将棋第67期A級順位戦7回戦第4局、三浦弘行八段vs佐藤康光棋王戦は佐藤棋王が勝ちプレーオフ進出の可能性残す
前日の丸山忠久九段vs藤井猛九段戦し、二日連続でのA級順位戦。昨日(2009年1月16日)の4回戦は3勝3敗同士の三浦弘行八段vs佐藤康光棋王の対戦。
三浦八段は2001年の第60期にA級に昇級して今期で8期目だが、前々期(65期)までは、昨年までは勝ち越しが2003年の第62期の5勝4敗の1回しかなく、最終局まで降級争いの渦中にいることが多く、なんとかA級の地位を維持しているというイメージが強かったが、前期66期は一転、2回戦で羽生善治三冠に敗れたものの、7回戦まで6勝1敗と勝ち進み、早々に勝ち越し残留を決め、羽生三冠と挑戦権を争った。8回戦で谷川九段に敗れ挑戦権こそ逃したものの7勝2敗の成績で堂々の2位となり、A級での通算成績も30勝33敗大きく改善した。今期はここまで3勝3敗と前期には及ばないものの、今日勝って4勝目をあげれば、残留が確定し、8回戦でトップを走る郷田九段との対戦があり、他力ながらプレーオフ進出の望みもある。
一方の佐藤棋王は、前期、66期のA級順位戦で順位4位に位置し、名人挑戦者候補の一人だったが、なんと出だしから6連敗で単独最下位となった。しかし、そこから降級を争っていた行方八段、久保八段を連破、最終9回戦も木村八段を降し、6連敗後の3連勝で辛くも8位に踏みとどまり、辛くもA級棋士の地位を守った。前期の轍は踏みたくないはず。今期はすでに前期と同じ3勝をすでにあげているが、上位5人、下位5人がきれいに分かれた前期と異なり、今期は全員が3勝以上という大混戦。順位が下から3番目の8位では勝ち越すまで安心はできない。
将棋は、双方が居飛車で後手の佐藤棋王から角交換を行う一手損角換わりの展開に。素人目には、三浦八段のどの手が悪手・緩手とも判断がつかないのだが、佐藤棋王から飛車取りの角を打たれ、1筋に封じ込められた三浦八段の飛車に対し、佐藤棋王の飛車は△8二の定位置から動かなかったものの、 飛車先の歩がどんどんと伸び、▲8八に陣取った三浦玉を遠目で睨んでおり、その働きの差が内容の差になったようにも見えた。
三浦八段は、居玉で△5一の定位置にいた佐藤玉を脅かすような攻め手を繰り出せないまま、自玉が左右から挟撃され、あえなく投了となった。
前日の丸山vs藤井戦に続き、この三浦vs佐藤戦も、勝者側も序盤での構想勝ち、敗者側の作戦負けという感じの内容であった。
佐藤棋王を前期を上回る4勝目を上げ、5勝2敗の郷田九段に続く、4勝3敗の2位グループに森内九段と並び名乗りをあげた。7回戦の残り1局(谷川九段vs木村八段戦)の勝者を含めた3名が4勝3敗で郷田九段を追うことになるが、8回戦で森内九段vs佐藤棋王が対戦する。
7回戦まではバラバラの日程で行われてきたA級順位戦も8回戦(2月4日)と9回戦(3月3日)だけは、個々の対局の勝ち負けが挑戦・降級に大きく影響することから同日にいっせいに行われる。
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