将棋第67期A級順位戦5回戦第5局、1敗の丸山忠久九段が木村一基八段に敗れ、本当に3勝2敗5名と2勝3敗5名になってしまった混戦のA級
昨日(2008年11月14日)、A級順位戦5回戦の最終第5局となる丸山忠久九段(3勝1敗)vs木村一基八段(1勝3敗)の一戦が行われた。ここまでの、5回戦の4局の結果、対戦する2人以外の8名は3勝2敗が4名と2勝3敗が4名という星勘定になっている。
丸山九段が勝つと単独トップに躍り出るし、敗れた木村八段は単独最下位となり、今期の順位が5位とはいえ、これからの戦いはA級残留のための戦いとなる。どちらも負けたくない一戦である。
将棋の内容は、後手木村八段の一手損角換わりの展開となったが、途中、丸山九段の角取りに対して、木村八段が丸山九段の読みになかった一手で返し、最終的に丸山九段が角を切って角金交換を迫られることとなり、それ以降は木村八段ペースだったようだ。丸山九段は活路を求め、細いながらも攻めを続けたが、続かず、木村八段が攻勢に転じたところで丸山九段が投了した。
これで丸山九段が3勝2敗、木村八段が2勝3敗となり、5回戦を終わったところで、3勝2敗5名、2勝3敗5名というまれに見る混戦となった。前期が、4回戦終了時点で2勝2敗の棋士がおらず、4勝2名、3勝1敗3名、1勝3敗3名、4敗2名と上位5名、下位5名にくっきりと分かれたのとは対照的な展開である。
私は、5回戦の第1局の佐藤棋王vs谷川九段の一戦が終わったところで、5回戦の残り4局に関して
「偶然とはいえ不思議なもので、3勝1敗の3人がそれぞれ1勝3敗の3人と対戦する。ここで、1勝3敗の3名が全員勝つと、5回戦終了時点で3勝2敗が5人、2勝3敗が5人という大混戦になるが、果たしてどういう結果になるだろうか。」
と書いたのだが、まさか実現するとは思わなかった。
過去の順位戦の全成績を記録している「将棋順位戦データベース」というホームページで、過去の記録を遡ってみたが、現在のような形での記録が残っている第8期以降、こんな記録は一度もないようである。今期のA級昇級者である鈴木大介八段も深浦康市王位も、再昇級であり、2人とも過去A級在籍時には平均すると4勝5敗ペースの成績を残していること、一方、昨年までA級にいた羽生名人が名人となってA級から抜けたことで、ますます実力伯仲になったのだろう。それぞれ、相性のよしあしのようなものもあり、大負けするような棋士が1人もいなくなった。
6回戦は、12月5日に2勝3敗同士の対戦(木村八段vs鈴木八段)があり、3勝2敗同士の対戦(郷田九段vs丸山九段)もあることから、全員が3勝3敗になることはない。
しかし、残り3局は3勝2敗と2勝3敗の対局であり、ひょっとすると、6回戦終了後に、4勝2敗1名、3勝3敗8名、2勝4敗1名ということも、今期の混戦ぶりを考えるとあり得ない話でもないかも知れないと考えてしまう。
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