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2009年4月16日 (木)

20歳の稲葉陽四段が第80期棋聖戦で挑戦者決定戦に進出

将棋界では、1970年生まれの羽生善治名人を筆頭に、佐藤康光九段(69年生まれ、永世棋聖)、森内俊之九段(70年生まれ、18世名人)、郷田真隆九段(71年生まれ)、丸山忠久九段(70年生まれ)、藤井猛九段(70年生まれ)した羽生世代が最強世代と呼ばれ、圧倒的な強さを誇り、それを深浦康市王位(72年生まれ)、久保利明棋王(75年生まれ)、木村一基八段(73年生まれ)など数年若い棋士たちが追っている。
10歳以上年齢の離れた20代の棋士では、84年生まれの渡辺明竜王が、飛び抜けて活躍している以外は、山崎隆之七段(81年生まれ)、阿久津主税七段(82年生まれ)、橋本崇載七段(83年生まれ)など渡辺竜王に続く存在として期待されている棋士たちは、今一歩殻を突き破れない印象がぬぐえない。

そんな中、昨年(2008年)にプロ棋士となったばかりの20歳の稲葉陽四段(88年生まれ)が、第80期の棋聖戦の予選であれよあれよという間に勝ち上がり、予選を勝ち抜いた8名で挑戦者を争う挑戦者決定トーナメントでも、1回戦藤井猛九段、準決勝谷川浩司九段とA級棋士を連破し、挑戦者決定戦に駒を進めた。あとは久保利明棋王と木村一基八段の勝者と戦い、それに勝てば、晴れて羽生善治棋聖へ挑戦者となる。

稲葉陽四段は、1988年8月8日生まれの20歳。2007年10月~2008年3月の第42回奨励会三段リーグを13勝5敗の成績で1位。2008年4月からプロ棋士として、順位戦C級2組をはじめ、各棋戦に出場し始めたばかりである。
棋聖戦でのこれまでの足跡は、
<1次予選ホ組>
増田五段、小林健二九段、島本四段、神崎七段の4人に勝利
<2次予選8組>
杉本七段、桐山九段の2人に勝利
<最終予選C組>
郷田真隆九段、谷川九浩司段に連勝し1位で挑戦者決定トーナメント進出
(C組で1勝1敗となった郷田九段、谷川九段も他組の1勝1敗者を破りトーナメント進出)
<挑戦者決定トーナメント>
藤井猛九段、谷川浩司九段に勝って挑戦者決定戦進出
以上、ここまで棋聖戦では10連勝。 あと1勝で挑戦者である。

将棋界の第一人者は、20年単位で世代交代してきた。
木村義雄14世名人 1905年生まれ
大山康晴15世名人 1923年生まれ
中原誠16世名人    1947年生まれ
羽生善治名人(19世)1970年生まれ

羽生名人の次は渡辺明竜王というのがこれまでの衆目の一致する見方であったが、2人の生まれ年は14年しか離れていない。羽生名人と稲葉四段で18年。
中原16世を超える存在となるかと期待された谷川浩司九段(17世名人)は1962年生まれで、中原名人と15歳違い。中原名人に取って代わる前に、8歳年下の羽生名人が追い上げてきた。タイトル獲得数は、中原64期、谷川27期、羽生72期で、谷川九段は天下を取り損ねたと言ってもいいだろう。
渡辺竜王が羽生名人の天下を奪えるのか、真の羽生後継者はさらに若い世代なのか、気になるところである。
久保棋王、木村八段には申し訳ないが、ここまで来たら、羽生棋聖vs挑戦者稲葉四段の棋聖戦五番勝負が見てみたいものである。

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コメント

谷川さんは、永世名人になったんだから、短くても天下を取ったんではないかな

投稿: 天下 | 2009年4月19日 (日) 12時00分

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