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2008年7月30日 (水)

将棋第56期王座戦の挑戦者決定戦は木村一基八段が谷川浩司九段に勝って羽生善治王座への挑戦者に名乗り

今日(2008年7月30日)は、将棋の王座戦の挑戦者決定戦。トーナメントを勝ち上がった谷川浩司九段と木村一基八段の頂上対決である。決戦の舞台は、谷川九段のホームグラウンドである大阪の関西将棋会館。

タイトル獲得27回で17世名人の資格を持つ谷川浩司九段も、羽生世代の台頭で2005年2月に棋王のタイトルを失冠して以降、3年半ほど無冠が続いており、タイトル戦登場も2006年4月~6月の第64期名人戦で当時の森内名人に挑戦したのが最後で、この2年タイトル挑戦もない。羽生王座への挑戦者として名乗りをあげ、無冠返上を果たしたいところだ。
一方の木村一基八段は、昨年(2007 年)、念願のA級昇級・八段昇段を果たし、一時は名人挑戦もうかがう勢いで、すんなり残留を決め、名実ともにトップ棋士の仲間入りをした。通算7割近い勝率(2008年7月29日現在391勝170敗 勝率0.6970)を残しており、羽生世代を追いかける世代の中の、実力者の一人である。2005年の第18期竜王戦では、決勝トーナメントを勝ち抜き挑戦者となったが、初防衛を目指す渡辺竜王に4連敗を喫し、タイトル獲得はならなかった。A級昇級を果たした現在、次の目標は当然タイトル獲得であろう。

挑戦者決定戦は木村八段の先手。木村八段の居飛車、谷川九段の振り飛車(四間飛車)の組み合わせとなる。中盤戦が長く続き、お互いなかなか決め手に欠く。途中、木村八段が優勢・勝勢という局面があったが、木村八段側に見落としもあったようで、かなり形勢は接近。木村八段が決めに来たところで、谷川九段も木村玉に一気に攻めかける。しかし木村玉に詰みはなく、谷川九段の投了となった。(棋譜中継は→こちら

勝った木村一基八段は、第18期竜王戦に続く2回目のタイトル挑戦。羽生善治名人とは、初のタイトル戦となる。
羽生vs木村戦の戦績をみると、過去15戦で羽生12勝、木村3勝という極端な結果となっている。木村八段からみた対羽生戦の勝率は0.200。さらに2003年以降7連敗中である。通算では高い勝率を誇る木村八段だが、羽生名人にだけは、何故か勝てない。
昨年度、王座戦、王将戦と羽生に挑戦し0-3、1-4という成績で敗れた久保利明八段でさえ、その2タイトル戦での敗戦後の現在でも対羽生戦の戦績は34戦で羽生26勝、久保8勝。久保八段からみた対羽生戦の勝率0.2353となっている。
木村八段以外のA級棋士の対羽生戦の戦績をみても、互角に近い深浦王位、4割台を残している森内九段、他の棋士もほとんど3割台は確保しており、三浦八段の21戦で6勝(勝率0.28573)という数字が、木村八段に次いで低い数字である。
(上記の各棋士の対羽生戦のデータは「玲瓏:羽生善治(棋士)データベース」棋士別対局成績による)

木村八段にとって、今回の王座戦でどれだけの成績を残せるかが、今後、木村八段が常時タイトルが争えるような棋士になれるかどうかの試金石になるかもしれない。木村八段がこれまでの劣勢をどうやって挽回しようとするのか、興味深い。

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