第23期竜王戦決勝トーナメント、1組5位の郷田真隆九段が5組優勝の戸辺誠六段を破り準々決勝で久保利明二冠と対決へ
今日(2010年7月23日)は、竜王戦決勝トーナメントの5局目。4組・5組・6組優勝者の中で勝ち残った5組優勝の戸辺誠六段が1組5位の郷田真隆九段に挑む。今日は、残業はせず、早く帰宅して、インターネットの竜王戦サイトの棋譜中継を見る。
郷田九段が先手。中継を見始めた時点では、まだ50手にいくかいかないかの頃。郷田九段が居飛車、振り飛車党の戸辺六段が角道を開けた四間飛車に構え、玉の守りはどちらも穴熊。どちらが、どう仕掛けるか、駆け引きが続いているところだった。それから数手で、郷田九段が飛車先の歩を突きだして戦闘開始。さらに、角を後ろ盾に橋頭堡として確保していた天王山の▲5五の歩を▲5四歩と進め、郷田九段の角道も開き、角交換を挑む本格開戦に。郷田九段から角を交換し、その角を数手後には、戸辺陣深く打ち込んで、郷田九段が攻撃の主導権を握った。さらに飛車も成り込み、打ち込んだ角を戸辺陣の飛車と交換。結局、郷田九段は大駒を捌いた上に、▲5四の地点に「竜」が鎮座して、戸辺玉が横へ逃げ出すのを封じた。
一方、戸辺六段は、お互いの玉が陣取る9筋からの端攻めに活路を見い出そうとする。竜に当たられた角を銀との交換で切り、その銀を郷田玉の近くにすぐさま打ち込み、郷田陣を乱しにかかるが、適度に穴熊の構えが崩れた結果、戸辺六段が戦端を開いた9筋から逃げ出すルートが確保され、5筋には竜の縦の効きもあり、郷田陣は簡単には詰まない。
駒得(計算上、飛車と桂馬の交換)の郷田九段は戸辺六段の端攻めがゆるんだところで、反撃に。戸辺六段もしぶとく粘るが、一枚ずつ剥がすような攻め手が続き、戸辺玉を守る穴熊も崩れ始める。
最後は、ここまで活躍してきた「竜」を捨てて、一気の即詰みの筋に入り、郷田九段の135手目を見て、戸辺六段が投了した。
郷田九段がA級棋士の貫禄を見せつけた対局だったといえるだろう。
郷田九段の次の相手は、久保利明二冠(棋王・王将)(対局日は7月28日)。先日の熊本での日本シリーズ1回戦と同じカードである。このときは、やはり今日の戸辺六段戦と同じように、後手の久保二冠の四間飛車穴熊を、先手の郷田九段が居飛車穴熊で破っている。
日本シリーズ同様、久保二冠を破って、宿敵丸山忠久九段との準決勝へ駒を進めてもらいたい。
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コメント
銀河戦の楽しみがなくなった分、竜王戦に期待しています。日本シリーズでも勝ち進んでほしいですね。
投稿: 郷田九段を応援しています | 2010年7月24日 (土) 20時49分