底が見えない世界同時金融危機を生き抜いて行く方法、第21期竜王戦の【梅田望夫観戦記】から
昨日(2008年10月24日(金))の日経平均株価の終値は、とうとう8,000円を割り込み、7649.08円で引けた。10月7日(火)には10,155.90円とまだ1万円台を何とか確保していたが、それから3週間ほどで一気にほぼ▲25%下落したことになる。
今回の世界同時金融危機の最後の引き金を引いた形になったリーマンブラザーズの破綻が9月15日。その直前の9月12日(金)の日経平均株価は12,214.76円。そこからの1ヵ月余での下落率は▲37%である。
【日経平均株価】2008年9月以降
円・ドル相場も日本で一時1ドル=95円台をつけて1995年8月以来13年ぶりというニュースで流れていたと思ったら、ロンドン市場では一気に円高が進み一時1ドル=90円台を記録したという。
【円・ドル為替相場】2008年9月以降
余りにも急な市場、相場の動きをなすすべもなく、呆然と見ているというのが偽らざるところである。ささやかながら個人資産として保有している株式はみるみる値下がりし、1年前と比べると半値になってしまった。
こんな時は、じたばたとあわててもしかたがない。株式も含み損ではあるが、売らなければ実現損にはならない。そこが時価会計を求められない個人の気楽なところではある。
第21期竜王戦第1局の観戦記を書いた梅田望夫氏が「正しいことが正しく行われている街で」と題した初回の観戦記の中で、次のように書いている。
個人の手に負えないほど大きなことが周囲で起きたときに、私たち一人ひとりにできることはそれほど多くないということである。もちろんサバイバルのためにベストを尽くすのは大切だ。でも、そんなことばかりを365日24時間考え続けながら生きることは、私たちには到底できないのである。
テロが起きても、戦争が始まっても、世界経済が音を立てて崩れようとも、私たちは、毎日の生活の潤いや楽しみを求めて、音楽を聴いたり、小説を読んだり、野球を観たりしながら、精神のバランスをとって、したたかに生きていかなければならないのだ。文化は、その時代が厳しくなればなるほど、人々の日常に潤いをもたらす貴重な役割を果たすものなのである。
(第21期竜王戦第1局竜王戦【梅田望夫観戦記】(1)「正しいことが正しく行われている街で」より)
「世界経済が音を立てて崩れようとも、私たちは、(中略)精神のバランスをとって、したたかに生きていかなければならないのだ」。
株式が何%下落しようと、円ドル為替がどれだけ円高になろうと、我々は日々生活していかなければならず、それは、過去の歴史の中でも、何回となく繰り返されてきたことだろう。我々の系譜を祖先に向けて遡っていけば、どこか戦争や恐慌などに巡りあって来たはずである。しかし、祖先たちが「精神のバランスをとって、したたかに生き」抜いたからこそ、自分はいまここにいるのだと考えれば、世界の人々は皆危機を生き抜いてきた人々の子孫の集まりということになる。
その、脈々と危機を生き抜いてきた血が自らの中にも流れているのだと、開き直って、音楽を聴き、読書をし、時にパソコンのソフトの上で贔屓のプロ棋士の将棋の対局を眺めたりしながら、周りに踊らされることなく、したたかに生きていくことが、必要なのだろうと思う。
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