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2009年2月13日 (金)

将棋第58期王将戦七番勝負第3局は、挑戦者深浦康市王位が羽生善治王将を破り2勝1敗とリード、通算対戦成績も25勝25敗の五分に

今年度(2008年度)2回目の羽生vs深浦対決のタイトル戦となった王将戦も2009年2月10日・11日に栃木県大田原市で行われた。

第1局羽生王将、第2局深浦王位とそれぞれ後手番で勝利し迎えた第3局。ここからあらためて5番勝負である。先手番の深浦王位に対して、羽生王将は急戦含みの中飛車。しかし、そこ後中盤のつばぜり合いの中で、5筋から2筋に回った羽生王将の飛車を深浦王位がうまく抑え込む形となった。一方の深浦王位は思い切って角を切って、羽生玉を守る美濃囲いの要の金を剥がし、さらに羽生王将の飛車の横効きを遮断する歩を打ち込み、羽生王将の飛車を攻めにも守りにも機能しない遊び駒として封じ込めてしまった。
そこから、一気に羽生玉を寄せにでた深浦王位。飛車を犠牲にして玉の横手に「と金」を作って橋頭堡を確保した上で、詰み筋に入った。ほどなく羽生王将は投了。羽生王将につけいる隙を与えず、深浦王位の完勝といっていい内容だろう。これで、深浦王位は、この七番勝負の成績を2勝1敗とし一歩リード。通算50局めを迎えた両者の対戦成績も25勝25敗で五分となった。

羽生名人・王将との対戦成績を五分とし、「羽生キラー」ぶりを発揮し、王位に次ぐ二冠目も獲得しそうな勢いの深浦王位であるが、深浦王位が最も熱望しているであろう順位戦でのA級残留は黄色信号が灯っている。
6回戦まで3勝3敗と五分の星で今期こそ早々に残留確定かと思われたが、1月の7回戦で当面の敵鈴木大介八段に敗れ、2月4日の8回回戦いっせい対局では、自力挑戦の可能性を残す木村一基八段に敗れ3勝5敗となった。現在の将棋界の第一人者で名人としてA級よりもさらに高い位置にいる羽生王将・名人と互角に渡り合いながら、A級での1年9回の戦いに勝ち越せないということは、深浦王位自身の気負いが影響を及ぼしているのかも知れない。
3月3日の最終9回戦は今期A級の順位4位で8回戦で4勝目をあげたすでに残留を決めている丸山忠久九段との対戦。負ければ即降級確定、勝っても順位2位で現在3勝5敗の三浦弘行八段が最終局で森内俊之九段に勝てば、順位差で降級となる。自ら勝って、三浦八段の敗戦待ちという他力本願の状態で最終局を戦うことになる。

A級順位戦9回戦は3月3日。今後の王将戦のスケジュールをみると、第4局が2月18・19日、第5局が2月24・25日、第6局が3月11・12日となっており、第5局と第6局の間にA級9回戦を迎えることになる。王将でこのまま羽生王将に勝ち続ければ、4勝1敗で第5局で王将位の奪取も可能で、A級9回戦に王位・王将の二冠として臨むこともできるが、どうなっているだろうか。

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