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2008年10月16日 (木)

将棋の第67期A級順位戦4回戦第5局は三浦弘行八段が 59手で木村一基八段に完勝、1敗を守り、挑戦者レーストップに踏みとどまる

昨日(2008年10月15日)は、将棋のA級順位戦4回戦の最後を締めくくる三浦弘行八段(2勝1敗)と木村一基八段(1勝2敗)の対戦が、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で行われた。

終盤まで挑戦者争いに名を連ねた前期同様、今期も2勝1敗と好スタートの三浦八段と王座戦では挑戦者になるなど他棋戦では活躍しながら、肝心の順位戦で出だし2連敗と躓いたものの、3回戦では持将棋、指し直しの末佐藤棋王を破ってようやく順位戦初勝利をあげた木村八段。
三浦八段は勝って、今期も挑戦者レースのトップを走りたいし、木村八段も勝って2勝2敗の五分に戻し、降級候補から挑戦者候補のグループへ移りたいところ。

三浦八段先手の対局は、後手の木村八段が一手損角換わりを選択。その後、その手にした角を、長考の末、将棋盤81マスの中央の5五に、飛車取りで打ち込む。三浦八段は中盤にいた銀を引いて飛車取りを防ぎつつ角取りに当てる。当然、読み筋の手だったと思われる。木村八段は、その後思い切りよく角を切り、玉の守りの側の銀と交換した。
どちらも、まだ玉の守りの固まらない駒組み途中での思い切った手だったが、角と銀・歩の交換では、駒の損得だけ見るといかにも分が悪い。その後も、木村八段側には、角を犠牲にして手番を確保したにもかかわらず、これといった決め手も出ず、徐々に三浦八段が自らの優位を築いていく展開に。
最後は、三浦八段が飛車を切り、木村玉の守りの要の金と交換。さらに飛車金交換の代償として歩が成って「と金」作りに成功。と金とは反対側から角打ちの王手で木村玉を挟撃。居玉のままの木村玉は、角筋を避けるための一つ上に上がったものの、更に角筋に飛車取りの銀打ちを効かされ、三浦八段の手元にはまだ角と金が持ち駒をして残る状況では、踏ん張りようがなく、59手という短手数で投了となった。
朝10時から始まり、双方が互いに6時間の持ち時間を使い切り、日付が変わるまで勝負が付かないという戦いも珍しくないA級順位戦では珍しく、当日の午後8時28分に終局という将棋だった。
「千駄ヶ谷の受け師」と呼ばれる木村八段だが、今回は角切りの作戦に無理があり、その無理を的確に咎めた三浦八段の完勝で、「受け師」の華麗な受けが見られる場面はなかった。木村八段としては、不出来であり不本意な将棋だろう。
これで三浦八段が3勝1敗で、森内九段、丸山九段とともに挑戦者レースのトップに並んだ。一方、木村八段は1勝3敗の2つ負け越し。鈴木八段、深浦王位とともに、降級をどうやって逃れるかを気にしなければならない星勘定になってきた。残る郷田九段、藤井九段、谷川九段、佐藤棋王の4人が2勝2敗。

今後の対戦カードを見ると、上位3人のうち、森内vs丸山戦、三浦vs丸山戦はすでに終了していて(いずれも丸山九段の勝ち)、3人の直接対決は最終9回戦の森内vs三浦戦だけであり、それぞれが勝ち続けた場合、最終戦まで3人が7勝1敗で並走するという可能性もあるということになる。しかし、2勝2敗組が、やすやすと3人の連勝を許すとは思えない。特に3人との対戦を全て残している郷田九段にとっては、3人から3勝あげられれば、自らも挑戦者レースのトップに並ぶ事ができる。まだまだ、星のつぶし合いが繰り広げられることになるだろう。

一方、1勝3敗の3人は6回戦で木村vs鈴木戦、7回戦で鈴木vs深浦戦、8回戦で木村vs深浦戦と今後に直接対決が残されており、この直接対決の戦績が残留・降級に大きく影響する。誰が当面の敵を叩けるかということが鍵を握る事になるだろう。

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