コミック『あんどーなつ』全7冊読了
一昨日の記事で取り上げたTVドラマの原作コミック『あんどーなつ』。1、2巻がなかなか面白かったので、昨日の仕事の帰りに乗り換え駅の書店により、残る3巻から7巻までを一気に買ってきた。昨日の夜3巻から読み始め、今日の午前中で7巻まで読み終わった。
原作コミックは、小学館が隔週で発行している『ビッグコミックオリジナル』に連載中で、単行本がすでに7冊。(第7巻は2008年7月に発売されたばかり)すでに累計70万部の売り上げを記録しているという。
和菓子職人をめざす主人公の安藤奈津が、浅草の人々の人情に支えられながら、職人としての腕を磨き、人間的にも成長していく物語である。
奈津が勤める浅草の老舗和菓子店「満月堂」のライバル店が、満月堂が出入りしている茶道の家元への和菓子の商売を横取りするため、満月堂の評判を落とそうと数々の策を仕掛けてくるという大きなストーリーの流れがあるが、その中でも、奈津は常に前向きに生きている。
また、個々の話の中では、毎回、連載時の季節に応じた和菓子が取り上げられ、説明されている。また、各話のエピソードの中には、和菓子の材料となる粉が出来る現場を奈津が訪ねたり、和菓子の製法が詳しく記載されたりしていて、和菓子の材料となる粉の説明など、ちょっとした和菓子情報録にもなっている。
一方、TVドラマの方が、配役や話の内容が、NHKの朝の連続ドラマのようだと一昨日書いたが、放送される枠はTBSの月曜日の午後9時からの枠で、この時間帯は「水戸黄門」や「大岡越前」が放送されていた時間帯であり、先週までは「水戸黄門」が放送されており、「水戸黄門」の次回シリーズまでの繋ぎを果たす役割を負わされているという背景を考えると、『あんどーなつ』のような人情話が取り上げられ、ドラマ化されたのも納得がいく。
関東地区では、明日13日 (日)の午後3時から第1話の再放送もされるとのこと。「水戸黄門」と肩を並べるようなシリーズドラマになるかどうかは、今後の視聴率次第だろうが、古き良き昭和を描いたような話が、「水戸黄門」と交代でシリーズ化されるのも悪くないのではないかと思う。
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