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2008年10月 7日 (火)

将棋第67期A級順位戦4回戦始まる、永世名人対決の谷川浩司九段vs森内俊之九段戦は森内九段に軍配

今週はA級順位戦週間で、1週間に4局もA級の対戦が組まれている。
10月6日(月)
▲谷川浩司九段(2勝1敗)vs△森内俊之九段(2勝1敗)
10月8日(水)
▲鈴木大介八段(0勝3敗)vs△郷田真隆九段(2勝1敗)
10月9日(木)
▲佐藤康光棋王(1勝2敗)vs△丸山忠久九段(3勝0敗)
▲深浦康市王位(1勝2敗)vs△藤井猛九段(1勝2敗)
ちなみに残る1局は、来週で
10月15日(水)
▲三浦弘行八段(2勝1敗)vs△木村一基八段(1勝2敗)
多忙な棋士が多い中、月の前半で全員の対局が終わるのも珍しいのではないだろうか。

昨日(2008年10月6日)は、ともに2勝1敗の谷川浩司九段(17世名人)と森内俊之九段(18世名人)の対決。森内九段が谷川九段の本拠大阪に遠征して行われた。勝って3勝1敗とした方は、名人挑戦権レースに踏みとどまり、負けで2勝2敗となった方は、一歩後退となる。
ネット有料中継「名人棋譜速報」の解説では、2人の対戦成績は谷川26勝:森内30勝だが、最近は森内九段が5連勝しているらしい。2年前の第64期名人戦では、森内名人(当時)が挑戦者として登場した谷川九段を4勝2敗で退けている。

将棋の内容は、先手谷川九段から角交換で相矢倉模様だったが、谷川玉が囲いに入城したのに対し、森内玉は金が1枚玉から離れた事もあり入城せずに4筋に戻した。一時、戦局は膠着状態で千日手含みになったが、谷川九段が打開。しかし、森内九段の受けが巧みだったのか、戦局が進めば進むほど谷川九段側の桂損→銀・桂損、駒損が大きくなり、真綿で首を絞めるようにじわじわと攻めてくる森内九段に対し、谷川九段は、攻防とも有効な打開策が見いだせず投了となった。

これで森内九段が3勝1敗。谷川九段が2勝2敗。9日(木)の佐藤棋王vs丸山九段戦の結果次第では、名人挑戦権レースのトップに躍り出ることになる。

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