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2009年2月 7日 (土)

将棋第67期B級1組12回戦、井上慶太八段が久保利明八段との激闘を制し11年ぶりのA級復帰決める

将棋の順位戦は、先日のA級に続き、昨日(2009年2月6日)B級1組もラス前の12回戦を迎えた。ここまでの13人の棋士の成績は以下の通り。(☆印は元A級)

【7勝3敗】杉本昌隆七段(今期の順位11位)
【7勝4敗】井上慶太八段(同9位☆)
【6勝4敗】久保利明八段(同1位☆)、高橋道雄九段(同3位☆)、
【5勝5敗】行方尚史八段(同2位☆)、渡辺明竜王(同4位)、阿部隆八段(同5位☆)、畠山鎮七段(同6位)、屋敷伸之九段(同13位)
【5勝6敗】山崎隆之七段(同12位)
【4勝6敗】森下卓九段(同10位☆)
【3勝7敗】堀口一史座七段(同7位)、北浜健介七段(同8位)

B級1組は、名人挑戦を争う10人のトップ棋士のリーグA級に一度在籍したものの心ならずも陥落し復帰を狙う棋士と、下位のB級2組から駆け上がって来てA級を目指す棋士が戦う場である。毎期、上位2名がA級に復帰し、下位2名がB級2組に降級する。

今期開幕前の下馬評では、A級昇級候補は5期連続でA級に在籍の実績を持ち、タイトル戦にも挑戦者としてたびたび名乗りを上げながら、前期降級の憂き目にあった久保八段と若手のホープ渡辺明竜王というのが衆目の一致ちた見方だった。
しかし、渡辺竜王は前半6戦終了時で3勝3敗と大きく出遅れ、その後も1勝1敗ペースで5勝5敗とほぼ圏外。一方の久保八段は前半終了時で5勝1敗とトップを走っていたものの、その後1勝3敗し6勝4敗。ダークホース的存在だった杉本昌隆七段と井上慶太八段が上位を占めている。

12回戦の組み合わせは以下の通り。今回の成績次第で、昇級者・降級者が決まる可能性がある。(左が先手)

久保利明八段(6勝4敗)-井上慶太八段(7勝4敗)
杉本昌隆七段(7勝3敗)-畠山鎮七段(5勝5敗)
阿部隆八段(5勝5敗)-堀口一史座七段(3勝7敗)
高橋道雄九段(6勝4敗)-北浜健介七段(3勝7敗)
渡辺明竜王(5勝5敗)-屋敷伸之九段(5勝5敗)
森下卓九段(4勝6敗)-行方尚史八段(5勝5敗)
<山崎隆之七段(5勝6敗)は抜け番>

注目は、ともに昇級の可能性を残す井上vs久保戦。棋譜中継で、この勝負を見ていたが、中盤まで井上八段が優位に進め80から90手目あたりでは、井上優勢の観測。しかし、そこから久保八段もA級への執念を見せる粘りでやや盛り返す。盤は双方とも玉が盤の中央にあって、一手間違えれば逆転もという局面となり、久保逆転かとの観測も流れたが、最後は盤面全体を使って井上八段が久保玉を即詰みに追い込み、152手で7日午前1時過ぎに久保八段の投了となった。
他の対局の結果、井上八段は勝てばA級復帰確定、負ければ脱落という状況になっていたが、お互い1分秒読み将の中、確実に勝ちきり、1998年第57期以来11年ぶりのA級復帰を決めた。

今期、井上門下では、稲葉陽四段が四段昇段し、ここまで27勝11敗と好調。棋聖戦では1次予選、2次予選と勝ち抜き、最終予選でもA級棋士の郷田九段、谷川九段を連破り8人で争う挑戦者決定トーナメントに名乗りをあげている。弟子の活躍が1964(昭和39)年生まれで45歳の師匠井上八段に刺激を与えたに違いない。

また12回戦の結果、11回戦までトップの杉本八段、久保八段が敗れ、4番手だった高橋九段が勝ったため、A級昇級2人目の最有力候補は1960(昭和35)年生まれ48歳の高橋道雄九段となった。最終戦に今期順位3位高橋九段が勝てば8勝4敗で自力昇級が決まる。高橋九段が敗れた場合、杉本八段(11位、8勝4敗)久保八段(1位、7勝5敗)行方八段(2位、7勝5敗)の順で勝った場合に昇級の可能性が出てくる。B級1組の最終戦も見逃せない。

一方、降級の1人目は12回戦で敗れ3勝8敗となった北浜健介七段に決まった。残る1枠を4勝7敗の森下卓九段(今期順位10位)、同じく4勝7敗の堀口一史座七段(同7位)、5勝6敗の屋敷伸之九段(同13位)、山崎隆之七段(同12位)で争う事になる。それぞえれ、直接対決はない。森下九段以外は自らが勝てば残留が決まるので、それぞれ最終局に勝つことを考えて指すしかない。

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