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2009年8月31日 (月)

第45回衆議院議員選挙、民主党大勝により政権交代確定し、「戦後政治」から「21世紀の政治」

昨日(2009年8月30日)は、第45回衆議院議員選挙。小選挙区比例代表並立制の現在の選挙制度になって5回の選挙の中で、最も高い投票率69.28%を記録した。
結果は、衆議院の議席480(小選挙区300、比例区180)のうち、民主党が改選前の115議席から308(小選挙区221、比例区87)議席と過半数を超え、大幅に議席を伸ばした。一方、これまでの第一党自由民主党は改選前の300議席から119(小選挙区64、比例区55)議席と半分以下の激減した。

1955年の保守合同以来、自民党が第一党の地位から転落するのは初めてとのこと。野党が選挙で第1党となって政権交代が実現するのは、1947年の社会党の片山内閣以来62年ぶりということらしい。(1993年の野党連合により成立した細川内閣時代、自民党は一時野党となったが、この時も過半数は失ったが第一党の地位は守っていた)
半世紀以上続いた自民党が第一党として政治を動かす時代が終わった。それは、日本が第2次大戦で敗戦国となり、1945年から52年までのGHQによる占領期を脱した後、社会党の統一に脅威を感じた、日本自由党と日本民主党の合同により、1955年に自由民主党が誕生して以来続いてきた「55年体制」が終わりを告げたことを意味する。自民党結成の契機となった、日本社会党は、その後何回かの分裂により既に原形をとどめているとは言えず、さらに自民党が第一党でもなくなったことで、いよいよ「戦後政治」体制はその使命を終えたのだろう。

インターネットの普及により、劇的に世界のコミュニケーションのあり方が変わり、新資本主義が台頭し世界の潮流となる中、その弊害も多く出てきている。今までのやり方を変えな変えなければ、社会がたちいかなくなっている中で、米国では、黒人のオバマ大統領が誕生し、韓国や台湾でも政権交代が起きている。大きなうねりの中で、日本でもとうとう本格的な政権交代が起きた。
おそらく、50年後、100年後の日本史の教科書では、2009年のこの選挙、政権交代を持って時代の区切りとすることになるだろう。これからは、「21世紀の政治」の時代が始まる。

政治の枠組み、社会の枠組みの組み替えがこれから始まるのだと思う。歴史の証人として、何がどう変わっていくのか、よくこの目で確かめるという気持ちを持って、これからの変化を見届けていきたい。

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