« 2010年の東京の猛暑を振り返る | トップページ | 吉祥寺の新しいテナントビル「コピス」に行く »

2010年10月20日 (水)

第23期竜王戦七番勝負第1局は、渡辺明竜王が挑戦者羽生善治名人に勝って白星スタート

もう先週の話になってしまったが、渡辺明竜王に羽生善治名人が挑戦する第23期竜王戦七番勝負が開幕した。

この2人が竜王戦七番勝負で顔を合わせるのは、2年前2008年の第21期竜王戦以来2年ぶり2回目。リーマン・ショックの激震で世界経済の先行きが全く不透明な中、フランスのパリでの第1局で開幕した。

2年前は、渡辺竜王が勝てば連続5期竜王位獲得で、羽生名人が勝てば通算7期竜王位獲得で、どちらも永世竜王位の資格を得ることになる、初代永世竜王を賭けた七番勝負だった。さらに、既に将棋界の7つのタイトルの内、竜王以外の6つの永世称号を持つ羽生名人にとっては永世竜王位の獲得は永世七冠を達成することでもあった。
パリでの初戦で誰もが渡辺竜王にとって有利と思われた局面が、実は羽生名人の計算通りの展開で、渡辺竜王が痛恨の敗戦。その勢いに乗って羽生名人は3連勝と一気に永世竜王、永世七冠に王手をかけたが、渡辺竜王もそこから粘りなんと第4局から4連勝。「あきらたらそこで試合終了だよ」という『スラムダンク』の安西先生の名言そのままの逆転劇を演じた。それまで、将棋界では七番勝負で3連勝後4連敗という記録は無かったので、永世竜王の誕生とあわせ、記録にも記憶にも残る印象的な七番勝負となった。

昨年の第22期では、竜王位を渡辺竜王に明け渡し、図らずも永世竜王誕生の道を開いた森内俊之九段がタイトル奪還を目指し、6年ぶりに竜王戦七番勝負に登場した。しかし、渡辺竜王は4連勝で森内九段の挑戦を退けた。

そして、今年、再び羽生名人が竜王戦の挑戦者として渡辺竜王に挑む。羽生名人にとって、あと1期竜王位を取って永世七冠を達成することは、将棋界にこれまでにも増して大きな足跡を残すことになる。

2010年10月14日(木)・15日(金)で行われた 第23期七番勝負第1局では、先手番となった渡辺竜王が横歩取り、羽生名人が△8五飛戦法で応戦。その後は、渡辺竜王が角を大胆に切り、細い攻めを繋ぎ1筋2筋の攻略に成功し、羽生玉を盤面中央まで追い立てた。羽生名人としては、十分力を出し切れないうちに、追い詰められてしまった感じで、不本意な内容だったのではないだろうか。

第23期竜王戦七番勝負第1局 渡辺明竜王vs羽生善治名人戦の棋譜

2年前とは逆に渡辺竜王の白星スタートとなったが、まだ七番勝負は始まったばかり。竜王戦は前半第4局までは2週間サイクルでの対局だが、第4局と第5局、第6局と第7局の間隔はほぼ1週間であり、2人のどちらが、どのタイミングでシリーズの波に乗るかも、微妙なアヤになりそうである。

|

« 2010年の東京の猛暑を振り返る | トップページ | 吉祥寺の新しいテナントビル「コピス」に行く »

将棋」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/168560/49799960

この記事へのトラックバック一覧です: 第23期竜王戦七番勝負第1局は、渡辺明竜王が挑戦者羽生善治名人に勝って白星スタート:

« 2010年の東京の猛暑を振り返る | トップページ | 吉祥寺の新しいテナントビル「コピス」に行く »