2010年第31回JT将棋日本シリーズ2回戦第1局は、郷田真隆九段が渡辺明竜王を破り準決勝進出を決める
昨日(2010年7月31日)、香川県のサンメッセ香川で行われたJT将棋日本シリーズ四国大会(2回戦第1局)は、シード棋士の渡辺明竜王に1回戦で久保利明二冠を破った郷田真隆九段が挑んだ。
渡辺竜王は、竜王位を獲得した翌年(2005年)の第26回以来出場辞退した昨年(第31回)を除きシード棋士として5回出場しているが、不思議なことにまだ勝ち星がない。
渡辺竜王自身が綴る「渡辺明ブログ」の29日の記事でも「悲願の初勝利を目指します」と書かれてるし、対局前の地元紙(四国新聞)のインタビューにも同様のコメントをしている。
また、「棋風が近く、相居飛車の激しい将棋になるだろう。(JT将棋では)3年前に一方的に敗れた。今回は自分のペースで指したい」と郷田九段との対戦について語ったという(四国新聞ホームページの記事より)
一方の郷田九段は、王位タイトル獲得の翌年(1993年)の第14回大会の初出場で初優勝。王位タイトルを失冠した翌年第15回は前回覇者として出場して優勝。続く第16回も優勝し、日本シリーズ3連覇を達成。この3連覇の記録は未だに破られておらず、日本シリーズの「申し子」(四国新聞ホームページの記事より)との異名もある。
本人もシリーズとの相性のよさを意識しているのか「早指しは割と好き。公開対局で観客が大勢いることも良い緊張感を維持できる要因」と語っているようだ(四国新聞ホームページの記事より)。
3連覇の後も、第26回(2005年)、第27回(2006年)と2年連続で決勝戦まで進んでいるが(いずれも準優勝)、第28回の佐藤康光棋聖(前回優勝)との2回戦で二歩を打っての「反則負け」のあとは、第29回・第30回と初戦で敗れ、「申し子」もここ3年ほどはやや精彩を欠いていた。
渡辺竜王との対戦については、「あっという間に第一人者になった。だが先輩として負けられないという思いは当然ある。いい対局をお見せしたい」と語ったと伝えられている(四国新聞ホームページの記事より)。
四国新聞ホームページの記事:JT将棋日本シリーズ/きょう高松で2回戦第1局
今回の対局の結果について、主催者である日本たばこや将棋連盟のホームページでの公式なは発表はまだないが、31日付の「渡辺明ブログ」では「負けました。後手番の相掛かりからいきなり終盤戦になる激しい展開。この折衝で形勢を損ねて後は粘ってはみたものの、あまりチャンスがありませんでした。」とのコメントが書かれている。
郷田九段は勝って、日本シリーズ4年ぶりの準決勝進出。竜王戦決勝トーナメントで久保二冠に敗れて、イーブン(5勝5敗)となっていた今期の成績も、これで一つ勝ち越し。
次の対局は、8月5日の棋王戦挑戦者決定トーナメントで予選から勝ち上がりの稲場陽四段を迎え撃つ。これからは連勝を続け、勝率を6割台には戻してほしいところだ。
一方、日本シリーズの次の対戦相手は、来月28日に静岡で行われる2回戦第2局、前回覇者谷川浩司九段vs山崎隆之七段(1回戦で丸山忠久九段に勝利)の勝者。
この勝者と名古屋で戦う10月に準決勝にも勝って、11月に東京体育館での行われる決勝戦の公開対局で、優勝する姿を目の当たりにしたいものである。
<2010年8月1日午後2時追記>結果が、地元四国新聞ホームページで伝えられた。
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コメント
早い更新ですね。日本シリーズは相性の良い棋戦ですね。楽しみができました。
投稿: 郷田九段を応援しています | 2010年8月 1日 (日) 14時23分