たくきよしみつ著『デジカメに1000万画素はいらない』を読んで、自分のカメラ・デジカメ遍歴を振り返る
講談社現代新書の2008年10月の新刊たくきよしみつ著『デジカメに1000万画素はいらない』を読んだ。デジカメを取り上げた新書などが出ると、つい買ってしまう。
詳細は省くが、本書では、画素数が多ければいい写真が撮れるわけではないことを説明し、機材の選択では画素数だけでなく、レンズの明るさも大切であるこを強調し、あとはフィルムカメラと違って失敗が許されるデジカメの性質を活用して、たくさん撮って、その中から気に入ったものを選ぶということを勧めている。
デジタルカメラを使い出したのは10年ぐらい前だろうか。仕事で富山勤務だった頃。最初に買ったのは、コダックのDC20(27万画素)というおもちゃのようなデジカメだった。まだ、内蔵されたわずかな容量のメモリー(1MBB)エリアに画像を記憶し、ケーブルでパソコンにつないで転送するという方式だった。
「DC20」
当時は、まだフィルムカメラの全盛期で、家族のポートレートや風景写真もキヤノンの低価格一眼レフEOS(撮影中転んで地面に落とし壊してしまった)や、オリンパスのAPSフィルムカメラ「Centurion」(EOSの後継機として購入)を愛用していた。
「Centurion」
1995年12月から2000年10月までの富山勤務の間、キヤノンの35万画素機(PowerShot 350)、コダックの100万画素機(DC215)と買い換え、フィルムカメラをメインにしつつも、デジカメでも撮るという時期が続いた。
「PowerShot 350」
「DC215」
2000年10月に富山から東京に戻り、その後は、高画質・高倍率ズーム機にメイン機と手軽に撮れるサブ機を分けて持つようになった。フィルムカメラで撮影する機会は減り、デジカメが我が家の節目を節目を記録するカメラになった。
メイン機は、オリンパスC2500L(250万画素・3倍ズーム)、ニコンCOOLPIX5700(500 万画素・8倍ズーム)を経て、現在は2006年2月に発売された600画素12倍ズームのパナソニック「LUMIX DMC-FZ7」(2006年2月発売)になった。
「C2500L」
「COOLPIX5700」
「LUMIX DMC-FZ7」
サブ機は、今はデジカメ業務をソニーの売却してデジカメ生産から撤退してしまったコニカミノルタのミノルタ時代の「DiMAGE X」(211万画素、2002年1月発売)を経て、その後継機のコニカミノルタの「DiMAGE Xg」(320万画素、2004年2月発売)を使っている。
「DiMAGE X」のシリーズは、カメラらしからぬ四角いボディに3倍ズームレンズが納められていて、ポケットに入れもかさばらずに持ち歩けるので、手放せない。いまや携帯電話のカメラも200万画素が当たり前だが、やはりカメラメーカーがまじめに作ったものは製品の質が違うように思う。
「DiMAGE X」
「DiMAGE Xg」
しかし、結局、いつまでたっても、露出を変更してよりよい写真を撮るというところまでレベルアップしなくて、各カメラにデフォルトで設定されているフルオート撮影ですませてしまっている。
『デジカメに1000万画素はいらない』を読んで、もう一度、「LUMIX DMC-FZ7」と「DiMAGE Xg」の取扱説明書を箱から出して、まじめに読んでみようかと思っている。
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コメント
随分しょっちゅう買い替えているのですね。小生はケチなのか、一度買うと、よっぽど何かない限り、使い続けています。愛着が湧いて、なかなか変えられなくもなるようです。いずれにしろ、デジカメは楽しいですね。お薦めの本、読んでみたいと思います。つい先日、1210万画素のCanon ixy2000ISを買い替えました。こんなに画素数はいらないと思っていたところです。フルで撮ってしまうと、重くて支障もあるようです。
投稿: macky-jun | 2008年10月25日 (土) 08時15分
macky先輩、コメントありがとうございます。
最初のハイエンド機として買ったオリンパスのC2500Lは当時として、かなり上位モデルで、発売後1年ほどして次世代モデルが出て値下がりしたところで買いました。(私のデジカメの買い方はどれもそうです)
画質などに不満があったわけだはないのですが、風景を写すのに高倍率ズームのハイエンド機が欲しくて、C2500Lをハードオフで買い取ってもらい、札幌の単身赴任時にお買い得価格で出ていた8倍ズームのニコンのCOOLPIX5700を買いました。カメラとしてはこれが一番質が高かったと思います。画像もきれいで気に入っていましたが、時々ズームの調子が悪くなるトラブルがあり、手放しました。
という遍歴を経て、現在のDMC-FZ7です。モデルチェンジがあって、在庫処分だったのでしょう新品ながらネット通販で2万円以下で売られていたものを買いました。
サブ機のミノルタの2台は形と軽さが気に入っています。またこの2台はコンパクト機でありながらファインダーがついています。私は、写真撮影はファインダーをのぞいてという感覚が身についてしまって、ファインダーがなくて、液晶画面を見ながら撮るという現在のコンパクトデジカメの主流機はなじめないのです。
ホームページ掲載やちょっとしたスナップ写真や、日常の風景をメモ的にとるのには、DiMAGE Xg」の320万画素で十分です。
しかし、コニカミノルタがカメラ生産をやめたので、純正の専用充電池がもう入手できません。質が落ちるには覚悟の上で、サードパーティ製の電池を買おうと思っているところです。
コメントのお返事にはなっていないかもしれませんが、本文の補足として読んでいただければと思います。
投稿: 拓庵 | 2008年10月25日 (土) 10時44分
拓庵様 ご趣味が多いですね。感心します。
当方のブログで不定期に「撮影テクニックの隠し味」を書いています。今度カテゴリー分けしますので、良かったら
遊びに来てください。写真はいいものですね。一緒に楽しみましょう。
投稿: 鉄人 | 2008年10月26日 (日) 10時17分
こんにちは。
デジカメ遍歴、興味深く拝見しました。私も似たような遍歴ですね。そうそう、10年前だと、フィルムカメラと両方持ち歩いていました。メモ用はデジカメ、きれいに撮りたいときはフィルムカメラ、というように。
FZ7はいいカメラだと思います。弟子?が最初のデジカメとしてFZ5を買いましたが、すばらしい写真を撮ります。
投稿: たくき | 2008年10月28日 (火) 11時50分
鉄人さん
コメントありがとうございます。プロの「撮影テクニックの隠し味」参考にさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
投稿: 拓庵 | 2008年10月28日 (火) 21時18分
たくきさん、コメントありがとうございます。
著者ご本人からコメントをいただき恐縮です。著書の中で、狛犬を撮影されているいう話が出ていたので、前にも読んだ著者に違いないと思いました。岩波アクティブ新書を読んだのだと思います。
デジカメ遍歴を興味深く見ていただいたとのことで、これまで使った8台全て画像をネットで探し出し、貼り付けました。
FZ7をほめていただきありがとうございます。トラブルがなければ、長く使っていこうと思います。
投稿: 拓庵 | 2008年10月28日 (火) 21時31分