« 著者橋本治が『双調平家物語』のダイジェストでスピンオフと語る『日本の女帝の物語』(集英社新書)を読み終わる | トップページ | 将棋の高橋道雄九段の講演会の申し込みをする »

2009年8月27日 (木)

将棋の第68期A級順位戦2回戦終了、森内俊之九段、谷川浩司九段、三浦弘行八段が2連勝スタート

来年4月からの第68期名人戦七番勝負での羽生善治名人への挑戦権を争う、第68期A級順位戦も2回戦が、今週に入り、月曜日(2009年8月24日)の郷田真隆九段vs谷川浩司九段、昨日(2009年8月26日)の木村一基八段vs藤井猛九段の対戦で終了した。

2回戦の成績は以下の通り(左側が先手)
8月7日:佐藤康光九段●vs井上慶太八段○
8月11日:森内俊之九段○vs高橋道雄九段●
8月18日:三浦弘行八段○vs丸山忠久九段●
8月24日:谷川浩司九段○vs郷田真隆九段●
8月26日:藤井猛九段●vs木村一基八段○

その結果、2回戦終了時点の成績は
2勝:森内俊之九段(3位)、谷川浩司九段(7位)、三浦弘行八段(8位)
1勝1敗:郷田真隆九段(1位)、木村一基八段(5位)、高橋道雄九段(9位)、井上慶太八段(10位)
2敗:佐藤康光九段(2位)、丸山忠久九段(4位)、藤井猛九段(6位)
*( )内は、今期のA級順位

18世名人の資格を持ち、名人奪回を目指す森内九段の連勝は当然として、この2年ほどA級順位戦では不振が続いていた谷川九段が、高橋九段、井上八段の40代棋士2名のA級復帰に刺激を受けたのか、2連勝スタート。谷川九段の2連勝スタートは2005年度の第64期順位戦以来。この時は、最終的に8勝1敗で順位戦を終え、同成績の羽善治生三冠(当時)とプレーオフの末、名人挑戦権を獲得、当時の森内名人に挑戦した(2勝4敗で敗退)。
三浦八段の2連勝スタートは、9期のA級在籍の中で、A級2期目の2002年度の第61期以来。前々期(第66期)7勝2敗でA級2位までランクアップした前期(第67期)は3勝6敗でかろうじて降級を免れるという成績に終わっており、今期こそはという思いは強いだろう。

一方、A級の常連、佐藤康光九段、丸山忠久九段、藤井猛九段の3名が2連敗スタート。佐藤九段は12期(名人2期は除く)のA級在籍で、2連敗が過去3回あり今回が4回目だが、丸山九段は10期(名人2期は除く)、藤井九段は9期のA級在籍の中で、ともに2連敗スタートは初めて。
実力伯仲のA級での残留争いは熾烈で、過去の実績はなんら今期の成績の保証にはならない。
2連敗の3人のうち、丸山九段と藤井九段の対戦が4回戦で組まれている。それぞれ、3回戦での成績にもよるが、4回戦で敗れた方が、降級の心配をせざるを得なくなりそうである。

今期はA級順位戦で、どんなドラマが演じられるのだろうか。

| |

« 著者橋本治が『双調平家物語』のダイジェストでスピンオフと語る『日本の女帝の物語』(集英社新書)を読み終わる | トップページ | 将棋の高橋道雄九段の講演会の申し込みをする »

将棋」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 将棋の第68期A級順位戦2回戦終了、森内俊之九段、谷川浩司九段、三浦弘行八段が2連勝スタート:

« 著者橋本治が『双調平家物語』のダイジェストでスピンオフと語る『日本の女帝の物語』(集英社新書)を読み終わる | トップページ | 将棋の高橋道雄九段の講演会の申し込みをする »