第50期将棋王位戦予選、郷田真隆九段が田丸昇八段を破り、挑戦者リーグ入りまであと3勝
将棋の7つのタイトルは、それぞれ挑戦者決定までの仕組みに工夫を凝らし、特色を出している。
将棋界で最も伝統あるタイトルである名人位の挑戦者を争えるのは、ピラミッド型の階層構造に成っている順位戦のA級棋士10人だけであり、毎年を行われる順位戦でC級2組-C級1組-B級2組-B級1組とそれぞれで勝ち上がってA級にたどり着けなければ、名人に挑戦することさえできない。約150人のプロ棋士の中で、頂点に君臨する名人への挑戦を目指し、A級棋士10名が毎年厳しい戦いを繰り広げる。しかしA級にまでたどり着くことなくプロ生活を終える棋士が大部分であり、多くの棋士のとって名人への道は遠い。
他のタイトル戦でも、タイトルホルダーやA級棋士がシードされるケースが多いが、その中で王位戦は、全棋士を8つのグループに分けてトーナメントを行い、それに勝ち残った8人が、王位戦挑戦者を争う紅白のリーグ入りする。紅白のリーグの定員は各6名の計12名。予選勝ち上がり組8人と前期の紅白各リーグの上位2名のリーグ残留者で新しい期のリーグ戦を行い、紅白のリーグの勝者が、挑戦権を賭けて戦う。
順位戦で下位のクラスにいる棋士でも、他のタイトルホルダーやA級棋士と同列の扱いなので、実力さえあれば、王位のタイトルを取ることも夢ではない。
過去、1983年の第24期にはC級1組の高橋道雄五段が内藤国雄王位を破ってタイトルを獲得しているし、1992年の第33期ではC級2組の郷田真隆四段が谷川浩司王位を破ってタイトルホルダーとなっている。
一度は王位のタイトルに輝いた郷田真隆九段だが、2001年の第42期王位戦が最後のリーグ入りで、以後は挑戦者リーグからも遠ざかっている。前期(第49期)は予選2組の決勝まで進んだが、島朗八段(当時)に敗れ、リーグ入りにあと一歩届かなかった。
今期(第50期)は、予選6組。
昨日(2008年10月17日)に、田丸昇八段と対戦し勝っている。これで、予選6組のベスト8に進み、次は中田功七段と対戦。それに勝てば、すでにベスト4を決めている小倉久史七段と対戦し、それも勝って決勝に駒を進めると小林健二九段vs山崎隆之七段の勝者とリーグ入りを賭けて戦うことになる。6組では唯一のA級棋士である郷田九段。今期こそは、リーグ入りを果たし、節目となる第50期王位戦で深浦康市王位からタイトルを奪還してほしいものである。
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