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2009年2月28日 (土)

将棋の第34期棋王戦五番勝負第2局、挑戦者の久保利明八段の「さばき」が炸裂し、佐藤康光棋王に連勝、念願の初タイトルまであと1勝

2月8日の富山県小矢部市で第1局が行われ、挑戦者の久保利明八段の先勝でスタートした第34期の棋王戦、並行して行われている王将戦七番勝負との日程調整の関係か、間が3週間空いての第2局は富山のお隣石川県金沢市で今日(2009年2月28日)9時から始まった。
両者持ち時間4時間の1日指し切り。第1局、中飛車から思い切った2枚の角の連続切りで一気の佐藤陣を崩し、「さばきのアーティスト」の面目躍如、86手で勝利を手にした久保八段。

先手番となった第2局は、三間飛車を選択。今回も、序盤から交換した「角」をお互い盤の中央に打ち合う展開となり、久保八段はさらに15手目で角切りを断行、角桂と金銀の交換から、佐藤陣に攻めかかる。一方の佐藤棋王も角が久保陣に成り込み「馬」となって、お互い、玉も守りが固まる前の戦陣が開かれ、序盤からいきなり終盤の寄せ合いになった。佐藤陣は壁銀で玉の懐が意外に狭い。お互い攻めつつ守り、敵の玉の徐々に追い詰める。最初に本格的に久保玉に迫った佐藤棋王だったが、巧みに逃げる久保玉を詰め切れない。
51手目の再び攻めの手番が回って来た久保八段は、盤上で佐藤玉を下から狙う「竜」と攻防手として打ち上部から佐藤玉を威圧する「角」という2枚の大駒で上下から挟撃する形から、持ち駒の金2枚、桂馬であっという間に佐藤玉を追い詰め57手目に久保八段が王手に放った「金」打ちをみて佐藤棋王の投了となった。
佐藤棋王が詰ませられなかった時点で、久保八段の勝ちは決まったも同然だったのかも知れないが、今日の棋譜中継にはほとんど解説がなかったので、プロの見方はよくわからない。

第1局に引き続き、久保八段の「さばきのアーティスト」ぶりが発揮された1局だった。あえて相手の土俵に乗ったのかも知れない佐藤棋王だが、2局とも久保八段のペースに押されて2連敗。後がなくなった。ここで棋王位も失冠すれば、長らく維持してきた現役タイトルホルダーの地位を失い、ただの九段に戻ることになる。

久保八段にとっては、念願の初タイトルまであと1勝になった。第3局は、3月8日(日)に新潟市で行われる。連勝の勢いに乗って、3連勝で一気呵成にタイトル奪取まで進むことができるのか。
王将戦での深浦王位の二冠達成の行方と久保八段の初タイトル奪取の2つが2009年3月の将棋界のビッグニュースとなるかもしれない。

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