将棋第56期王座戦は、羽生善治王座が挑戦者の木村一基八段に3連勝し17連覇達成
昨日(2008年9月30日)に行われた将棋の第56期王座戦五番勝負第3局は、ここまで2連勝の羽生善治王座が挑戦者の木村一基八段に勝ち、3連勝でタイトル防衛を決め、四冠(名人・棋聖・王座・王将)を守った。
これで、羽生王座は1992年に当時の福崎文吾王座から王座のタイトルを奪取して以降、17連覇となり、自らがこの王座のタイトルで続けている同一タイトルの連続獲得記録を更新した。(2位は大山15世名人の名人13連覇)。 同一タイトルの通算獲得回数も大山15世名人の王将20期、名人18期に次ぐ単独3位となり、通算のタイトル獲得も6871期とし、故大山康晴15世名人の80期にあと129となった。
昨日の将棋も、どちらが勝ってもおかしくない混沌とした将棋で、棋譜中継の解説も終盤何度も形勢が入れ替わる内容だったが、玉を穴熊に囲った羽生王座を挑戦者木村八段が攻めきることができず、反対に最後は木村玉は上下から挟撃され逃げ道が封じられ、171手で木村八段の投了となった。
木村八段には、この3局を通じて、何回か木村八段優勢ではとコメントされたが、王座戦では無類の強さを誇る羽生王座の前に、勝ち星をあげることができずに敗退となった。木村八段のタイトル挑戦は2005年の第18期竜王戦(対渡辺明竜王)に次いで2回目だったが、その時も4連敗で勝ち星がなく、タイトル戦通算7連敗となっている。
羽生名人・四冠の次のタイトル戦は第21期竜王戦。10月から12月までの3ヵ月間で7局が予定されている。第1局は10月18日(土)・19日(日)にパリで開催される。立会人米長邦夫将棋連盟会長(永世棋聖)、解説佐藤康光棋王、記録係が中村太地四段と周りを固めるメンバーも通常のタイトル戦の対局よりも1ランク上の豪華な顔ぶれ。
連続5期(渡辺竜王)vs通算7期(羽生挑戦者)の最初の永世竜王位を巡る戦いがどちらに軍配が上がるのかが将棋ファン、マスコミの最大の関心事だろう。
また羽生名人より14歳若く次世代のトップである渡辺竜王との戦いは世代交代を巡る対戦でもあり、中原vs谷川戦、谷川vs羽生戦、のような世代を代表する戦いとして、今後何度も激突することが予想される。
2人のタイトル戦での対戦は5年前の2003年の第51期王座戦で羽生王座が当時まだ無冠の渡辺五段の挑戦を3勝2敗でしのいで以来である。当時は無冠だった渡辺竜王も、竜王4連覇を果たし、その間羽生世代・最強世代の森内俊之九段から竜王位奪取、佐藤康光棋王の挑戦は2年連続で退ける力強さを示しており、これで羽生名人に勝って、5連覇・初の永世竜王となれば、羽生名人の第一人者の地位を脅かす存在になるだろう。逆に、羽生名人がシリーズを制して、五冠・初の永世竜王となれば、渡辺時代の到来はまだ先ということになる。
世代交代という面では挑戦者の立場にある渡辺竜王が、自らのホームグラウンドに第一人者羽生名人を迎えてどのような戦いを見せるのか、一番興味のあるところである。
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コメント
羽生先生の獲得タイトル数は71期ではないでしょうか・・・?
投稿: mn | 2008年10月 1日 (水) 09時07分
通算のタイトル獲得は71期です。
投稿: えーと・・・修正必要です | 2008年10月 2日 (木) 10時11分
mnさん、
えーと・・・修正必要です さん
ご指摘ありがとうございました。
修正しました。
投稿: 拓庵 | 2008年10月 2日 (木) 23時27分