« 2009年11月 | トップページ | 2010年1月 »

2009年12月の記事

2009年12月31日 (木)

Windows VistaBasicのノートパソコンをWindowsXPに換装

30日(2009年12月30日)は一日休みをもらって家で過ごす。2007年9月に家の近くスーパーで衝動買いしたAcerのノートパソコンAspier3104(AS3104WLMiB80F)。OSがWindows VistaBasicで、ワードとエクセルがセットになったMicrosoftのOffice Personal 2007がついて59800円という当時としては格安の値付けに惹かれて買ってしまった。

Acer3104_3

しかし、いざ使い始めると、パソコンの性能がOSに追いついておらず、動きが重たすぎて実用には辛かった。
ネットで見ると、Aspier3104のOSをVistaからXPに換えると快適になったということを書いている記事を見つけたので、いつか自分でも実行してみようと考えていた。調べてみると、Aspier3104のベースは、もとはOSがWindowsXPでAspier3100という品番で販売されていたもの。

実は、去年(2008年)の暮れに「WindowsXP Home editon」と新しいハードディスクも用意して試してみた。Aspier3104に内蔵されていたハードディスクを外し、新しいハードディスクをセットし、「WindowsXP Home editon」をインストールしたまではよかったが、Aspier3104の本体に内蔵されている機能を使うためのドライバーのうちいくつかが見つからなかったことと、ビデオチップと、無線LANのインストールがうまくいかなかったため、画面表示がハード本来の1280×800ピクセルで表示できず、結局、あきらめざるを得なかった。

今回は、Acerの日本法人のホームページにすべて、Aspier3100シリーズのWindowsXP用のドライバーがすべてアップされていることがわかり、再度、チャレンジすることにした。
今回も問題は、ビデオチップのインストール。普通にセットアップしようとしても、エラーメッセージが出て先に進まない。別に、ドライバーのインストール用のソフトが圧縮されているのを見つけ、それを解凍してインストールを試みたら、成功した。
それ以外のドライバーもうまくインストールできて、無線LANでインターネットの接続にも成功した。
実際に使ってみても、Vistaに比べてはるかに快適に使えた。これからは、家の中でどこでも使えるパソコンとして、ネット検索やブログの原稿を書くのに使うつもりである。
もとのAspier3104に内蔵されていたVistaBasicがインストールされたハードディスクは、次にデスクトップを自作する時にでも、内蔵用のハードディスクとして使ってみたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年12月28日 (月)

松村由利子さん『与謝野晶子』(中公叢書)で第5回平塚らいてう賞受賞

最近、このブログも書くペースが落ちてしまったが、それでも1日200件ぐらいのアクセスはある。多くは、グーグルなどの検索サイトでのキーワード検索を経由してのアクセスである。検索では、過去の記事も、最近の記事も関係なく対象になる。いい加減な記事は書けないと改めて思う。

時々、自分のブログへのアクセス記録を見て、新しい情報を知ることがある。今日もそうだった。何気なく、アクセス記録を見ていると、「平塚らいてう賞」「松村由利子」のキーワードで、私が今年(2009年)2月17日に書いた「松村由利子著『与謝野晶子』を読み終わる」へアクセスされていた。

松村由利子さんは、歌人としても今年「短歌研究賞」を受賞しているが、「平塚らいてう賞」のことは知らなかった。急いで、「平塚らいてう賞」をグーグルで検索してみた。

「平塚らいてう賞」は、日本女子大学が主催している賞のようで、平塚らいてうが日本女子大の卒業生であり、その大学卒業(1906年)100年を記念して2005年創設されている。
その目的は、「男女共同参画社会の実現および女性解放を通じた世界平和に関する研究や活動に光を当てること、ならびに若い世代に対して平塚らいてう氏の遺志を継承していくこと」と書かれている。 

2009年が第5回となる「平塚らいてう賞」は、12月10日にプレスリリースされたばかりで、松村さんは「母性保護論争についての新たな視点と究明」というテーマで受賞していた。
「平塚らいてう賞」ホームページ記載の受賞理由は以下の通り。

「本年度の「平塚らいてう賞」の顕彰部門は松村由利子氏の『与謝野晶子』(中公叢書 2009年2月刊)を主とする業績に対して贈呈することとなった。
近代日本の歴史研究のなかで、とかく軽んじられている女性史なのであるが、与謝野晶子は数少ない必ずとりあげられる人物の一人である。晶子の残した仕事は和歌・詩・小説・歌論・評論(社会批評を含む)・随筆・童話・童謡など多岐にわたる分野に膨大なものがあり、さらに与謝野源氏といわれる源氏物語の現代語訳など古典の紹介も有名である。したがって、与謝野晶子に関する研究も著作の基礎資料の再検討から夫鉄幹の関わりなどを含めて、様々な角度から進められてきているが、未だ課題は多いといえるであろう。
松村氏はこれまでの歌人そして平塚らいてうとの母性保護論争に注目があつまってきた晶子研究に対して、一分野にとらわれず晶子の全体をみようとした。科学への関心、十三人の子を産み育てたその思い、そしてその間にあふれ出た童話や童謡の創作、聖書への関心など、新しい晶子像をつけ加えた。男子優先の近代日本社会の中で、とらわれない女性自身の肯定や自立の活動を晶子の生き方によりそって明らかにしようとした。それは松村氏の記者生活や歌人としての活動を背景に、現代に訴えるものを、晶子に見出したからである。」

この受賞理由を読むと、2月に出版した著書『与謝野晶子』で、従来にない多面的・総合的な与謝野晶子研究を披瀝し、与謝野晶子の生き方の中に、現代にも通じる女性のあり方を読み取ろうとした点が評価されたといえるだろう。
贈賞式は来年(2010年)2月13日に東京・目白の日本女子大学、新泉山舘で行われるそうである。

2009年12月10日:プレスリリース「第五回平塚らいてう賞」受賞者決定

松村 由利子
中央公論新社
発売日:2009-02

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年12月26日 (土)

ホンマタカシ著『たのしい写真』で知る「決定的瞬間」と「ニューカラー」

このところ1ヵ月ほど、読んでいるのは東浩紀、宇野常寛を中心としたアニメやゲームなどのサブ・カルチャーを中心とした時代批評だが、まだ読み進めている途中で、感想めいたものを書くには至らない。

一昨日(12月23日)の天皇誕生日、フィルムスキャナを修理に出すため新宿に行き、帰りに紀伊國屋書店に寄った。別に当てがあったわけないが、フィルムスキャナの修理にいったこともあり、写真関連の書籍のコーナーに行ってみた。写真の撮り方についてのテクニックについて書かれた本がほとんどで、それらは大同小異。私自身も何冊かもっている。

目をひいたのは、写真家のエッセイや写真論のような撮影テクニックとは直接関係ない本である。

その中の1冊ホンマタカシ著『たのしい写真』がおもしろそうだったので購入。著者のホンマタカシは1962年生まれの写真家。本書のベースは著者が雑誌の「Casa BRUTUS」に連載した「よい子のための写真教室」に、他の写真誌等への掲載記事をまとめて本にしたものである。
「よい子のための写真教室」というものの、写真の歴史から説き起こし、著名な写真家がとのような姿勢で写真に取り組んだのか、写真の撮り方にどんな潮流があるのか、そのようなことについて、つれづれに語られている。著者のあとがきでは、「大学の一般教養レベルの内容」と書かれている。

私が興味を持ったのは、写真の撮り方で「決定的瞬間」と「ニューカラー」というふたつの大きな考え方があるということ。
「決定的瞬間」とは、常にカメラを持ち歩きある決定的瞬間を逃さず撮影しようというもの、そのためのはシャッタースピードは早くなる。被写体の動きは止まり、背景はぼける。「ニューカラー」とは、「決定的瞬間」的写真がモノクロで撮られたのに対し、カラーフィルムを使い、大型のカメラを三脚で固定し、シャッタースピードを遅くし、ピントを絞ってカメラの視界に入るすべてを隅から隅まで等価値に写すというものである。

これまで、撮影テクニックの本を読んでも、絞り優先、シャッタースピード優先といったテクニックがあるのはわかっても、それをどう使い分けるなどという発想はなかったので、目から鱗が落ちた気がした。 
単に、撮影テクニックを知るだけではなく、何故写真を撮るのか、どのような写真を撮りたいのか、時にはそのようなことを考えることも必要なのだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年12月23日 (水)

「過ぎたるは及ばざるがごとし」APSフィルムスキャンをやり過ぎてAPS用アダプタに故障続出

しばらく前に、APSフィルムの撮影日時データ読み取りのために、10年以上前のオリンパスの「ES-10」というフィルムスキャナをネットオークションで格安で落札した話を書いたが、100本以上のAPSフィルムの撮影日時の読み取りばかり集中的にやっていたら、APSフィルムのオートローディングを行っているアダプタ(AD-10)の調子がおかしくなってしまった。

「ES-10」には、撮影日時の読み取りだけでなく、書き換えの機能もある。先日も書いた通り、電池切れ後、電池を入れ直した際、日付の再設定を忘れたため、日付の設定が初期設定の1996年1月1日に戻ってしまっていて、そこから再スタートして、間違ったまま記録され続けたフィルムが10本以上あった。
同じ日のデジタルカメラで撮影した日時データで確認すると、実際の撮影日と3年4ヵ月と15日ずれており、時刻は3時間半ほど遅くなっていることがわかったので、1枚ずつ修正していた。
ある時から、日付を修正した写真のひとつ前の写真の撮影日時データが消えてしまうというトラブルが発生し始めた。そのうち、APSフィルムアダプタで、フィルムのオートローディングができなくなってしまった。
10年以上前の製品なので、修理はほぼ不可能。撮影日時データ読み取りを続けるためには、別途、APSフィルムアダプタを入手するしかない。幸い、日を置かずして、ヤフーオークションにパラレル接続の「ES-10」が出品され、APSフィルムアダプタも同梱されていたので、即入札。前回は610円でワンセット落札できたが、今回は5000円だった。しかし、次、いつ出品されるかもわからないので、やむを得ないところだ。

Coolscan4実は、APS用のアダプタのトラブルは初めてではない。本来、メインでフィルムスキャンに使っているのは、ニコンのクールスキャンシリーズ。5年ぐらい前にクールスキャンⅣEDを買って、しばらく使っていなかったが、今年の9月頃から、スキャンを再開したところ、これも集中してやり過ぎて、クールスキャンⅣED本体がAPSアダプタ(IS-20)を認識しなくなってしまった。Apsadapter

APSアダプタが壊れたままではAPSのスキャンができないので、ネット通販でIS-20の新品を購入。

さらに、その後、ヤフーオークションで、クールスキャンⅣEDの後に発売された、スキャン品質を向上させたクールスキャン5000ED(すでに製造中止)本体が出品されたので、これもなんとか最後の5分まで争って落札。

5000edクールスキャン5000EDは、これまでに発売されたAPSが読み込めるフィルムスキャナの中では、最も高密度(4000dpi、クールスキャンⅣEDは2900dpi)、高画素数でAPSを読み込めるスキャナである。

いままで読み込んだAPSフィルムも改めて読み込みなおしていたら、先週になって、今度は40枚撮りのAPSフィルムをローディングしなくなってしまった。いったん、カートリッジから40コマ全コマをローディングしているような音はするのだが、そこで止まらず、また巻戻ってしまう。それでも25枚撮りは、ローディングと読み込みをしていたが、それもこれまでとは違う異音が生じて、そのうち、うんともすんとも言わなくなって、動かなくなってしまった。新品のAPSフィルムアダプタIS-20を買い直して、まだ3ヵ月。保証期間のうちに、今日の天皇誕生日、新宿にあるニコンのサービスセンターまで出かけ、2つのAPSフィルムアダプタの修理を依頼してきた。

APSフィルムは、35mmフィルムと違って、フィルムがカートリッジに納められているので、スキャンするにはフィルムをカートリッジから引き出さなければならない。APS用のアダプタは、オリンパスも、ニコンもプラスティックのカバーをはずしてみると、小さなモータを内蔵し、大小のギア(歯車)が組み合わされ、配線も入り組んでいる。
短時間に集中して使うと、ギアが甘くなって止まるべきところで止まらなくなるのか、配線やコンデンサ等の部品に想定以上の負担がかかって、故障するのかどちらかなのであろう。

「過ぎたるは及ばざるがごとし」。クールスキャン5000EDが、いくらハードウエアとして高性能での、APSフィルムを読み込むには、APSフィルムアダプタ(IS-20)がなくてはどうしようもない。使いすぎて、壊してしまっては元も子もない。
すでにクールスキャン5000ED本体も製造中止になって1年以上。当然、オプション品のAPSフィルムアダプタIS-20も製造されていない。それでも、今年の9月には、メーカー在庫も流通在庫もそこそこあったようで、ネット通販でIS-20を買えたが、在庫があったが、今回探して見ると、ほとんどのネット通販ショップで在庫切れ。ニコンのダイレクトショップではまだ在庫切れにはなっていないが、メーカー在庫がなくなるのも時間の問題のようだ。

修理の完了は年明けの見込み。修理が終ったら、1日のスキャン回数を制限して、APSフィルムアダプタIS-20に過度な負担がかからないようにしなくてはならない。

(今回の記事は、フィルムスキャンに関心のない人には、つまらないに違いないと思いながら書きました)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年12月20日 (日)

将棋第68期A級順位戦6回戦、郷田真隆九段がライバル森内俊之九段を降し、3勝3敗に

将棋の第68期A級順位戦も12月に入り6回戦。10人総当たりリーグ戦で、下位2人が降級となる。
今期は5回戦が終った時点では、2年前と同様、順位2位につける佐藤康光九段が開幕から5連敗。順位6位藤井猛九段も4連敗のあと5回戦の井上慶太八段戦でようやく初白星をあげ、1勝4敗。この2人が、いまのところ降級の候補になっている。
一方、挑戦者争いは、5回戦で4連勝の谷川浩司九段を3勝1敗の森内俊之九段が破ってともに4勝1敗。そこに、今期、A級に復帰した高橋道雄九段が同じく4勝1敗で並ぶ。

前期の名人挑戦者だった郷田真隆九段は、2勝1敗のあと、今期A級に復帰した高橋九段、井上八段に連敗し、2勝3敗となり、連続挑戦には黄色信号がともるどころか、降級の可能性さえある。2009年12月16日の6回戦の対戦相手は、1敗を堅持し、挑戦権レースのトップに並ぶ森内九段である。
郷田九段は負けて4敗となれば名人挑戦が絶望となるだけでなく、下位グループとなり、年明けの3戦は降級回避ための戦いとなる。一方、森内九段は、同じ1敗の谷川九段が6回戦井上八段を破り、先に5勝1敗としており、挑戦権獲得のためには、是が非でも勝っておきたい。

先手森内九段、後手郷田九段の戦いは、相矢倉模様で進む。郷田九段は5筋の位を確保し、駒を前に前にと進める。郷田九段は、森内玉の囲いが固まらないうちに、ジャブを出し、中盤戦では攻撃の主導権を握る。郷田勝勢に思えたが、森内玉は上部への脱出に成功し、入玉を目指す。
郷田九段の攻めの合間を見ながら、森内九段も反撃を試みる。郷田陣に王手の飛車打ちを行い、竜を作り、入玉のための橋頭堡作りに成功し、以前、郷田九段が多少有利かとは思われるが、戦況はにわかに流動的になってきた。
しかし、一度つかみかけた勝利をはなしてはならじと、自陣から逃げ出した森内玉を下から攻めあげる。最後に、敵陣にいた竜を自陣に引き戻し、森内玉の逃げ道を封鎖し、森内九段を投了に追い込んだ。

これで郷田九段が3勝3敗の五分に星を戻し、他力本願ではあるが、プレーオフでの名人挑戦権への希望を繋いだ。森内九段は4勝2敗となって、挑戦権レースの2番手に後退した。

本戦を含む、6回戦の結果と6回戦終了時点での暫定順位は以下の通りだ。
2009年12月10日:谷川浩司九段○×●井上慶太八段
2009年12月11日:高橋道雄九段●×○丸山忠久九段
2009年12月16日:森内俊之九段●×○郷田真隆九段
2009年12月17日:藤井猛九段●×○三浦弘行八段
2009年12月18日:佐藤康光九段●×○木村一基八段

6回戦終了時の暫定順位
(同成績の場合は、今期順位戦の順位(○印)が上位の棋士が上位)
1位)谷川浩司九段⑦:5勝1敗
2位)森内俊之九段③:4勝2敗
3位)三浦弘行八段⑧:4勝2敗
4位)高橋道雄九段⑨:4勝2敗
5位)郷田真隆九段①:3勝3敗
6位)丸山忠久九段④:3勝3敗
7位)木村一基八段⑤:3勝3敗
8位)井上慶太八段⑩:3勝3敗
9位)藤井猛九段⑥:1勝5敗
10位)佐藤康光九段②:0勝6敗

5回戦終了時に2勝3敗だった3棋士(郷田、丸山、木村)が揃って勝ち、1勝の藤井九段が負けたため2敗がいなくなり、下位2名と残り8名の間に大きな差ができた。佐藤九段は残り3戦で1敗すれば降級が確定する。順位1位の郷田九段は順位の関係で自分があと1勝するか、藤井九段があと1敗した段階で、残留が確定する。
残り3戦、トップ棋士10名の悲喜こもごものドラマが展開する。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年12月13日 (日)

APSフィルムの撮影日時データ読み取りのため、ネットオークションで12年前のオリンパスのフィルムスキャナ「キャメディア ES-10S 」を落札

(1)カメラ遍歴の中でのAPSカメラ
私のデジカメ遍歴は、以前一度このブログにも詳しく書いた事があるが、最初のデジカメKODAKのDC20を買ったのが、1997年だったと思うが、画素数27万画素。パソコンと繋いで、画像が取り込めるというおもしろさはあったが、まだフィルムカメラを凌駕するような存在ではなく、その後、CANONの「PowerShot 350」(35万画素)、KODAKの「DC215」(100万画素)と新たなデジカメを手に入れたが、入学、卒業、運動会、旅行等の家族のイベントでは、しばらくデジカメとフィルムカメラを併用する時期が続いた。

フィルムカメラは、結婚祝いにもらったチノンというメーカーの35mmフィルム用のコンパクトカメラからスタートし、その後、低価格で初心者用一眼レフとして人気を呼んだ
CANONのEOS、富山の漁港で足を滑らせ、そのEOSを落として故障させて以降は、1996年から2002年くらいまでオリンパスの「Centurion」というAPSカメラを使っていた。

(2)APSカメラの撮影日時データとフィルムスキャナ
APSとは「Advanced Photo Ssystem」の略で、デジタル大辞泉では「カメラをより小形化し、カメラへの装着と取り出しを容易にした新フィルム様式。幅を従来の35ミリから24ミリに小形化してフィルムをカートリッジに収め、カートリッジごとフィルムの装着・取り出しができる。撮影データなどの磁気情報を記録することもできる。日本のカメラメーカーとフィルムメーカーにより共同開発され、1996年に実用化。」と書かれている。

Apspht_02_3

35mmフィルムカメラでは、フィルムの画像面に焼き付けていた撮影日のデータを、上記の説明のように、磁気記録できることもセールスポイントで、普及し始めたパソコンとも親和性が高いとの触れ込みだった。それもあって、故障した35mmEOSを買い換える時、あえてAPSカメラを選んだのだ。
自然に恵まれた富山・北陸は、被写体には事欠かず、また子どもの成長期とも重なって、結局APSのフィルムカートリッジは150本を超えることになった。

アナログデータであるフィルムの画像情報をパソコンで扱うためには、フィルムスキャナと呼ばれるフィルム専用のスキャナを使うことになる。
私も富山勤務(1995年12月~2000年9月)の早い時期に、35mmフィルムもAPSフィルムも読み込めるCANONの「2700F」というフィルムスキャナを買い、さらに当時フジフィルムから、APS専用スキャナとして発売されていた「AS-1」も入手して使っていた。

さらに富山から東京に戻って、2700FはAPSの連続スキャンができないこと、AS-1は連続読み込みはできるものの、画素数が512×896(≒45.8万画素)と画質が悪いことから、高画質でAPS連続スキャンが可能な「NIKONのCOOLSCANⅣED」を買った。

「COOLSCANⅣED」のスキャナとしての性能には特段不満はなかったが、問題はAPSフィルムに記録されている撮影日時のデータを読み込めないことだった。そもそも、撮影日時の磁気記録がセールスポイントの1つだったはずのAPSであるが、業者向けの専用機のことはわからないが、個人向けに売られているフィルムスキャナのほとんどは、撮影日時データを読み取る機能を備えていなかった。2700Fどころか、専用機のAS-1 でさえ対応されていない。技術的にはさして難しくないのではと思うが、結局APSカメラがデジタルカメラに押され、カメラマーケットのメインストリームがデジタルという動きがハッキリしてしまうと、あえて、対応しなくても売上に影響はないというスキャナメーカーの判断だったのだろう。

(3)オリンパスの「キャメディアES-10」の独自性
しかし私が持つ150本余のAPSフィルムは、ほぼ撮影順に整理していたから、何年何月頃というあたりまではなんとなくわかるのだが、何年何月何日となるともうわからなくなってしまったものも多い。3人の子どもどんどん成長し、長女は20歳を超えた。皆、いずれ家を出て行くだろう。その時までには、フィルムのデータをデジタル化して、各自に成長の記録のデジタルデータとして手渡してやりたい。そう思うと、何とか撮影日時を確かめたい。

今や、デジタルカメラ全盛期となって、日本のカメラメーカーは、フィルムスキャナの製造もやめてしまっているが、90年代後半は、各社が開発を競っていた。その中で1社だけAPSの撮影日時データを読み取れるフィルムスキャナを作ったのが、オリンパスである。
オリンパスが1996年12月に発売した「キャメディアES-10」というフィルムスキャナだけが、個人向け製品として作られたフィルムスキャナで唯一撮影日時データが読めるのだ。

Nr971023es10sj

しかし、CANON、NIKON、MINOLTAが2000年代までフィルムスキャナの新製品を発売し続けたのに対し、オリンパスは96年にパラレルポート接続でリリースした「ES-10」を1年後に当時のパソコンと周辺機器の接続の標準だったSCSI(スカジー)接続に変更した「キャメディアES-10S」(以下「ES-10S」)を発売して以降は、フィルムスキャナの開発をやめてしまった。

(4)ブログとネットオークション
ネットを検索していたら、今年(2009年)になって「ES-10S」(Windows98、Meまで対応)をネットオークションで入手し、WindowsXP、さらには最新のOSであるWindows7で動かしたという先駆者のブログを見つけた。(Fire and Ice's Blog

10月頃(2009年)、yahooオークションで、「ES-10S」一式が4980円で出品されていたが、買い手がついていたが、5000円以上の高値を入れて落札するには、有料の会員登録が必要で、どうしようか迷っているあいだに、入札期間が過ぎてしまった。CANON、NIKON、MINOLTAのフィルムスキャナは、毎日何かしらオークションに出品されているが、「ES-10S」は滅多に出品されない。
11月下旬になって、久しぶりに「ES-10S」が出品された。なんと初値100円。ただし、ACアダプターがなく、出品前の動作確認がされていない「ジャンク品」。出品者は、今回入札がなければ、再出品はせず、廃棄処分にするという。
悩ましいところだが、次のチャンスが来るどうかもわからないので、とりあえず100円で入札。別の入札者がある程度の札をいれても落札できるよう、もう少し高い価格まで自動入札で対抗できるよう指し値をしておいた。

(5)落札代金より送料の方が高かった
入札期間が1週間あるので、結果は1週間後にしかわからない。しかし、「ES-10S」だけ届いても、動きはしない。パソコンに取り付けるSCSIボード、SCSIボードと「ES-10S」を繋ぐSCSIケーブル、さらに「ES-10S」に電気を供給するためのACアダプタ。この3つを併せて手配する必要がある。
「ES-10S」は落札できるとの前提で、同じyahooオークションで入札期間終了間際のSCSIボード、SCSIケーブルを落札。ACアダプターについては、本来の付属品は、オリンパスに問い合わせて、「電圧12V、電流2.3A」というところまでは調べがついたが、「ES-10S」の電源ジャックに繋ぐプラグの形状がハッキリわからないので、「ES-10S」を落札し、現物が届いて、確かめてから探すことにする。
SCSIボードは、10年前であれば業界標準の高級品だったAdptecのAHA2940AUがたったの100円(送料500円)、SCSIケーブルを400円(送料390円、のちに間違った規格のものを入札していたことがわかり、再度860円送料240円で規格の合う新品を購入)で落札した。
いよいよ、「ES-10S」の入札期限が迫る。ネットオークションで物を買うときのポイントは入札期限終了までの最後の30分である。多くの人が狙っている品物は、最後の30分、極論すれば最後の5分が勝負だ。みるみるうちに競り値が上がっていく。
しかし、「ES-10S」はそのような競り合いにはならず、終了1時間ほど前に、600円まで入札値が上がったが、その後の動きはなく、もう少し高い価格で指し値をしていた私が610円で落札することができた(送料は700円で送料の方が高い)。AC電源があれば、発売当時は希望小売価格が6万円を超えていた商品、動いてくれればこんなお買い得な買い物はない。
数日後、「ES-10S」が届く。ACアダプタのプラグは、センターピン方式という、プラグの真ん中にピンのあるタイプで、私が予想していたタイプとは違っていた。これもネットで検索したところ、「ACアダプタは電圧が同じであれば、機械の側が必要とする電流のアンペア数を、ACアダプタ側の電流のアンペア数が上回っていれば、供給余力のある状態で使用に問題ない」という趣旨の解説を見つけたので、それを信じて、「ES-10S」の12V、2.3Aを上回る12V、3Aでセンターピン式の富士通のノートパソコン用のACアダプタをこれもyahooオークションで落札した。こちらは代金280円の送料700円。
後で買い直したSCSIケーブルの分も含め、今回の機器一式を揃えるのにかかったのは、落札代金が総計2150円、その品物を送ってもらうための送料の合計が2530円だった。

(6)さて「ES-10S」は動くのか
まず、SCSIボードのAdptecのAHA2940AUは、メーカーのホームページにWindowsVistaまでドライバーがアップされていて、WindowsVistをメイン機種に、XP機も使っている私にとっては、何の問題もない。
次に、「ES-10S」が、OSに認識されるかである。私が参考にさせてもらったブログ(Fire and Ice's Blog)では、AdaptecのASPIドライバをインストールすれば、WindowsXPでも認識されるし、Windows7でも、互換モードを使ってAdaptecのASPIドライバがインストールができるとのことだった。

私もVistaの互換モードを使ってインストールを行った。ASPIドライバのインストールは成功したようだが、肝心の「ES-10S」をスキャナとして認識してくれない。数回、試みたがうまくいかなかったので、WindowsXPをインストールしいるパソコンにSCSIボードを付け替え、「ES-10S」をつなぎ直すと「ES-10S」がスキャナとして認識され、「ES-10S」専用ソフトからAPSフィルムの中の撮影日時の磁気データを読み出すことができた。

(7)150本のAPSフィルムの撮影日時データ
現在、150本余のAPSフィルムの撮影日時データを確認している最中だが、新たな問題が発覚した。すべてのAPSフィルムの撮影データがすべて正しくわけではないということである。
撮影の際に、日時の記録の設定をオフにしたまま撮影すれば、フィルムには何も日時データは何も記録されていない。
また、たとえ日付の記録設定をオンにしていても、カメラの駆動用電池が切れた後、電池を入れ替えた時に、(同じ電池でカメラ内時計も動かしているので)、カメラの時計も初期設定の1996年1月1日に戻ってしまう。その時点でカメラの時計の調整を怠ると、ずれた日付のまま、撮影日時が記録されることになる。
今回確認したら、1999年6月から11月までの約半年、カメラ内時計の調整を忘れたせいで、10本近いフィルムに記録された撮影日時が、本来の日付より3年4ヵ月以上前の日付のまま、記録されていた。幸い、当時は、フィルムカメラとデジタルカメラを併用し、同じ景色をフィルムカメラとデジタルカメラで持ち替えて撮るというようなことをしていたので、ほぼ同じ場所や景色の写真が両方にあれば、デジカメのEXIF情報の撮影日時から本来の撮影日時を推定することはできる。当初記録された誤った日時と正しい日時の相互の関連付けができれば、その差は常に一定のはずなので、読替表を作って、誤った日時をすべて修正することも可能にはなる。
「ES-10S」では、記録された撮影日時データを書き換えることもできるので、気がついたもので、正しい日時がわかるものは、順次修正しているところだ。
やってみると気の遠くなる話である。「ES-10S」はフィルムスキャナ本来の機能である撮影画像の読み取りの画質という点では、開発時期が古いこともあって、2000年以降に開発された他社のフィルムスキャナには及ばない。このスキャナを使って行うのは、撮影日時の特定だけである。

画像の読み取りには、これも最近になってネットオークションで落札したNIKONのCOOLSCAN5000ED」を使っている。この5000EDは、個人向けに開発されたフィルムスキャナでは、APSフィルムを最も高い解像度で読み込めるスキャナである。
こうやって書いていくと、150本のAPSフィルムの撮影日時データをすべて特定し終るまで、いったい何年かかるのだろうかという気がしてきた。
まあ、気長にやっていこう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年11月 | トップページ | 2010年1月 »