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2009年4月 7日 (火)

第67期順位戦終了後の名人・A級棋士のA級順位戦での通算成績

将棋の名人挑戦者を決める第67期(2008年度)のA級順位戦も、2009年3月3日の最終9回戦で、6勝2敗で単独トップに立っていた郷田真隆九段が、木村一基八段に勝って7勝2敗とし、羽生善治名人への挑戦者として名乗りをあげた。

羽生名人と挑戦者郷田九段による第67期名人戦七番勝負も明後日(2009年4月9日)に開幕するが、この2年ほど継続してまとめている名人とA級棋士のA級順位戦での通算成績を整理しておきたい。

順位 棋士 A級 名人 勝率
名人 羽生善治名人 11期 5期 68 30 0.694
挑戦 郷田真隆九段 6期 - 32 22 0.593
2位 佐藤康光九段 11期 2期 59 40 0.596
3位 森内俊之九段 9期 5期 58 22 0.725
4位 丸山忠久九段 9期 2期 47 34 0.580
5位 木村一基八段 2期 - 10 8 0.556
6位 藤井 猛九段 8期 - 35 37 0.486
7位 谷川浩司九段 22期 5期 127 71 0.641
8位 三浦弘行八段 8期 - 33 39 0.458
9位 鈴木大介八段 4期 - 15 21 0.417
10位 深浦康市王位 3期 - 11 16 0.407
B1/1位 高橋道雄九段 9期 - 35 46 0.432
B1/2位 井上慶太八段 2期 - 7 10 0.412

上記表で、順位は今期の順位戦での最終順位。9位鈴木八段、10位深浦王位は、B級1組の1位高橋九段と同2位井上八段と入れ替わる。

今期、挑戦者となった郷田九段は、通算の勝率が6割近くまで上がり、2位の佐藤康光九段とほぼ並ぶレベルになり、A級上位の常連となったことを、数字の上でも裏付けている。今期も5勝4敗と勝ち越した3位の森内俊之九段が依然7割を超える勝率を維持しており、同じく5勝4敗で勝ち越した4位丸山忠久九段、5位木村一基八段が通算でも5割を超える数字を維持している。

6位の藤井猛九段は、今期勝ち越せば通算5割を回復できたが、最終戦に敗れ及ばなかった。7位の谷川浩司九段は、過去22期のA級在籍でうち6回A級を制して挑戦者となっており(うち3回名人獲得)、通算成績では依然6割を超え、森内九段、羽生名人に次ぐが、ここ2年連続して3勝6敗、4勝5敗と負け越したことで、通算成績に見合わない順位に甘んじる結果となっている。
前期、7勝2敗と挑戦者に次ぐ好成績をあげ、今期の順位も2位まで上がった三浦弘行八段は、今期3勝6敗と降級者と同じ星に終わり、順位の差で辛くも降級を免れた。通算成績でも4勝5敗ペースの0.444をわずかに上回る結果に終わり、8位である。

今期、A級への復帰を果たすも1期で降級となった鈴木大介八段、深浦康市王位は、ともに3勝6敗で、これまでの通算勝率である 4勝5敗ペースの0.444 を下回ることになり、残留を果たせなかった。
B級1組からの昇級者が残留を確実に決めるには、勝ち越すしかないのであろう。ほぼ、現在のA級の顔ぶれとなった第63期以降の5年間、のべ10名の昇級者の中で、残留を果たしたのは第64期の郷田九段と第67期の木村八段で、ともに5勝4敗で勝ち越している。残るのべ8名は4勝5敗以下で、昇級即降級となっている。のべ10名の中に、他の棋戦での実績を見れば、残留してもおかしくない深浦康市王位(八段)が3回登場するのは、なんとも信じられない気がするが、これも巡りあわせか。

今期のB級1組で1位、2位を占め、A級復帰を決めた、高橋道雄九段、井上慶太八段の40代のベテラン2人は、A級在籍経験もあり、通算成績では4割を超える勝率を残しているが、いずれも活躍したのは10年以上前の30代の時期で、A級棋士の顔ぶれも現在とは異なる。いわゆる羽生世代とそれに続く30代のトップ棋士たちに復帰の40代2人がどれだけ、戦えるだろうか。

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