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2008年9月17日 (水)

羽生特急止まることなし、第56期王座戦五番勝負第2局でも挑戦者の木村一基八段を退け防衛まであと1勝

9月に入ってから、羽生善治名人の将棋を毎週のように見ているような気がする。今日(2008年9月17日)は、第56期王座戦五番勝負の第2局。王座のタイトルも持つ羽生名人は、すでに第1局は勝っている。
今日の第2局は、挑戦者木村一基八段の先手。相矢倉から、凄まじい攻め合いになり、羽生王座は駒損をものともせず、どんどん攻めてくる将棋。棋譜中継の解説によれば、最終盤に木村八段に羽生玉を詰ませる筋があったようだが、木村八段が気づかず羽生王座の2連勝となり、王座タイトル防衛、17連覇にあと1勝となった。

二人は、第21期竜王戦の挑戦者決定三番勝負とこの第56期王座戦五番勝負を続けて戦い、併せて八番勝負だが、これまでの結果は次の通りだ。(左:先手×右:後手)
8月29日 第21期竜王戦挑戦者決定三番勝負 第1局
 羽生○×木村●
9月3日 第21期竜王戦挑戦者決定三番勝負 第2局
 木村○×羽生●
9月5日 第56期王座戦五番勝負 第1局
 羽生○×木村●
9 月12日 第21 期竜王戦挑戦者決定三番勝負 第3局
 木村●×羽生○
9月17日 第56期王座戦五番勝負 第2局
  木村●×羽生○

次回、王座戦第3局は9月30日。ここで、羽生王座が勝てば、八番勝負は6局で決着することになる。
今日までのところで、羽生×木村戦の対戦成績は、20戦で羽生16勝、木村4勝となっている。木村八段から見ると勝率2割と1勝4敗ペース。羽生名人と20戦以上戦っている棋士は17名いるが、この成績は20戦で2勝の高橋道雄九段に次ぐ2番目に悪い勝率である。

羽生名人とタイトル戦を戦って勝ったことがあるか、対羽生戦の勝率が3割台を確保していないとA級定着は難しいというのが、データを見てのこれまでの私の推論である。

ちなみに、昨年王座戦・王将戦と羽生二冠(当時)に挑戦しながらほとんど勝てなかった久保八段は34戦で8勝26敗で勝率0.235。前期、A級残留を逃している。
現在のA級を見ると、木村八段の対羽生戦勝率0.200に次ぐのは、三浦弘行八段で21戦で6勝15敗の勝率0.286。但し、この6勝の中には、羽生七冠時代を終わらせた1996年の第67期棋聖戦での3勝があるので、同列には扱えない。
残るA級棋士8人のうち、鈴木大介八段を除く7人は羽生名人とタイトル戦を戦い少なくとも1回は勝ったことがあり、対羽生戦の勝率も3割以上を確保している。鈴木八段は、羽生名人との対戦9戦しかないが、3勝6敗で勝率0.333となっており、勝率3割以上は確保している。

さて木村八段にとっては、王座タイトル獲得のためには、残り3戦を3連勝するしかなくなった。次回9月30日に勝って望みをつなげることができるか、敗れて対羽生戦の勝率が1割台に低下するか、次回の戦いは木村八段にとっては正念場のような気がする。

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将棋」カテゴリの記事

コメント

いつも興味深く拝見しています.羽生名人の強さについて数値上で表されておりとてもわかりやすく思います.さて羽生名人との対戦者(タイトル戦など集中的・濃厚に対戦した者)のその後の成績が気になります.昔ですが野球の巨人V9時代に,対戦相手は巨人戦後の3連戦は成績が悪かったとの記事がありました.将棋もこの様な事が起こるのではないかと思いますが?.木村八段の様な強い棋士ほど今の羽生名人の様な強さの棋士と対戦して負けると,疲労が残る,感覚を乱す,自信を失うなど他棋士との対戦に悪影響があるのではないでしょうか.もしその様なデータが出せるものであれば教えて下さい.(なお私は羽生名人,木村八段含め皆好きなのですが,今は羽生名人が強すぎるので対戦相手を応援しています.木村八段の王座戦第二局終局後のボヤキが少し気になりました).

投稿: 一将棋ファン | 2008年9月18日 (木) 11時30分

一将棋ファンさん

コメントをいただきながら、だいぶ時間が過ぎてしまいました。

ご質問のあった、羽生名人との対戦後の棋士のその後の成績ですが、私がこのような記事を書いたベースは、
2007年6月7日に書いた「第65期将棋名人戦最終局を前に、羽生三冠との対戦成績から棋士の序列を考える」という記事です。
http://t-miz.cocolog-nifty.com/diary/2007/06/65_bea8.html

羽生名人に勝てずに終わったことだけが、不調の理由ではないと思いますが、A級棋士としてそれなりの実績を残していた森下卓九段、島朗八段、南芳一九段は、対羽生タイトル戦を3回ないし4回戦っていますが、1度も勝てずに終わり、いつしかA級から姿を消しました。

また久保八段は、「将棋世界」のインタビューの中で、羽生さんに負けると、今の自分のままでは勝てないので、何かをやらなくては思い、かえって調子を崩してしまう」という趣旨の事を答えていました。

投稿: 拓庵 | 2008年10月 5日 (日) 13時03分

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» えらい無茶しまんなあ・・・ [即席の足跡《CURIO DAYS》]
このところ、竜王戦挑戦決定もあり、王位戦フルセットの件もあり、羽生四冠についての話に終始しています。 《七冠ロードの行方・その2》、《大反響》、書きました。 そして、昨日、王座戦第二局が行われました。 相変わらず無類の強さを発揮した七冠ロードまっしぐらのあの方は、 17期連続という途方もない記録達成に王手をかけました。 わー、ガンガン行くなあ、えっ、そんなに行っちゃって大丈夫なの? って、素人でも思うくらいの勢い。 勝算あっての勢いなのかどうか。 そして、かなりの駒損をものともせず、大駒を二... [続きを読む]

受信: 2008年9月18日 (木) 23時08分

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