将棋の第67期順位戦全日程終了、42歳豊川孝弘新七段の連続昇級など ベテランの健闘目立つ
昨日(2009年3月19日)は、順位戦の中で最後まで残っていたB級2組の最終戦が行われ、松尾歩七段、豊川孝弘六段がともに8勝2敗でB級1組への昇級を決めた(豊川六段はB級1組昇級確定により七段昇段も決めた)。2008年度、第67期順位戦の全日程が終了した。
各クラスの優勝者、昇級者を並べてみると以下の通りとなる。
<A級>
優勝7勝2敗:郷田真隆九段(37歳)-名人挑戦
<B級1組>
1位8勝4敗:高橋道雄九段(48歳)
2位8勝4敗:井上慶太八段(45歳)
<B級2組>
1位8勝2敗:松尾歩七段(28歳)
2位8勝2敗:豊川孝弘六段(42歳、七段昇段)
<C級1組>
1位9勝1敗:安用寺孝功五段(34歳、六段昇段)
2位8勝2敗:窪田義行六段(36歳)
<C級2組>
1位9勝1敗:大平武洋五段(31歳)
2位8勝2敗:田村康介六段(32歳)
3位8勝2敗:戸辺誠四段(22歳、五段昇段)
例年に比べて、20代の昇級者が少なく、20代はB級2組1位の松尾七段とC級2組3位の戸辺誠新五段の2人だけ。30代以上しか在籍しないA級は別として、30代、40代の活躍が目立った1年だった。
すでに何年かそのクラスに在籍し、実力はあるものの年度当初の予想では昇級候補としてあまり取り上げられていなかった棋士が昇級を勝ち取ったケースが多かったように思う。(田村六段はC級2組在籍13期、大平五段は同じく7期、窪田六段もC級1組在籍6期など)
また、B級1組では渡辺竜王、山崎七段など20代のホープや、一期で復帰を目指す30代の久保八段、行方八段などを尻目に、40代の2人が、井上八段が11年ぶり、高橋九段が5年ぶりにA級復帰を決めている。
また、前期C級1組在籍6年目(C級2組在籍は10年)でB級2組昇級を果たした40代の豊川六段が、今期B級2組でも8勝2敗で2位につけ、一気に連続昇級を果たしたのも第67期順位戦のトピックスの一つだろう。連続昇級の理由を聞かれた豊川新七段は、インタビューに答え、「小野先生(八段、2008年1月49歳で死去)、真部先生(九段、2007年11月55歳で死去)などお世話になった先生がいろいろあって。自分も頑張らないと(思った)」と答えている。
小野修一八段は2006年度の第65期順位戦でB級2組で4勝6敗の成績で全日程を終了して、49歳で引退し2008年1月に亡くなっている。真鍋九段はC級2組現役のまま、休場届けの直後に亡くなっている。あるいは、身近にいた先輩棋士達の早すぎる最期を見て、心中期するものがあったのかも知れない。
来期の順位戦では、遅咲きの豊川新七段が、タイトルホルダーやA級復帰を目指す多くの実力者が揃うB級1組でどのような戦いをみせるのかも、注目していきたい。
| 固定リンク | 0
« 第58期王将戦七番勝負、第34期棋王戦五番勝負ともタイトルホルダーがカド番をしのぎ、最終局決着へ | トップページ | 郷田真隆九段、王位戦挑戦者リーグ紅組2回戦で羽生善治名人に敗れ,連勝は8でストップ »
「将棋」カテゴリの記事
- 第65期王将戦七番勝負第1局、郷田真隆王将が最強の挑戦者羽生善治名人に完勝(2016.01.11)
- 第64期王将戦就位式、祝・郷田真隆王将!(2015.05.19)
- 郷田真隆九段、44歳で5回目のタイトル王将を獲得(2015.03.29)
- 郷田真隆九段、2つの三度目の正直で王将挑戦へ(2014.12.26)
- 第27期竜王戦、郷田真隆九段、今年もランキング戦1組4位で決勝トーナメント進出(2014.05.31)
この記事へのコメントは終了しました。

コメント