将棋第67期A級順位戦5回戦第1局、佐藤康光棋王と谷川浩司九段の2勝2敗同士の対戦は佐藤棋王に軍配
A級順位戦も折り返し点となる5回戦が始まった。最初のカードは、2勝2敗同士の対戦となる佐藤康光棋王vs谷川浩司九段戦。昨日(2008年11月6日)の午前10時から、谷川九段の活動の拠点である大阪の将棋会館で行われた。
後手谷川九段の「一手損角換わり」。棋譜中継を見ていると、あまり谷川九段がぱっとしない展開であった。しかし、手順でいつの間にか、居玉で戦っていた谷川陣が銀矢倉に。双方攻め手を欠くのか中盤は玉の守りを固める。
終盤になって、谷川九段は飛車を失い、さらにその飛車で王手角取りを食ってしまう。大駒4枚をを相手に、谷川九段も粘るが攻めが続かず、最後は佐藤棋王の逆襲に即詰みに討ち取られてしまった。
これで佐藤棋王は3勝2敗と星ひとつ勝ち越し。 谷川九段は2勝1敗とした後、森内九段、佐藤棋王に連敗し、2勝3敗と一つ負け越しである。
今後の5回戦の4局は次の通り。
2008年11月7日(金) ▲三浦(3-1)-△深浦(1-3)
2008年11月10日(月) ▲森内(3-1)-△鈴木(1-3)
2008年11月12日(水) ▲郷田(2-2)-△藤井(2-2)
2008年11月13日(木) ▲丸山(3-1)-△木村(1-3)
偶然とはいえ不思議なもので、3勝1敗の3人がそれぞれ1勝3敗の3人と対戦する。ここで、1勝3敗の3名が全員勝つと、5回戦終了時点で3勝2敗が5人、2勝3敗が5人という大混戦になるが、果たしてどういう結果になるだろうか。
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