将棋第49期王位戦七番勝負第3局は後手番の深浦康市王位が挑戦者羽生名人を破りタイトル防衛に一歩前進
深浦王位、挑戦者羽生名人がそれぞれ先手番の対局を制し、1勝1敗で迎えた第49期王位戦第3局。昨日、今日(2008年7月31日、8月1日)と神戸市の有馬温泉で実施された。
将棋の内容は、最近よく見かけるお互いが飛車先の歩を伸ばす相掛かりの戦型に。先手の羽生名人が飛車を切り、飛車銀交換を敢行。戦端を開いたが、深浦王位も入手した飛車を羽生陣に打ち込み王手をかけ、その飛車を自陣に引き戻して「龍」を作り手厚く構えた。その後、攻防が繰り広げられたが、飛車抜きの羽生名人の攻めは細く、深浦玉は守り金銀を剥がされたものの、羽生名人の攻めをしのいだ。逆に自陣で満を持していた深浦王位の「龍」が一気に羽生陣に踏み込み、鮮やかに寄せ切った。
深浦王位は不利な後手番を制し、2勝1敗と一歩リード。今後、先手番が確定している次の第4局と第6局を確実に制することができれば、タイトル防衛、九段昇段も見えてくる。
これで2人の対戦成績は深浦王位から見て20勝21敗。その内訳を先手・後手別に見ると、羽生名人の先手番で羽生名人の13勝6敗、深浦王位の先手番で深浦王位の14勝8敗となっている。先手が有利の将棋の世界では、一般的には当たり前の数字に見えるが、こと羽生名人相手となると事情は違ってくる。ほとんどの棋士が自らの先手番でも羽生名人に負け越してしるのだ。10局以上の対戦実績があって、対羽生戦で先手番の将棋に勝ち越しているのは、深浦王位と森内俊之九段(前名人、31勝21敗)の2人だけである。
(上記の深浦vs羽生戦のデータは「玲瓏:羽生善治(棋士)データベース」棋士別対局成績による)
王戦の挑戦者を決める決勝トーナメントの準々決勝でも2人は近々対戦する。
王位戦七番勝負と竜王戦準々決勝という大きな対局で、タイトル防衛と羽生名人の竜王戦挑戦権獲得を阻止できれば、深浦王位にとっては、将棋界で数少ない羽生キラー深浦の健在ぶりをアピールでき、今後のプロ棋士生活にとっても大きな自信になるに違いない。
深浦王位にとっては、大きな意味をもつ8月、9月になるだろう。
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