第58期王将戦挑戦者決定リーグ戦残り5局、7人中4人に挑戦の可能性
将棋の第58期王将戦挑戦者決定リーグ戦は、前回関連記事を書いて以降、11月28日、昨日(2008年12月2日)で以下の3局が対戦が行われた。
11月28日:(5回戦)森内俊之九段○(2勝3敗)vs高橋道雄九段●(2勝2敗)
12月2日:(6回戦)高橋道雄九段●(2勝3敗)vs佐藤康光棋王○(3勝1敗)
12月2日:(6回戦)深浦康市王位○(2勝2敗)vs久保利明八段○(2勝3敗)
残り5局で4勝以上を上げる棋士が1人以上出ることが確実になったので、3敗を喫している森内俊之九段、3敗目を喫した高橋道雄九段、前回挑戦者久保利明八段の挑戦の可能性は消えた。
今後の対戦は、
12月4日
(6回戦)森内俊之九段(2勝3敗)vs郷田真隆九段(2勝2敗)
12月5日
(5回戦) 深浦康市王位(2勝2敗)vs 佐藤康光棋王(3勝1敗)
12月8日:
(7回戦) 郷田真隆九段(2勝2敗)vs佐藤康光棋王(3勝1敗)
(7回戦)深浦康市王位(2勝2敗)vs丸山忠久九段(3勝2敗)
(7回戦) 高橋道雄九段(2勝3敗)vs久保利明八段(2勝3敗)
もし、4日に郷田九段が森内九段に勝ち、5日に深浦王位が佐藤棋王に勝つと、8日にいっせいに行われる7回戦の郷田vs佐藤戦、深浦vs丸山戦がそれぞれ3勝2敗どうしの対決になるので、それぞれで勝った方が4勝2敗となり、勝者の2人で更に挑戦権を賭けたプレーオフということになる。
近年まれに見る大混戦も、来週には決着がつく。郷田九段には、森内九段、佐藤棋王という奨励会同期の2人に連勝してプレーオフ進出を決め、最後のは挑戦権を手にして欲しい。
<追記>
王将戦の挑戦者決定リーグでは、トップ成績が3名以上出た場合には、リーグ開始時の順位上位2名でプレーオフとなる。
現在3勝1敗の佐藤棋王が現時点で挑戦者争いのトップにいることは、間違いない。
佐藤棋王が次の深浦王位戦に勝って4勝1敗で最終局を迎えた場合、郷田九段にも勝って5勝1敗とすれば文句なく挑戦者決定。
郷田九段が6回戦の森内九段戦に勝った上で、佐藤棋王にも勝つと、佐藤棋王、郷田九段とも4勝2敗で並ぶ。
(郷田九段は3敗めを喫した段階で挑戦者レースから脱落)
深浦王位は佐藤棋王に敗れた段階で3敗目を喫し、挑戦者レースから脱落するので、最終の丸山(3勝2敗)-深浦(2勝3敗)戦で丸山九段が勝って4勝2敗となれば、順位の関係で、プレーオフは佐藤棋王対丸山九段となり、郷田九段ははじかれる。
最終局に深浦王位が勝って、丸山、深浦のどちらも3勝3敗となった時には、佐藤-郷田のプレーオフとなる。
郷田九段にとっては、とにかく残り2連勝するしか挑戦者となる可能性はない。
深浦王位にとっても、残り2連勝するしか挑戦者になる目はないが、深浦王位の場合は、3勝している当面のライバル2人との対戦が残っていることもあり、自身が佐藤、丸山に連勝して4勝2敗となったケースで、郷田九段が森内九段に敗れて、佐藤棋王に勝った場合は、佐藤、丸山、森内、郷田が全員3勝3敗となり、深浦王位の単独挑戦が決まる。
11月28日:(5回戦)森内俊之九段○(2勝3敗)vs高橋道雄九段●(2勝2敗)
12月2日:(6回戦)高橋道雄九段●(2勝3敗)vs佐藤康光棋王○(3勝1敗)
12月2日:(6回戦)深浦康市王位○(2勝2敗)vs久保利明八段○(2勝3敗)
順位 | 棋士 | 勝 | 敗 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
1 | 久保 八段 | 2 | 3 | ○ 丸山 | ● 郷田 | ● 佐藤 | ○ 森内 | - | ● 深浦 | 高橋 |
2 | 佐藤 棋王 | 3 | 1 | ○ 森内 | - | ○ 久保 | ● 丸山 | 深浦 | ○ 高橋 | 郷田 |
3 | 森内 九段 | 2 | 3 | ● 佐藤 | ● 丸山 | ○ 深浦 | ● 久保 | ○ 高橋 | 郷田 | - |
4 | 丸山 九段 | 3 | 2 | ● 久保 | ○ 高橋 | ● 森内 | ○ 佐藤 | ○ 郷田 | - | 深浦 |
5 | 高橋 九段 | 2 | 3 | - | ● 丸山 | ○ 郷田 | ○ 深浦 | ● 森内 | ● 佐藤 | 久保 |
5 | 郷田 九段 | 2 | 2 | ○ 深浦 | ○ 久保 | ● 高橋 | - | ● 丸山 | 森内 | 佐藤 |
5 | 深浦 王位 | 2 | 2 | ● 郷田 | ○ 森内 | - | ● 高橋 | 佐藤 | ○ 久保 | 丸山 |
残り5局で4勝以上を上げる棋士が1人以上出ることが確実になったので、3敗を喫している森内俊之九段、3敗目を喫した高橋道雄九段、前回挑戦者久保利明八段の挑戦の可能性は消えた。
今後の対戦は、
12月4日
(6回戦)森内俊之九段(2勝3敗)vs郷田真隆九段(2勝2敗)
12月5日
(5回戦) 深浦康市王位(2勝2敗)vs 佐藤康光棋王(3勝1敗)
12月8日:
(7回戦) 郷田真隆九段(2勝2敗)vs佐藤康光棋王(3勝1敗)
(7回戦)深浦康市王位(2勝2敗)vs丸山忠久九段(3勝2敗)
(7回戦) 高橋道雄九段(2勝3敗)vs久保利明八段(2勝3敗)
もし、4日に郷田九段が森内九段に勝ち、5日に深浦王位が佐藤棋王に勝つと、8日にいっせいに行われる7回戦の郷田vs佐藤戦、深浦vs丸山戦がそれぞれ3勝2敗どうしの対決になるので、それぞれで勝った方が4勝2敗となり、勝者の2人で更に挑戦権を賭けたプレーオフということになる。
近年まれに見る大混戦も、来週には決着がつく。郷田九段には、森内九段、佐藤棋王という奨励会同期の2人に連勝してプレーオフ進出を決め、最後のは挑戦権を手にして欲しい。
<追記>
王将戦の挑戦者決定リーグでは、トップ成績が3名以上出た場合には、リーグ開始時の順位上位2名でプレーオフとなる。
現在3勝1敗の佐藤棋王が現時点で挑戦者争いのトップにいることは、間違いない。
佐藤棋王が次の深浦王位戦に勝って4勝1敗で最終局を迎えた場合、郷田九段にも勝って5勝1敗とすれば文句なく挑戦者決定。
郷田九段が6回戦の森内九段戦に勝った上で、佐藤棋王にも勝つと、佐藤棋王、郷田九段とも4勝2敗で並ぶ。
(郷田九段は3敗めを喫した段階で挑戦者レースから脱落)
深浦王位は佐藤棋王に敗れた段階で3敗目を喫し、挑戦者レースから脱落するので、最終の丸山(3勝2敗)-深浦(2勝3敗)戦で丸山九段が勝って4勝2敗となれば、順位の関係で、プレーオフは佐藤棋王対丸山九段となり、郷田九段ははじかれる。
最終局に深浦王位が勝って、丸山、深浦のどちらも3勝3敗となった時には、佐藤-郷田のプレーオフとなる。
郷田九段にとっては、とにかく残り2連勝するしか挑戦者となる可能性はない。
深浦王位にとっても、残り2連勝するしか挑戦者になる目はないが、深浦王位の場合は、3勝している当面のライバル2人との対戦が残っていることもあり、自身が佐藤、丸山に連勝して4勝2敗となったケースで、郷田九段が森内九段に敗れて、佐藤棋王に勝った場合は、佐藤、丸山、森内、郷田が全員3勝3敗となり、深浦王位の単独挑戦が決まる。
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