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2008年8月の記事

2008年8月31日 (日)

将棋第67期順位戦B級1組5回戦の結果、井上慶太八段と杉本昌隆七段が4勝1敗でトップに

先週金曜日(2008年8月29日)は、東京の将棋会館で羽生名人対木村八段の竜王戦挑戦者決定三番勝負の第1局が行われる一方、A級棋士への2つの椅子を争う順位戦のB級1組5回戦も東京と大阪の将棋会館で実施された。

4回戦が終わったところで、全勝がいなくなり、
3勝1敗が2人(井上慶太八段、杉本昌隆七段)、2勝1敗が2人(久保利明八段、屋敷伸之九段)、2勝2敗が5人(高橋道雄九段、渡辺明竜王、阿部隆八段、森下卓九段、山崎隆之七段)、1勝2敗が2人(畠山鎮七段、北浜健介七段)、1勝3敗が2人(行方尚史八段、堀口一史座七段)という混戦状態。

5回戦の組み合わせと対戦結果は以下の通りになった。
【東京】
×堀口一史座七段(1勝4敗)-○杉本昌隆七段(4勝1敗)
×高橋道雄九段(2勝3敗)-○渡辺明竜王(3勝2敗)
【大阪】
○井上慶太八段(4勝1敗)-×畠山鎮七段(1勝3敗)
○久保利明八段(3勝1敗)-×屋敷伸之九段(2勝2敗)
×行方尚史八段(1勝4敗)-○阿部 隆八段(3勝2敗)
×山崎隆之七段(2勝3敗)-○北浜健介七段(2勝2敗)

3勝1敗だった2人がさらに勝ち星を伸ばし、2勝1敗どうしの久保vs屋敷戦は久保八段が勝ち、昇級レースに踏みとどまった。一方、これまで1勝しかいていない行方八段、堀口七段、畠山七段が負け、明暗が分かれる結果となった。

<5回戦終了後の成績>
4勝1敗:井上慶太八段(9)、杉本昌隆七段(11)
3勝1敗:久保利明八段(1)
3勝2敗:渡辺明竜王(4)、阿部隆八段(5)
2勝2敗:北浜健介七段(8)、森下卓九段(10)、屋敷伸之九段(13)
2勝3敗:高橋道雄九段(3)、山崎隆之七段(12)
1勝3敗:畠山鎮七段(6)
1勝4敗:行方尚史八段(2)、堀口一史座七段(7)

13人の総当たりリーグ戦で12戦するので、残りは7戦から8戦。 昇級の確実なラインは9勝3敗以上と思われるので、上位2人もまだまだ安心できるレベルではない。しかし、4敗目となった下位の2人は、残りを全勝しても昇級できるかどうかギリギリの線だろう。1期でA級復帰を目指したい行方八段は、B級2組への降級を心配しなくてはならなくなってきた。

私が注目する屋敷伸之九段は2連勝のあと、2連敗で振り出しに戻った。13人いるB級1組のいわば「幕尻」の立場なので、勝ち星先行でリーグ戦を戦いたいところ。次回の対戦相手は現在4敗の堀口七段、勝って勝ち越しの持って行けるか、それぞれ悲喜こもごもの対戦が続く。

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2008年8月30日 (土)

「神楽坂のキャピタリスト」ことmacky先輩の話

昨日は、かつての職場の先輩である「神楽坂のキャピタリスト」ことmacky-junさんに時間をもらい、mackyさんのホームグラウンドである神楽坂で、夕方から飲んだ。

数ヶ月前に、当時の上司二人が会社で常務と執行役員になったお祝いの会があり、「最近、大学で教えているんだ」という話をされていたので、ぜひ一度詳しく話を聞きたいと思って、では、お互いの夏休みが終わった頃に「暑気払い」で一度飲みましょうと約束をしていたのだ。
(しかし、この数日東京も一気に涼しくなり、「暑気払い」という感じでもなく、おまけに昨夜の東京は雷雨で雷鳴を聞きながら、2軒はしごをして、ずいぶんお酒を飲み、大いに語り、今日は朝から講演会を聴きに行かなければならないというのに、すっかり酔っぱらってしまった。)

mackyさんは、現在、ベンチャーキャピタルで働いていて、新興企業の株式を取得する仕事をしている。
首尾良く投資先が株式公開を果たせば、そのキャピタルゲインの幾ばくかは自らの報酬となって跳ね返ってくるし、逆に投資先が倒産して保有した株式が紙くずとなった場合はそのロスも、やはり幾ばくかは負担しなければならないということで、常に結果を求められる仕事である。
「神楽坂のキャピタリスト」は、mackyさんが綴っているブログのタイトルで、ブログでは、ベンチャーキャピタルに関連した話題のほか、組織人としての生き方など日々感じたことを綴られている。自分と同じ組織の中で過ごしてきた同世代の先輩に生き方・考え方がうかがえるので、時々訪ねては、読ませてもらっている。(8月はもっぱら北京オリンピックでの日本選手の活躍について熱く語られている)

大学で教えているという話は、mackyさんの大学時代の同級生の中に、サラリーマンから某私大の教授に転職した知り合いがいて、その友人から声がかかったとのこと。現在の職場、大学の都合等を調整した結果、昨年の下期、社会人大学院で10名ほどを相手に毎週土曜日に12回のカリュキュラムで、ベンチャー投資につき教えたとだった。
現役の「プロフェッショナル」が、これから「プロフェッショナル」を目指す人たちを教えるということであろう。
自分もいずれは、人を教える仕事に就きたいものだと思いながら、macky先輩の体験談を聞かせてもらった数時間であった。
「大学から得る報酬からすればとても割に合わない」し、「人を教えるためには自分が一番勉強しないといけない」とのことだったが、それでもmacky先輩は充実しているように見えた。
近々、2年目の講義が始まるそうである。

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2008年8月29日 (金)

第21期竜王戦挑戦者決定三番勝負は、羽生善治名人が木村一基八段に先勝。永世竜王をかけた戦いまであと1勝

第21期竜王戦の決勝トーナメントも、今日(20098年8月29日)から挑戦者を決める三番勝負が始まった。羽生名人は、糸谷哲郎五段、深浦康市王位、丸山忠久九段を破り決定戦進出。木村八段は 阿久津主税六段、郷田真隆九段を破っての決定戦進出である。木村八段は昨年の続き、2年連続での挑戦者決定三番勝負進出である(昨年は、佐藤康光二冠に1勝2敗で敗れた)。

羽生名人の先手となった第1局は、相矢倉模様の展開。どこかで見たような駒の配置ではないかと思っていたら、先日終わったばかりの第49期の王位戦第5局の羽生vs深浦戦と途中44手目ででは全く同型となり、55手目までは同局とまったく同じ展開で進んだようだ。羽生名人は、矢倉からさらに穴熊に囲い、自玉をがっちりと固めて、攻めかける。56手目に、木村八段が、羽生vs深浦戦とは手を変え、違った将棋になった。
羽生名人の攻めは途切れることなく、木村玉を追い立てる。途中、木村八段も手駒の飛車を羽生陣に打ち込み羽生玉を狙うが、羽生名人は金打ちで穴熊を補強し、簡単には崩れない形として、再び猛攻に出た。190手を超える長手数の勝負となったが、最後は木村八段が投了し、羽生名人が挑戦者まであと1勝とした。
(棋譜はこちら→http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/080829.html

羽生名人が残り2局であと1勝し、挑戦者となれば、昨年度末の棋王戦への第33期棋王戦への挑戦から始まって、羽生名人は以降7つのタイトル戦に全てにタイトルホルダーか挑戦者のどちらかで、登場することになる。

羽生名人は、まだ、年間で現役七冠復帰と7期めの竜王位を獲得による永世7冠達成の両方の可能性を残している。一将棋ファンとしては、歴史的な場面を見てみたいという気持ちと、いくらスーパースターとはいえ、一人でタイトル独占では面白くないという思いが交錯する。あとは、結果を待つしかない。

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2008年8月28日 (木)

黒川伊保子著『恋するコンピュータ』に登場する昭和34年から37年生まれの世代論

しばらく前に、このブログで取り上げた黒川伊保子著『恋するコンピュータ』。この中に、一時、私がこだわっていた世代論が登場する場面がある。その切り口が、面白いので、紹介しておきたい。

恋するコンピュータ (ちくま文庫)
恋するコンピュータ (ちくま文庫)

技術者の意識について語ったものである。

「私たちの上の世代は、『鉄腕アトム』や『鉄人28号』に度肝を抜かれて科学信者になった人たちです。この世代が、日本のコンピュータ黎明期を牽引してきたのでした。
これに対し、私たちの世代は、科学技術万能主義に対するアンチテーゼを抱えている世代です。個性を無視して技術に邁進することがほんとうに幸せなことなの?という小さな違和感。ブルトーザーで整地するような力ずくでの開発ではなくて、自分だけにできる独自の技術をこころを込めて提供したいという思いに駆られた世代です。量より質へ転換した、際(きわ)の世代なのかもしれません。不思議なことに、この特徴は、昭和34年から37年くらいまでに生まれた技術者に特に顕著に出るようです。この後の世代は、もう少しバランスよく中庸で、正攻法の大量生産にも機嫌よく応じています。」(黒川伊保子著『恋するコンピュータ』ちくま文庫、66ページ)

著者は1959(昭和34)年生まれ。その著者の年齢から1962(昭和37)年までのあたりの限られた世代が、個性を無視して技術に邁進することに疑問を抱き、自分だけにできる独自の技術を提供したいという思いに駆られた世代だという。
マスではなく、一人の個人としてのあり方、自分にしかできない何かを求めているというには、技術者だけではなく、われわれのような文化系のサラリーマンでも同じだあるような気がする。少なくとも、私(1960年生まれ)は、そこに共感する。

もしそれが、世代の特徴だとしたら、近年、同世代の人たち(梅田望夫-1960年生まれ、斉藤孝-1960年生まれ、茂木健一郎-1962年生まれ、等)に現代社会のオピニオンリーダーと言える人たちが続々と登場しているのも分かるような気がする。
このブログでも取り上げたサントリー学芸賞受賞作『生物の無生物のあいだ』の著者(福岡伸一)も1959年生まれ、同じくサントリー学芸賞を取った『源氏物語の時代』の著者(山本淳子)も1960年生まれである。
共通する思考パターンは、いずれも世間一般の通説を鵜呑みにせず、疑問を呈して、通説に対する自分なりのアンチテーゼを示していることであろう。そして、そこに共通する思いは、それによって社会や世の中を少しでもよくしたいという気持ちではないかと思う。

なぜ、そのようなこだわりがわれわれ世代に共通する特徴になっているのか、その理由はまだ見極め切れていないが、誇らしいことだと思う。いずれは、その列に自分も加わりたいものだ。

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2008年8月27日 (水)

将棋第49期王位戦七番勝負第5局は挑戦者の羽生善治名人が深浦康市王位を破り、逆転に望みつなぐ

昨日・今日(2008年8月26日・27日)で行われた将棋の第49期王位王位戦七番勝負の第5局は、先手番だった挑戦者の羽生善治名人が深浦康市王位に勝ち、対戦成績を2勝3敗とし、逆転でのタイトル奪還に望みをつないだ。
深浦王位が先手番となる次回の第6局で、深浦王位が勝ちきれるかどうかがポイントだろう。
3勝3敗のフルセットに持ち込まれると最近の羽生名人の神懸かり的な逆転劇が再現されそうな気がする。(以上モブログによる速報)

家に帰って主催社の棋譜中継で、将棋の内容を見ると、相矢倉から羽生名人は更に穴熊に潜り込み、玉をより戦場から遠いところへ避難。その上で、戦端が開かれた。深浦王位は、「と金」を作るが悲しいかな羽生玉から遠い。一方、羽生名人は、攻め駒を総動員して責め立てる猛攻で、深浦玉を盤面中央まで追い立て、最後は矢倉囲いの中の守りの金が一歩前進して「王手」をかけ、深浦玉の逃げ道を封じたところで、深浦王位の投了となった。

竜王戦決勝トーナメント準々決勝(8月13日)羽生vs深浦戦に続いての羽生名人の連勝で、王位戦第2局以降の3連勝でいったん深浦王位が追いついた2人の対戦成績は、これで羽生名人の23勝21敗となった。

今回の第5局は、挑戦者羽生名人の先手番なので、深浦王位としては敗戦はやむを得ないところ。上でも書いたように、自らの先手となる次の第6局をどのような戦略で戦い、フルセットに持ち込まれる前に決着がつけられるかどうかにかかってきた。第6局は9月9日・10日に神奈川県の「陣屋」で行われる。
昨年の第48期も、第6局と第7局は「陣屋」で行われた。今年と同じく、深浦3勝・羽生2勝で迎えた第6局は深浦先手で深浦挑戦者が敗れ、第7局までもつれ、第7局も先手となった深浦挑戦者が激闘の末、タイトルを奪い取った。昨年の第7局はプロ棋士の間で、2007年の一番の名局に選ばれたほどである。

自ら初タイトルを得た思い出の「陣屋」で、絶好調の羽生名人を相手に羽生キラー深浦王位がタイトル防衛を果たし「九段」昇段を勝ち取れるのか、七番勝負もいよいよ大詰めである。

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ブログを始めて2年半、記事は850タイトルに

昨日(2008年8月26日)で、このブログ「栄枯盛衰・前途洋洋」を書き始めて2年半が経過した。
記事の数も、昨日の「将棋第67期A級順位戦2回戦終了、2連勝は郷田真隆九段、丸山忠久九段の2人」で850タイトルになった。アクセス総数は28万8千件余で10月頃には30万件に届くのではないかと思う。

最近は、将棋の記事が多くて、将棋に関心がなくて、このブログを読んでいただいているい方には申し訳ないと思う。
しかし、私にとっては、プロの将棋界という究極の実力主義の世界で、頭脳明晰なトップ棋士たちがどのような生き様を示すかは、大変興味のあるところだ。
特に、この数年なりを潜めていた第一人者の羽生善治二冠が、同世代のライバルである森内俊之九段から名人位を、佐藤康光棋王から棋聖位というそれぞれ、防衛を続けてきたタイトルを奪い一気に四冠となり、再び7タイトル全冠制覇をうかがう勢い現在の状況は目が離せない。
何が羽生名人を変えたのか?森内、佐藤というライバルたちはそれにどう立ち向かうのか。そこに、私が贔屓にしているこれも同世代の郷田真隆九段はどう絡んでいくのか。これからも、追いかけていきたい。

一方、この10月には48歳になる。「中年期の危機」から、そろそろ次のステージを目指す時期なのではないかという気もしている。そのような目で見たとき、役に立つような本や情報があれば、どんどん紹介していきたいと思う。

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2008年8月26日 (火)

将棋第67期A級順位戦2回戦終了、2連勝は郷田真隆九段、丸山忠久九段の2人

昨日(2008年8月25日)の午前10時から始まったA級順位戦の2回戦最終局の木村一基八段(0勝1敗)vs藤井猛九段(0勝1敗)戦は、日付が変わり、今日(26日)の午前0時48分に藤井九段が勝ち、2回戦までの全日程が終了した。

将棋の内容は、振り飛車党の藤井九段が後手ながら矢倉を選択し、相矢倉模様で進行。しかし、双方の矢倉囲いが完成する前に、戦いが始まった。棋譜中継の解説では、木村八段に見落としがあったのではとコメントが書かれるほど、途中から藤井九段の優勢となり、「千駄ヶ谷の受け師」の異名を取る木村八段も粘りに粘ったが、最後は力尽き、藤井九段の詰み筋の攻めに投了となった。

2回戦を終了したところでのA級棋士10名の成績は
2勝0敗:郷田真隆九段(3)、丸山忠久九段(4)
1勝1敗:森内俊之九段(1)、三浦弘行八段(2)、藤井猛九段(6)、谷川浩司九段(7)、佐藤康光棋王(8)、深浦康市王位(10)
0勝2敗:木村一基八段(5)、鈴木大介八段(9)
となった。<( )内は、今期のA級での順位>

私が応援する郷田真隆九段はこれで3期連続で、2連勝のスタート。丸山九段とともに、どこまで連勝を伸ばせるかで、名人挑戦権が得られるかどうかということになるだろう。

一方、2連敗は木村八段、鈴木八段の2人。木村八段は、王座戦で挑戦者、竜王戦でも挑戦者決定三番勝負進出と他棋戦では好調なのだが、順位戦では不本意なスタートとなった。前期B級1組から昇級し、スタートから5連勝と挑戦者争いのトップに立ったが、その後4連敗で5勝4敗に終わった。今期はスタートから2連敗で、前期から通算すると順位戦では6連敗となった。
A級順位戦は定員10名の総当たりリーグでありトータル9戦での勝ち負けで優劣を争うので、1敗したから即陥落ではない。おまけに、ほぼ1年かけての対戦であり、他の棋戦の対局の中に、織り交ぜる形で対戦が組まれるので、なかなか負けが続いても危機感が持ちにくいということがあるのではないだろうか。しかし、下位2名には確実にB級1組への陥落が待っている。終わってみれば1つ1つの勝ち負けが重い。
1年を通じて、順位戦へのモチベーションを維持し、そこにピークをあわせた調整をできる棋士が名人挑戦を争うA級棋士として生き残っていけるのだろう。

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2008年8月25日 (月)

今日から職場復帰、2008年の東京の残暑も影を潜める

9日間の休みが終わり、今日(8月25日)から再び仕事。10日ぶりに職場復帰。それなりに、リフレッシュはできたので、職場に行くことは苦にならなかったが、この10日間での気候の変化には、体がついていけない。

休みに入る頃は、日中の最高気温がまだ30℃を超えていたと思うが、この週末に一気に気温が下がったようである。

8月の東京の気温の推移を調べてみると、やはり22日(金)から急激に気温が低下しているのが分かる。8月も最後の1週間を迎え、さしもの東京の残暑も終わったというところだろうか。

しかし、雨が降ったこともあって、湿度は高いので、背広の上着を着るのは少々暑苦しい。どのような、格好をして出勤するか、しばらく悩む事になりそうだ。

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2008年8月24日 (日)

第2回ネット将棋最強戦は、竜王戦防衛戦を控えた渡辺明竜王が優勝

第2回のネット将棋最強戦は、2008年1月1日現在を基準とし、
(1)第1回ネット将棋最強戦のベスト4以上
(2)タイトル保持者
(3)公式棋戦優勝者
(4)2007年1月から12月までの賞金ランキング上位者
の順で16名が選抜され、今年の5月からネット上の対戦が始まった。

毎週日曜日の夜8時から、ネット上で対戦が行われ、決勝に残ったのは、渡辺明竜王と鈴木大介八段。
1回戦では、対戦した羽生善治二冠(当時)の時間切れ「反則負け」で2回戦に駒を進めた渡辺竜王だったが、2回戦佐藤康光棋王、準決勝で前回優勝郷田真隆九段という実力者を破り決勝に進出した。
一方の鈴木八段は、1回戦森下卓九段、2回戦深浦康市王位という故花村九段門下の兄弟弟子を連破し、さらに準決勝でこちらは前回準優勝の丸山忠久九段を破っての登場である。

決勝は、スポンサーである大和証券の本社で、今日(2008年8月24日)の午後2時から行われた。
鈴木八段の先手で、戦型は振り飛車党の鈴木八段が振り飛車・美濃囲い、後手の渡辺竜王が居飛車・穴熊での戦いとなった。
飛車・角の大駒が飛び交い、途中、鈴木八段の両飛車取りの角打ちが出るなど、息もつかせぬ波乱万丈の展開になり、最終盤では、お互いに相手の囲いを崩し、詰ませにいく展開となったが、最後は、渡辺竜王が鈴木玉を即詰みに討ち取って、第2回優勝の栄冠を手にした。

順位戦(B級1組)では、今ひとつ調子に乗り切れていない渡辺竜王だったが、自らの持つタイトル竜王位の防衛戦が近づくなか、きっちりと調子を上げて優勝を手にしたのは、さすがと言えるだろう。
今回の竜王七番勝負に勝てば5期連覇となり、初めて「永世竜王」の資格を得ることになる。これまで4期は、第17期に森内俊之竜王からタイトルを奪取して以降、第18期が木村一基七段、第19期・第20期と佐藤康光棋聖・二冠(当時)を破って4連覇している。
前期も防衛戦前は、順位戦では好調とは言えない成績だったが、TV棋戦の銀河戦で優勝し、竜王戦に調子を合わせてきた。
今回の第21期竜王戦の挑戦者は、羽生善治名人(四冠)と木村一基八段が8月29日から挑戦者決定三番勝負を戦う。すでに、何回かこのブログでもふれたが、羽生名人が挑戦者となれば、通算7期で「永世竜王」の資格を目指すこととなり、勝った方が、初代の「永世竜王」というファンとして見逃せない七番勝負になる。

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2008年8月23日 (土)

南房総から戻る

夜、11時過ぎ、南房総から自宅に戻る。
3日めの今日は、曇り空に雨の混じるあいにくの天気。

館山自動車道→アクアライン→雨の東京都心と車で走り、自宅に戻ってきた。

夏に取る多少長めの休暇や、その時行く旅行というのは、日常生活のひとつの区切りなのだと思っている。
日常生活とは違う生活パターンで暮らし、日常生活の場所から離れ「非日常」の場所に身を置くことで、「昨日」と違う「今日」を認識する。
いつもとは違う「景色」や「時間」の中で過ごすことで、「非日常」を体感する。休み・旅行の「後」は、「日常」の再スタートである。

事故やけがもなく、無事、家族全員が旅程を終えられたことに感謝して、月曜日から再び始まる「日常」に備えなくては・・・・。

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2008年8月22日 (金)

北京オリンピック、陸上日本男子4×100mリレー(4継)銅メダルの快挙!

日本の四継チーム、塚原・末続・高平・朝原の4人がとうとうやってくれた。
北京オリンピックの4×100mリレー決勝で、ジャマイカ、トリニダード・トバコに次いで3位に入り、日本男子の陸上トラック種目で初のメダルを獲得した。

アメリカを始め、メダル候補国数チームがバトンミスなどで予選落ちし、日本は予選3位の記録での決勝進出とはいえ、何が起こるかわからないのがこの種目。
日本チームの4人は、この千載一遇とも言えるチャンスを見事につかみ取り、日本の陸上競技の歴史に新たな1ページを記した。

このブログでも紹介した佐藤多佳子著『夏から夏へ』でも4人がどのような思いでこの北京オリンピックを目指して来たか語られている。
中でも、最年長でこれまで日本の短距離界を支えて来たアンカーの朝原にとっては、年齢的にも最後のチャンスで、これまでもあと一歩のところまで迫りながら届いていなかっただけに、感慨ひとしおだろう。

夏から夏へ
夏から夏へ

北京オリンピックで日本が獲得したメダルの中で、その獲得の難しさを考えれば、最も価値の高いメダルではないかと思う。

栄光の銅メダリスト4人に「おめでとう」と「ありがとう」の言葉を捧げたい。

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2008年8月21日 (木)

今日から南房総

今日から南房総に2泊3日の旅行に。
朝、家を出るのが遅くなり、都心を抜けるのに時間がかかり、アクアラインに乗る頃には昼近くになっていた。
去年、今年と続けて来てみて、南房総の売りは、本当をところ何なのだろうかと考えている。

さらに言えば、そもそも、人が集まる観光地の条件は何なのか?
昔から考えていて、なかなか答えの出ないテーマである。

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2008年8月20日 (水)

第67期将棋A級順位戦2回戦第4局、郷田真隆九段が佐藤康光棋王を破り2連勝の好スタート

第67期のA級順位戦も、7月22日の三浦弘行八段(勝)vs鈴木大介八段(負)から2回戦に入り、8月7日森内俊之九段(負)vs丸山忠久九段(勝)、昨日19日の谷川浩司九段(負)vs深浦康市王位(勝)と3局が終了した。
今日が4局めが、本日(2008年8月20日)の郷田真隆九段vs佐藤康光棋王、来週25日には残る木村一基八段vs藤井猛九段の対局があり、2回戦が終了する。

ここまで2局を終えた6人では、丸山忠久九段が2連勝、鈴木大介八段が2連敗となり、残り4名は1勝1敗。25日の木村vs藤井戦は初戦の敗者どうしの対戦であることから、
初戦の勝者どうしが戦う今日の郷田vs佐藤戦の勝者が、2連勝となり丸山九段と並び名人挑戦者レースのトップに立つことになる。

郷田九段が先手の今日の一番、郷田九段は▲7六歩と角道を開け、佐藤棋王が△3四歩と応じ、先手が飛車先を突く▲2六歩で居飛車の姿勢を示したのに対し、後手は△5四歩と中飛車に飛車を振る形となった。佐藤棋王が△5五歩と位を確保すると、郷田九段は左右の銀が▲4六銀、▲6六銀と前線に出動し、佐藤棋王の中飛車を押さえ込み、飛車も前線に飛び出し、さらに敵陣に飛車・金両取りの銀打ちが決まり、最終的には飛車・角交換となったものの、金・銀で佐藤玉に王手をかけ、あとは、金や飛車という横効きの駒が手に入れば詰みというところまで、佐藤玉を追い詰め、郷田九段ペースとなった。
佐藤棋王は2枚の飛車で郷田玉に迫るが、詰みはなく、更に郷田九段が馬と桂馬を動員して佐藤玉に「詰めろ」をかけると、有効な攻防の一手もなく、71手という短手数で佐藤棋王が投了。郷田九段の2連勝が決まった。

佐藤棋王には前期のA級順位戦、銀河戦と勝ったあと、昨年の日本シリーズ2回戦ではまさかの「二歩」を打って反則負け、その後第1回の朝日敗でも本戦1回戦で終局後、佐藤棋王「時間切れ」後の着手では?との指摘をした一戦等があり、その後今年の日本シリーズでは1回戦で対戦し、敗れるということで、このところ3連敗していた。A級棋士にとっての本場所ともいえる順位戦で勝ったのはめでたいことである。A級での郷田vs佐藤戦は過去5回対戦があるが、すべて郷田九段の勝利。今日の勝利で6連勝となった。

3回戦は谷川浩司九段との対戦で、3回戦の第1局として9月10日に対局が組まれている。谷川九段にも勝って、挑戦者レースのトップに躍り出てほしいものである。

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2008年8月19日 (火)

第21期竜王戦決勝トーナメントで羽生善治名人が、深浦王位、丸山九段を続けて破り、挑戦者決定三番勝負に駒を進める

将棋の第21期の竜王戦決勝トーナメントは、8月8日の準決勝で郷田真隆九段を破った木村一基八段がすでに挑戦者決定三番勝負進出が決まっているが、スケジュールが遅れ気味だったもう一方の山も、8月13日に1組4位の深浦康市王位vs羽生善治名人で羽生名人が勝利し、今日(2008年8月19日)は、1組優勝の丸山忠久九段と羽生名人による準決勝のもう1組が行われた。

羽生善治名人は、6月に名人位を森内俊之前名人から4勝2敗で奪取。その勢いに乗り、7月には、棋聖戦でも出だし2連勝で棋聖位防衛・7連覇目前だった佐藤康光二冠(棋聖・棋王)を相手にその後3連勝という離れ業を見せて、一気に二冠から四冠に復帰した。第49期王位戦でも挑戦者となって、深浦康市王位にリターンマッチを挑んでおり、1勝3敗とカド番には追い込まれているものの、まだタイトル奪回・五冠復帰の可能性も残している。

この数年は、森内名人、渡辺竜王、佐藤棋聖、羽生王座・王将・王位とタイトルホルダーの顔ぶれがほとんど変わらず、年度末に争われる棋王のタイトルだけが、毎年入れ替わるという状況だったが、昨年9月に深浦康市八段が激闘に末、4勝3敗で羽生三冠から王位タイトルを奪取してから、タイトル地図が動き出した。むしろ、王位タイトル失冠で羽生二冠が目覚めたと言った方が相応しいかもしれない。
昨年度末の棋王戦で久しぶりの挑戦者となり、タイトル奪還はならなかったものの、2勝3敗。その後は6月名人、7月棋聖と奪い返したのはすでに述べた通りで、王位戦も奪回の可能性を残し、再び七冠復帰への可能性もまだ残している。

残る二冠が竜王と棋王、竜王戦では予選に当たるランキング戦1組1回戦で深浦王位に敗退したが、1回戦の敗者8人で争う5位決定トーナメントを勝ち抜いて決勝トーナメントに勝ち残った。
決勝トーナメントでは、下位の6組・5組・4組の優勝者の中から勝ち上がった糸谷哲郎五段の挑戦を退けた。王位戦で戦っている深浦王位と8月13日の準々決勝。棋譜中継の解説では、終盤まで深浦王位優勢とのコメントだったが、最終盤で深浦王位が間違え、大逆転で、今日の準決勝である。

今日の準決勝、丸山九段戦も終盤を迎えた時点で、丸山九段有利との棋譜解説でのコメントだったが最後の最後で丸山九段が最善手を指せず、羽生名人の逆転勝利となった。
次は、8月下旬から始まるであろう木村一基八段との挑戦者決定三番勝負。木村八段とは、現在16連覇中の第56期王座戦の五番勝負でも戦う。
羽生vs木村戦は、15戦して羽生名人が12勝3敗と圧勝しているが、木村八段がどのような戦いを見せるかであろう。
竜王戦にも羽生名人が挑戦者として名乗りを上げることになれば、王位戦・王座戦の結果次第ではあるが、七冠達成に向けた六冠目に挑む可能性もある。
また、竜王戦で渡辺vs羽生戦が実現すれば、竜王位4連覇中の渡辺明竜王と通算6期獲得の羽生善治名人による「永世竜王」(竜王位在籍連続5期または通算7期)を賭けた戦いになる。

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2008年8月18日 (月)

黒川伊保子著『恋するコンピュータ』で語られるプロフェッショナルの特徴

先日、このブログで取り上げたちくま文庫の8月の新刊『恋するコンピュータ』。いくつか、なるほどと思わせるフレーズがあったのだが、今日は、その中でも、人工知能の研究者であった著者が、数多くのプロフェッショナルな人々を見つめ続けた結果、見いだした共通点について触れた箇所を紹介したい。

恋するコンピュータ (ちくま文庫)
恋するコンピュータ (ちくま文庫)

「さまざまなプロフェッショナルの認識と思考回路を見つめ続けていくと、その中核に、どのような部門にも共通する基本的な枠組みが存在することに気づきます。
それはよりよく生きようとする思いです。いのち、言ってもいいかもしれません。あるいは、もう少し味気なく生存本能と呼んだ方がわかりやすいかもしれません。
今、目の前にある事象を認識し、これを現在までの自分の経験に照らして咀嚼して、今以降の自分の糧とする力です。さらに、この新たな認識の枠組みを使って過去を再体験し、知識を整理し直して、より質の高い知識を獲得しようとする気持ち。そして、この積み重ねを、自分や自分の周りのものたちの幸せにつなげたい、という願いです。(中略)
特に、各部門でプロフェッショナルとして活躍する人たちには、
認識→咀嚼→過去の再体験→知識の組み直し→自分や社会への還元
というサイクルを、まるで取りつかれたように繰り返すタフな人間的がたくさんいます。」
(黒川伊保子著『恋するコンピュータ』(ちくま文庫)25~26ページ)

常に自分の周りで起きることに関心を持ち、自分の知識の中で位置づけ直し、知識をレベルアップし、それを自分のみならず社会に還元していこうとするということであろう。

著者がこの文章を最初に書いてから10年。いまや、社会のほとんど全員がそれぞれの立場で幸せを感じられた日本の高度成長時代は遠い昔となり、自己責任という美名のもと、誰かの成功は、他の誰かの犠牲のもとでしか成り立たないようなゼロサム社会、格差社会が到来している。
このような時代にこそ、著者の言う「プロフェッショナル」が求められているのではないだろうか。
これから年を経て何歳になろうと、立場がどのように変化しようと、その時々、その場その場での「プロフェッショナルでありたい」という気持ちを持ち続けていたいと思う。

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2008年8月17日 (日)

「ブログ通信簿」の採点は「図書委員」タイプ

gooで「ブログ通信簿」というサービスをこの7月から始めたらしい。直近、10件の記事から、主張度、気楽度、マメ度、影響度の4項目につき「1」から「5」までの5段階で採点するという。

ちなみに、私のブログの2008年8月17日現在の採点は以下の通りだった。

マメ度が「4」なのは、毎日更新しているところが評価されたのだろう。直近10件の記事なので、記事の内容で採点がどう変わるのかも、興味あるところだ。

各項目の細かい説明は→こちら

ブログ通信簿を作ってみたいかたは→こちら

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2008年8月16日 (土)

「言葉」の不思議について語る黒川伊保子著『恋するコンピュータ』が面白い

この本も、先日紹介した『ムーミン谷のひみつ』と同じ2008年8月のちくま文庫の新刊である。実は、『ムーミン谷のひみつ』を買った時に隣に並んでいて、興味を引かれ、買おうか買うまいか悩んだ末、1度に何冊も買っても読み切れないしと思って、いったん買うのをやめ、そのことさえ忘れていたのだが、先週、別の書店の文庫コーナーで再び見つけ、「そう言えば買おうと思ってやめたんだ」と思いだし、2度目の巡りあいで購入した。

恋するコンピュータ (ちくま文庫)
恋するコンピュータ (ちくま文庫)

買っておいて良かったというのが、正直な感想である。買って読んでみて、読んだだけ時間の無駄と思う本、最後まで読み通す気にならず途中でやめる本もあまたあり、そのような本は、数がまとまると、そこそこの内容だが手元におくほどではないという本とともに「BOOK OFF」に売りに行くことになるが、この『恋するコンピュータ』は手元の残しておく本の1冊になるだろう。

著者は1959年生まれ、奈良女子大物理学科卒で、コンピュータメーカーで人工知能(AI)の研究に従事したあと2003年に独立して会社を作っている。
本書『恋するコンピュータ』はまだ、メーカーのエンジニアだった1998年にちくまプリマーブックスの1冊として世に出た著作最初の著作で、10年を経てちくま文庫に収録されることになった。

内容は、著者が研究していた「どうやれば、コンピュータで人の脳と同じような働きをで実現できるか=人工知能(AI)」に端を発し、そもそも「人間の脳は、どのように状況を認識するのか?」、「我々が日常、意思の疎通のために使ってる「言葉」にどんな力が備わっているのか?」といったテーマを、著者の身の回りで起きた研究仲間との会話、著者の出産体験、生まれた男の子との生活の中での会話などを題材に、しなやかに、かろやかに読者に語りかける。

さらりと書いているのだが、理系の発想で語られる、「言葉」の持つ力、「言葉」が果している役割などは、文系の自分では気づかないことも多く、目からウロコが落ちる思いで読んだ箇所が多くあった。
改めて、このブログでも紹介したいと思う。

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2008年8月15日 (金)

明日から2008年の夏休み

今年の夏の休暇は18日(月)から22日(金)の5日間。前後の土・日もあわせると9日である。

今日までの3日間は、多くの人がお盆休みということで、朝の通勤電車も座れた。しかし、体力が衰えたのか、この暑さのなか、月曜日から金曜日まで連続5日間、出勤するだけで、参ったというのが、正直なところ。

6月以降、8月10日過ぎまで、公私ともに結構忙しかったので、この9日間で、骨休めをして充電をしておきたい。

来週後半は、昨年同様南房総へ小旅行をして気分転換をし、週の前半はその旅行の準備と10月に受ける予定の公認不正検査士試験の勉強をしようと思う。
『将棋世界』の編集部から「初段コース」の卒業証も、一昨日届いたので、締め切りにならないうちに、二段コースへの第1回の応募もするつもりだ。

予定はともかく、気分的にはゆっくり過ごしたい。

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2008年8月14日 (木)

北京オリンピック男子バレーボール予選、日本男子、中国に惜敗

北京オリンピックが始まったが、あまりの暑さに帰宅してからテレビ観戦する気にならず、男女のバレー予選もまだ、全然見ていなかった。

今日は、夕食のあと、たまたまテレビをつけてみると、男子バレーボールの予選、日本vs中国戦の第2セットの途中。すでに、第1セットは中国に取られ、第2セットも劣勢。結局、食い下がるも23-25で第2セットも中国に取られ、セットカウント0-2となり、日本はあとがなくなった。
「これは0-3で負けか」と思いつつ、見続けていると、第3セット途中まで、一進一退で競り合っていたが、中盤に入り、越川のサーブで日本が連続ポイントを上げ、引き離し、そのまま、リードを保って第3セットは25-17で取り、第4セットもその勢いで25-16と連取した。
第3、第4セットは越川、山本、石島らのスパイクがよく決まり、ブロックも何本がここ一番で決まって、一気に追いついた。

「これは、この勢いで勝ち切れるかもしれない」と期待したラリーポイント制の第5セット。ここでも中盤まで一進一退が続いたが、勝負所で第3、第4セットと決めていた山本、越川がブロックされ、一気に3点ほど差が付いた。第5セット、会場の体育館は中国チームへの怒濤の応援で、会場全体が揺れているようだった。最後、9-14のマッチポイントから1点返したが、反撃もそこまでで、10-15で敗れ、イタリア戦(1-3)、ブルガリア戦(1-3)に続き3連敗となった。
A、Bに6ヵ国ずつに分かれた予選リーグで4位までが決勝トーナメントに進むという予選。残るベネゼエラ戦(16日)、米国戦(18日)に連勝しないと決勝トーナメント進出は厳しい。

しかし、今日の中国戦は随所に日本らしさが出たと思う。選手たちは、完全燃焼だったろう。あと2戦、今日の2セット連取の勢いを思い出して、戦ってほしい。

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2008年8月13日 (水)

冨原眞弓著『ムーミン谷のひみつ』を読み終わる

先週8月9日は「ムーミンの日」だったそうだ。2005年がムーミン作品が世に出て60周年ということで、60周年キャンペーンが行われたのだが、その年に作者であるトーベ・ヤンソンの誕生日(8月9日)を「ムーミンの日」と決めたらしい。

そのムーミンの日を意識してか、ちくま文庫の2008年8月の新刊の1冊として店頭に並んだのが冨原眞弓著『ムーミン谷のひみつ』である。小学生の時代から、ムーミン作品に親しんでいる身としては、ムーミンに関するエッセイ・評論類を見るとつい買いたくなってしまう。

ムーミン谷のひみつ (ちくま文庫)
ムーミン谷のひみつ (ちくま文庫)

『ムーミン谷のひみつ』では、ムーミンの物語の登場人物を順に紹介する。まず、ムーミン家族から始まり、ムーミントロール、ムーミンパパ、ムーミンママ、ちびのミイ、スニフ、スノークの女の子とスノーク、フィリフヨンカ、ヘムル、ニョロニョロ、モラン、スナフキン、トゥティッキ、スクルットおじさんの順である。
それぞれに味のある登場人物ばかりで、9冊に及ぶムーミン物語の作品の中から、それぞれの登場人物の特徴ある行動や言葉が紹介され、それぞれに対する著作の思いが語られる。

ムーミンの物語の9冊も後半に行くにつれ、個人の内面の葛藤をテーマにするようになってきており、短編集となっている『ムーミン谷の仲間たち』は子どもの頃読んだ時には、あまり面白いと思えなかったことを思い出す。今、読み返してみれば、その奥深さを理解できるかもしれない。

『ムーミン谷のひみつ』の奥書によれば、本書は1995年に刊行された『ムーミン谷へようこそ』という本を底本に、構成を再編し、スニフ、スノークの女の子とスノーク、フィリフヨンカ、ヘムル、モラン、スクルットおじさんの各エピソードを書き下ろしたものという。

『ムーミン谷へようこそ』についても、ネットで検索してみたら、すでに我が家の蔵書となっている本だった。

著者には『ムーミンを読む』(講談社)との題で、ムーミンの物語9冊を発表順に解説した本もある。今回の『ムーミン谷のひみつ』と併せて読むとムーミン物語の世界の全体像が見えてくると思う。

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2008年8月12日 (火)

将棋の本流をめざす郷田将棋、朝日新聞インタビューから

朝日新聞の夕刊には、週1回、囲碁・将棋の特集記事が載る。
先週8月8日の竜王戦決勝トーナメント準決勝で応援している郷田真隆九段が木村一基八段と激闘の末、敗れたとあって、ファンの一人として、少々落ち込んでいたところ、今日(2008年8月12日)の朝日の夕刊の将棋の特集にその郷田九段のインタビューが掲載された。
「△8四歩の誇り」というタイトルに、サブタイトルが「郷田九段「四つ相撲が面白い」」との記事。

将棋では、先手が初手▲7六歩と角道を開けた場合、後手は△8四歩と飛車先を突くか、△3四歩と後手も角道を開けるかのどちらかが、主要な2手目の選択肢なのだが、勝利優先の風潮が強い現在のプロ将棋では、△3四歩と角道を開け、比較的後手の勝率高いとされる後手から角交換をする戦型「一手損角換わり」を選択する棋士が増えている。そのような風潮の中で、あえて△8四歩と突くのにこだわる棋士が郷田九段ということで、そのこだわりを問うているのが、今日の記事である。

以下、朝日新聞2008年8月12日夕刊より引用(聞き手は丸山玄則氏)

-なぜ、△8四歩を選ぶのですか
「△8四歩は居飛車党なら当然の一手。矢倉でも、角換わりで、先手の研究の全てを克服しないといけないが、△8四歩で苦しくなる感じははない。相手の研究範囲にストレートに入る可能性もあるが、その場で考えて道が開けることもある。誰かが△8四歩の定跡を作らないといけないんです」
-居飛車党でも2手目△3四歩から一手損角換わりや中飛車を目指す棋士も多い。試したい気持ちは。
「みんながやることはやりたくないので一手損角換わりは公式戦では一度も指したことがない。試したい気持ちもあるし、自分ならもっとうまく指せる自信もあるが、どの新聞の観戦記を見ても一手損角換わりでは、ファンは面白くないでしょう。8五飛戦法もブームが過ぎてから指しただけです。」
-△8四歩と突く棋士は勝負より真理を追究するイメージがあります。
「(中略)かたくなには考えていないんです。将棋には、居飛車も振り飛車もないと思っている。ただ、勝負重視の風潮には乗りたくない。何でも指せないと△8四歩と突けないから突く。人まねはしたくないから突く」
-最近のプロ将棋は斬新な戦術が次々登場し、何をかっているのか分かりません。
「現代将棋が本道だとは思えない。将棋の可能性のひとつとしてしょうがないが、相撲だって四つ相撲が面白い。僕の将棋は本流だと思っている。もっと強ければ現代の風潮を覆せるのにと歯がゆく感じます」
(引用終了、下線は管理人にて)

「勝てるから、ブームだからとプロ棋士がみな同じ戦法を使っては、ファンは面白くない。ファンは、その棋士の個性の現れる将棋を見たいのではないか。それを見せられなければプロではない。」そう語っているようである。
愚直に、将棋のあるべき姿を極めようとする姿は、郷田流であろう。1999年に29歳で初めてA級昇級を果たして 、2回陥落の憂き目にあい、3回目のA級昇級で勝ち越し、A級定着を勝ち取るまで7年を要した。その間、「勝てればいい」という将棋を指してみようかという誘惑にかられたこともあったのではないか、また郷田九段の実力なら、それで勝率も上がったかもしれない。しかし、あえてその道は選ばずに、郷田流を貫いてA級の座に定着したことに、意味がある。
しかし、A級定着だけで満足しているわけではない。「もっと強ければ現代の風潮を覆せるのに…」との言葉は、棋戦で優勝の常連となり、タイトル、中でも「名人」を取って初めて「強くなった」と自らも納得できるのであろう。ぜひ「もっと強く」なってほしい。

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2008年8月11日 (月)

2008年夏、ようやく東京の「真夏日」が途切れる

昨日(2008年8月10日)の日曜日は、東京では、この夏にしては、日中も暑さがそれほどでもなく、朝晩も比較的涼しい感じがしたので、気象庁のホームページで気温を確認してみると最高気温が29.2℃、最低気温が24.6℃となっている。
最高気温が30℃の「真夏日」に達しなかったのは、7月11日の29.4℃以来ほぼ1ヵ月ぶりである。最低気温の方も、8月2日以降25℃を超え「熱帯夜」が続いていたが、こちらも8日ぶりに途切れた。
最高気温の方は、立秋(8月7日)直後の8日(金)に、35.3℃と東京ではこの夏初めての「猛暑日」を記録していただけに、余計しのぎやすさを感じた。

今日(2008年8月11日)は?速報を確認してみると、最高気温は14時47分に32.5℃、最低気温が1時52分に24.1℃となっている。「熱帯夜」は2日連続回避されたが、「真夏日」には1日で復帰のようだ。
まだまだ、体調管理に気が抜けない。

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2008年8月10日 (日)

確かに高速、新Webブラウザー「Firefox 3」

マイクロソフトのWebブラウザーソフト「Internet Explorer」の有力対抗馬の「Firefox」がこの6月(2008年6月)にv2.0からv3へとメジャー・バージョンアップを行って2ヵ月足らず、ネットやPC関係の雑誌では、大変評判がいい。
「軽い、速い、使いやすい」というのが各批評のポイントだろう。OSにWindows Vistaを使うようになって、Vistaにデフォルトで付属している「Internet Explorer 7」をずっと使ってきたが、これだけ評判がいいと使ってみようかという気になる。

いざ、ダウンロードして使ってみると、評判通りの速さである。新しいページを開く時のスピードが「Internet Explorer 7」に比べ、格段に速いような気がする。
「Internet Explorer 7」がどことなくもっさりしているのに対して、「Firefox 3」は業界用語のサクサクと動くという表現が似合う。

これだけ快適だと、「Internet Explorer 7」に戻る気はしない。パソコンの用途の一つとしてインターネットの閲覧がメインになる中、表示スピードは利用者にとっても重要なポイントであろう。まだ、「Internet Explorer」しか使ったことがない方は、一度試してみるのもよいと思う。

「Firefox 3」のダウンロードのページは→こちら

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2008年8月 9日 (土)

公認不正検査士(CFE)の勉強を始める

将棋の「初段」取得の目処が立ったからからというわけでもないが、3~4ヵ月前に自分の会社の不正処理を行う部署の監査を行った時から興味を持ち、準備だけはしていた「公認不正検査士(CFE=Certified Fraud Examiner)」の資格試験受験のための勉強を始めた。

以前取得した公認内部監査人(CIA=Certified Internal Auditor)が米国にある内部監査人協会(IIA=The Institute of Internal Auditors)が認定する内部監査の国際資格だったように、
CFEは米国に本拠を置く公認不正検査士協会(ACFE=The Association of Certified Fraud Examiners)が認定する不正検査の国際資格で、日本では2005年から日本語による試験受験が可能になったようだ。まだ、日本での有資格者も200人程度というレベル(2007年10月23日現在169名)のようだ。(日本公認不正検査士協会のホームページは→こちら
(ちなみにCIAの日本での有資格者は、2007年までの累計で3192人)

公認内部監査人(CIA)が企業や組織の内部統制の有効性を組織内部の第三者として、監視(モニタリング)・監査するのに対し、公認不正検査士(CFE)は、特定の不正疑惑の調査に重きが置かれており、試験科目も
(1)「財務取引と不正スキーム」
(2)「不正の法的要素」
(3)「不正調査」
(4)「犯罪学と倫理」
の4つから構成されている。
(1)は主に不正(横領など)の手口、(2)は不正がどのような法に抵触するか、(3)は不正に関する調査・捜査の手法、(4)は「なぜ、人は不正を犯すのか」という切り口である。
会計監査と犯罪捜査の両面を併せ持ったような資格である。

決して資格マニアにあるつもりはないが、資格というものは、その専門分野についてその人が必要最低限の知識は勉強して試験に合格したということを他人に対して示すことができる証(あかし)だと思っている。人材の流動化が徐々に進む日本で、他人に対して示せる証拠はやはり必要だろう。もちろん、資格があればオールマイティということでは、なくて、その上で相応の経験・実績と見識が求められるのは当然のことだが。
また、不正・犯罪という人間の弱さそのものと向き合うようなテーマは、それなりに興味がある。また、「不正の手口」を知り、「不正調査の手法」を知ることは、内部監査の仕事にも直接・間接に役に立つことは間違いないので、受けてみることにした。

3冊の分厚いテキストと例題1670問が収録された問題集CD-ROMが唯一の教材。試験は10月中旬。あと2ヵ月でやり終えなければならないが、今日終わったのは10問足らず。まあ、空き時間を見つけて、少しずつやるしかない。

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2008年8月 8日 (金)

将棋アマチュア「初段」の要件を満たす

昨日、将棋雑誌の『将棋世界』の編集部から、8月号の初段コースの回答の採点ハガキが返送されてきた。今回も4問中2問正解の200点。自分がこれは間違いなく正解と自信を持って回答したところが、間違いだったのは残念だが、これまでの3回の累計得点が600点とあわせ、なんとか初段の基準800点に達した。

次の二段コースに進むには、『将棋世界』編集部から「初段卒業証」なるものをもらわないといけないということで、さっそく4通800点分のハガキを同封して『将棋世界』編集部に送った。「卒業証」が送られてくると、3万円ほど払って申請すれば、将棋連盟会長と名人、竜王が署名した「免状」ももらえる。若い頃ファンだった米永邦雄会長の署名があり、羽生善治名人、渡辺明竜王の連名の免状も悪くないかなと思う。
本当は、名人か竜王に郷田真隆九段の署名があるともっとうれしいのだが、今日の竜王戦決勝トーナメント準決勝で木村八段に敗れてしまったので、今期郷田竜王誕生の可能性はなくなった。「初段卒業証」が届いたら「初段免状」の申請をしようと思う。

中学生時代に一度初段に挑戦して挫折した時に比べると、ずいぶん初段も取りやすくなった気もするが、自分の棋力が上がったと考えることにする。これまで、「段」がつく資格は取ったことがないので、初めての「段」はやはりうれしい。

二段、三段は、初段と同じ毎月4問(1問100点)の「次の一手」問題を解き、二段は1200点、三段は2000点に達したら資格を得る。これまでの平均月200点のペースでいけば、二段取得に半年、三段を取るのに10ヵ月ということになる。できれば、月平均のペースをもう少し上げたいと思うが、少なくともこのペースは維持して、40代のうちに三段取得を目標に続けていきたい。

過去の関連記事
2008年4月6日:
将棋のアマチュア初段のチャレンジ開始
2008年5月3日:『将棋世界』の「初段コース」の第1回応募の結果は4問中3問正解の300点
2008年6月10日:『将棋世界』「初段コース」2回めの結果は4問中1問正解の100点、初段まであと4問400点
2008年7月7日:『将棋世界』「初段コース」3回めの結果は4問中2問正解の200点、初段まであと2問200点

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2008年8月 7日 (木)

第49期王位戦第4局は、深浦康市王位が勝ち王位タイトル防衛にあと1勝

再び将棋界の全タイトル七冠制覇を狙う羽生名人に対し、なんとか防衛しタイトルホルダーの地位を維持したい深浦王位。
深浦王位の2勝1敗で迎えた王位戦の第4局は、深浦王位の出身地長崎県佐世保市で、昨日・今日(2008年8月6日~7日)の2日間にわたって行われた。
めったにあるものではない地元でのタイトル戦、深浦王位としては勝って、文字通り「故郷に錦」を飾りたいところだろう。

対局は、先手の深浦王位が▲7六歩、▲2六手と居飛車に構えたの対し、挑戦者羽生名人が、一手損角換わりを選択。深浦王位が早繰り銀という戦法から、前線進出を目指すと、羽生名人が飛車を四間に振り、銀の動きを牽制。
それぞれ玉は、飛車と反対側に囲おうという形になるが、お互いが玉の守りを固める前に戦端が開かれ、飛車、角の大駒が飛び交う激しい攻め合いの将棋になった。
深浦王位は銀を捨て駒にして羽生陣深く飛車を打ち込み龍を作り、橋頭堡を築く。後から棋譜を眺めると、総じて深浦王位が優位に進めていたように思うが、それは結果論というものなのだろう。
素人目には、激しい攻め合いの中でも、深浦王位が77手目に▲8八玉といったん自玉を囲いの中に納めた一手と羽生名人が龍と角で攻めかかる中、自玉の守りに使いたくなる金を玉とは反対側にもって行き来て自陣の角と底歩を繋ぎ、龍の横効きを遮る角・金・底歩の壁を作った85手目の▲4八金の2手が、羽生名人の攻撃を弱めさせる好手のように見えた。
最後は、羽生名人の玉は、深浦王位の攻めの前に守り駒を剥がされ、単騎荒野に放り出される。深浦王位は角打ちの王手(▲6一角)、羽生玉が逃げたところを、手順で銀を取りながらの角成り、さらに羽生玉玉頭ラインへの香打ちで、即詰みの形となり、羽生名人の投了となった。最後の仕留め方は「鮮やか」のひと言に尽きる。(王位戦第4局の棋譜は→こちら

これで深浦王位の3勝1敗、タイトル防衛まであと1勝となり、羽生名人との対戦成績も21勝21敗で互角に戻した。
しかし、前期の王位戦も挑戦者の深浦八段(当時)が3勝1敗とリードしたあと、羽生王位(当時)が2勝。最終戦までもつれ込み、2007年で一番の名局と言われる死闘の末、なんとか勝ってタイトルを獲得したこともあり、4つ勝つまでは安心できないと思っているに違いない。

また2人の対戦は8月26日に予定されている王位戦第5局の前に、13日には竜王戦準々決勝での対戦もある。両方に勝って、王位戦・竜王戦の両方で羽生七冠のストッパーを果たせれば、名実ともに羽生キラーの地位が確固としたものになり、深浦王位自身の棋士としてのステップアップにも繋がるだろう。
王位防衛を果たせば、「九段」の昇段も実現し、タイトル防衛という結果がさらなる自信を生み、深浦王位が目指す「A級」に定着できる「真のA級棋士」という結果も自然と着いてくるのではないかと思うが、どうだろうか。
棋士深浦康市にとって、2008年8月~9月は、棋士人生の転機であろう。そのチャンスを生かせるかどうか、王位戦で羽生名人にあと1つ勝てるかどうか、もうしばらく、深浦vs羽生の戦いから目が離せない。

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2008年8月 6日 (水)

第58期王将戦2次予選2回戦、郷田真隆九段が高崎一生四段を破り、挑戦者リーグ入りまであと1勝

昨日(2008年8月5日)行われた第58期王将戦2次予選2回戦で郷田真隆九段が、1次予選から勝ち上がって来た高崎一生四段を破って、挑戦者リーグ入りまであと1勝とした。次は藤井猛九段対山崎隆之七段の勝者と対戦する。
それに勝てば、羽生善治王将への挑戦者を決める定員7名の挑戦者決定リーグ入りが決まる。
郷田九段は、長らく王将戦挑戦者決定リーグの常連だったが、前期はリーグ入りを決める一戦で深浦康市王位に敗れ、リーグ入りを逃した。今期は、リーグ復帰を果たし、挑戦者となってもらいたい。(速報)

王将戦の挑戦者決定リーグ戦は7人で争われ、優勝者が挑戦者となり、挑戦者を含む上位4人がリーグに残留(挑戦者がタイトル奪取に成功した場合は、前王将が残り3名とともにリーグに参加)、下位3名がリーグから陥落する。
翌年度のリーグ入り3名を決める2次予選は、6人で争うトーナメントが3つ組まれ(合計18名)、前期のリーグ陥落者がシードされるほか、タイトルホルダー、永世称号保有棋士、A級棋士が2次予選からの登場となるようだ。そのため、残りの全棋士のトーナメントで争われる1次予選からの2次予選への出場枠は、王将タイトル保有者、リーグ残留者4名、前期リーグ陥落者の3名以外にどれだけ2次予選シード対象者がいるかによって変わってくる。
今回の第58期の場合は、上位から羽生王将、リーグ残留が久保八段、佐藤棋王、森内九段、丸山九段の4名、前期リーグ陥落3名が深浦王位、谷川九段、藤井九段の3名となっている。そのため他の2次予選シード対象は陥落3名に加え、渡辺竜王、中原16世名人、A級棋士では郷田九段、三浦八段、木村八段、行方八段の計9名となり、1次予選の勝ち抜き枠は18-9=9名となっている(過去の1次予選枠は第57期10名、第56期8名、第55期8名)。
そのため順位戦でC級、B級に在籍し2次予選のシード資格ない棋士がリーグ入りにたどり着くには、15名から16名毎に組まれる1次予選トーナメントを勝ち上がった上で、A級棋士・タイトルホルダーなど強豪棋士ばかりの2次予選をも突破しなければならず、相当に狭き門である。最近では、第54期の阿久津五段(当時)、第56期の行方七段(当時)などわずかである。

郷田九段は、プロ棋士四段になったのが1990年であるが、王将戦リーグには第43期(1993年度)~第45期(1995年度)の3年連続でリーグ入り、その後3年間リーグ入りを逃した。第49期(1999年度)から再び名を連ね、第56期(2006年度)まで8年連続でリーグ入りしている。
最初リーグ入りを果たした第43期(1993年度)は、 1992年に四段で王位のタイトルを獲得したことで、2次予選からのシードとなり、リーグ入りを果たしたのであろう。その後2年間は並みいる強豪の中でリーグ残留を勝ち取ったようだ。2度目の第49期(1999年度)は、前年(1998年)に二度目のタイトル棋聖を屋敷伸之棋聖から奪取していることから、2次予選からの出場し、リーグ入りを果たしたようである。以後は残留ないし前期リーグ陥落者として2次予選シードからの勝ち上がりを繰り返し、8年間リーグ入りを続けてきた。
第52期(2002年度)のリーグでは4勝2敗の好成績で前王将の羽生竜王(リーグ1位)と同成績のリーグ2位となり、2人による挑戦者決定戦となったが、惜しくも敗れ挑戦はならなかった。
そろそろ、挑戦者になってもいい頃ではないかと、ファンは期待している。

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2008年8月 5日 (火)

久しぶりのまとまった雨にも東京の真夏日は途切れず

今日(2008年8月5日)は、朝から「雨」の天気予報。最高気温の見込みの27℃程度の予報だったので、7月12日から続いている「真夏日」から、ようやく解放されるだろうと思っていたら、甘かった。
確かに、昼間、東京都心では雷も交えてかなり激しい雨が降ったが、それでも雨が上がった後も、雨上がりの涼しさからは遠く、蒸し暑さだけが残った。

気象庁の1時間毎の降水量と気温のデータを調べてみると、雨が降り出す午前11時の時点ですでに30℃を突破、雨が激しく降った午後1時、3時、5時と雨が降っている時間には26℃台まで下がっているが、雨が上がると28℃前後まで戻り、夜になっても27℃台が続いたようだ。

<2008年8月5日:東京の降水量と気温>

結果的には、「真夏日」(最高気温30℃以上)、「熱帯夜」(最低気温25℃以上)のどちらからも、解放されなかったようだ。

<2008年7月~8月:東京の気温の推移>

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2008年8月 4日 (月)

7月12日から途切れない東京の真夏日

去年の夏は、こんなに暑かったのだろうか。最近は、毎日そんなことを考えながら通勤している。職場では、今週から夏の1週間休暇を同僚が増えてきたが、私は仕事の都合で、休みが取れるのはお盆明けの18日からである。それまであと2週間、この暑さに耐えていかねばならない。

先週、一時期、朝の出勤時は少し涼しい風を感じる時もあったが、今週はまた暑さが復活である。気温データのグラフを更新してみた。

最高気温が30℃を超える真夏日は7月12日から3週間以上続いている。8月に入って最高気温、最低気温とも一気に上がり、今日(8月4日)の最高気温は7月25日以来のこの夏いちばんの34.5℃。最低気温も27℃を超えたようで、1日の平均気温もこの夏初めて30℃を超えたようだ。

どうやって体調を維持するか。これまで以上に気をつけなくては。

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2008年8月 3日 (日)

第2回ネット将棋最強戦準決勝、郷田真隆九段は渡辺明竜王に敗れ、二連覇ならず

ネット将棋最強戦もいよいよ大詰めで、今日(2008年8月3日)が、準決勝の第2局。昨年の覇者郷田真隆九段と渡辺明竜王の対戦。郷田九段は森内俊之名人(当時)と阿久津主税六段を破り準決勝進出、渡辺竜王は、羽生二冠(当時)(話題になった羽生二冠の時間切れ反則負け)、佐藤棋王と強豪を破っての準決勝進出である。、
勝った方が、すでに決勝進出を決めている鈴木大介八段と8月24日に決勝戦を戦う。
昨年の第1回ネット将棋最強戦でも2人の対戦はあり、その時は郷田九段が勝っている。

午後8 時からネット上で始まった準決勝は、渡辺竜王の先手。渡辺竜王は端(1筋)に飛車と角の焦点を合わせ、飛車を切って角を成り込み「馬」を作り自陣に引き戻す。決壊した郷田陣の1筋と3筋・4筋から銀・桂・香を絡めた攻めで、1筋から脱出・渡辺陣への入玉を狙う郷田玉を逃がさず、鮮やかに仕留めた。渡辺竜王の技が決まった感じで、郷田九段は一刀流とも言われる切れ味鋭い攻めを披露する間もなかった。

これで、郷田九段は、今期、棋聖戦挑戦者決定トーナメント(羽生二冠)、竜王戦ランキング戦1組(丸山九段)、王座戦挑戦者決定トーナメント(木村八段)に続き4回目の準決勝敗退。今期の5敗のうち4敗が準決勝である。敗れた相手はそれぞれ、どちらが勝ってもおかしくないトップ棋士ばかりとはいえ、こう続くと応援するファンとしてはもどかしい限りだ。

郷田九段は、今週あと2局対局がある。8月5日(火)に、王将戦の挑戦者リーグ入りを争う二次予選2回戦高崎一生四段戦。
8月8日(金)には、竜王戦の決勝トーナメント準決勝での木村一基八段戦。木村八段には、王座戦の準決勝で苦杯をなめており、ここはぜひ、王座戦の敵(かたき)を竜王戦で取ってもらいたいところ。さらに挑戦者決定の3番勝負も制して、渡辺竜王への挑戦者となり竜王戦七番勝負で、今日のネット将棋最強戦の借りを返してもらいたい。

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2008年8月 2日 (土)

将棋第67期順位戦B級1組は4回戦を終え、全勝がなくなり混沌とした状況に

定員13名でA級昇級の2つの枠を争うB級1組。1年かけて13名の総当たりリーグ戦を戦う。

昨日(2008年8月1日)は、王位戦の第3局と並んでそのB級1組の4回戦が行われた。組み合わせは次の通り。
【東京】
▲行方尚史八段(1勝2敗)-△杉本昌隆七段(2勝1敗)
▲高橋道雄九段(1勝2敗)-△森下卓九段(2勝1敗)
▲渡辺明竜王(1勝2敗)-△北浜健介七段(1勝1敗)
△阿部隆八段(1勝2敗)-▲屋敷伸之九段(2勝0敗)
△堀口一史座七段(1勝2敗)-▲井上慶太八段(2勝1敗)
【大阪】
▲畠山 鎮七段(1勝1敗)-△山崎隆之七段(1勝2敗)
<久保利明八段(2勝1敗)は抜け番>

定員が奇数なので、毎回、順に1人だけ対局のない棋士がおり、それが「抜け番」と呼ばれている。
すでに、3回戦を終えた時点で3連勝の棋士はおらず、3回戦が「抜け番」だった2連勝の屋敷伸之九段が全勝を守れるかどうかも、ひとつのポイントだった。

6局の対局のうち、渡辺竜王vs北浜七段戦が「持将棋(引き分け)」による指し直しとなり、指し直し局は日付が変わった8月2日午前1時49分に開始、空が明るくなった午前4時55分に終わった。 すでに持将棋となった対局を1日午前10時から2日の午前1時19分まで戦った上で、30分休憩が入るとはいえ更に約3時間。並の体力と集中力では勤まらないだろう。(この2日に渡る激戦は、渡辺竜王が制した)

各局の結果は以下の通りとなった。
畠山鎮七段(1勝2敗)●-○山崎隆之七段(2勝2敗)
高橋道雄九段(2勝2敗)○-●森下卓九段(2勝2敗)
屋敷伸之九段(2勝1敗)●-○阿部隆八段(2勝2敗)
井上慶太八段(3勝1敗)○-●堀口一史座七段(1勝3敗)
行方尚史八段(1勝3敗)●-○杉本昌隆七段(3勝1敗)
北浜健介七段(1勝2敗)●-○渡辺 明竜王(2勝2敗)

2連勝だった屋敷九段が阿部八段に敗れ、全勝が消えた。
現時点での昇級レースを、勝ち星に並べると

3勝1敗
井上慶太八段(8)、杉本昌隆七段(9)
2勝1敗
久保利明八段(1)、屋敷伸之九段(13)
2勝2敗
高橋道雄九段(3)、渡辺明竜王(4)、阿部隆八段(5)、森下卓九段(10)、山崎隆之七段(12)
1勝2敗
畠山鎮七段(6)、北浜健介七段(8)
1勝3敗
行方尚史八段(2)、堀口一史座七段(7)

すでに、全勝も全敗もいなくなり、4回戦終了時で全勝(4勝2名、3勝1名)が3名、全敗1名がいた前期とは様相が違っている。

この13名の中から、誰が抜け出してA級の2つの椅子を手にするのか、また心ならずもB級2組への降級することになるのは誰か、まだまだどちらも全員に可能性があると言えるだろう。

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2008年8月 1日 (金)

将棋第49期王位戦七番勝負第3局は後手番の深浦康市王位が挑戦者羽生名人を破りタイトル防衛に一歩前進

深浦王位、挑戦者羽生名人がそれぞれ先手番の対局を制し、1勝1敗で迎えた第49期王位戦第3局。昨日、今日(2008年7月31日、8月1日)と神戸市の有馬温泉で実施された。

将棋の内容は、最近よく見かけるお互いが飛車先の歩を伸ばす相掛かりの戦型に。先手の羽生名人が飛車を切り、飛車銀交換を敢行。戦端を開いたが、深浦王位も入手した飛車を羽生陣に打ち込み王手をかけ、その飛車を自陣に引き戻して「龍」を作り手厚く構えた。その後、攻防が繰り広げられたが、飛車抜きの羽生名人の攻めは細く、深浦玉は守り金銀を剥がされたものの、羽生名人の攻めをしのいだ。逆に自陣で満を持していた深浦王位の「龍」が一気に羽生陣に踏み込み、鮮やかに寄せ切った。

深浦王位は不利な後手番を制し、2勝1敗と一歩リード。今後、先手番が確定している次の第4局と第6局を確実に制することができれば、タイトル防衛、九段昇段も見えてくる。
これで2人の対戦成績は深浦王位から見て20勝21敗。その内訳を先手・後手別に見ると、羽生名人の先手番で羽生名人の13勝6敗、深浦王位の先手番で深浦王位の14勝8敗となっている。先手が有利の将棋の世界では、一般的には当たり前の数字に見えるが、こと羽生名人相手となると事情は違ってくる。ほとんどの棋士が自らの先手番でも羽生名人に負け越してしるのだ。10局以上の対戦実績があって、対羽生戦で先手番の将棋に勝ち越しているのは、深浦王位と森内俊之九段(前名人、31勝21敗)の2人だけである。
(上記の深浦vs羽生戦のデータは「玲瓏:羽生善治(棋士)データベース」棋士別対局成績による)

王戦の挑戦者を決める決勝トーナメントの準々決勝でも2人は近々対戦する。
王位戦七番勝負と竜王戦準々決勝という大きな対局で、タイトル防衛と羽生名人の竜王戦挑戦権獲得を阻止できれば、深浦王位にとっては、将棋界で数少ない羽生キラー深浦の健在ぶりをアピールでき、今後のプロ棋士生活にとっても大きな自信になるに違いない。
深浦王位にとっては、大きな意味をもつ8月、9月になるだろう。

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