王位戦挑戦者木村一基八段と王座戦挑戦者山崎隆之七段の対決となった第3回ネット将棋最強戦は山崎隆之七段に軍配
4月から始まったタイトルホルダーや昨年の棋戦優勝者などトッププロ16人によるネット将棋最強戦も、いよいよ決勝戦。
通常の対局は、それぞれ各棋士の自宅や東西の将棋会館などのパソコンを通じて対戦が行われるが、決勝は特別協賛の大和証券の本社ビルで行われる。
正式な16名の選出基準は、毎年の1月1日とし
1.前期の最強戦ベスト4以上
2.タイトル保持者
3.公式棋戦優勝者
4.前年1月~12月 賞金ランキング上位者
前項1)~4)の順番に16名の棋士を選抜する。
となっている。今回は以下の16名が選出された。
1.前回ベスト4~渡辺明竜王(優勝)、鈴木大介八段(準優勝)、郷田真隆九段、丸山忠久九段
2.タイトル保持者~羽生善治名人(四冠)、深浦康市王位、佐藤康光棋王
3.公式戦優勝~行方尚史八段(朝日杯オープン)、森下卓九段(日本シリーズ)、佐藤天彦四段(新人王戦)
4.賞金ランキング上位~森内俊之九段(4位)、木村一基八段(6位)、久保利明八段(8位)、谷川浩司九段(13位)、三浦弘行八段(14位)、山崎隆之七段(15位)
賞金ランキングは残酷でもあり、順位戦A級に在籍で過去2回連続出場を果たしてきた藤井猛九段が選から漏れている。決勝に残った木村八段と山崎七段はいずれも賞金ランキング枠での出場。山崎七段はいわば最後の1枠に滑り込んでの初出場だった。
木村八段は、行方八段、渡辺竜王、森内九段を破っての決勝進出。山崎七段は羽生名人、鈴木八段、久保棋王を破っての決勝進出である。現在、王位戦七番勝負に挑戦中の木村八段と、9月からの王座戦五番勝負で挑戦者となった山崎七段が勝ち残ったということは、この2人が好調であることの表しているといえるだろう。
先手木村八段、後手山崎七段となった決勝の将棋は、山崎七段が角交換振り飛車を選択。木村八段が先攻して山崎陣に攻め込み、先手優勢と言われていたが、山崎七段が木村陣の3七と2七に角を並べて打つという奇手も飛び出し、その数手後の木村八段の応手で攻め合いを選択せず守りを固めたことが、疑問手だったようで、逆転で山崎七段のペースとなったようだ。
山崎七段には、これまで、新人王戦2回とNHK杯1回の優勝実績があるが、選りすぐりのトップ棋士参加の最強戦での優勝は、17連覇で鉄壁の羽生善治王座への挑戦への勢いをつけるのに、よい材料となったに違いない。
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