将棋第67期A級順位戦、郷田真隆九段は深浦康市王位を破り、今期も白星スタート
森内名人×羽生挑戦者の第66期名人戦の激闘がまだ続く6月11日から、次の名人挑戦者を決める第67期のA級順位戦がスタートした。
1回戦は
第1局(6月11日)谷川浩司九段×藤井猛九段戦(谷川九段勝ち)
第2局(6月17日)佐藤康光二冠(棋聖・棋王)×鈴木大介八段戦(佐藤二冠勝ち)
第3局(6月19日)丸山忠久九段×三浦弘行八段戦(丸山九段勝ち))
と行われ、
昨日(2008年6月20日)が
第4局となる郷田真隆九段×深浦康市王位戦だった。
郷田九段も深浦王位も、A級に昇級しながら1期で陥落するという辛酸をなめる思いを2回経験しながら、三度(みたび)、A級に返り咲いた苦労人であり不屈の棋士である。
郷田九段は3回目の復帰である20005年の第64期順位戦でA級10位の位置で5勝4敗と勝ち越し、ようやくA級残留を果たし、翌年の第65期ではA級4位の位置で7勝2敗でA級を制し名人挑戦者となった。第65期名人戦では3勝4敗で惜しくも敗れたが、A級1位の地位で迎えた前期(第66期)も、最後まで出だし4連勝で飛び出し、最後まで挑戦者争に絡み6勝3敗で終了、今期のA級3位の位置を確保した。前期、挑戦者となった羽生現名人は8勝1敗でA級を制したが、その1敗の相手が郷田九段である。
一方の深浦王位は、以前にもこのブログでも紹介したが、第63期(2004年)、第65期(2006年)と過去2回のA級昇級時はいずれも4勝5敗ながら、降級するという憂き目にあった。今回は、これまでの深浦八段としてではなく、王位のタイトルホルダーとしてA級定着に3度目の挑戦である。
過去の2人の対戦成績は深浦王位11勝、郷田九段7勝と郷田九段の負け越しであるが、これは、郷田九段が2001年から2003年にかけ4連敗したことが響いていて、2005年以降は逆に郷田九段の3勝1敗である。
昨日の将棋の内容は、先手が深浦王位。お互いに飛車先の歩を突きあう相掛かりの将棋。序盤の駒組の段階での深浦王位の一瞬に隙を郷田九段がとらえ、開戦。まず一歩駒得を確保した上で、深浦陣の端を攻め、深浦玉の守りが固まる前に深浦陣を攪乱、飛車や歩が次々と成り、一気の終盤戦に。
しかし、郷田九段も持ち駒は少なく、攻めが途切れると反転攻勢を受けるおそれがある。少ない攻め駒で、少しづつ包囲網を狭めるようにして攻めをつなげ、最後に形作りの深浦王位の攻めもあったものの、郷田玉を脅かすには至らず、郷田九段が着実の包囲網を狭め、最後は詰み筋が見えたところで、深浦王位の投了となった。すでに時計は午前0時を回り、21日の0時23分だった。
途中、深浦王位の受け方次第では、まだ難しかったという局面もあったようで、対局後の感想戦は午前3時半を過ぎても続いていたとのこと。
勝っても、負けても、どの手が正解・最善手なのか、極めようとするプロ棋士の世界は、凡人の想像を絶する世界である。
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