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2009年12月28日 (月)

松村由利子さん『与謝野晶子』(中公叢書)で第5回平塚らいてう賞受賞

最近、このブログも書くペースが落ちてしまったが、それでも1日200件ぐらいのアクセスはある。多くは、グーグルなどの検索サイトでのキーワード検索を経由してのアクセスである。検索では、過去の記事も、最近の記事も関係なく対象になる。いい加減な記事は書けないと改めて思う。

時々、自分のブログへのアクセス記録を見て、新しい情報を知ることがある。今日もそうだった。何気なく、アクセス記録を見ていると、「平塚らいてう賞」「松村由利子」のキーワードで、私が今年(2009年)2月17日に書いた「松村由利子著『与謝野晶子』を読み終わる」へアクセスされていた。

松村由利子さんは、歌人としても今年「短歌研究賞」を受賞しているが、「平塚らいてう賞」のことは知らなかった。急いで、「平塚らいてう賞」をグーグルで検索してみた。

「平塚らいてう賞」は、日本女子大学が主催している賞のようで、平塚らいてうが日本女子大の卒業生であり、その大学卒業(1906年)100年を記念して2005年創設されている。
その目的は、「男女共同参画社会の実現および女性解放を通じた世界平和に関する研究や活動に光を当てること、ならびに若い世代に対して平塚らいてう氏の遺志を継承していくこと」と書かれている。 

2009年が第5回となる「平塚らいてう賞」は、12月10日にプレスリリースされたばかりで、松村さんは「母性保護論争についての新たな視点と究明」というテーマで受賞していた。
「平塚らいてう賞」ホームページ記載の受賞理由は以下の通り。

「本年度の「平塚らいてう賞」の顕彰部門は松村由利子氏の『与謝野晶子』(中公叢書 2009年2月刊)を主とする業績に対して贈呈することとなった。
近代日本の歴史研究のなかで、とかく軽んじられている女性史なのであるが、与謝野晶子は数少ない必ずとりあげられる人物の一人である。晶子の残した仕事は和歌・詩・小説・歌論・評論(社会批評を含む)・随筆・童話・童謡など多岐にわたる分野に膨大なものがあり、さらに与謝野源氏といわれる源氏物語の現代語訳など古典の紹介も有名である。したがって、与謝野晶子に関する研究も著作の基礎資料の再検討から夫鉄幹の関わりなどを含めて、様々な角度から進められてきているが、未だ課題は多いといえるであろう。
松村氏はこれまでの歌人そして平塚らいてうとの母性保護論争に注目があつまってきた晶子研究に対して、一分野にとらわれず晶子の全体をみようとした。科学への関心、十三人の子を産み育てたその思い、そしてその間にあふれ出た童話や童謡の創作、聖書への関心など、新しい晶子像をつけ加えた。男子優先の近代日本社会の中で、とらわれない女性自身の肯定や自立の活動を晶子の生き方によりそって明らかにしようとした。それは松村氏の記者生活や歌人としての活動を背景に、現代に訴えるものを、晶子に見出したからである。」

この受賞理由を読むと、2月に出版した著書『与謝野晶子』で、従来にない多面的・総合的な与謝野晶子研究を披瀝し、与謝野晶子の生き方の中に、現代にも通じる女性のあり方を読み取ろうとした点が評価されたといえるだろう。
贈賞式は来年(2010年)2月13日に東京・目白の日本女子大学、新泉山舘で行われるそうである。

2009年12月10日:プレスリリース「第五回平塚らいてう賞」受賞者決定

松村 由利子
中央公論新社
発売日:2009-02

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