第60回NHK杯将棋トーナメント2回戦、郷田真隆九段が阿久津主税七段を破ってベスト16入りを決める
第60回NHK杯将棋トーナメント2回戦、郷田真隆九段が阿久津主税七段を破ってベスト16入りを決める
一昨日(2010/11/7)のNHK杯将棋トーナメントに郷田真隆九段が登場した。NHK杯も1回戦は、予選からの勝ち上がり棋士、B級1組在籍で予選免除となった棋士の対戦が大半だったが、2回戦になるとシード選手である前期優勝者、タイトルホルダー、A級棋士などが登場し、1回戦からの勝ち上がり組と対戦する。
A級棋士として2回戦からの登場の郷田九段。1回戦脇八段を破って勝ち上がってきた阿久津主税七段との対戦である。解説は森内俊之九段。
振り駒で先手は郷田九段に。お互いに角道を開けた後、郷田九段の▲2六歩に対し、阿久津七段は△9四歩と端歩を突き、さらに▲2五歩、△9五歩と歩を伸ばし会う珍しい出だしとなった。先手が飛車先の歩を切り、後手は飛車が9筋に回り、△9四飛と浮き、お互いの主張を通しあう。郷田九段から角交換を行い、郷田陣は舟囲い、阿久津陣は美濃が濃いに守って、1筋、2筋を巡る攻防が始まった。銀が△2五銀と出陣し、さらに△2六飛と2筋に回ったあたりでは、阿久津七段の作戦勝ちのようにも見えたが、阿久津七段が△1六銀として、手数をかけて布陣した飛車の交換にあっさり応じたことで、戦局の帰趨はわからなくなった。
郷田九段は、交換で手にした飛車を▲2一飛とすぐさま阿久津陣の打ち込み、▲1一飛成りと香車を取る。阿久津九段も△3九飛と郷田陣に飛車を打ち、△1九飛成りと香車を取る。しかし、郷田九段はさらに取った香車を美濃囲いを崩すべく47手目に▲6二香と打ち込み、急所を突く。これで完全に郷田ペースとなった。そこからは、自玉の守りを固めつつ、横と上から少しずつ阿久津玉包囲網を狭めていく。
結局、阿久津七段はなんら見せ場を作れないまま、69手という短手数で投了となった。
これで、郷田九段はベスト16に進んだ。3回戦の相手は、1回戦澤田四段、2回戦谷川九段を破ってベスト16入りを決めた豊島将之五段。次回以降もA級棋士の意地をみせてベスト8、ベスト4と勝ち進み、NHK杯初優勝を勝ち取ってほしい。
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