同窓会での宮崎美子のフィギアを巡る顛末
今日は、年に1回の高校の同窓会の東京地区の総会。今年から、同級生のS君が、会の菊企画に関わり司会の大役を務めるということで、同級生9人が応援に駆けつけた。
年に1回の東京地区の総会の目的の一つが、今春、大学に入学したばかりの卒業生を招待し、東京になじんでもらうという意味があるのだが、これまでは、年配の先輩諸氏と大学生の世代の隔たりは大きく、2極分化してしまっていたらしい。(とはいえ、私も東京に10年以上住んでいながら、今回が初参加なので偉そうなことは言える立場ではないが…)
ひょうなことから、東京支部の幹部と接することになったS君は、持ち前の企画力・行動力を遺憾なく発揮し、数々の企画を提案。その多くが採用され、ならば司会も君がという話になって、初参加ながら司会の大役を任されることになった。
そんな事情があって参加した東京地区の総会だが、会場でのんびりビールなど飲んでいると、突然、名前を呼ばれる。顔を上げると、高校・大学と同じ陸上部に在籍した、1年後輩のM君であった。陸上競技を題材にした佐藤多佳子の青春小説『一瞬の風になれ』をまだ読んでいないというので、これだけ陸上のことをよくわかって書かれた小説はないと改めて強く勧める。
会の進行も進み、今日の企画の目玉、オークションが始まる。同窓生の中の著名なタレントから、数々のグッズの提供を受け、オークションで参加者に買ってもらい、東京地区の同窓会の運営費の足しにしようという企画だ。
最初はウイスキーやブランデーなどのお酒類、ゴルフのドライバーやパターなども出品されている。さらに、ゴジラやウルトラマンなどのフィギアが登場する。
同窓会の財務の責任者である某先輩が、これは1000円でどう、こちらは2000円と声をかけ、最初に手をあげた人が落札である。
オークション品の中に、30年近く前に女優の宮崎美子のデビューとなったミノルタの一眼レフカメラのコマーシャルフィルムに出演した時のポーズ(ジーパンを脱いで水着姿になる)のフィギア(宮崎美子デビュー20周年の2000年頃に制作されたらしい。一時、宮崎美子のファンだったこともある私は「宮崎美子」と聞いたときには一瞬考えたが、「フィギア」と聞いて、手をあげるのをやめた。(写真集だったら多分応札しただろう。昔、彼女のグラビアが載った『GORO』を買った記憶がある)。果敢にも、応札したのは、先ほど私に声をかけてきた後輩のM君であった。
しかし、そのM君が2次会に行ってから、冷静になったのか、「これは。やっぱり、家に持って帰れない。誰かもらってくれませんか」と困った顔をする。窮地に陥った後輩を助けるのは先輩のつとめと思い、引き取ることにした。
金曜日深夜の混雑する電車の中、結構大きな箱を、周りに迷惑がられながら、家まで持って帰ってきた。さて、家族になんと言われるのかわからないが、「人助けをしたのだ」と説明しようと思っている。
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コメント
拓庵様 お久しぶりです。鉄人です。
鉄人も以前宮崎美子のファンで、グーグルを何となく見ていたら拓庵さんの名が・・・。何故か嬉しくなってコメントを書いた次第。ところでフィギアはまだ何処かに飾っているのですか。
また遊びに来ます。
投稿: 鉄人 | 2009年4月30日 (木) 23時15分
鉄人様
コメントいただきながら、家庭の事情で忙しく、お返事が遅くなり申しわけありません。
宮崎美子のフィギアは、我が家では評判が悪く、娘がフィギア専門店に持ち込み、私の買い取り価格と同額で売れました。
今後もよろしくお願いします。
投稿: 拓庵 | 2009年5月12日 (火) 04時42分