米国大統領選挙でオバマ候補当選、米国民は変革を選択し、初の黒人大統領誕生
今日(2008年11月5日、米国時間では11月4日)、米国の大統領選挙の投票が行われ、民主党のバクラ・オバマ候補(47歳)が、共和党のジョン・マケイン候補(72歳)を破り、第44代大統領の座を射止めた。
「Change」をキャッチフレーズに掲げたオバマ候補は、マイノリティの黒人候補、47歳という若さである。米国民は、心から「変革」を願っているのであろう。
思えば、8年前、現ブッシュ大統領が民主党候補であるのゴア副大統領と激戦を演じ、なんとか大統領となったが、その後のブッシュアメリカが主導した世界の政治・経済では、ちっとも明るい話題がなかったように思う。
1.11のテロでNYの世界貿易センタービルの悪夢のような崩落、アフガニスタン、イランへの侵攻、最後の締めくくりがサブプライムローン延滞に端を発した世界金融危機である。
しばらく前に、どこかのTV番組でキャスターが、「現ブッシュ大統領の評価は、少なくとも第二次大戦戦後で最低ということは間違いなく、今後の金融危機への対応次第では、史上最低の大統領と評価されるかもしれない」という趣旨の話をしていた。
最終的な評価は後世の歴史家の筆を待つしかないが、あまり世界の平和とか安定のために役立ったという業績は思い出せない。
米国民には、ブッシュ路線の継承者にしか映らなかったであろうマケイン候補が敗れたのも、やむを得なかったのだろう。
サブプライム問題とか世界金融危機関連の本をしばらく読んでいたが、その後、もう少し長いスパンで物を見ている鈴木謙介著『サブカル・ニッポンの新自由主義』(ちくま新書)を読み、その後、ロバート・B・ライッシュ著『暴走する資本主義』(東洋経済新報社)を読んでいるが、それらを読んで思うのは、市場経済を全能と考え、規制緩和・効率化を第一とした政治・経済・社会の運営スタイル(新自由主義-『サブカル・ニッポンの新自由主義』、超資本主義-『暴走する資本主義』)では、その効果よりも、弊害の方が多くなってきて、見直す時期に来ているのではないかということである。
米国では、国民がそれを感じ、「Change」を掲げるオバマ候補を選んだのであろう。オバマ新大統領の経済顧問は、かつてFRB議長として米国のインフレ退治に辣腕を振るい、金融危機発生までの米国経済の発展の礎を築いたポール・ボルガー氏だそうである。
現在の世界同時金融危機という未曾有の混乱の中で、ボルガー元FER議長がオバマ新大統領にどんな策を授けるのか、しばらくは新大統領の経済政策が注目されることになるだろう。
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