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2008年8月19日 (火)

第21期竜王戦決勝トーナメントで羽生善治名人が、深浦王位、丸山九段を続けて破り、挑戦者決定三番勝負に駒を進める

将棋の第21期の竜王戦決勝トーナメントは、8月8日の準決勝で郷田真隆九段を破った木村一基八段がすでに挑戦者決定三番勝負進出が決まっているが、スケジュールが遅れ気味だったもう一方の山も、8月13日に1組4位の深浦康市王位vs羽生善治名人で羽生名人が勝利し、今日(2008年8月19日)は、1組優勝の丸山忠久九段と羽生名人による準決勝のもう1組が行われた。

羽生善治名人は、6月に名人位を森内俊之前名人から4勝2敗で奪取。その勢いに乗り、7月には、棋聖戦でも出だし2連勝で棋聖位防衛・7連覇目前だった佐藤康光二冠(棋聖・棋王)を相手にその後3連勝という離れ業を見せて、一気に二冠から四冠に復帰した。第49期王位戦でも挑戦者となって、深浦康市王位にリターンマッチを挑んでおり、1勝3敗とカド番には追い込まれているものの、まだタイトル奪回・五冠復帰の可能性も残している。

この数年は、森内名人、渡辺竜王、佐藤棋聖、羽生王座・王将・王位とタイトルホルダーの顔ぶれがほとんど変わらず、年度末に争われる棋王のタイトルだけが、毎年入れ替わるという状況だったが、昨年9月に深浦康市八段が激闘に末、4勝3敗で羽生三冠から王位タイトルを奪取してから、タイトル地図が動き出した。むしろ、王位タイトル失冠で羽生二冠が目覚めたと言った方が相応しいかもしれない。
昨年度末の棋王戦で久しぶりの挑戦者となり、タイトル奪還はならなかったものの、2勝3敗。その後は6月名人、7月棋聖と奪い返したのはすでに述べた通りで、王位戦も奪回の可能性を残し、再び七冠復帰への可能性もまだ残している。

残る二冠が竜王と棋王、竜王戦では予選に当たるランキング戦1組1回戦で深浦王位に敗退したが、1回戦の敗者8人で争う5位決定トーナメントを勝ち抜いて決勝トーナメントに勝ち残った。
決勝トーナメントでは、下位の6組・5組・4組の優勝者の中から勝ち上がった糸谷哲郎五段の挑戦を退けた。王位戦で戦っている深浦王位と8月13日の準々決勝。棋譜中継の解説では、終盤まで深浦王位優勢とのコメントだったが、最終盤で深浦王位が間違え、大逆転で、今日の準決勝である。

今日の準決勝、丸山九段戦も終盤を迎えた時点で、丸山九段有利との棋譜解説でのコメントだったが最後の最後で丸山九段が最善手を指せず、羽生名人の逆転勝利となった。
次は、8月下旬から始まるであろう木村一基八段との挑戦者決定三番勝負。木村八段とは、現在16連覇中の第56期王座戦の五番勝負でも戦う。
羽生vs木村戦は、15戦して羽生名人が12勝3敗と圧勝しているが、木村八段がどのような戦いを見せるかであろう。
竜王戦にも羽生名人が挑戦者として名乗りを上げることになれば、王位戦・王座戦の結果次第ではあるが、七冠達成に向けた六冠目に挑む可能性もある。
また、竜王戦で渡辺vs羽生戦が実現すれば、竜王位4連覇中の渡辺明竜王と通算6期獲得の羽生善治名人による「永世竜王」(竜王位在籍連続5期または通算7期)を賭けた戦いになる。

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