朝日新聞の書評「マンスリー・ブックマーク」で松村由利子さんの『語りだすオブジェ』が紹介される
朝日新聞は日曜日に各種の書評を載せるが、今日(2008年7月6日)の書評の中の「マンスリー・ブックマーク」というコーナーで発売されて間もない松村由利子さんの『語りだすオブジェ』が紹介されていた。書いているのは、絵本や児童文学を手がける作家の高楼方子(たかどのほうこ)さん。
ある友人に短歌の情景を説明してもらったことがきっかけで、目からウロコが落ちる思いで、短歌を面白いと思うようになったとの前置きのあとで、
「著者(松村さん)は、言葉をしなやかに繰りながら、歌の背後にあるものを、ぐんぐん見えるようにしてくれる。その力ははっきりいってスゴイです」
と絶賛している。このコーナーの見出しの部分も、高楼さんのこの文章から「歌の背後を見せるすごい力」とのキャッチコピーがつけられている。
前作『物語のはじまり』、今回の『語りだすオブジェ』とも、洗練された無駄のない言葉で、歌の背後にある作者の思いを推し量る語りは、松村さんのもっとも得意とするところではなかろうか。
今後も歌人としての歌作りに加え、エッセイも書き続けてほしいものだ。
| 固定リンク | 0
「短歌」カテゴリの記事
- 柏にある児童書専門店「ハックルベリーブックス」へ行った(2010.11.07)
- 『ぼく、牧水!』と『文・堺雅人』を続けて読んだ(2010.10.02)
- 松村由利子さん『与謝野晶子』(中公叢書)で第5回平塚らいてう賞受賞(2009.12.28)
- 「ふみの日」の切手の題材が「百人一首」だった(2009.08.13)
- 競技かるたを題材にした青春マンガ『ちはやふる』(末次由紀著)1巻~5巻を読了(2009.08.09)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント