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2010年6月 9日 (水)

羽生善治棋聖に深浦康市王位が挑む第81期棋聖戦五番勝負始まる

通算勝利1100勝を達成しながら依然として勝率7割以上という驚異の成績を残し、将棋界のトップに君臨する羽生善治三冠(名人・棋聖・王座)と50局以上対戦実績がある7人の棋士(谷川浩司九段、佐藤康光九段、森内俊之九段、郷田真隆九段、深浦康市王位、丸山忠久九段、森下卓九段)の中で、ほぼ互角の戦績を残し、もっとも羽生三冠を苦しめているのが深浦康市王位である。(2010年5月末まで55戦して羽生28勝、深浦27勝)

その深浦王位が棋聖戦の挑戦者を決定する決勝トーナメントを勝ち抜き、羽生棋聖への挑戦者に名乗りを上げたのが、2010年4月28日。挑戦者決定戦で、これも羽生三冠に対し互角の戦績を残す次世代のトップ渡辺明竜王(対羽生戦20戦で10勝10敗)を破っての棋聖戦初登場である。

挑戦者決定からの昨日(2010年6月8日)の開幕まで、羽生三冠の方は、名人戦で三浦弘行八段の挑戦を4連勝で退け、深浦王位への挑戦権を争う王位戦挑戦者決定リーグでは白組プレーオフで新進の戸辺誠六段に貫禄に違いを見せつけ、挑戦者決定戦に駒を進めた。王位戦の挑戦者決定戦で羽生三冠が勝つと、棋聖戦、王位戦と羽生vs深浦戦が続くことになる。

これまで、タイトル戦での2人の対戦は準タイトル戦に扱いだった朝日オープン選手権も含め5回。
1996年:第37期王位戦七番勝負:羽生4勝1敗でタイトル防衛
2004年:第22回朝日オープン選手権五番勝負:羽生3勝2敗でタイトル奪取
2007年:第48期王位戦七番勝負:深浦4勝3敗でタイトル奪取
2008年:第48期王位戦七番勝負:深浦4勝3敗でタイトル防衛
2009年:第58期王将戦七番勝負:羽生4勝3敗でタイトル防衛
最初の第37期王位戦を除き、いずれも最終局まで戦う激戦を繰り広げている。近年の激闘はいずれも2日制で七番勝負のタイトル戦だったのに対し、今回の棋聖戦は1日制の五番勝負。

昨日の初戦は、角換わり腰掛け銀の戦いを先手の羽生棋聖が制して、一歩リード。通算の対戦成績でも29勝27敗と星ふたつのリードに差を広げた。
今回は、羽生棋聖が名人戦4連勝防衛の勢いで三冠を維持するのか、深浦王位がタイトル奪取に成功して、王位・棋聖の二冠となって、羽生世代からの世代交代を進めるのか、このあとの戦いも注目していきたい。

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