリンピック出場、1位通過国を除いたアジア最上位国がアジア大陸代表としての出場権を獲得する。
前日、格上のアルゼンチンをフルセットの末、降した日本チームは、アジア最上位が確定、最終日を待たずにオリンピック出場権を確保した。
最終日を前にした順位は1位イタリア6勝0敗、2位日本5勝1敗、3位アルゼンチン4勝2敗、それに、韓国とオーストラリア(豪州)が3勝3敗で続く。日本が1敗を守ったことで、大会1位通過国が確定せず、最終日にイタリアが敗れ、日本が勝った場合は6勝1敗で並び、順位は得点率(総得点÷総失点)、セット率(得セット÷失セット)で決まることになる。日本が1位通過国になると、韓国と豪州にアジア1位による出場権が回ってくることになる。
最終日の組合せは第1試合韓国×タイ、第2試合豪州×イラン、第3試合イタリア×アルゼンチン、第4試合日本×アルジェリアとなっており、イタリア×アルゼンチン戦の結果が決まる前に試合を行う、韓国、豪州は一縷の望みをかけて必死にプレーせざるを得ない。
韓国はタイを3-0で圧倒。この時点でアジア2位に。次の試合の豪州×イラン戦では、なんと豪州が1-3で、ここまでタイに1勝しただけのイランにまさかの敗退。あるいは、韓国が3-0で勝ったことで、豪州がイラン戦に勝っても韓国と同じ4勝3敗としても得点率で及ばないことが確定していたのかもしれない。
第3試合は、勝てば大会1位が確定し、オリンピックが決まるイタリアと前日、日本に敗れたことで、1位の可能性が泣くなりオリンピック出場が消えたアルゼンチンの対戦。両国のモチベーションの違いを考えれば、イタリアの圧勝も予想された。しかし、結果は予想に反し、イタリアが25-19、25-19で2セット連取のあと、第3セット22-25、第4セット21-25とたて続けに失い、フルセットにもつれ込んだ。やはり、最後に、勝てばオリンピックということを意識したのであろうか。第5セットを15-5と最後はアルゼンチンを振り切ったが、監督にとってんは胃の痛くなる試合だったことだろう。これで、イタリアは7戦全勝として、最終予選日本大会の1位通過国として、オリンピック出場権を獲得した。
イタリアの勝利で、日本のアジア大陸代表としてオリンピックが確定。第4試合の日本×アルジェリア戦は、消化試合となってしまった。日本は第2セット途中から、ベンチで控えていた大学生の清水邦広(東海大学4年)、福沢達哉(中央大学4年)を出場させ、前日までピンチで登場して日本チームを何度となく救った38歳のキャプテン荻野は出場なし、スパーエース山本やスパイカーの越川も第3セットはベンチという若手に国際大会での経験を積ませる余裕をみせたが、それでも3-0で勝利した。
3大会連続でオリンピック出場を逃した後、全日本の采配を任された植田辰哉監督は、かつてバルセロナオリンピック出場時にチームメイトであったベテラン荻野をキャプテンに指名。最年長の荻野が厳しい練習に率先して取り組むことで、若手の意識改革をはかり、チームの精神的な支柱ともなるというのは、4年前のアテネオリンピック出場を目指して、全日本女子チームを任された柳本監督が、ベテランの吉原知子をキャプテンとし、厳しい練習と吉原のキャプテンシーで、オリンピック出場を勝ち取ったことを彷彿とさせる。
おそらくは、そこに数々のドラマがあったに違いない。
植田ジャパンのこれまでの足跡をまとめたノンフィクションがあると知り、さっそく、ネットで注文した。
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