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2008年12月の記事

2008年12月31日 (水)

大晦日に2008年を振り返える

年賀状の書けないまま大晦日を迎えて、それでもまだ家の大掃除は終わらず、ようやく3人の子どもの部屋とリビングを片付けた。結局、最後に残ったのは私の本とパソコン関係のソフトと周辺機器、デジカメで撮りためた写真を納めたMOなどで、各部屋に散りばめて何とか収まっていた私のモノが一気にあぶり出されて、最後の一部屋に積まれている。結局、私のモノの処分にはほとんど手をつけられないまま、越年することになった。

改めて、去年の年末年始は何をしていたかとブログを読み返すと、実家に里帰りし、30日はレコード大賞、31日は紅白歌合戦を見ていたことを書いている。今年は、リビングをなんとか片付けて、紅白には間に合ったが、去年のんびりとしていたことを思うとあわただしい。

今年(2008年)の元旦には、初詣で引いたおみくじに、
「充実した運気強く、すべてにフル回転の状態となり評価を高める好機です。責任ある仕事に携わる機会も多く、細部に注意を怠らないことです。大きな目標を掲げ、一歩一歩前進するときです。健康に注意しましょう。」
と書かれていたことを書いている。

いざ、1年を終わって振り返ってみると、それなりに当たっているような気がする。
仕事の面では、それなりに充実して過ごせ、そこそこの評価は得たように思う。しかし、その過程では、細部の確認を怠ったことで、手戻りになり結局余計に時間がかかってしまったということがあった。
大きな目標という点は、目先の事に右往左往するのではなく、5年先・10年先の自分をイメージして、そのために今年何をしようかという気持ちで過ごした1年だった。
仕事の関係では、現在の携わっている監査の仕事の延長線上にある公認不正検査士(CFE)試験に合格したことは、一歩前進といえる。
また、趣味の部分になるが、将棋で「初段」資格をクリアしたのも、今年の成果である。小学生・中学生時代に、多少かじった将棋を、改めて始めたのは、人と指して勝ちたいというよりも、将棋のある局面での「次の一手」のような問題を考えることが、仕事にも、日常生活にも役に立つように思うからだ。ある局面を見た時、その場で相手玉を詰みにで出来なくても、数手先にこんな局面になっていれば詰みだというイメージを描き、そのイメージに向かって障害をひとつひとつ除いていく、あるいは一手づつ準備をしていく。その、最終ゴールをイメージした上で、それに向けた現在の最善手を考えればいいのだということに、遅ればせながら気がついて、その結果「初段」のレベルをクリアできたように思う。
健康面では、一時期、昔患った十二指腸潰瘍の跡が軽い炎症を起こし、最終的にはピロリ菌の除去治療をすることになった。

振り返って考えてみれば、将来を見据えた繋ぎの1年としては、充実して過ごせた1年だったと思う。来年2009年には、一歩一歩の前進の先の話として、何か成果を出せる1年にしたい。

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2008年12月30日 (火)

年賀状を書けずに迎える2008年の年末

我が家では、例年年賀状書きは、12月20日過ぎになってバタバタと進めるのだが、今年はちょうどその時期に、母を上京させるため帰省したこと、その後の都内での通院、家の大掃除と続き、ほとんど年賀状の準備が進められないまま年末を迎えている。

年賀状のデザインは、長女が生まれてからは、家族全員の写真と決め20年近くそれで通している。最初の頃は、写真店と写真付きポストカードを頼んでいたが、パソコンとプリンターの進化で、自作できるようになってからはインクジェットハガキに自分で印刷している。

ということで年賀状の準備は、年賀ハガキの購入、1年間の転居・転職通知、12月に受け取る喪中ハガキで住所録の更新と今年出してはいけない人のチェックと家族全員の予定を合わせての写真撮影とその写真を基にした、年賀状デザインの作成ということになるが、今のところ終わっているのは、ハガキの購入と家の近くの公園での写真撮影だけ。
住所録の更新もまだなら、写真をレイアウトしてデザインを考える作業も終っていない。

しかし家の大掃除と部屋の入れ替え道半ばであり、年賀状は年明けにいただいたものから返事を書き、松の内に書き上げて出すしかない状態になってしまった。とりあえず、プリンターのインクだけは年内にスペアを買い込み、インク切れに備えている。

しなるべきタイミングで年賀状を書いて出せるということは、当たり前のことのようだが、1年が大過なく無事に終わったということなのだなと、改めて実感している。
世の中では今年を表す漢字が「変」となった2008年。9月15日のリーマン・ブラザーズ破綻からまったく世界が変わってしまった感があるが、私にとっては、最後の最後で激動した2008年も残すところあと1日となった。

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2008年12月29日 (月)

2008年暮れの大掃除、処分できない本の山

年末になって急に母が上京し、療養もかねてしばらく我が家にいることになり、4LDKの家の使い方を変えることにして、子どもたちも学校が冬休みになったタイミングに合わせて、家の大掃除を始めた。

もともと、母の上京がなくても、子どもたちの使う部屋を成長度合いに合わせて替えるため年末には、部屋の模様替えをしようという話はしていたのだが、少ない部屋の一つを母専用にすることになったため、当初の予定を変更。残りの3部屋を親子5人でシェアすることになった。
もう今の家を買って、7年半。引っ越してきた時、小学校卒業間近だった長女は二十歳になった。昨年暮れは、里帰りしたこともあって、本格的な年末の大掃除はせずじまい。また、私が札幌の単身赴任から戻って3年半。子どもの成長と私の読書で、家の中の物は増えるばかり。どんどん、家の中に3段ボックスなど収納家具が増えるばかり。家がモノであふれていた。
母に1部屋を確保するためには、とにかくあふれ始めたモノの行き場が必要である。そのため、昨日の記事に書いた2畳のレンタルボックスを借りたが、それだけで賄えるものではない。とにかく、いらないものを捨てるしかなく、この3日ほど不要品を選別してゴミ袋に詰め、捨てる作業の繰り返し。本来のゴミ収集は終わっていたものの、市の清掃課に電話したところ、持ち込みなら今日まで受け付けてくれるということで、我が家の自家用車は今日はゴミ運搬車と化した。

しかし、簡単に捨てられないのが本である。毎週、最低でも1冊、多いときは3冊くらい本を買っているので、月10冊ぐらいのペースで本が増えていく。
一部は、読み終わったところで、ブックオフに売りに行くが、手元に残して置きたいという本も多く、結局、家にある本の量は増えるばかりだ。

どうやって、本の総量を増やさないか、2008年も解決策を見いだせないまま年を越すことになった。

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2008年12月28日 (日)

トランクルームを借りる

先週、同居含みで故郷で暮らしていた母親を上京させた。5年半前に一緒に暮らしていた祖母が亡くなり、それ以降私が育った家で一人暮らしをしていたが、足の調子がよくないとのことで、とりあえず年末年始は東京にある私の家で療養を兼ねて過ごすことにして、東京まで連れてきた。

しかし、問題は住む場所である。もちろん、私の家に泊まることになるが、4LDKの2階建てに現在家族5人で暮らしていて、今でも手狭なところに、多少からだの動きが不自由な年寄りが加わることになる。今後の回復次第では、そのまま同居もあり得るので、この際、家の部屋割りを見直して、母の部屋を確保しなくてはならなくなった。

しかし、この際、この数年間で家の中で増えたものを、年末の大掃除を兼ねて、見直しをし、捨てられるものは捨てるというのが大原則だが、それだけでは間に合わないので、急遽、トランクルームを借りることにした。幸い、我が家から車で3分、歩いて5分ほどのところに、地面にコンテナを並べた形の「トランクルーム」が今年の秋口にできたところだった。

とりあえず、そこで床面積にして2畳ほどの広さのスペースを借りた。パイプ式の棚を中に作り、雛祭りや端午の節句の時の飾り兜など、年に1度しか使わないようなもの、時季はずれの衣類、普段読まないが捨てられない本などが、トランクルーム行きの候補である。

引っ越したつもりで、荷物を減らしのが一番だが、なんとか2畳のトランクルームのスペースも活用し、まともな生活をしたいものだと思っている。

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2008年12月27日 (土)

将棋第50期王位戦、予選6組決勝で郷田真隆九段が山崎隆之七段を破り、8期ぶりの挑戦者決定リーグ復帰を決める

将棋連盟の2008年年末最後の対局日だった昨日(2008年12月26日)、深浦康市王位へんの挑戦者を決める第50期王位戦予選の第6組の決勝郷田真隆九段vs山崎隆之七段戦が行われた。

将棋連盟のホームページ「最近1週間の結果」では、先手郷田九段が後手山崎七段に勝利。挑戦者決定リーグ入りを決めた。
王位戦の挑戦者決定リーグは、12名が紅白2組(各6名)に別れて戦い、各組のトップが挑戦者決定戦を戦う。各組の1位(挑戦者がタイトル奪取の場合は前王位)・2位が次年度の挑戦者リーグに残留し、各組3位以下は、リーグ陥落。翌期は、各組の前期からの残留者2名(計4名)と8組の予選トーナメントの勝ち抜いた予選通過者8名が紅白に振り分けられ、挑戦権を争う。
郷田九段は1992年の第33期王位戦で、四段で谷川浩司王位との七番勝負に勝ち、最も低段位でのタイトル獲得記録を作ったが、翌34期に羽生善治現名人の挑戦に敗れ1期でタイトルを失った。しかし、その後35・36期と続けて挑戦者として羽生王位に挑にんでいる。その後も挑戦には至らなかったが、2001年の第42期まで挑戦者リーグで組2位以内の実績を残し、リーグ残留を続けた。

しかし、その後は、若手の成長株の松尾歩四段(当時、第43期)、橋本崇載四段(当時、第44期)、阿久津主税五段(当時、第47期)などに2回戦、準決勝レベルで苦杯をなめ、予選トーナメントの決勝にもなかなか進めかった。前期49期は予選決勝まで駒を進めたが、島朗八段(当時)に敗れリーグ入りを阻まれた。今期も再び決勝に駒を進め、2001年度以降で見ると4勝1敗と勝ち越している山崎隆之七段を相手に、勝利を収め8年ぶりに挑戦者リーグの登場することとなった。

第50期王位戦の挑戦者リーグ入りが決まっているのは、前期挑戦者(紅組1位)羽生善治名人、紅組2位阿久津主税六段、白組1位橋本崇載七段、白組2位丸山忠久九段の前期残留者4名。予選通過を既に決めているのが、郷田九段のほかに、予選2組先崎学八段、同3組三浦弘行八段、同5組渡辺明竜王、同8組井上慶太八段の計5名。
残る3つの椅子は予選1組屋敷伸之九段vs木村一基八段の勝者、同4組佐藤康光棋王vs宮田敦史五段の勝者、同7組久保利明八段vs鈴木大介八段の勝者となる。

どのような組み合わせになっても実力者揃いのリーグ戦になる。郷田九段には、この挑戦者リーグを勝ち抜き、深浦王位への挑戦者となり、自身初タイトルを獲得した思い出の王位戦で4回目のタイトル獲得を実現してほしいものである。

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2008年12月26日 (金)

将棋第67期A級順位戦6回戦終了、4勝2敗2名、3勝3敗6名、2勝4敗2名で混戦続く

昨日(2008年12月25日)、A級順位戦6回戦の最終局、深浦康市王位(2勝3敗)vs佐藤康光棋王(3勝2敗)対局が行われた。5回戦終了時点で、3勝2敗5名と2勝3敗5名というこれまでのA級の長い歴史の中でも、かつてない混戦となっていた。
6回戦の対局は3勝2敗対決が1組(郷田九段vs丸山九段→郷田勝ち)、2勝3敗対決が1組(木村八段vs鈴木八段→木村勝ち)。残る3組が3勝2敗と2勝3敗の対戦で、森内九段(3勝2敗)vs藤井九段(2勝3敗)戦は森内勝ち、三浦八段(3勝2敗)vs谷川九段(2勝3敗)で谷川勝ちという結果になっている。
4勝2敗でトップを並走するのが、前名人の森内俊之九段と前々期(65期)にその森内に挑戦した郷田真隆九段。一方、2勝4敗となり降級が気になり出したのが、今期A級に復帰した鈴木大介八段とA級連続9期の藤井猛九段である。
6回戦最終局で対戦する2人は、ともにタイトルホルダーだが、今期のA級での順位は前期辛くも降級を免れた佐藤棋王が8位。今期3度目のA級復帰を果たした深浦王位が10位。佐藤棋王は勝てば、4勝2敗となりトップに並ぶが、負ければ3勝3敗集団では一気に下位となり降級の心配も出てくる。深浦王位は、負けて2勝4敗となれば順位が最下位の上、今期の混戦度合いを考えれば5勝して勝ち越さない限り、A級の地位は安泰とは言えないので、負けるとあとがなくなる。

将棋は、後手の佐藤棋王が初手△3二飛戦法を採用。玉を穴熊に囲った。しかし、序盤の駒組みでは、深浦王位の指し回しがまさり、中盤では深浦王位優位に。しかし、その後、攻めあぐねた深浦王位の隙を見て、佐藤棋王が猛烈反撃にでるも、及ばず深浦王位の197手目を見て、佐藤棋王の投了となった。

これで6回戦終了時点での、名人挑戦者レースの途中経過は次の通りとなった。

4勝2敗
森内俊之九段(1)、郷田真隆九段(3)
3勝3敗
三浦弘行八段(2)、丸山忠久九段(4)、木村一基八段(5)、谷川浩司九段(7)、佐藤康光棋王(8)、深浦康市王位(10)
2勝4敗
藤井猛九段(6)、鈴木大介八段(9)

4勝目を上げた森内九段、郷田九段は、今期の順位が1位、3位と上位にあること、残り3局で順位4位以下の棋士の星のつぶし合いもあり、2人より下位で4勝止まりの棋士が2名以上でるのは確実であることから、2人のA級残留は確定した。
来年1月8日の7回戦では、この森内九段と郷田九段が激突する。第65期名人戦の再現となるこのカードで、どのような将棋が指されるか、今から楽しみである。

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2008年12月25日 (木)

上橋菜穂子著『天と地の守り人第三部』を読む

軽装版で読み続けてきた上橋菜穂子「守り人&旅人」シリーズ。先日、シリーズ9作目に当たる『天と地の守り人 第二部 カンバル王国編』を読み終わり、残るは1冊だけとなり、これまでの例にならえば軽装版の第10作の出版を待つところだが、結末を早く知りたいので、地元の図書館で単行本で『天と地の守り人 第三部』(新ヨゴ皇国編)を借りてきた。

天と地の守り人〈第3部〉 (偕成社ワンダーランド)

今日、田舎から連れてきた母親を病院に連れて行くために仕事を休んだので、病院で待っている間、一気に読み上げた。

前々作で、このシリーズを主役の2人、女用心棒のバルサと新ヨゴ皇国の皇太子チャグムがロタ王国で再会、前作では2人でバルサの故郷カンバル王国に向かう。カンバル王国で、南の大国タルシュ帝国に狙われ危機にある新ヨゴ皇国を救うため、チャグムはカンバル王からとロタ王国の同盟の約束を取り付ける。
前作の最後で、バルサとチャグムの2人は分かれ、バルサは新ヨゴ皇国に向かい、チャグムは同盟を実現するため、ロタ王国に戻る。

本作では、新ヨゴ皇国に戻ったバルサ、ロタ王国で同盟を成し遂げたチャグムの新ヨゴ皇国への凱旋という2つの軸で話が進む。ロタとカンバルの援軍を率いて新ヨゴの王宮に戻ったチャグムを巡る宮殿内での人間模様、幼なじみのタンダを探すバルサ。2人のどちらが、本作の主役かといえばチャグムであろう。父である王から疎まれたチャグムが苦難の旅の末、故郷に凱旋したチャグムの運命の行く末が本作の最大の見所だろう。

10冊にわたった「守り人&旅人」シリーズがこれで終わり、もう読むものがないというのが何とも寂しい限りだ。

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2008年12月24日 (水)

ブログ3日間の臨時休業について

このブログ「栄枯盛衰・前途洋洋」は2006年2月26日から書き始め、2007年1月1日からは、毎日書き続けてきたが、2008年12月20日(土)から22日(月)までの3日間書けないままに終わってしまった。
これまでも、その日のうちに書けずに翌日午前0時以降に前日分を書いたり、翌日が土日の場合は翌日の午後書いたりということもあったが、とにかく最低でも1日1編の記事を書くことを続けてきた。

今回、3日間休まざるをえなかったのは、田舎にいる母親が体調不良となり、22日(月)に仕事を休み、20 日(土)夕方から、2泊3日で帰省し、実家の掃除をした上で、母親をいったん東京に連れてくることになったからである。我が実家には、パソコンもなければ、インターネット接続環境もない。昨年の年末年始に帰省した際は、携帯電話のメールで投稿する「モブログ」という仕組みを利用してなんとか、毎日投稿を続けたが、今回は事情が事情だけに、投稿する余裕もなく、我が家に帰った昨日ようやく3日ぶりに記事が書けた。

日付を遡って、3日分無理して書くことも考えたが、3日分となるとさすがに不自然なので、今回は臨時休業とすることにした。2年間毎日連続という記録が目前だったので、残念ではあるが、内容が伴っていなければ、意味ないので、無理はしないことにした。

また、心機一転、あたらめて書き続けていくことにしたい。

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2008年12月23日 (火)

渡辺明竜王の5連覇と「スラムダンク」の安西先生

竜王位防衛が決まった直後の渡辺明竜王のブログを読んでいたら、竜王の奥さんが「妻の小言」というタイトルで書いているブログへのリンクが張ってあった。竜王は、多くの人から「奥さんの絵がよかたんじゃないか」と言われたらしい。

リンクをたどると、そこには、将棋盤を挟んで、立っている安西先生と座っている渡辺明竜王が向かいあっているイラスト。安西先生が「あきらめたらそこで試合終了だよ」という、「スラムダンク」の中でも、一番の名台詞を語っている。

高校バスケットを題材にした井上雄彦の劇画『スラムダンク』は、90年代に大ヒットし、TVアニメにもなった。スラムダンクの舞台の湘北高校バスケット部には個性的なプレイヤーが集まるが、その中でも異彩を放つのが三井寿(みついひさし)である。

湘北高校バスケット部のキャプテン赤木、副キャプテン木暮の同級生。県の中学バスケットボール大会の優勝経験を持つが、湘北高校バスケット部入部後、膝を痛めバスケットができなくなり、その後は荒れて不良になり、バスケット部の後輩たちをいびるという鼻つまみものに成り下がってしまう。バスケット部の練習中に不良仲間とバスケット部の練習に殴り込みをかける。しかし、さんざん、暴れまわった三井が、あらわれた安西先生の姿を見ると、「安西委先生バスケがしたいです」突然泣き崩れる。殴り込みに来た不良が、実は最もバスケットを愛していたという劇的な展開となり『スラムダンク』の長いストーリーの中でも、最も印象に残るシーンである。安西先生の前で、不良の三井さえ泣き崩れてしまうエピソードがそこには隠されている。

三井がキャプテンとして優勝した県の中学バスケット大会決勝では、実は相手チームにリードを許し、ゲームセット寸前になっていた。その時、来賓席にいた安西先生の席に三井が追うボールが飛び込む。そのボールを三井に手渡すときに、安西先生が語ったのが、この「あきらめたらそこで試合終了だよ」の言葉である。それに奮起した三井は、そこから逆転のスリーポイントシュートを放ち、中学チャンピオンの座を手にする。安西先生の励ましに感動した三井は、湘北高校に進学し、バスケット部に入部したのだ。

この「あきらめたらそこで試合終了だよ」との精神は、『スラムダンク』全編に流れるメッセージでもある。弱小だった湘北高校が桜木花道という破天荒、型破りは素人と超高校級の流川楓という1年生二人を迎えたことでなんとかチームの体裁を整え、県のインターハイ出場常連校に挑む中で、常にあったのは「あきらめない」という姿勢であったように思う。

渡辺竜王の奇跡の逆転防衛の陰に、『スラムダンク』の安西先生の一言が隠されていたとは、『スラムダンク』ファンとしては、うれしい限りである。

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2008年12月19日 (金)

2008年第21期竜王戦渡辺明竜王vs羽生善治名人の世紀の決戦の余韻、読売新聞朝刊の梅田望夫氏のコラムから

1面の中ほどに、渡辺竜王の小さな顔写真とともに「渡辺、初代永世竜王に」との見出しに、「3連敗から羽生を逆転」との小見出しで渡辺竜王のタイトル防衛と5連覇による永世竜王資格獲得を伝え、24歳7ヵ月での永世称号獲得は、中原誠永世棋聖の23歳、羽生善治永世棋王の24歳5ヵ月に次ぐ記録であることを伝えている。
38面(社会面)には、第7局2日めの棋譜と、勝者渡辺竜王の満面の笑顔の、敗者羽生名人の無念の表情を対比させている。

将棋ファンから見た今日の朝刊の必読記事は、18面(文化面)に載せられた、パリでの第1局でもネット観戦記を書いた『ウェブ進化論』の著者梅田望夫氏の“「永世竜王」誕生”と題したコラムだろう。
パリの第1局で、挑戦者の羽生名人が、渡辺竜王を含め棋士の誰もが渡辺竜王有利と思う、しかし羽生のみが自らが有利と局面と考える局面に渡辺竜王を誘導し、圧勝し、自らの大局観が正しいことを示したことを語る。

終局後のパリのカフェで、「僕の将棋観が根底から覆されたんだ。僕だって読めていた手、でも初見で捨てた手、僕にとっていちばんあり得ない手が最善手だった。僕の将棋観が否定されたんです」と語る渡辺の悄然とした姿を見つめながら、羽生がねらいすまして渡辺の急所をざっくり斬ったのだ、私はそう思った。
「シリーズ中盤でこれをやられていたら、もう終わりだったですよ。第一局でよかったと思わなくてはいけませんね。立て直せる時間があるかもしれない」(中略)
それから二ヶ月、第一局の衝撃の余波もあって三連敗を喫した渡辺だったが、第四局は強靱な精神力で復活し、新境地の将棋を指した。どん底に置かれたときに自らの回復までの時間を正確に推定し、言葉通りに将棋を立て直し「復活の四連勝」で竜王位を防衛した渡辺は、本当に見事だった。」(2008年12月19日、読売新聞朝刊18面)

パリのカフェで渡辺竜王の復活に向けてのひと言は、竜王位防衛を果たしたからこそ明かされたエピソードだろう。羽生名人は、自らの永世竜王位獲得・永世七冠達成に向け、初戦から容赦なく渡辺竜王の急所を突いてきたのであろう。それは、将棋界のトップを極めた先人として、自らに英知を絞った一撃だったに違いない。それは、14歳年下の渡辺竜王に対して、「今自分がいるところまで、君は這い上がって来られるか?」という問いかけでもあったのだと思う。
それに対する渡辺竜王の答えが、3連敗後の4連勝。

読売新聞一面のコラム「編集手帳」には、次のように書かれている。

「郷里で“神童”と騒がれた少年たちの一部が選ればれてプロになり、ほんの一握りがタイトルを手にする。「永世」の称号となれば、気の遠くなるような天の高みである。(中略)3連敗後の4連勝は将棋のタイトル戦の歴史で初めてという。「すわ逆転か」「いや再逆転かと最後の最後まで優劣不明だった最終局は、激闘譜として語り継がれるだろう」(2008年12月19日、読売新聞朝刊1面)

将棋会館で第7局の大盤解説を担当し、渡辺竜王の竜王戦5連覇の中で挑戦者として二度戦った佐藤康光棋王は次のように語る。

「この将棋は渡辺さんは負けを覚悟していたと思う。そこであきらめないで気持ちを切らさず指したことが羽生名人のミスを誘った。歴史に残る将棋でしたね。二転三転したと思いますが、並べているだけで両者の想いが伝わる。劇的な幕切れで、互いに実力、運、執念、気力などあらゆるすべてのものを取り入れた結果、渡辺さんが4勝3敗の僅差で防衛しましたね。おめでとうございます。すごい将棋、すごいシリーズでしたね。私もまた頑張りたいと思います」
「渡辺さんが3連敗をしたときは、どうなるかなと逆の心配をしていましたが…、しかし、やはりすごいですね。ただ感嘆するよりないですね。すごいの一言以外に言葉が出てこないですね。普段、人の将棋で寝付けないというのはないが、今日は興奮して眠れないかもしれない」
2008年12月18日竜王戦中継ブログ「竜王戦中継plus」より)

今後に余韻を残す第21期竜王戦七番勝負だった。

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2008年12月18日 (木)

第21期竜王戦七番勝負最終局、壮絶な死闘を制した渡辺明竜王が将棋界初の3連敗後の4連勝で竜王位5連覇を達成、初の「永世竜王」に

とにかくすごい将棋だった。将棋界の第一人者である羽生善治名人(棋聖・王座・王将・)という最強の挑戦者を迎えた、20代の渡辺明竜王。パリの初戦から瞬く間に3連敗を喫し、もうタイトル防衛を諦めかけた時もあったのではないだろうか。
第4局で敗勢の将棋を諦めずに大逆転し、自ら流れを引き寄せ、3連勝で第7局を迎えた。しかし、この第7局も振り駒で後手に。
将棋の内容は相矢倉模様から、囲いが完成する前に戦いが始まり、双方が斬り合う激しい将棋に。素人目には、なかなかどちらが優勢かは判断がつかない場面が続く。棋譜中継の解説者のコメントで、どちらが優勢かうかがい知るしかないが、これも二転三転。
最後はどちらが勝ってもおかしくない展開にも見えたが、勝負の女神は渡辺竜王に微笑んだ。

21年に及ぶ竜王戦の歴史の中で、初めての5連覇。そして、連続5期ないし通算7期の「永世竜王」資格を連続5期の条件で初めて手にした。
さらに、将棋界初の七番勝負のタイトル戦での3連敗後の4連勝。これまでの竜王位4連覇でも、十分将棋界の歴史には名を残しているが、初の永世竜王、初の3連敗4連勝で間違いなく将棋界に名を残す一握りのトップ棋士の仲間入りをすることになった。
さらに、最終局に勝ったことで、羽生名人との対戦成績も9勝9敗と互角の成績となった。

今期、同世代の森内俊之前名人から名人位を、佐藤康光前棋聖から棋聖位を奪取し、久々の四冠となり、その勢いを維持して竜王戦に乗り込み、通算7期条件での永世竜王位獲得まであと1勝まで迫った羽生名人だったが、渡辺竜王の捨て身の反撃に残る1勝を上げられないままシリーズを終えることになった。

羽生善治名人を筆頭に、佐藤康光棋王、森内俊之九段がタイトルを奪い合う中、20代で一人竜王位を守り続けてきた渡辺竜王。絶体絶命のピンチに追い込まれながらも、最強の挑戦者羽生名人を退けたことは、大きな自信になるに違いない。
これが、羽生時代から渡辺時代への世代交代の狼煙となるのかは、まだわからないが、渡辺竜王が、棋界第一人者の羽生名人の地位をうかがう次世代の筆頭の地位にいることを、将棋界の内外の示すシリーズになったのは間違いないだろう。

中原-米長(187局)、大山-升田(167局)、谷川-羽生(158局)、羽生-佐藤(138局)という100番指しの組み合わせに中に、羽生-渡辺の組み合わせも入ることになるのだろうか。渡辺竜王が、これからどんな棋士へと飛躍していくのか楽しみである。

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2008年12月17日 (水)

歴史に残る世紀の一戦、第21期竜王戦七番勝負最終局、いよいよ始まる

勝った方が、初めての永世竜王となる渡辺明竜王と挑戦者羽生善治名人の第21期竜王戦七番勝負最終第7局は、今日(2008年12月17日)から、山形県の天童市で始まった。

最終局まで持ち込まれたため、改めて振り駒が行われ、先手は挑戦者羽生名人。矢倉模様の出だしから、後手の渡辺竜王が新手を繰り出し、双方が玉を囲いの中に納める前に戦いの幕が切って落とされた。
これから乱戦が始まるというところで、封じ手。明日の展開が気になるところだ。無理なことだが、明日、仕事が休めるものなら、パソコンを前に棋譜中継を眺めて、世紀の一戦の結末をリアルタイムで体感したいものである。

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2008年12月16日 (火)

2008年12月の東京は暖冬から一転して冷え込み、「三寒四温」とはこのことか

数日前に今年(2008年)の東京の冬は暖冬か?などと浮かれた記事を書いていたら、翌日から急に冷え込みが厳しくなった。

先週からのこの10日間の「東京」最高気温(左)と最低気温(右)を気象庁のホームページから拾ってみると
12月7日(日)10.2℃-4.1℃
12月8日(月)11.4℃-4.6℃
12月9日(火)11.6℃-5.7℃
12月10日(水)18.3℃-10.1℃
12月11日(木)19.3℃-9.6℃
12月12日(金)17.0℃-9.6℃
12月13日(土)13.5℃-9.6℃
12月14日(日)11.2℃-5.2℃
12月15日(月)10.7℃-3.6℃
12月16日(火)12.5℃-3.6℃(速報)

特に、最低気温に注目すると、7日~9日までが「寒」、10日~13日が「温」、14日以降は再び「寒」ということで、文字通り「三寒四温」である。



昨日15日の朝は、最寄り駅まで載る自転車のサドルに結露した水滴が寒さ氷結していて、融かすのに苦労して、電車を1本乗り過ごしてしまった。

このサイクルで行けば、明日(17日)は少し暖かくなってくれてもいいのだが、どうだろうか。

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2008年12月15日 (月)

第2回朝日杯将棋オープン戦準々決勝で、羽生善治名人vs渡辺明竜王が対戦、前哨戦は渡辺竜王の完勝、通算対戦成績も渡辺竜王の8勝9敗に

永世竜王位を賭けた第21期竜王戦七番勝負最終局を今週の17・18日に控える中、本日(2008年12月15日)、その前哨戦ともいえる戦いが、朝日杯将棋オープン戦で実現した。
タイトルホルダーや前回上位者、二次予選突破の計16名で争われる本戦トーナメント。1回戦、羽生名人は二次予選から勝ち上がった堀口一史座七段の休場で不戦勝、渡辺明竜王は同じく二次予選突破の畠山鎮七段を午前中の対局で破って、昨日の午後、東京千駄ヶ谷の将棋会館での対局となった。
今回の竜王戦で羽生3勝後、渡辺3連勝と五分まで戻したことで、一時開いた通算対戦成績も羽生9勝、渡辺7勝まで戻してきている。

振り駒の結果、先手となった渡辺竜王。戦型は渡辺竜王が矢倉に囲い、羽生名人が金銀4枚での変形銀冠で自玉を固める。渡辺竜王は、相手玉の固さに臆することなく1筋、2筋から直接玉頭に攻めかかる。1筋の突破に成功し、5一角と打ち込んで王手をかけ左右挟撃の態勢を作った。羽生玉は、上部突破をめざし入玉には成功するが、渡辺玉は矢倉の中で固いまま。羽生名人は入玉に成功して当面自玉の危機は去ったが、渡辺玉を詰ませなければ勝ちはない。もし渡辺玉も入玉して持将棋になると、持ち駒の点数計算になるが、羽生名人は大駒の飛車を渡辺竜王に取られており、このまま持将棋になっては勝ち目はない。そこで、果敢に詰ませにいったが、持ち駒で優位に立つ渡辺竜王が巧みに逃げ、183手で羽生名人の投了となった。(棋譜は→こちら

素人目には、渡辺竜王の完勝。羽生名人が入玉でなんとか凌ぐというような将棋は、あまり見たことがない。

これで2人の対戦成績は羽生名人9勝、渡辺竜王8勝と相星まであと1つとなった。羽生名人に対し、ほぼ互角の成績というのは、深浦王位の23勝24敗に次ぐもの(2008年12月15日現在、データは「玲瓏-羽生善治(棋士)データベース」による)。
今週17~18日に山形県天童市で行われる第21期竜王戦七番勝負最終局は、羽生名人が勝てば、初の永世竜王獲得・永世七冠達成、渡辺竜王が勝てば初の永世竜王、将棋界のタイトル戦で初の3連敗後4連勝、さらに第一任者羽生名人との対戦成績が9勝9敗で五分になるという話題が追加されることになった。 
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2008年12月14日 (日)

眼鏡(メガネ)を新調する

先週、ようやく冬のボーナスが出る。ボーナスを当て込んでクレジットで買い物をしていた代金の精算も終わり、ほっと一息というところである。

ボーナスが出たら、買おうと思っていたのが、眼鏡(メガネ)。最近、夜、車を運転すると信号や、ライトが滲んで見えて、運転していても疲れる。そろそろ新しいものに買えないと、危ないと思っていた。

自宅近くの私鉄の駅のショッピングセンターの中に出店しているメガネのチェーン店に行き、フレームを選び、検眼をし直してもらい、レンズをあわせ、できあがるまで30分ほど待つ。バブル崩壊後のデフレの中でいろいろな物の値段が下がったが、メガネもその一つだろう。
私がメガネをかけだしたのは、大学に入ったあとかれこれ30年近くになるが、メガネをかけるようになって、視力の低下にあわせ、何回もメガネを作り直したが、フレームとレンズをあわせ3万円というが一般的なメガネの相場だったように思う。

今や、フレームとレンズをあわせ、特別の贅沢をしなければ1万円でおつりがきてしまう。私の買った店も、税込みで5250円、7350円、9450円という組み合わせで、かつてのことを思うと信じられない水準である。
さっそく、帰りの車の運転では、さっそく新しいメガネをかけてみたところ、滲みが消えて、信号や対向車のライトも輪郭がくっきり見えた。

逆に新しいメガネをかけると、古いメガネでよく運転していたなと思う。

日常生活全般も、時には古いメガネをかけ替えて、新しい視点で見直すことが必要なのだろうと思う。

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2008年12月13日 (土)

将棋第67期A級順位戦6回戦4局が終了し、森内俊之九段と郷田真隆九段が4勝2敗でトップに並ぶ

羽生善治名人への挑戦権を争う第67期A級順位戦。中間点である5回戦終了時で、A級10人が3勝2敗5人と2勝3敗5人に分かれるという過去例のない大混戦となっいる。

12月に入り6回戦の対戦が順次行われ、昨日(2008年12月12日)は、2局(藤井猛九段vs森内俊之九段戦、郷田真隆九段vs丸山忠久九段戦)が、東京千駄ヶ谷の将棋会館で同時に行われた。

12月のこれまでの対戦と結果は以下の通り(左側が先手)。
12月5日 木村一基八段(勝ち、3勝3敗)vs鈴木大介八段(負け、2勝4敗)
12月9日 谷川浩司九段(勝ち、3勝3敗)vs三浦弘行八段(負け、3勝3敗)

2勝3敗同士の木村vs鈴木戦は、先手番で対戦成績(本局前で木村11勝、鈴木3勝)でもまさる木村八段が、何とか突破口を開こうちする後手鈴木八段に隙を見せることなく、がっちり守って75手、21時17分というA級順位戦として早い時間に、鈴木八段が投了。2連敗スタートで黒星先行が続いていた木村八段はようやく3勝3敗の五分とした。
一方、3連敗後2連勝と持ち直してきていた鈴木八段は4敗目となり、残留に黄色信号がともり始めた。混戦の今期、順位9位と下位の鈴木八段にとって4勝でも陥落の可能性があり、残り3局を全勝しないことには、安泰とは言えないだろう。

次の、谷川(2勝3敗)vs 三浦(3勝2敗)戦は、対戦成績は拮抗(本局前で谷川8勝、三浦9勝)している。この将棋は、先手の谷川九段優位に進んだが、途中、谷川九段の緩手に三浦八段が一発大逆転を決める起死回生の一瞬があったが、三浦八段はそれに気づかず、谷川九段が命拾いをした。双方3勝3敗となった。

昨日の対戦の内、郷田vs丸山戦は、3勝2敗どうしの激突なので、勝った方が4勝2敗で挑戦レースのトップに躍り出る。対戦成績は、本局前まで郷田11勝、丸山25勝とダブルスコア以上の差が付いている。2006年度以降で見れば、4勝4敗の五分だが、それ以前の差が大きすぎる。(郷田九段と丸山九段の因縁については、こちら)
先手郷田九段が初手▲2六歩と飛車先の歩を突きだしたのに対し、丸山九段も飛車先を伸ばし、横歩取り△8五飛戦法と呼ばれる、かつて丸山九段が多用した戦型となった。
序盤から中盤への向けての駒組みの段階で、郷田九段が長考を繰り返し、持ち時間が一方的に減る展開だったが、長考で吟味した構想が丸山九段にまさっていたのか、総じて郷田九段ペースの展開となり、丸山九段は攻めらしい攻めを見せられないまま、投了となった。郷田九段にとっては、満足の行く将棋だったであろう。
郷田九段が4勝2敗となり、この時点でいったん暫定の単独トップ。進行中の藤井vs森内戦の結果待ちとなった。

その藤井(2勝3敗)vs森内(3勝2敗)戦。対戦成績は本局前まで藤井5勝、森内15勝とこちらはトリプルスコアであり、藤井九段にとって森内九段は苦手な相手と言えるだろう。
将棋の内容は、双方攻め合うも、先手藤井九段のペース。途中、この手で藤井九段の勝ちという一手を見逃し、逆転負けとなった。対局者はどちらも気づいておらず、感想戦の際に指摘があり、双方が唖然とするという光景は、9日の谷川vs三浦戦と同様である。
森内九段が4勝2敗として郷田九段に並び、藤井九段は4敗目を喫し、鈴木八段とともに、残り3局にA級残留を賭ける。

現時点でのA級の挑戦者レースは次の通り。()内は今期のA級順位。
4勝2敗:森内俊之九段(1)、郷田真隆九段(3)
3勝2敗:佐藤康光棋王(8)
3勝3敗:三浦弘行八段(2)、丸山忠久九段(4)、木村一基八段(5)、谷川浩司九段(7)
2勝3敗:深浦康市王位(10)
2勝4敗:藤井猛九段(6)、鈴木大介八段(9)

6回戦の最終局、深浦康市王位vs佐藤康光棋王戦は、暮れも押し詰まった12月25日の対局となる。三度目の正直で、A級残留に執念を燃やす深浦王位が王将戦挑戦者リーグに続き佐藤棋王を降して、残留に望みをつなぐか、4敗めを喫して残留に黄色信号が点滅するか、目が離せない一番になる。
7回戦のトップを切って新年早々の1月8日は、森内九段vs郷田九段戦。こちらは、挑戦権を左右する注目の一戦となるだろう。

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2008年12月12日 (金)

12月の最高気温19℃台、2008年の東京の冬は暖冬?

今日(2008年12月12日)も、昼間はずいぶんと暖かかった。11月下旬には、かなり寒くなっきたように感じられ、通勤にコートを着るようになったが、その後、ここ数日は最高気温も15℃を超えると朝のニュースでは言われていた。



久しぶりに、気象庁のデータから「東京」の気温の推移グラフを作ってみた。

なんとこの3日間の最高気温は、12月10日18.3℃、11日19.3℃、12日17.0℃と続いていて、まるで春の陽気だ。ちなみの昨年(2007年)12月はどうだったかと見てみると、最高気温が最も高かった日で15.8℃(2007年12月2日、12月7日)なので、今年の数値が異常にも見える。

体には負担がかからないのでありがたいが、いつまで続くだろうか。

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2008年12月11日 (木)

将棋第21期竜王戦第6局、後手番の渡辺明竜王が挑戦者羽生善治名人を破り3連敗後の3連勝、最終第7局の勝者が初の永世竜王に

勝負の世界は、わからない。最強世代のライバル18世名人有資格者の森内俊之前名人から名人位を奪い、棋聖位7連覇を目指した佐藤康光前棋聖から棋聖位を奪取した羽生善治名人が竜王戦挑戦者として名乗りを上げ、パリの第1局から鮮やかな3連勝で、渡辺明竜王をカド番に追い込んだ時点で、渡辺竜王のファン以外の将棋ファンは、誰もが羽生名人の竜王復位による五冠復帰、竜王位通算7期規定のよる「永世竜王」称号獲得、さらに現7大タイトル全ての永世称号獲得による「永世七冠」達成を時間の問題と思ったに違いない。

しかし羽生名人にとって必勝の、渡辺竜王にとって敗勢の第4局を渡辺竜王が粘りに粘って大逆転し、1勝を上げてからシリーズの流れが微妙に変わりだした。前回第5局は、渡辺竜王に完勝。そして、昨日・今日(2008年12月10日~11日)と新潟で行われた第6局も、不利な後手番の渡辺竜王の果敢な指し回しに、羽生名人の攻めが不発に終わり、2日めの午後4時台という速い時間帯に70手という短手数で、羽生名人の投了となった。



棋譜中継は→こちら

渡辺竜王にとっては、3連敗の後の3連勝。将棋界では、七番勝負のタイトル戦で3連敗後の4連勝は誰も成し遂げたことがない。
3年前の2005年の第55期王将戦七番勝負、羽生善治王将vs佐藤康光棋聖の対戦では、羽生王将3連勝のあと、挑戦者佐藤棋聖が3連勝し最終第7局にもつれ込んだが、第7局は羽生王将が勝利し、タイトル防衛を果たしている。「将棋タイトル戦」のホームページで見ても、3連勝3連敗はこのときだけのようである。(2008.12.16追記:正確には、1978年の第17期十段戦(竜王戦の前身の棋戦)七番勝負で中原誠十段に米長邦雄八段がで挑戦した際にも、中原3連勝後、米長3連勝となったが最終第7局に中原十段が勝ち防衛を果たしている事例があった)
3連敗で絶体絶命の状態に追い込まれてから、3連勝で盛り返すには、棋力が拮抗した上で、負けている方が相当の精神力を持ち合わせていなければ、まず無理だろう。

渡辺竜王が勝てば、竜王位連続5期の規定による永世竜王位獲得、挑戦者羽生名人が勝てば竜王位通算7期による永世竜王位獲得という「永世竜王」を賭けた戦いとして始まったこのシリーズもとうとう残すところあと1局。勝った方が、初の「永世竜王」となる第7局は、ちょうど1週間後の12月17日(水)・18日(木)に山形県天童市で行われる。

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2008年12月10日 (水)

改めて1929年の大恐慌を振り返るためガルブレイスの『大暴落1929』を読み始める

この2ヵ月ほど、ずっと買おうかどうしようかと思っていた本を、ようやく昨日買い、今朝から読み始めた。すでに亡くなった米国の経済学者ジョン・K・ガルブレイスの『大暴落1929』(日経BPクラシックス)である。

我々の世代には、ガルブレイスは、ベストセラーになった『不確実性の時代』の著者として印象深い。当時(1978年)高校生だった私は、『不確実性の時代』を読んで、経済学の大家の著作でありながら、歴史を重視したいわば「米国経済史」中心の記述に、やや書名との違和感を感じた覚えがある。一方、大学でも歴史を学びたいけれど、就職を考えれば文学部では心もとないと考えていた自分に、経済史という形で経済学部で歴史を学ぶ手だてがあることを教えてくれた本でもあった。

この『大暴落1929』は、米国でも何回か改訂され、日本でも過去に邦訳されたものがある。今回の底本は1997年版を翻訳したものである。

まだ、半分くらい読んだところだが、大恐慌の時の記述を読んでいると、これが80年前の話だろうかと疑うほど、起こったことは、今回の金融危機とよく似ている。当時は、イギリス発祥の会社型の投資信託が大きな影響力を持ち、彼らの手法も、レバレッジである。投資信託会社が、著名な経済学者を招き、自らの投資手法の正当性を宣伝したなどという記述は、しばらく前に破綻したヘッジファンドLTCBを思い起こさせる。

結局、人間は歴史から学ばないのだと思うと悲しくなる。

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2008年12月 9日 (火)

社会保険労務士へのチャレンジ、労働法規は難しい

公認不正検査士(CFE)試験合格後の、次の資格として社会保険労務士を受けることにして、約3週間。通信教育にも申し込み、最初の教材3冊が届いて10日ほどになる。
とりあえずテキストを読んで全体像を把握するところから始めようと、毎朝の電車で目を通すように心がけ、ようやく200ページほどの「労働基準法」のテキストの最初の通読が終わった。

まだ、読んでもよく理解できないところもあり、とばしているところもあり、最初の一歩を踏み出したというところだが、覚悟はしていたものの、とんでもないものを始めてしまったというのが、偽らざるところである。
有給休暇とか、労働時間とか自分の日常にも関係あるものについては、興味もわくが、そんなものばかりでもなく、専門用語の羅列になると、まだお手あげ状態だ。

12月中にすでに配本されている「労働者災害保障保険法」と「雇用保険法」も通読だけは終わらせて、はやく社会保険労務士試験の全体像をつかみたいものだ。

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2008年12月 8日 (月)

将棋第58期王将戦挑戦者決定リーグ戦第7回戦同時対局、挑戦者は深浦康市王位に

12月に入り対局が進み、大詰めを迎えた第58期王将戦挑戦者決定リーグ戦は、今日(2008年12月8日)、最終第7回戦を迎え、3局同時対局となった。混戦の今期、佐藤康光棋王、丸山忠久九段、深浦康市王位の3人が挑戦の可能性を残している。

本日の対局は次の通り。(左が先手、○の中の数字は今期リーグでの順位)

深浦康市王位⑤(3勝2敗)vs丸山忠久九段④(3勝2敗)
郷田真隆九段⑤(2勝3敗)vs佐藤康光棋王②(3勝2敗)
久保利明八段①(2勝3敗)vs高橋道雄九段⑤(2勝3敗)
森内俊之九段③は3勝3敗で全日程をすでに終了。挑戦の目はないが、リーグ残留は確定している。

挑戦者の条件は4勝2敗で、
郷田vs佐藤戦で佐藤棋王が勝てば、深浦vs丸山戦の勝者とのプレーオフ。
郷田vs佐藤戦で郷田九段が勝てば、深浦vs丸山戦の勝者が単独挑戦となる。

また下位3名が対象となるリーグ陥落者は、
久保vs高橋戦で久保八段が勝てば、
久保八段は3勝3敗だが今期順位1位のため残留確定、高橋九段は2勝4敗で陥落。
今期順位5位の郷田九段は自らの勝敗(3勝3敗、2勝4敗)にかかわらず、陥落確定。
深浦vs丸山戦の敗者が3勝3敗だが、陥落。

久保vs高橋戦で高橋九段が勝てば、
久保八段は2勝4敗で下位2名以下が確定し、陥落。
その場合、今期順位5位で3勝3敗の高橋九段は、深浦vs丸山で深浦王位が勝て(4勝2敗)ば、郷田九段とともに陥落確定。
深浦王位が敗れ(3勝3敗)れて、郷田vs佐藤戦で郷田九段が勝て(3勝3敗)ば、順位5位の3人が全員3勝3敗となり、2人陥落、1人残留の決定戦になる。
深浦王位が敗れ(3勝3敗)れて、郷田vs佐藤戦で郷田九段が負け(2勝4敗)れば、深浦王位と高橋九段の2人で残留決定戦となる。

深浦vs丸山戦は、勝てばプレーオフ以上が決まるが、他の対局結果次第で即陥落確定という際どい戦いである。

結果は、まず、久保八段vs高橋九段戦で、先手の久保八段が華麗な捌きを見せて快勝。久保八段の残留と、負けた高橋九段の陥落、対局中の郷田九段の陥落が決まった。
次に、深浦王位vs丸山九段戦で、これも先手の深浦王位が丸山九段の奇手に攪乱されることなく勝利し4勝2敗とし、プレーオフ以上を決めた。丸山九段は3勝3敗の指し分けながら陥落が決まった。
最後に残った、郷田九段vs佐藤棋王戦は、これも先手の郷田九段が佐藤棋王の陽動作戦(?)に動じず、序盤から着実にポイントを稼いで、佐藤棋王を押し切った。両者とも3勝3敗の指し分けだが、今期順位5位の郷田九段は陥落がすでに決まっており、佐藤棋王が敗れたことで、唯一の4勝2敗となった深浦王位の羽生王将への挑戦が決定した。

深浦康市王位の王将戦挑戦は初めて。羽生善治四冠(王将・名人・棋聖・王座)とのタイトル戦は、王位戦の防衛戦に続き、今期2回目。現在、羽生四冠とほぼ互角に戦える唯一の棋士である深浦王位が、王将位も羽生四冠から引きはがし、自ら初の二冠となれるか注目される。

順位 棋士 1 2 3 4 5 6 7
挑戦
(5)
深浦
王位
4 2
郷田

森内
-
高橋

佐藤

久保

丸山
残留
(1)
久保
八段
3 3
丸山

郷田

佐藤

森内

深浦

高橋
残留
(2)
佐藤
棋王
3 3
森内
-
久保

丸山

深浦

高橋

郷田
残留
(3)
森内
九段
3
佐藤

丸山

深浦

久保

高橋

郷田
陥落
(4)
丸山
九段
3 3
久保

高橋

森内

佐藤

郷田
-
深浦
陥落
(5)
郷田
九段
3 3
深浦

久保

高橋
-
丸山

森内

佐藤
陥落
(5)
高橋
九段
2 4 -
丸山

郷田

深浦

森内

佐藤

久保

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2008年12月 7日 (日)

夕暮れの富士(2008年12月7日)

夕方になって、なんとはなしの外を眺めてみると、西の空があかね色に染まっている。

こんな日はもしかするとと思い、2階のベランダに上がり西の方角を見ると、夕焼けの中に、くっきりと富士山が見えた。

デジカメ(パナソニックのDMC-FZ7)を西に向け、ベランダの手すりの上に置いて固定し、12倍のズームを最大にして撮影した。
写真のExifデータで確認すると、撮影時刻は16時54分。



昨年の10月にも、一度富士の写真を取り上げたことがあるので、そちらとも見比べていただければと思う。

2008年10月28日:台風一過、朝夕に富士を見る

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2008年12月 6日 (土)

市の図書館で、西島三重子とバリー・マニロウのCDを借りる

昨夜は西島三重子のライブ。歌を聴かせるだけでなく、歌の合間にリクエストの際のコメントを肴にしたトークもウイットに富んでいて面白い。リクエストの中に「くわえ煙草」という安倍律子のために書いた曲があり、リクエストのコメントでは、その人は、図書館でその曲が入った『あの頃のこと』というCDを借りたという。

その手があったか!と、私は自分の不明を恥じた。西島三重子が、メディアリングという会社に所属している時に出した3枚のアルバム『つまんないものよ私の心』(1998年)、『あの頃のこと』(1999年)、『夢のあとさき』(2002年)は、会社が解散したことにより、当然廃盤。ネット配信もされておらず、CDレンタルショップにも並んでいない。入手するには中古を探すしかないが、中古ショップにもほとんど出回らず、アマゾンの中古ショップやヤフーのオークションでも滅多に出物がなく、あっても元の売値を上回る値が付いている。
一度、神保町の中古CDショップのホームページの在庫欄の『夢のあとさき』(2002年)があると表示されていたので、買いに行ったら店頭に在庫はなかった。売れたのに、定員が表示を変更するのを忘れていたらしい。

私の住んでいる市には、市内に6つの図書館がある。とりあえず、近くの図書館に行って探してみようと思ったが、念のためインターネットで調べてみると、市の図書館のホームページがあり、保有しているCDの検索もできることがわかった。
「西島三重子」で検索すると、幸いにも『あの頃のこと』が、市の西側にある図書館の在庫にあり、現在借りられていないことがわかった。ついでに、レンタルショップでは、ほとんどおいていない「バリー・マニロウ」を検索すると、これも2枚組のベスト盤『エッセンシャル・バリー・マニロウ』が中央図書館にあることがわかった。
善は急げ、さっそく車を飛ばして2つの図書館を回り、2つのCDを借りてきた。

住民税の恩恵を受けるのも、たまには悪くない。

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2008年12月 5日 (金)

将棋第21期竜王戦七番勝負第5局、渡辺明竜王が相矢倉で羽生善治名人に攻め勝ち、2勝3敗

挑戦者羽生善治名人の3連勝でスタートした第21期竜王戦。勝負の内容も、羽生名人が力の差を見せつけるような勝ち方が多かったように見え、あっさり4連勝で羽生名人の竜王位奪回、竜王位通算7期での「永世竜王」位獲得、永世7冠制覇かと思われたが、絶対絶命のピンチに追い込まれた渡辺竜王が第4局に敗勢の将棋を粘り、大逆転。第21期竜王位の行方は、第5局以降に持ち越された。

第5局は12月4・5日に、和歌山県白浜町で行われた。前回、後手番で劣勢の将棋を逆転で生き延びた渡辺竜王。先手番を持つ、この第5局は、自ら局面を主導し、自分のペースに持ち込み、何とか勝負を6局以降に持ち越したい。

仕事もあり、リアル中継を見ることはできなかったが、改めて棋譜を再生して将棋の展開を追って見ると、トップ同士のタイトル戦に相応しい相矢倉の駒組み。先手の渡辺竜王は、まず、端攻めで羽生陣の突破を狙う。さらに自陣の飛車を見捨てて、羽生陣中央に「と金」を作り、羽生玉を上と横から挟撃する態勢を整えた。その後、羽生名人も隙を見て反撃を試みるが続かない。最後は、渡辺竜王が羽生玉の接して放った飛車打ちの王手に羽生名人の投了となった。



飛車を見捨てても、攻めの継続とスピードを優先した渡辺竜王の大局観が光った一局で、羽生名人に力は発揮させることなく勝利したという点でも、渡辺竜王にとっては会心の一局なのではないかと思う。

これでシリーズの戦績も渡辺2勝、羽生3勝となった。羽生名人にとっては、自らの先手番となる次の第6局で、勝負を決めてしまいたいところだろう。
次も渡辺竜王が勝ち双方3勝3敗となれば、第7局の手番は振り駒で決まる。ここまで、永世竜王誕生、永世タイトル7冠制覇がマスコミにとっての格好に話題だったが、羽生3連勝後の渡辺3連勝で迎える第7戦となると、また流れは変わるかもしれない。
これまで、七番勝負のタイトル戦で3連敗後、4連勝という記録はない。ここで、渡辺竜王が将棋界初の3連敗後の4連勝で、第一人者羽生名人との永世竜王位を賭けた七番勝負を制し、5連覇で初の竜王位を獲得すれば、「奇跡的な逆転劇で、羽生時代に風穴を開ける次世代のヒーロー誕生」というシナリオを作るだろう。

二人の先輩棋士である谷川浩司九段は『将棋世界』2008年12月号の自らの連載「月下推敲」第7回で、次のように書いている。

「今回、羽生が挑戦者になったことは渡辺にとってもよかったと思う。もし負けたとしても、相手が羽生であれば、また出直せばよい。勝てばこれは誰にも文句を言わせない。胸を張っての永世竜王である。(中略)今後の将棋界を占う意味でも重要なシリーズ。私もじっくり見守りたい。」(『将棋世界』2008年12月号99から101ページ)

渡辺竜王は、第4局について、自らのブログで

「投了直後は、何度も負けを覚悟した将棋なのに、なぜ自分が勝っているのかがわかりませんでした。改めて、将棋の深さを感じています。」(渡辺明ブログ2008年11月28日:竜王戦第4局。

と語っている。

第3局までは、相手が第一人者である羽生名人であり、さらにその羽生名人が今年名人・棋聖を奪取して四冠となり絶好調ということもあり、戦う前からその名前に負けているような雰囲気が感じられたが、この第4局の勝利が、単なる白星1つ以上の何かを渡辺竜王に感じさせたのではないかと思う。第5局の指し方は、あきらかに第3局までとは違うように見えた。

渡辺竜王が3連敗4連勝で新しい伝説のヒーローとなれるか、観戦する側には新しい楽しみが増えた。やはり永世竜王位を賭けて戦われるビッグタイトル戦は簡単には終わらない。

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2008年12月 4日 (木)

明日は、西島三重子の南青山「MNDALA」ライブ

明日(2008年12月5日)は、7月にも一度行った西島三重子の南青山のライブハウス「MNDALA」でのライブである。前回は日曜日だったが、今回は金曜日。仕事を終えてからかけつけることになる。

西島三重子の南青山「MNDALA」でのライブは、年3回行われていて、前回が27回め、今回が28回めとなる。さて、今回はどんな曲が歌われるだろうか。楽しみである。ここに記事を記入してください

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2008年12月 3日 (水)

第58期王将戦挑戦者決定リーグ戦残り5局、7人中4人に挑戦の可能性

将棋の第58期王将戦挑戦者決定リーグ戦は、前回関連記事を書いて以降、11月28日、昨日(2008年12月2日)で以下の3局が対戦が行われた。

11月28日:(5回戦)森内俊之九段○(2勝3敗)vs高橋道雄九段●(2勝2敗)
12月2日:(6回戦)高橋道雄九段●(2勝3敗)vs佐藤康光棋王○(3勝1敗)
12月2日:(6回戦)深浦康市王位○(2勝2敗)vs久保利明八段○(2勝3敗)

順位棋士1234567
久保
八段
23
丸山

郷田

佐藤

森内

深浦
高橋
2佐藤
棋王
31
森内
-
久保

丸山
深浦
高橋
郷田
3森内
九段
2
佐藤

丸山

深浦

久保

高橋
郷田
4丸山
九段
32
久保

高橋

森内

佐藤

郷田
-深浦
5高橋
九段
23-
丸山

郷田

深浦

森内

佐藤
久保
5郷田
九段
22
深浦

久保

高橋
-
丸山
森内佐藤
5深浦
王位
22
郷田

森内
-
高橋
佐藤
久保
丸山

残り5局で4勝以上を上げる棋士が1人以上出ることが確実になったので、3敗を喫している森内俊之九段、3敗目を喫した高橋道雄九段、前回挑戦者久保利明八段の挑戦の可能性は消えた。

今後の対戦は、
12月4日
(6回戦)森内俊之九段(2勝3敗)vs郷田真隆九段(2勝2敗)
12月5日
(5回戦) 深浦康市王位(2勝2敗)vs 佐藤康光棋王(3勝1敗)
12月8日:
(7回戦) 郷田真隆九段(2勝2敗)vs佐藤康光棋王(3勝1敗)
(7回戦)深浦康市王位(2勝2敗)vs丸山忠久九段(3勝2敗)
(7回戦) 高橋道雄九段(2勝3敗)vs久保利明八段(2勝3敗)

もし、4日に郷田九段が森内九段に勝ち、5日に深浦王位が佐藤棋王に勝つと、8日にいっせいに行われる7回戦の郷田vs佐藤戦、深浦vs丸山戦がそれぞれ3勝2敗どうしの対決になるので、それぞれで勝った方が4勝2敗となり、勝者の2人で更に挑戦権を賭けたプレーオフということになる。

近年まれに見る大混戦も、来週には決着がつく。郷田九段には、森内九段、佐藤棋王という奨励会同期の2人に連勝してプレーオフ進出を決め、最後のは挑戦権を手にして欲しい。

<追記>
王将戦の挑戦者決定リーグでは、トップ成績が3名以上出た場合には、リーグ開始時の順位上位2名でプレーオフとなる。

現在3勝1敗の佐藤棋王が現時点で挑戦者争いのトップにいることは、間違いない。
佐藤棋王が次の深浦王位戦に勝って4勝1敗で最終局を迎えた場合、郷田九段にも勝って5勝1敗とすれば文句なく挑戦者決定。
郷田九段が6回戦の森内九段戦に勝った上で、佐藤棋王にも勝つと、佐藤棋王、郷田九段とも4勝2敗で並ぶ。
(郷田九段は3敗めを喫した段階で挑戦者レースから脱落)
深浦王位は佐藤棋王に敗れた段階で3敗目を喫し、挑戦者レースから脱落するので、最終の丸山(3勝2敗)-深浦(2勝3敗)戦で丸山九段が勝って4勝2敗となれば、順位の関係で、プレーオフは佐藤棋王対丸山九段となり、郷田九段ははじかれる。
最終局に深浦王位が勝って、丸山、深浦のどちらも3勝3敗となった時には、佐藤-郷田のプレーオフとなる。
郷田九段にとっては、とにかく残り2連勝するしか挑戦者となる可能性はない。

深浦王位にとっても、残り2連勝するしか挑戦者になる目はないが、深浦王位の場合は、3勝している当面のライバル2人との対戦が残っていることもあり、自身が佐藤、丸山に連勝して4勝2敗となったケースで、郷田九段が森内九段に敗れて、佐藤棋王に勝った場合は、佐藤、丸山、森内、郷田が全員3勝3敗となり、深浦王位の単独挑戦が決まる。

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2008年12月 2日 (火)

将棋第50期王位戦予選6組準決勝、郷田真隆九段が小倉久史七段を破り挑戦決定リーグ入りまであと1勝

昨日(2008年12月1日)、第50期王位戦予選6組の準決勝郷田真隆九段対小倉久史七段戦が行われた。

結果は、郷田九段の勝利。これで予選6組は決勝戦を残すのみとなった。郷田九段の決勝の相手は、今期竜王戦予選の決勝トーナメントでも対戦した山崎隆之七段。竜王戦同様、勝って挑戦者決定リーグ入りを果たして欲しい。

郷田九段にとっては、王位はプロ棋士になった3年めの1992年の第33期王位戦七番勝負で、四段・22歳の若さで谷川浩司王位に挑戦、4勝2敗で初タイトルに輝いた思い出の棋戦である。
翌年第34期には、羽生善治三冠(竜王・王座・棋王)の挑戦にタイトルを失ったが、その後第35期・36期と挑戦者として登場し、羽生王位を苦しめた。
その後も第42期まで、挑戦者リーグに残留を続けたが、42期にリーグ陥落以降、ここまで7年間リーグ復帰が果たせていない。
前期も予選2組の決勝まで進んだが、島朗八段(当時)に敗れ、リーグ復帰まであと一歩にところで、涙を飲んだ。

現在、進む第58期王将戦の挑戦者リーグにも2年ぶりに復帰し、あと2戦を残しまだ挑戦の可能性を残している。
昨年の第64期名人戦で森内俊之名人(当時)に挑戦して以来、王座戦、棋聖戦、竜王戦など挑戦者決定戦の一歩手前の準決勝まで進みながら足踏みが続いている郷田九段、そろそろ、郷田一刀流の炸裂を見たいものである。

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2008年12月 1日 (月)

2008年師走始まる、社会保険労務士の勉強を始める

世界が激動した1年だった2008年も11ヵ月が過ぎ、今日から12月。街には、クリスマスの飾り付けが目立ち始め、クリスマスソングが流れ始めた。

来年はもっと厳しい年になるに違いないというのが私の素人景気判断で、やっとよくなりかけた日本の経済も腰折れする可能性があると思っている。これまで、日本の輸出産業を支える柱の一つだったアメリカの消費が、金融危機で一気のしぼんでしまうので、日本にも直接的、間接的に影響が出てくるだろう。それが、人々に実感として認識されるのは、おそらく来年に入ってのことになるだろう。

『ウェッブ進化論』の著者梅田望夫氏が語ったように「個人の手に負えないほど大きなことが周囲で起きたときに、私たち一人ひとりにできることはそれほど多くない」(将棋第21期竜王戦第1局【梅田望夫観戦記】より)ので、自分にできることをやるしかない。

私の選択肢のひとつが、「社会保険労務士」の資格を取るべく試験勉強を始めるということで、とりあえず今日から、送られてきた通信教育のテキストを1日少しずつでも、読み始めることにした。まずは「労働基準法」。会社に雇われる身である自らが、そもそもどのような法律によって守られ、あるいは縛られているのか。「働けること」自体が、難しくなっていく時代の中で、労働基準法を始め、社会保険労務士に求められる知識を学ぶことは意味があると考えている。
12月1日から来年8月下旬の試験日までざっと250日。社会保険労務士試験合格のための勉強時間は少なくとも600時間、可能なら800時間から1000時間が望ましいと言われている。これから1日2時間勉強しても500時間。
平日2時間+土日3時間だと、週16時間×36週(252日)=576時間。
平日2時間+土日4時間だと、週18時間×36週(252日)=648時間となる。少なくともこれぐらいの時間は確保する必要があるだろう。

平日、家に帰宅後2時間の時間をとるのはなかなか難しいかもしれないので、往復の通勤時間や職場での昼休みなどで1時間を確保し、残り1時間を家に帰ってからというのが、実現可能性が高い選択肢だろう。

今日はあわせて、通信教育教材には含まれないので、『社労士受験六法〈平成21年対応版〉』という受験専用の六法も購入した。とにかく、まず一歩である。

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