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2009年11月11日 (水)

49歳という年齢とブログのテーマ

先月49歳になった。このブログを書き始めた2006年2月には、まだ45歳だった。それから3年半が過ぎた。ブログを書き始めた時のテーマは「中年クライシス(中年期の危機)」だった。ブログを書き出す1年前、札幌に単身赴任をしていた私は、朝通勤途上に凍結した雪道で転び、右肩の骨を骨折し、手術と術後のリハビリのため3週間入院した。札幌では、職場の上司と折り合いが悪く、右肩の骨折は、自分自身の「挫折」を象徴するものでもあった。

骨折から約半年で札幌から東京に戻り、さらに半年。自分の中で形になりきれないものを文章という形にしてみたかったというのが、今から振り返って見れば、このブログを始めた動機なのだと思う。
自分自身が抱え込んだ「中年クライシス」を、何かを書くことで克服していきたいということだったのだと思う。
一時期は、毎日1タイトルを自分に課し、実践してきた。3年以上経過して、記事も1000件を超えた。アクセス総数も50万件を超えた。

最近は、書きたいと思うことが減ってきてしまった。何故だろう?と自問してみると、答えは二つ思い浮かぶ。
一つめは、ネタ切れである。書くとは、自分の考えていることをまとめて、文章としてアウトプットすることである。そのためには、まとめるための、材料が必要だ。これまでの自分の中の蓄積に、何らかの刺激が加えられ、新たな「ものの見方」や「考え方」を思いつく。畑となる自らの蓄積を常に豊かにしておく必要があるし、またその畑に新しい種をまき続けることも必要だろう。しかし、この1年ほど、本当の意味で、自分の蓄積となるものも少なかったし、それを活性化させるための種まきの、不十分だったように思う。
結局、これかまでの蓄積だけで書いているだけになってしまい、まず自分自身にとって書くことがつまらなくなってしまった。

ふたつめは、いい意味でも悪い意味でも、私にとっての「中年クライシス(中年期の危機)」が終ったということなのでないか、ということである。振り返って見ると、それは何かが解決されたわけではなく、ただ時間の経過とともに、その時期が過ぎてしまったということのような気がする。50歳をあと1年後に控えた身には、すでに「中年クライシス(中年期の危機)」で直面した問題とは別の問題が降りかかってきている。自分には確実に老いの問題が押し寄せる中で、それと絡み合うような形での、子どもの巣立ち(自立)と親の介護という問題である。「中年クライシス(中年期の危機)」には、自分自身の再構築(リストラクチャリング)というテーマがあると思うが、50代のテーマは、自分自身から一歩踏み出し、「家族」という社会を構成する最小の集団を足場、出発点にして、自分の周りにある社会にどうかかわっていくかということなのではないかという気がしている。

昨年8月のリーマンショック以降、そのかかわるべき社会の姿そのものが、世界中で大きく変貌を遂げていて、日本にも政権交代という大変革が起きている。私が50代を過ごすことになる2010年代は、冷戦終結後の世界を支配してきた、儲かることのみが善、利益がすべてという新資本主義の時代の破綻を受け、新しい世界、社会の枠組みを模索する10年間になるだろう。
そのなかで、自分がどのようなスタンスで社会とかかわっていくのか、それを考えないことには、なかなか生き抜いていくのも難しいのではないだろうか。

最近、おぼろげながら思うのは、我々の後に続く世代のために何ができるのか考え、実行していくことしかないのではないかということである。まず、自分の周りの後輩たちが少しでも、働きやすく、生きやすくするために行動することが大切なのではないか?我々の世代ひとりひとりがそういう思いで行動すれば、この世知辛い世の中も少しは暮らしやすくなり、ひいてはそれが、自分たちの子どもの世代にも影響していくのではないだろうか。

孔子は論語の中で、40歳は不惑の年といい、50歳で天命を知ると教えている。「自分の周りの後輩たちが少しでも、働きやすく、生きやすくするために行動する」ということが、果たして天命といえるほどのものかどうかは、わからないが、やはり40歳と50歳には大きな違いがあるように思う。この1年をかけて「中年クライシス(中年期の危機)」に代わるブログのテーマを考えることにしたい。

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