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2008年8月27日 (水)

将棋第49期王位戦七番勝負第5局は挑戦者の羽生善治名人が深浦康市王位を破り、逆転に望みつなぐ

昨日・今日(2008年8月26日・27日)で行われた将棋の第49期王位王位戦七番勝負の第5局は、先手番だった挑戦者の羽生善治名人が深浦康市王位に勝ち、対戦成績を2勝3敗とし、逆転でのタイトル奪還に望みをつないだ。
深浦王位が先手番となる次回の第6局で、深浦王位が勝ちきれるかどうかがポイントだろう。
3勝3敗のフルセットに持ち込まれると最近の羽生名人の神懸かり的な逆転劇が再現されそうな気がする。(以上モブログによる速報)

家に帰って主催社の棋譜中継で、将棋の内容を見ると、相矢倉から羽生名人は更に穴熊に潜り込み、玉をより戦場から遠いところへ避難。その上で、戦端が開かれた。深浦王位は、「と金」を作るが悲しいかな羽生玉から遠い。一方、羽生名人は、攻め駒を総動員して責め立てる猛攻で、深浦玉を盤面中央まで追い立て、最後は矢倉囲いの中の守りの金が一歩前進して「王手」をかけ、深浦玉の逃げ道を封じたところで、深浦王位の投了となった。

竜王戦決勝トーナメント準々決勝(8月13日)羽生vs深浦戦に続いての羽生名人の連勝で、王位戦第2局以降の3連勝でいったん深浦王位が追いついた2人の対戦成績は、これで羽生名人の23勝21敗となった。

今回の第5局は、挑戦者羽生名人の先手番なので、深浦王位としては敗戦はやむを得ないところ。上でも書いたように、自らの先手となる次の第6局をどのような戦略で戦い、フルセットに持ち込まれる前に決着がつけられるかどうかにかかってきた。第6局は9月9日・10日に神奈川県の「陣屋」で行われる。
昨年の第48期も、第6局と第7局は「陣屋」で行われた。今年と同じく、深浦3勝・羽生2勝で迎えた第6局は深浦先手で深浦挑戦者が敗れ、第7局までもつれ、第7局も先手となった深浦挑戦者が激闘の末、タイトルを奪い取った。昨年の第7局はプロ棋士の間で、2007年の一番の名局に選ばれたほどである。

自ら初タイトルを得た思い出の「陣屋」で、絶好調の羽生名人を相手に羽生キラー深浦王位がタイトル防衛を果たし「九段」昇段を勝ち取れるのか、七番勝負もいよいよ大詰めである。

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