2009年の「将棋界の一番長い日」A級順位戦最終局佳境に、谷川九段A級残留を決める
今日は(2009年3月3日)は、将棋のA級順位戦最終9回戦。8回戦と同様、10人のA級棋士の5組の対局がいっせいに行われる。将棋界の最高位である名人への挑戦者が決まり、10人の中から下位のB級1組への降級者2名も決まる。将棋界の関係者皆が注目する「将棋界の一番長い日」である。
挑戦者争いは6勝2敗の郷田真隆九段、5勝3敗の木村一基八段、佐藤康光棋王に可能性がある。降級は3勝6敗の三浦弘行八段、谷川浩司九段、鈴木大介八段、深浦康市王位の4人の中から2人。4勝4敗の森内俊之九段、丸山忠久九段、藤井猛九段はA級残留は確定し、挑戦の可能性はない。来期の順位を一つでも上げるための戦いだ。
最終戦の組合せは、以下の通り(左が先手)
郷田九段vs木村八段(郷田九段が勝てば挑戦権獲得、木村八段が勝てばプレーオフ)
藤井九段vs佐藤棋王(佐藤棋王が勝てばプレーオフ進出の可能性)
森内九段vs三浦八段(三浦八段が敗れた場合、降級の可能性)
丸山九段vs深浦王位(深浦王位は負ければ降級、三浦負け・深浦勝ちの場合だけ残留)
谷川九段vs鈴木八段(勝った方が残留、負けた方が降級)
5局全てが挑戦・降級のどちらかに関わるということで、どれも息の抜けない勝負ばかりだ。すでに午後10時を回っているが、まだどこも決着していない。多くの対局の決着が、午前0時を過ぎることになるだろう。
私の個人的な希望は、贔屓にしている郷田真隆九段が昨年の王座戦・竜王戦という2つのタイトル戦の挑戦者決定トーナメント準決勝で苦杯をなめた木村八段に圧倒的な勝利を収め、最終局での単独トップとなり一発で名人挑戦を決めてもらいたい。
と書いていたら、谷川vs鈴木戦の棋譜中継の画面で、「後手玉に即詰みが生じている」のコメント。それから数手で、鈴木八段が投了。27年間守り続けたA級(名人5期を含む)から陥落の危機にあった谷川九段だったが、残留を賭けた鈴木八段との直接対決を制し、A級の座を守った。
一方、鈴木八段のなんとも言えない寂しげな表情は切ないものがあるが、これが「一番長い日」のドラマであろう。
挑戦者とまだ決まっていない8つめのA級棋士の席に残るのは、三浦八段か深浦王位か、まだまだ見どころが続く。
| 固定リンク | 0
« 将棋の第34期棋王戦五番勝負第2局、挑戦者の久保利明八段の「さばき」が炸裂し、佐藤康光棋王に連勝、念願の初タイトルまであと1勝 | トップページ | 第67期名人挑戦者は郷田真隆九段に、2009年の「将棋界の一番長い日」A級順位戦最終戦終わる »
「将棋」カテゴリの記事
- 第65期王将戦七番勝負第1局、郷田真隆王将が最強の挑戦者羽生善治名人に完勝(2016.01.11)
- 第64期王将戦就位式、祝・郷田真隆王将!(2015.05.19)
- 郷田真隆九段、44歳で5回目のタイトル王将を獲得(2015.03.29)
- 郷田真隆九段、2つの三度目の正直で王将挑戦へ(2014.12.26)
- 第27期竜王戦、郷田真隆九段、今年もランキング戦1組4位で決勝トーナメント進出(2014.05.31)
この記事へのコメントは終了しました。

コメント