第2回朝日杯将棋オープン戦準々決勝で、羽生善治名人vs渡辺明竜王が対戦、前哨戦は渡辺竜王の完勝、通算対戦成績も渡辺竜王の8勝9敗に
永世竜王位を賭けた第21期竜王戦七番勝負最終局を今週の17・18日に控える中、本日(2008年12月15日)、その前哨戦ともいえる戦いが、朝日杯将棋オープン戦で実現した。
タイトルホルダーや前回上位者、二次予選突破の計16名で争われる本戦トーナメント。1回戦、羽生名人は二次予選から勝ち上がった堀口一史座七段の休場で不戦勝、渡辺明竜王は同じく二次予選突破の畠山鎮七段を午前中の対局で破って、昨日の午後、東京千駄ヶ谷の将棋会館での対局となった。
今回の竜王戦で羽生3勝後、渡辺3連勝と五分まで戻したことで、一時開いた通算対戦成績も羽生9勝、渡辺7勝まで戻してきている。
振り駒の結果、先手となった渡辺竜王。戦型は渡辺竜王が矢倉に囲い、羽生名人が金銀4枚での変形銀冠で自玉を固める。渡辺竜王は、相手玉の固さに臆することなく1筋、2筋から直接玉頭に攻めかかる。1筋の突破に成功し、5一角と打ち込んで王手をかけ左右挟撃の態勢を作った。羽生玉は、上部突破をめざし入玉には成功するが、渡辺玉は矢倉の中で固いまま。羽生名人は入玉に成功して当面自玉の危機は去ったが、渡辺玉を詰ませなければ勝ちはない。もし渡辺玉も入玉して持将棋になると、持ち駒の点数計算になるが、羽生名人は大駒の飛車を渡辺竜王に取られており、このまま持将棋になっては勝ち目はない。そこで、果敢に詰ませにいったが、持ち駒で優位に立つ渡辺竜王が巧みに逃げ、183手で羽生名人の投了となった。(棋譜は→こちら)
素人目には、渡辺竜王の完勝。羽生名人が入玉でなんとか凌ぐというような将棋は、あまり見たことがない。
これで2人の対戦成績は羽生名人9勝、渡辺竜王8勝と相星まであと1つとなった。羽生名人に対し、ほぼ互角の成績というのは、深浦王位の23勝24敗に次ぐもの(2008年12月15日現在、データは「玲瓏-羽生善治(棋士)データベース」による)。
今週17~18日に山形県天童市で行われる第21期竜王戦七番勝負最終局は、羽生名人が勝てば、初の永世竜王獲得・永世七冠達成、渡辺竜王が勝てば初の永世竜王、将棋界のタイトル戦で初の3連敗後4連勝、さらに第一任者羽生名人との対戦成績が9勝9敗で五分になるという話題が追加されることになった。
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