第68期A級順位戦3回戦、森内俊之九段vs井上慶太八段戦、三浦弘行八段vs木村一基八段戦はともに井上八段、木村八段が勝ち、4人全員が2勝1敗に
昨日(2009年9月17日)は、将棋の第68期A級順位戦3回戦の森内俊之九段(2勝)vs井上慶太八段(1勝1敗)戦が井上八段の本拠である大阪の関西将棋会館で、三浦弘行八段(2勝)vs木村一基八段(1勝1敗)戦が東京千駄ヶ谷の将棋会館で行われた。
どちらも2連勝と1勝1敗の対決で、2連勝の森内九段、三浦八段は白星を伸ばし名人挑戦権レースをトップで走り続けたいし、1勝1敗の井上八段、木村八段はなんとか勝って2勝1敗とし、挑戦者争いに踏みとどまりたいところ。特に、11年ぶりにA級復帰の井上八段は今期の順位が10位であり、藤井九段、佐藤九段が3連敗と不調スタートとはいえ、順位は上なので、ここで負けて1勝2敗で黒星先行となると、順位差を考えれば、安心はしていられない。
昨日、仕事から帰って、この東西でのA級順位戦のネット中継(名人戦棋譜速報)を見ていたのだが、ふっとソファに横になったら、すっかり寝入ってしまい、気がついたら窓の外は薄明るくなっていた。
「将棋の結果は?」とパソコンを開くと、どちらも1勝1敗の井上八段と木村八段が勝っていた。
大阪の森内vs井上戦は、後手森内九段がゴキゲン中飛車を採用、井上八段は居飛車。9筋に玉を穴熊に囲い、長期戦となった。途中、お互い大駒を捌きあい、駒割は金と桂香の2枚換えとなった。優勢と言われていた森内九段に緩手もあったようで、井上八段が、桂馬・香車を持った井上八段が、桂馬・香車・と金などの小駒を使って、先日紹介した高橋道雄九段の『寄せの極意』に登場したような、穴熊崩しの手筋を連発。攻め合いとなったものの、最後は穴熊の中の森内玉を横から2枚飛車で狙った井上八段の強烈な攻めに森内九段の投了となった。
東京の三浦vs木村戦は、双方居飛車から木村八段の横歩取りに。後手の三浦八段は8四飛車を採用。木村八段は飛車を5筋(▲5六飛)に回し中央突破を目指す。三浦八段は、木村陣に角を成り込み馬を作るが、自玉の守りが壁銀で弱点を抱える。結局、木村八段が5筋を制圧し、三浦陣を5筋から突破。三浦玉を中央から1筋に追つめ投了となった。▲5六に構えた木村八段の飛車は、その後動くことはなかったが5筋で攻めににらみを効かすとともに、六段目で横にもにらみを効かせ、最後はその飛車の横効きを利用した▲6六歩で、木村陣の△9九から自陣の守りにも効いていた三浦八段の馬の効きを遮断、三浦八段を投了に追い込んだ。最終的には、大駒の働きの差が勝敗を分けたような将棋だった。
これで、A級順位戦で3回戦を終えた8人は、2勝1敗が6人、3敗が2人という星勘定になった。残るは谷川浩司九段(2勝)vs丸山忠久九段(2敗)の対戦。来週9月25日の2人の対戦で、3回戦が終了する。谷川九段が3連勝で単独トップとなるのか、はたまた丸山九段が勝って2勝1敗7人の大混戦となるのか。
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