車を車検に出し、日本経済の不振を実感する
今日(2009年1月12日)、車を車検に出した。我が家の車の車検が1月になったのは、1月に車を買ったからなのだが、それにはちょっとした事情がある。
忘れもしない9年前の2000年1月、当時、我が家は北陸・富山県に住んでいた。新年初出勤の1月4日の午後4時すぎだったろうか、職場に妻から電話がかかってきて、車に乗っていて事故を起こしたという。当時住んでいた社宅からほど近いところらしいので、慌てて現場に向かった。運転中に考え事をしていて、止まっている対向車に気がつかず、慌ててハンドルを切ったところ対向車のフロントをかすり、、道路沿いのアパートに止めてあった別に車と電信柱に間に突っ込んだようだった。我が家の車のフロント部分は大きくへこみ、止めてあった軽自動車に後部もへこんだ。
妻がぶつけた2台に車の所有者にはお詫びに行き、後の処理は保険会社に任せる。5年ローンが残り半年となっていた我が家に自家用車は、使用不能。自動車保険で、ローンの残金は返せたが、車はなくなってしまった。
戦争中空襲にあった富山市は、逆に戦後道路が整備され、車社会になっており、車は日常生活に不可欠なので、事故のお詫びが一段落したところで、事故で廃車になったカペラワゴンの整備などを頼んでいたマツダのディーラーに行き、これから3人の子どもがどんどん大きくなることも考え、10年乗るつもりで、当時発売されて間もない2代目「MPV」を買った。
昨年末に「車検はどうされますか?」と、現在車の整備などしてもらっている近くのマツダのディーラーから電話があり、2009年1月が車検の時期だったことを思い出した。もう1年先のような気がしていたが、まったくの思い違いだった。人の記憶などあてにならないものである。
車検の相談でディーラーに相談に行った際、妻が冷やかし半分、「車検に10万円以上払うなら、この際新車に買い換えたら?」と言う。私が、「これからまだ、子どもの進学にもお金がかかるし、まだ3万キロしか走っていないので、少なくともあと2年は乗る」と言ったが、ディーラーのセールスマンは「普通は旦那さんが新車に買い換えたいと言って、奥さんが反対するのに、うらやましい話ですね」などと冷やかしながらも、いいカモだと思われたようで、見積もりまで作ってくれた。結局は断ったけれど、そのあと聞いた話では、年明けから1週間ほどで売れた車は5台で、そのうち4台が軽自動車とのこと。トヨタが赤字になるくらいだから、どこの自動車もほとんど売れていないようだ。思わぬところで、知った日本の経済の低迷ぶり。ソニーも14年ぶりの営業赤字というし、しばらくは米国を中心とした消費低迷で過剰となった在庫を処分するため、自動車や家電の値引き幅は大きくなるのだろう。
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