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2009年12月13日 (日)

APSフィルムの撮影日時データ読み取りのため、ネットオークションで12年前のオリンパスのフィルムスキャナ「キャメディア ES-10S 」を落札

(1)カメラ遍歴の中でのAPSカメラ
私のデジカメ遍歴は、以前一度このブログにも詳しく書いた事があるが、最初のデジカメKODAKのDC20を買ったのが、1997年だったと思うが、画素数27万画素。パソコンと繋いで、画像が取り込めるというおもしろさはあったが、まだフィルムカメラを凌駕するような存在ではなく、その後、CANONの「PowerShot 350」(35万画素)、KODAKの「DC215」(100万画素)と新たなデジカメを手に入れたが、入学、卒業、運動会、旅行等の家族のイベントでは、しばらくデジカメとフィルムカメラを併用する時期が続いた。

フィルムカメラは、結婚祝いにもらったチノンというメーカーの35mmフィルム用のコンパクトカメラからスタートし、その後、低価格で初心者用一眼レフとして人気を呼んだ
CANONのEOS、富山の漁港で足を滑らせ、そのEOSを落として故障させて以降は、1996年から2002年くらいまでオリンパスの「Centurion」というAPSカメラを使っていた。

(2)APSカメラの撮影日時データとフィルムスキャナ
APSとは「Advanced Photo Ssystem」の略で、デジタル大辞泉では「カメラをより小形化し、カメラへの装着と取り出しを容易にした新フィルム様式。幅を従来の35ミリから24ミリに小形化してフィルムをカートリッジに収め、カートリッジごとフィルムの装着・取り出しができる。撮影データなどの磁気情報を記録することもできる。日本のカメラメーカーとフィルムメーカーにより共同開発され、1996年に実用化。」と書かれている。

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35mmフィルムカメラでは、フィルムの画像面に焼き付けていた撮影日のデータを、上記の説明のように、磁気記録できることもセールスポイントで、普及し始めたパソコンとも親和性が高いとの触れ込みだった。それもあって、故障した35mmEOSを買い換える時、あえてAPSカメラを選んだのだ。
自然に恵まれた富山・北陸は、被写体には事欠かず、また子どもの成長期とも重なって、結局APSのフィルムカートリッジは150本を超えることになった。

アナログデータであるフィルムの画像情報をパソコンで扱うためには、フィルムスキャナと呼ばれるフィルム専用のスキャナを使うことになる。
私も富山勤務(1995年12月~2000年9月)の早い時期に、35mmフィルムもAPSフィルムも読み込めるCANONの「2700F」というフィルムスキャナを買い、さらに当時フジフィルムから、APS専用スキャナとして発売されていた「AS-1」も入手して使っていた。

さらに富山から東京に戻って、2700FはAPSの連続スキャンができないこと、AS-1は連続読み込みはできるものの、画素数が512×896(≒45.8万画素)と画質が悪いことから、高画質でAPS連続スキャンが可能な「NIKONのCOOLSCANⅣED」を買った。

「COOLSCANⅣED」のスキャナとしての性能には特段不満はなかったが、問題はAPSフィルムに記録されている撮影日時のデータを読み込めないことだった。そもそも、撮影日時の磁気記録がセールスポイントの1つだったはずのAPSであるが、業者向けの専用機のことはわからないが、個人向けに売られているフィルムスキャナのほとんどは、撮影日時データを読み取る機能を備えていなかった。2700Fどころか、専用機のAS-1 でさえ対応されていない。技術的にはさして難しくないのではと思うが、結局APSカメラがデジタルカメラに押され、カメラマーケットのメインストリームがデジタルという動きがハッキリしてしまうと、あえて、対応しなくても売上に影響はないというスキャナメーカーの判断だったのだろう。

(3)オリンパスの「キャメディアES-10」の独自性
しかし私が持つ150本余のAPSフィルムは、ほぼ撮影順に整理していたから、何年何月頃というあたりまではなんとなくわかるのだが、何年何月何日となるともうわからなくなってしまったものも多い。3人の子どもどんどん成長し、長女は20歳を超えた。皆、いずれ家を出て行くだろう。その時までには、フィルムのデータをデジタル化して、各自に成長の記録のデジタルデータとして手渡してやりたい。そう思うと、何とか撮影日時を確かめたい。

今や、デジタルカメラ全盛期となって、日本のカメラメーカーは、フィルムスキャナの製造もやめてしまっているが、90年代後半は、各社が開発を競っていた。その中で1社だけAPSの撮影日時データを読み取れるフィルムスキャナを作ったのが、オリンパスである。
オリンパスが1996年12月に発売した「キャメディアES-10」というフィルムスキャナだけが、個人向け製品として作られたフィルムスキャナで唯一撮影日時データが読めるのだ。

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しかし、CANON、NIKON、MINOLTAが2000年代までフィルムスキャナの新製品を発売し続けたのに対し、オリンパスは96年にパラレルポート接続でリリースした「ES-10」を1年後に当時のパソコンと周辺機器の接続の標準だったSCSI(スカジー)接続に変更した「キャメディアES-10S」(以下「ES-10S」)を発売して以降は、フィルムスキャナの開発をやめてしまった。

(4)ブログとネットオークション
ネットを検索していたら、今年(2009年)になって「ES-10S」(Windows98、Meまで対応)をネットオークションで入手し、WindowsXP、さらには最新のOSであるWindows7で動かしたという先駆者のブログを見つけた。(Fire and Ice's Blog

10月頃(2009年)、yahooオークションで、「ES-10S」一式が4980円で出品されていたが、買い手がついていたが、5000円以上の高値を入れて落札するには、有料の会員登録が必要で、どうしようか迷っているあいだに、入札期間が過ぎてしまった。CANON、NIKON、MINOLTAのフィルムスキャナは、毎日何かしらオークションに出品されているが、「ES-10S」は滅多に出品されない。
11月下旬になって、久しぶりに「ES-10S」が出品された。なんと初値100円。ただし、ACアダプターがなく、出品前の動作確認がされていない「ジャンク品」。出品者は、今回入札がなければ、再出品はせず、廃棄処分にするという。
悩ましいところだが、次のチャンスが来るどうかもわからないので、とりあえず100円で入札。別の入札者がある程度の札をいれても落札できるよう、もう少し高い価格まで自動入札で対抗できるよう指し値をしておいた。

(5)落札代金より送料の方が高かった
入札期間が1週間あるので、結果は1週間後にしかわからない。しかし、「ES-10S」だけ届いても、動きはしない。パソコンに取り付けるSCSIボード、SCSIボードと「ES-10S」を繋ぐSCSIケーブル、さらに「ES-10S」に電気を供給するためのACアダプタ。この3つを併せて手配する必要がある。
「ES-10S」は落札できるとの前提で、同じyahooオークションで入札期間終了間際のSCSIボード、SCSIケーブルを落札。ACアダプターについては、本来の付属品は、オリンパスに問い合わせて、「電圧12V、電流2.3A」というところまでは調べがついたが、「ES-10S」の電源ジャックに繋ぐプラグの形状がハッキリわからないので、「ES-10S」を落札し、現物が届いて、確かめてから探すことにする。
SCSIボードは、10年前であれば業界標準の高級品だったAdptecのAHA2940AUがたったの100円(送料500円)、SCSIケーブルを400円(送料390円、のちに間違った規格のものを入札していたことがわかり、再度860円送料240円で規格の合う新品を購入)で落札した。
いよいよ、「ES-10S」の入札期限が迫る。ネットオークションで物を買うときのポイントは入札期限終了までの最後の30分である。多くの人が狙っている品物は、最後の30分、極論すれば最後の5分が勝負だ。みるみるうちに競り値が上がっていく。
しかし、「ES-10S」はそのような競り合いにはならず、終了1時間ほど前に、600円まで入札値が上がったが、その後の動きはなく、もう少し高い価格で指し値をしていた私が610円で落札することができた(送料は700円で送料の方が高い)。AC電源があれば、発売当時は希望小売価格が6万円を超えていた商品、動いてくれればこんなお買い得な買い物はない。
数日後、「ES-10S」が届く。ACアダプタのプラグは、センターピン方式という、プラグの真ん中にピンのあるタイプで、私が予想していたタイプとは違っていた。これもネットで検索したところ、「ACアダプタは電圧が同じであれば、機械の側が必要とする電流のアンペア数を、ACアダプタ側の電流のアンペア数が上回っていれば、供給余力のある状態で使用に問題ない」という趣旨の解説を見つけたので、それを信じて、「ES-10S」の12V、2.3Aを上回る12V、3Aでセンターピン式の富士通のノートパソコン用のACアダプタをこれもyahooオークションで落札した。こちらは代金280円の送料700円。
後で買い直したSCSIケーブルの分も含め、今回の機器一式を揃えるのにかかったのは、落札代金が総計2150円、その品物を送ってもらうための送料の合計が2530円だった。

(6)さて「ES-10S」は動くのか
まず、SCSIボードのAdptecのAHA2940AUは、メーカーのホームページにWindowsVistaまでドライバーがアップされていて、WindowsVistをメイン機種に、XP機も使っている私にとっては、何の問題もない。
次に、「ES-10S」が、OSに認識されるかである。私が参考にさせてもらったブログ(Fire and Ice's Blog)では、AdaptecのASPIドライバをインストールすれば、WindowsXPでも認識されるし、Windows7でも、互換モードを使ってAdaptecのASPIドライバがインストールができるとのことだった。

私もVistaの互換モードを使ってインストールを行った。ASPIドライバのインストールは成功したようだが、肝心の「ES-10S」をスキャナとして認識してくれない。数回、試みたがうまくいかなかったので、WindowsXPをインストールしいるパソコンにSCSIボードを付け替え、「ES-10S」をつなぎ直すと「ES-10S」がスキャナとして認識され、「ES-10S」専用ソフトからAPSフィルムの中の撮影日時の磁気データを読み出すことができた。

(7)150本のAPSフィルムの撮影日時データ
現在、150本余のAPSフィルムの撮影日時データを確認している最中だが、新たな問題が発覚した。すべてのAPSフィルムの撮影データがすべて正しくわけではないということである。
撮影の際に、日時の記録の設定をオフにしたまま撮影すれば、フィルムには何も日時データは何も記録されていない。
また、たとえ日付の記録設定をオンにしていても、カメラの駆動用電池が切れた後、電池を入れ替えた時に、(同じ電池でカメラ内時計も動かしているので)、カメラの時計も初期設定の1996年1月1日に戻ってしまう。その時点でカメラの時計の調整を怠ると、ずれた日付のまま、撮影日時が記録されることになる。
今回確認したら、1999年6月から11月までの約半年、カメラ内時計の調整を忘れたせいで、10本近いフィルムに記録された撮影日時が、本来の日付より3年4ヵ月以上前の日付のまま、記録されていた。幸い、当時は、フィルムカメラとデジタルカメラを併用し、同じ景色をフィルムカメラとデジタルカメラで持ち替えて撮るというようなことをしていたので、ほぼ同じ場所や景色の写真が両方にあれば、デジカメのEXIF情報の撮影日時から本来の撮影日時を推定することはできる。当初記録された誤った日時と正しい日時の相互の関連付けができれば、その差は常に一定のはずなので、読替表を作って、誤った日時をすべて修正することも可能にはなる。
「ES-10S」では、記録された撮影日時データを書き換えることもできるので、気がついたもので、正しい日時がわかるものは、順次修正しているところだ。
やってみると気の遠くなる話である。「ES-10S」はフィルムスキャナ本来の機能である撮影画像の読み取りの画質という点では、開発時期が古いこともあって、2000年以降に開発された他社のフィルムスキャナには及ばない。このスキャナを使って行うのは、撮影日時の特定だけである。

画像の読み取りには、これも最近になってネットオークションで落札したNIKONのCOOLSCAN5000ED」を使っている。この5000EDは、個人向けに開発されたフィルムスキャナでは、APSフィルムを最も高い解像度で読み込めるスキャナである。
こうやって書いていくと、150本のAPSフィルムの撮影日時データをすべて特定し終るまで、いったい何年かかるのだろうかという気がしてきた。
まあ、気長にやっていこう。

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