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2009年3月30日 (月)

第34期棋王戦五番勝負第5局、挑戦者久保利明八段が5回目のタイトル挑戦で初めてのタイトル獲得

009年2月8日の富山県小矢部市での第1局から始まった第34期棋王戦五番勝負は、挑戦者久保利明八段が急戦の将棋で2連勝の後、佐藤康光棋王が持久戦に持ち込み2連勝。棋王タイトルを行方を決める第5局は、東京・千駄ヶ谷の 将棋会館で行われた。

挑戦者の久保利明八段は2008年度好調で、ここまでの対局数72局、勝ち数48勝は2位の羽生善治名人の65局、44勝を抑えて堂々のトップ。しかし、順位戦でのB級1組からA級への復帰はならず、決勝に進出した朝日杯将棋オープンでは後輩の阿久津主税六段に敗れ優勝を逃すなど、大きな成果は出せていない。
これまで、タイトル挑戦は4回、第26期棋王戦(2001年2月~)、第49期王座戦(2001年9月~)、第55期王座戦(2007年9月~)、第57期王将戦(2008年1月~)でいずれも羽生善治現名人に挑み敗退している。
5回めのタイトル挑戦で、タイトル獲得まであと1勝と迫った棋王戦で初タイトル棋王を獲得して、2008年度有終の美を飾りたいところだ。

一方、佐藤康光棋王も、2007年度に5タイトル連続で挑戦者となったが、4回は羽生現名人の前に敗退、年度最後の棋王戦で森内俊之棋王・名人から棋王タイトルを奪取して、初の最優秀棋士賞受賞、棋聖・棋王の二冠となった。その後、棋聖・棋王を防衛し、1年以上「佐藤二冠」と呼ばれたが、2008年6月からの第79期棋聖戦では羽生名人の挑戦の前に6年間保持した棋聖位を失い、棋王のみに。この期王位も失うことになれば、2002年3月に王将タイトルを奪取して以降確保してきたタイトルホルダーの地位を失い、7年ぶりに無冠の九段に戻ることになる。

振り駒の結果、佐藤棋王の先手となった第5局の将棋は、第1局、第3局と同様、後手久保八段の中飛車。第1局のような急戦とはならなかったが、端攻めを狙った久保八段の飛車がさばける展開となり、徐々に久保八段の優勢に。 佐藤玉は逃げ道がなくなり、落城寸前。一方、久保玉に対する佐藤棋王の王手が続かず投了。久保新棋王が誕生した。久保棋王は、年間対局73局、勝ち数49勝とし、最多対局、最多勝の栄誉に、棋王タイトル獲得で花を添えた。

佐藤棋王が失冠し、B級1組の久保八段が新棋王となったため、先にA級陥落が決まった深浦王位、A級昇級を逃した渡辺竜王と、順位戦ではB級1組に3人のタイトルホルダーが集まることになった。一方で残る4タイトルを保持する羽生善治四冠は、順位戦システムの頂点に立つ名人位も保持することから、名人挑戦者決定リーグである順位戦のA級にタイトルホルダーが1人もいないという珍しい状態が生じることになった。

棋王戦の後は、2009年4月から第67期名人戦七番勝負が始まる。挑戦者の郷田真隆九段が名人位を奪取できれば、羽生名人が三冠(棋聖・王座・王将)となってA級に戻るため、A級にタイトルホルダー不在の状況が解消されるが、どういう結末になるだろうか。
もちろん、郷田ファンの私はそれが実現することを祈っているが…。

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