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2009年7月18日 (土)

第80期棋聖戦五番勝負第5局は、羽生善治棋聖が挑戦者木村一基八段を退け、四冠を堅持

挑戦者木村一基八段が2勝1敗とリードして、羽生棋聖をカド番の追い込んだ第80期棋棋聖戦も、木村八段優勢の第4局を羽生棋聖が制し、2勝2敗のフルセットとなり最終局を迎えた。

昨日(2009年7月17日)の松山・道後温泉での第5局。立会人が棋聖位獲得3期の実績を有する屋敷伸之九段。副立会人が、教授の異名をとる勝又清和六段、ネット中継解説に三浦弘行八段という控え室の顔ぶれ。
第1局でリアルタイムのネット観戦記を執筆した、『ウェブ進化論』の著者梅田望夫氏が、今回、再びリアルタイムネット観戦記を書いている。梅田氏の観戦記によれば、勝又六段が副立会となって松山入りしたのは、梅田氏の依頼もあったようである。

第80期棋聖戦五番勝負第5局梅田望夫リアルタイム観戦記

振り駒の結果、木村八段の先手。将棋は、双方が角道を開け、飛車先の歩を伸ばす横歩取りの展開に。木村八段が羽生陣の角を打ち、自陣も馬をひいたものの、羽生棋聖の注文で、2筋が壁銀となり、木村玉は5八と中央にあり、玉を守る金銀が左右に分裂している。羽生棋聖は、相手の攻め駒の銀を封じ込めた2筋に低く玉を囲い、7、8筋から攻める木村八段に対し、中央突破を試みる。
金銀3枚に守られた羽生玉は堅く、お付きの兵士のいない木村玉は薄い。梅田観戦記のよれば、相手の壁銀を強いてよしとした羽生棋聖の構想力に、馬を作って戦えるとした木村八段の構想力を上回った勝負ということのようだ。
終局後、木村八段も作戦負けを認めたという。

第80期棋聖戦五番勝負第5局棋譜中継

念願のタイトル戦初勝利をあげ、第一人者である羽生四冠をカド番まで追い込み、初タイトルに手がかかったに見えた木村八段だったが、一歩及ばなかった。
先日終わった第67期名人戦に続き、追い込まれてからの羽生四冠の強さを見せつけた第80期棋聖戦五番勝負だった。カド番に追い込まれても、平常心で勝ち続けられなければ、74回もタイトルをとることはできないだろう。これで、3タイトル戦(王将、名人、棋聖)とカド番からの逆転防衛となった。
次は秋の第57期王座戦五番勝負。こちらは、ベテラン中川大輔七段と20代のホープ山崎隆之七段が挑戦権を争う。どちらが、挑戦者となってもタイトル初挑戦である。
そして、その先には、昨年3連勝後4連敗でタイトル奪取を逃した第22期竜王戦七番勝負が待っている。挑戦者を決める決勝トーナメントに駒を進めた羽生四冠(名人・棋聖・王座・王将)は、週明け(2009年)7月21日に片上大輔六段と準決勝進出をかけて戦う。今年も、渡辺竜王対羽生四冠の激闘が見られることになるのか、これも秋の将棋観戦の見所のひとつだろう。

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