柏にある児童書専門店「ハックルベリーブックス」へ行った
2010年10月に柏にオープンしたばかりの児童書の専門店「ハックルベリーブックス」へ行ってきた。歌人の松村由利子さんのブログ「そらいろ短歌通信」で先週紹介されていた。
我が家からだと最寄り駅から池袋に出て、山手線で日暮里に行き、そこで常磐線快速に乗り換えて5駅。日暮里で待ち時間なしで乗り換えられたので、電車に乗っている時間は1時間ほどだった。
まだ、真新しい2階建て。児童書と絵本を中心に、身の回りの雑貨など。
児童書には知らない本も数多くあったが、ナルニア国シリーズ、ゲド戦記シリーズ、上橋菜穂子の「守り人」シリーズと「獣の奏者」のシリーズなども置かれており、さすがに定番は外していないなという感じである。岩波少年文庫から改訳版が出たばかりのアーサー・ランサムの『ツバメ号とアマゾン号』上・下、トーベ・ヤンソンのムーミン谷シリーズは、ハードカバーの『楽しいムーミン一家』『ムーミン谷の十一月』があった。うれしかったのは、このブログでもずいぶん宣伝した佐藤多佳子の『一瞬の風になれ』も講談社文庫版が置かれていた。
店長推薦の『十一月の扉』(高楼方子作)を一冊買ってきた。
一緒に行った妻は、『イギリスのお話はおいしい』というイギリスの絵本や児童文学に登場するお菓子のレシピ本を買っていた。
イギリスのお話はおいしい。―すてきなティータイム (MOE BOOKS)
雑貨も気のきいた小物が多く、鍋敷きやブックエンド、特製のトートバッグなども合わせて購入した。
びっくりしたのは、店の中に本物のフクロウがいたこと。最初は、精巧にできた作り物かと思っていたら、実は生きている本当のフクロウだった。店のマスコットということらしい。(写真は店に来ていた女の子の手に乗ったフクロウ)
店番の男性にフクロウのことを聞こうと声をかけたら、店長である奥山恵さんのご主人で、ウイークデイは小学校の先生、土日は店番を手伝っているとのことだった。
先週(2010/10/29)の松村さんのブログ「そらいろ短歌通信」では、「本と子ども」というタイトルで
子どもらと何話したか君が手に赤いインクのらくがきありて
という奥山さんの短歌が紹介されていたが、ひょっとするとこの店番をしていたご主人が、手に赤いインクのらくがきをされていた「君」だったのかもしれない。こどもたちに慕われそうな優しそうな方だった。
歌人でもある店長は、2階のイベントギャラリーで短歌の会。しかし、途中、我々が本以外にもあれこれ買うので、店番のご主人が在庫の有り場所を訪ねに上がり、一緒に下りて来られたので、店長にも一言ご挨拶。
本好きには、居心地のいい空間だった。我が家からもう少し近ければ、1ヵ月に1回ぐらいは立ち寄って、新しくどんな本を仕入れたのかチェックしたいところだが、ドア・ツウ・ドアでは、約1時間半かかるのが、難点。それでも、半年に1回くらいは行ってみようか。
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